Re:フルニトラゼパムとソーダの夢

Re:水城 瑞希

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第6.5話 Overdrive !!

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そうして1/365が終わる。

毎日の幸せを、当たり前を当たり前にしないよう。
忘れていかないよう、胸に刻んで
一分一秒が愛おしい。僕がこんな気持ちになるなんてね。
分からなかったよ、恋なんて。
恋の仕方を忘れたはずだった。
小鳥遊、君のせいだよ、こんなに毎日を愛おしく感じるのは。
ずっとこうしていたいんだ。

そうやって僕は彼女が主演のプロットを書く。

ロックが好きだ、同じくらいエレクトロニカが好きだ。
IDM×ROCKを提唱している。
今はKONTAKTが使えないのでビートメイクは困難なんだがな。
何とかしてみせるよ。

君が主演のプロットを書く。
それに沿って音楽を書く。
君が主演のプロットを書く、それがいかに愛おしくて難しいものだろう。

浮気性だった僕が一途に君の事しか考えられない。何が変わったのだろう。歳をとり愛しさが何かって理解かったのかな。
この気持ちが歌に乗せれたら。
小鳥遊、好きだよ。
フルニトラゼパムに酔いながら君に伝える。

どうしたんですかー?先輩、照れちゃいますよ?
私も先輩の事か何よりも、好きです。
「空が墜ち、海が割れ、地が砕けたって君が好きって(岸田教団 - colorful)」そう僕も共感し、そう思えた。

小鳥遊、明日はどうしよう。
何でもいいですよ、先輩と居るとなんでも幸せです。

ワインが飲みたいと言うと、
今日はスライスしたモッツァレラチーズとトマトとアボカドにオリーブオイルを回しがけした一品料理とサラダとスモークチキンを作ってくれた。最高だな、僕の彼女は。

赤は甘口から中口が好みだ。
甘口のサングリア風味の赤ワインで頂く。

美味しい。小鳥遊の手作りならなんでも美味しいんだけどな。

君が作ってくれるならなんでも美味しいよ。
先輩ってばー!!


今日くらいは一緒の布団で寝ていいですか?
何もしないと約束できるなら。
もちろんです!

そう言ってくるまった布団は暖かかった。
ベッドは軋む事もない。

そうして僕ら眠りにつく。
夢ではありませんように。

ずっとこの幸せが続きますように…
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