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5話 アキバハラでお仕事
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大きなネコマタスケのぬいぐるみが二つあるので車で送ると言われたが、適当に「もう迎えが来ているから」と断った。駅の車の停車場につき、「ここまでで大丈夫です」とネコマタスケのぬいぐるみを受け取り、抱きしめた。一旦部屋にこいつらを置いてから、緋王様のところへいこう。
そう考えていた時、皇が、自分の着ていたカーディガンで、私の肩を包んだ。
「これから寒くなるので、着て帰ってください」
そう言いながら、皇は、カーディガンから手を離さなかった。
「すみません。さっきの、キルコさんの質問の答え……明日キルコさんと会う人が、男性だったら……。
僕は…………。
キルコさんが、その男性のところに行けないようにします」
本気の、顔――。
――――うっ…………! 萌える…………っ!
それに、またも発言が萌えすぎる……! 本当に、一体どこからこんなキュンワードが湧いてくるんだ!?
ダメすぎる。この男、萌えの権化すぎる!
というか、他の男のところに行けないようにするって……!?
な、何をするつもりだ!?
皇のカーディガンを握る手に力がこもる。わずかにぎゅっと、締め付けられる。まっすぐな見つめてくる皇の眼差しが私の瞳の奥を焦がす。
これは…………。
行かないと約束するまで、このいい顔で見つめてくる気だ……!
萌えの拷問! だんだん、心臓のバクバクが激しくなってきた……!
無理! 無理無理無理!
心臓が、持たない!!!!
「………………いっ…………!
……行き、ませんっ!」
皇が、はっと目を見開いた。
カーディガンを握っていた手が離れた。
私は、急いで踵を返し、走った。走って、走って、皇から遠く離れた黒いタクシーの後ろに回って、自室へとワープした。
荒れ放題の床の上に、私は、へたりこんだ。
――萌えが、すぎる……!
完全に、屈服してしまった……。
ネコマタスケをぎゅうっと抱きしめ、顔を埋める。
頭にかけていた皇のメガネが、ずるりと落ちてきた。
背中を包む皇の体温が気持ちよくて、ほんのり香る皇の香りに胸がギュッとする。
バクバク鳴り続ける胸が苦しくて、お腹がいっぱいで……。
私はもう、動けなかった。
そう考えていた時、皇が、自分の着ていたカーディガンで、私の肩を包んだ。
「これから寒くなるので、着て帰ってください」
そう言いながら、皇は、カーディガンから手を離さなかった。
「すみません。さっきの、キルコさんの質問の答え……明日キルコさんと会う人が、男性だったら……。
僕は…………。
キルコさんが、その男性のところに行けないようにします」
本気の、顔――。
――――うっ…………! 萌える…………っ!
それに、またも発言が萌えすぎる……! 本当に、一体どこからこんなキュンワードが湧いてくるんだ!?
ダメすぎる。この男、萌えの権化すぎる!
というか、他の男のところに行けないようにするって……!?
な、何をするつもりだ!?
皇のカーディガンを握る手に力がこもる。わずかにぎゅっと、締め付けられる。まっすぐな見つめてくる皇の眼差しが私の瞳の奥を焦がす。
これは…………。
行かないと約束するまで、このいい顔で見つめてくる気だ……!
萌えの拷問! だんだん、心臓のバクバクが激しくなってきた……!
無理! 無理無理無理!
心臓が、持たない!!!!
「………………いっ…………!
……行き、ませんっ!」
皇が、はっと目を見開いた。
カーディガンを握っていた手が離れた。
私は、急いで踵を返し、走った。走って、走って、皇から遠く離れた黒いタクシーの後ろに回って、自室へとワープした。
荒れ放題の床の上に、私は、へたりこんだ。
――萌えが、すぎる……!
完全に、屈服してしまった……。
ネコマタスケをぎゅうっと抱きしめ、顔を埋める。
頭にかけていた皇のメガネが、ずるりと落ちてきた。
背中を包む皇の体温が気持ちよくて、ほんのり香る皇の香りに胸がギュッとする。
バクバク鳴り続ける胸が苦しくて、お腹がいっぱいで……。
私はもう、動けなかった。
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