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変わっていくこと
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クラリッサを外の世界へ羽ばたかせたことで父親の激怒は止まらず、もう十年は握っていないだろう鞭を手に鬼の形相で子供たちのもとへやってきた。
「どうなるかわかっているんだろうな……!」
怒気を含んだ脅しの声に真っ先に反応したのはリズだ。
「ねえが幸せになるってことでしょ?」
「お前は口を開くな!!」
「すごい怒ってる」
「お前が口を開くと大体の人間がイラッとするのは俺にもわかるよ」
「ひどい! もうッ、ひどい!」
ダニエルからの追撃に頬を膨らませながら怒っていることを訴えるも怒っている感情とは正反対に昔のようにダニエルを抱きしめて左右に身体を振って揺らそうとするが、大きくなっているダニエルは昔のように振り回されてはくれない。
「父上、父上には悪いと思っているが──」
「思っていないだろう!!」
「確かに思ってはいないが、間違っているとも思っていない。クラリッサは自由になるべきなんだ。鑑賞用王女なんて不名誉な称号で縛りつけるべきじゃなかった」
「名誉なことだろう! それほど美しいと言うことだぞ!!」
「そう思ってるのは父上だけで俺たちは思ってない。完璧さなんて必要ないのに完璧を求めて、クラリッサが完璧になって満足してたのは父上だけだ」
「お前たちも鼻が高かっただろう! 妹が、姉が世界に誇る美しさを手にしたんだぞ!」
「ボクたちは……」
普段は父親に反抗しないロニーが前に出て父親を見据える。
「姉さんが美しいことは嬉しかった。あの眩しいほどの美しさが好きだった」
「そうだろうそうだろう! あれは私の──」
「でも、誰にも鑑賞用王女なんて呼んでほしくなかった。ボクたちは姉さんが完璧になることよりも姉さんともっと多くの時間を過ごしたかった。姉さんと馬車に乗って出かけたかったし、姉さんと城下町を歩きたかった。姉さんからカードをもらいたかったけど、父さんが姉さんに字を教えることを拒んだからもらえなかったんだよ」
やりたいこと、してほしかったことは山のようにあって、それはどんなに記憶を遡って求めても一生叶うことはないことばかり。クラリッサはもう自由に外を歩き回ることができるが、モノレスに帰ってくることはない。祝いのカードを贈ってくれることもない。手を繋いで一緒に色々な景色を見たかったが、それも叶うことはないのだと思うと父親がしてきたことがエゴ以外のなんでもないと非難ばかりが口をついて出てくる。
「全てはクラリッサのためだ!」
「違う。全ては父さんのためだよ」
「違う!」
「違わない」
ロニーの冷静な否定に父親は思わず口を閉じた。子供たちは誰一人として自分の味方ではないことがわかると彼らが向けるその眼差しに後ずさる。
「父さん、姉さんの美しさは父さんの努力じゃないよ。姉さんが持って生まれたもので、姉さんの努力の賜物なんだ。父さんの期待に姉さんは応え続けてきたけど、もう限界だったんだ」
「お、お前たちに何がわかる! 俺も辛かったんだ! クラリッサの教育費にいくらかけたと──」
「辛かったのは姉さんだけだよ。父さんもボクたちも何一つ辛いことなんてなかった。あったとすれば父さんが癇癪を起こすことだけ。その癇癪から守ってくれたのも姉さんだ。父さんが怒らないようにいつも父さんの言うことをきいた」
「反抗しただろ!」
「当然だよ!!」
響き渡るほどの大きな声に驚いたのは父親だけではなくきょうだいも同じ。ロニーが泣き声以外でこんなに大きな声を出せるなど誰も知らなかった。じわりと滲む涙がロニーの声を詰まらせる。震える背中をダニエルがそっと撫でると大きく息を吐き出して再び父親と視線を交わらせた。
「ずっと父さんの言いなりだった姉さんがどうして反抗するか、考えたことないの?」
「子の分際で父親に反抗するなど言語道断だ!」
「父さんが間違ってるからだよ!」
「お前まで俺に反抗するのか──ッ!?」
感情的になった父親が振り上げた鞭は真上で止まり、振り下ろされることはなかった。父親の意思に反した停止。
「エヴァン、お前……なんのつもりだ!」
「俺たちはもうそんな物に怯えるほど子供じゃないんだよ」
「私に逆らうのか!? 王座が欲しくないのか!? お前には何も残さんぞ!」
「俺たち全員が国を出ることになってもいいのか?」
「なっ!?」
エヴァンの口から発せられた言葉はエヴァンが考えていた最後の抵抗だった。最後の最後まで使うつもりのなかった言葉。それでもこれが最も効果的である言葉で、使うときは今しかないと実行した。子が親を脅すなどそれこそ言語道断なのかもしれないが、今のまま家族ごっこを続けることはできないとエヴァンは鞭を取り上げて宙で振る。力強く振ればそれだけ強い音がする。音だけでもそれで叩かれれば痛いことがわかるのに父親は躾だと言って容赦なく子供の背中にそれを振り下ろし続けた。まるで正義の鉄槌と言わんばかりに。
取り上げてしまえばなんてことはないのに、いつまでも怯え続けていたことを恥じることさえ恥じと感じた。
「わ、私を脅すのか!?」
「脅しじゃない」
「ダ、ダニエル! お前は違うだろう?」
「俺は自分の領地で暮らすのもありかなって思ってる」
「ロニー!」
「ボクは学校があるから出ていかないけど、卒業したら自分の進路を考えようと思ってる」
残るはエヴァンとウォレンだが、エヴァンは既に自分を脅すほどはっきりとした意思を持っているだけに縋ることはできない。何より、子供たちに頭を下げることも自分が間違っていたことも父親には到底認められるようなことではないのだ。
「リズはお嫁に行くから関係ないしね」
「お前、お嫁に行けると思ってるのかよ」
「行けるよ! リズかわいいもん」
「その化粧なんとかしろって言い続けてんのにまだ続ける根性がヤバいし、そんなヤバい女を嫁にしたい男はいねぇよ」
「いるもん! アーティーとニーヴェがそうだもん!」
「はいはい、よかったな」
リズの中身が大人にならない限り正式な婚約は誰とも結べないだろうと予想して肩を竦めるダニエルがリズの髪を両手で揉んでぐちゃぐちゃに乱し、悲鳴を上げさせる。
「この国の王は私だ! まだ引退はせんぞ! リズ、お前の結婚はまだ認めん! クラリッサのように顔を出すのがお前の役目だ! いいな!」
言い逃げのように早足で去っていく父親を追いかけるのは子供たちではなく使用人。殴られ赤くなった頬を心配しながら氷嚢を持ってくるよう他の使用人に指示を出している。
「これで王への道はなくなったな」
「そうでもないと思うよ」
上から降ってきた声の主がテラスから庭へと続く階段を降りてくる。
「なんの自信だ?」
「自信じゃなくて確信。父さんがまともな王であれば兄さんの王位継承権はなくなるけど、まともな王だと認識されてなかった場合……」
「父上は意外と国民のために動いてたぞ」
「上の人間がやってると思ってることは下々の人間にはやってない、になるんだよ」
「リズもそう思う」
城下町に降りて平民と触れ合ってきた二人はエヴァンよりもずっと国民の気持ちをわかっているだけに二人は同じ意見で頷く。
「国の経済を回してるのはリズたちじゃなくて国民だよ。国民が頑張ってるから回ってるだけでパパが支給するお金で暮らしてるわけじゃない。あっちもこっちも大変な思いしながら頑張ってるんだよ。でもその頑張りはパパには届かない。だからパパやにいが頑張ってることなんて貴族のためにしかなってないの」
「いや、国民のこともちゃんと考えてるさ」
「じゃあ国民の生活を何回見に行った?」
「毎年一回は行ってる」
「一回で何がわかるの? にいと会った女性が一回会っただけでにいのことわかったように言われて納得できる?」
「それは~……」
想像するだけでも腹が立つことだが、これ以上「やってきた」と言っても墓穴を掘りそうなだけだと判断して反論はやめた。毎日のように学校帰りに孤児院に寄っていたリズや教会に足を運んで貧困者のための手伝いをしていたウォレンに勝てるはずがないのだ。
「もっとちゃんと現実を見てよ」
「でも貴族は多くの税を払ってる」
「国民だって払ってる」
「この国に住む国民なら仕方ないじゃないか」
「仕方ないで終わらせるの? それが王様の言うこと?」
「リズ、俺だって……」
言いかけて口を閉じたのは、このまま言ってしまえばリズに説得される前の自分に戻ってしまうと思ったから。自分だってやっていると言うのは簡単だが、それを間近で見ている人間が何もできていないと言うのであればできていないことが多いのだ。自分だけが頑張っていると言ったところで認めてもらえないのは認められるほどの働きをしていないからで、自己満足で片付けようとするのならそれは父親と同じこと。
「わかった。足で向かって、この目で見るよ」
「リズも一緒に行ってあげる。にいはどーせわかった気になるだろうから」
「ひどい言い方だな」
「えへへっ、にいが王様になったらリズたちが支えてあげるからね」
どんなことができる力があるのか、今のエヴァンにはわからなくなってしまった。少し前までは自分が王様になった未来が鮮明に浮かんでいたのに、それは結局叶わぬ理想であり妄想でしかなかった。父親の言いなりになって動くだけの飾りの王になるところだったと今は未来が不鮮明でも安堵している。
「よろしく頼む」
きょうだいに頭を下げることは恥ずかしいことではない。自分が未熟だからそうしなければならないのだと噛み締め、晴れ晴れとした気持ちで皆に頭を下げた。
「どうなるかわかっているんだろうな……!」
怒気を含んだ脅しの声に真っ先に反応したのはリズだ。
「ねえが幸せになるってことでしょ?」
「お前は口を開くな!!」
「すごい怒ってる」
「お前が口を開くと大体の人間がイラッとするのは俺にもわかるよ」
「ひどい! もうッ、ひどい!」
ダニエルからの追撃に頬を膨らませながら怒っていることを訴えるも怒っている感情とは正反対に昔のようにダニエルを抱きしめて左右に身体を振って揺らそうとするが、大きくなっているダニエルは昔のように振り回されてはくれない。
「父上、父上には悪いと思っているが──」
「思っていないだろう!!」
「確かに思ってはいないが、間違っているとも思っていない。クラリッサは自由になるべきなんだ。鑑賞用王女なんて不名誉な称号で縛りつけるべきじゃなかった」
「名誉なことだろう! それほど美しいと言うことだぞ!!」
「そう思ってるのは父上だけで俺たちは思ってない。完璧さなんて必要ないのに完璧を求めて、クラリッサが完璧になって満足してたのは父上だけだ」
「お前たちも鼻が高かっただろう! 妹が、姉が世界に誇る美しさを手にしたんだぞ!」
「ボクたちは……」
普段は父親に反抗しないロニーが前に出て父親を見据える。
「姉さんが美しいことは嬉しかった。あの眩しいほどの美しさが好きだった」
「そうだろうそうだろう! あれは私の──」
「でも、誰にも鑑賞用王女なんて呼んでほしくなかった。ボクたちは姉さんが完璧になることよりも姉さんともっと多くの時間を過ごしたかった。姉さんと馬車に乗って出かけたかったし、姉さんと城下町を歩きたかった。姉さんからカードをもらいたかったけど、父さんが姉さんに字を教えることを拒んだからもらえなかったんだよ」
やりたいこと、してほしかったことは山のようにあって、それはどんなに記憶を遡って求めても一生叶うことはないことばかり。クラリッサはもう自由に外を歩き回ることができるが、モノレスに帰ってくることはない。祝いのカードを贈ってくれることもない。手を繋いで一緒に色々な景色を見たかったが、それも叶うことはないのだと思うと父親がしてきたことがエゴ以外のなんでもないと非難ばかりが口をついて出てくる。
「全てはクラリッサのためだ!」
「違う。全ては父さんのためだよ」
「違う!」
「違わない」
ロニーの冷静な否定に父親は思わず口を閉じた。子供たちは誰一人として自分の味方ではないことがわかると彼らが向けるその眼差しに後ずさる。
「父さん、姉さんの美しさは父さんの努力じゃないよ。姉さんが持って生まれたもので、姉さんの努力の賜物なんだ。父さんの期待に姉さんは応え続けてきたけど、もう限界だったんだ」
「お、お前たちに何がわかる! 俺も辛かったんだ! クラリッサの教育費にいくらかけたと──」
「辛かったのは姉さんだけだよ。父さんもボクたちも何一つ辛いことなんてなかった。あったとすれば父さんが癇癪を起こすことだけ。その癇癪から守ってくれたのも姉さんだ。父さんが怒らないようにいつも父さんの言うことをきいた」
「反抗しただろ!」
「当然だよ!!」
響き渡るほどの大きな声に驚いたのは父親だけではなくきょうだいも同じ。ロニーが泣き声以外でこんなに大きな声を出せるなど誰も知らなかった。じわりと滲む涙がロニーの声を詰まらせる。震える背中をダニエルがそっと撫でると大きく息を吐き出して再び父親と視線を交わらせた。
「ずっと父さんの言いなりだった姉さんがどうして反抗するか、考えたことないの?」
「子の分際で父親に反抗するなど言語道断だ!」
「父さんが間違ってるからだよ!」
「お前まで俺に反抗するのか──ッ!?」
感情的になった父親が振り上げた鞭は真上で止まり、振り下ろされることはなかった。父親の意思に反した停止。
「エヴァン、お前……なんのつもりだ!」
「俺たちはもうそんな物に怯えるほど子供じゃないんだよ」
「私に逆らうのか!? 王座が欲しくないのか!? お前には何も残さんぞ!」
「俺たち全員が国を出ることになってもいいのか?」
「なっ!?」
エヴァンの口から発せられた言葉はエヴァンが考えていた最後の抵抗だった。最後の最後まで使うつもりのなかった言葉。それでもこれが最も効果的である言葉で、使うときは今しかないと実行した。子が親を脅すなどそれこそ言語道断なのかもしれないが、今のまま家族ごっこを続けることはできないとエヴァンは鞭を取り上げて宙で振る。力強く振ればそれだけ強い音がする。音だけでもそれで叩かれれば痛いことがわかるのに父親は躾だと言って容赦なく子供の背中にそれを振り下ろし続けた。まるで正義の鉄槌と言わんばかりに。
取り上げてしまえばなんてことはないのに、いつまでも怯え続けていたことを恥じることさえ恥じと感じた。
「わ、私を脅すのか!?」
「脅しじゃない」
「ダ、ダニエル! お前は違うだろう?」
「俺は自分の領地で暮らすのもありかなって思ってる」
「ロニー!」
「ボクは学校があるから出ていかないけど、卒業したら自分の進路を考えようと思ってる」
残るはエヴァンとウォレンだが、エヴァンは既に自分を脅すほどはっきりとした意思を持っているだけに縋ることはできない。何より、子供たちに頭を下げることも自分が間違っていたことも父親には到底認められるようなことではないのだ。
「リズはお嫁に行くから関係ないしね」
「お前、お嫁に行けると思ってるのかよ」
「行けるよ! リズかわいいもん」
「その化粧なんとかしろって言い続けてんのにまだ続ける根性がヤバいし、そんなヤバい女を嫁にしたい男はいねぇよ」
「いるもん! アーティーとニーヴェがそうだもん!」
「はいはい、よかったな」
リズの中身が大人にならない限り正式な婚約は誰とも結べないだろうと予想して肩を竦めるダニエルがリズの髪を両手で揉んでぐちゃぐちゃに乱し、悲鳴を上げさせる。
「この国の王は私だ! まだ引退はせんぞ! リズ、お前の結婚はまだ認めん! クラリッサのように顔を出すのがお前の役目だ! いいな!」
言い逃げのように早足で去っていく父親を追いかけるのは子供たちではなく使用人。殴られ赤くなった頬を心配しながら氷嚢を持ってくるよう他の使用人に指示を出している。
「これで王への道はなくなったな」
「そうでもないと思うよ」
上から降ってきた声の主がテラスから庭へと続く階段を降りてくる。
「なんの自信だ?」
「自信じゃなくて確信。父さんがまともな王であれば兄さんの王位継承権はなくなるけど、まともな王だと認識されてなかった場合……」
「父上は意外と国民のために動いてたぞ」
「上の人間がやってると思ってることは下々の人間にはやってない、になるんだよ」
「リズもそう思う」
城下町に降りて平民と触れ合ってきた二人はエヴァンよりもずっと国民の気持ちをわかっているだけに二人は同じ意見で頷く。
「国の経済を回してるのはリズたちじゃなくて国民だよ。国民が頑張ってるから回ってるだけでパパが支給するお金で暮らしてるわけじゃない。あっちもこっちも大変な思いしながら頑張ってるんだよ。でもその頑張りはパパには届かない。だからパパやにいが頑張ってることなんて貴族のためにしかなってないの」
「いや、国民のこともちゃんと考えてるさ」
「じゃあ国民の生活を何回見に行った?」
「毎年一回は行ってる」
「一回で何がわかるの? にいと会った女性が一回会っただけでにいのことわかったように言われて納得できる?」
「それは~……」
想像するだけでも腹が立つことだが、これ以上「やってきた」と言っても墓穴を掘りそうなだけだと判断して反論はやめた。毎日のように学校帰りに孤児院に寄っていたリズや教会に足を運んで貧困者のための手伝いをしていたウォレンに勝てるはずがないのだ。
「もっとちゃんと現実を見てよ」
「でも貴族は多くの税を払ってる」
「国民だって払ってる」
「この国に住む国民なら仕方ないじゃないか」
「仕方ないで終わらせるの? それが王様の言うこと?」
「リズ、俺だって……」
言いかけて口を閉じたのは、このまま言ってしまえばリズに説得される前の自分に戻ってしまうと思ったから。自分だってやっていると言うのは簡単だが、それを間近で見ている人間が何もできていないと言うのであればできていないことが多いのだ。自分だけが頑張っていると言ったところで認めてもらえないのは認められるほどの働きをしていないからで、自己満足で片付けようとするのならそれは父親と同じこと。
「わかった。足で向かって、この目で見るよ」
「リズも一緒に行ってあげる。にいはどーせわかった気になるだろうから」
「ひどい言い方だな」
「えへへっ、にいが王様になったらリズたちが支えてあげるからね」
どんなことができる力があるのか、今のエヴァンにはわからなくなってしまった。少し前までは自分が王様になった未来が鮮明に浮かんでいたのに、それは結局叶わぬ理想であり妄想でしかなかった。父親の言いなりになって動くだけの飾りの王になるところだったと今は未来が不鮮明でも安堵している。
「よろしく頼む」
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