魔界の皇子 スー 続編

みどり

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朝食を食べたスタッフが出勤し

食堂が落ち着いた頃

おばあちゃんたちは

空いている席でご飯を食べます。


「さっき椿ちゃんに聞いたんだけど

 商店街の占いの館の占い師さん

 病気て最近お休みしてるんですって。」

はなが言うのを聞いてマツがニヤリとしました。


「お姉さんがそういう顔する時は何か悪いこと

 思いついた時よね?」

ナミが言いました。


マ「失礼だね。あたしゃスーの修行を思いついたんだ。」


は「修行って?」


ナ「まさか、占いさせるの?」


マ「悪魔だろ?何か見えるんじゃないの?」


ナ「さっき、私たちは不味いから食わないって言ってたわよ。」


マ「当たり前だろ。恩人食うヤツがどこにいるんだい。」


は「場所は借りられるかもしれません。」


マ「あたしがレクチャーするから大丈夫だよ。」


ナ「お姉さんが一番心配だわ。」


マ「人間界を知るには人間の声を聞くのが良いのさ。」



こうして

商店街の占いの館の占い師さんが

病気で仕事を休んでいる間だけ場所を借り

皇子は新たな修行をすることになりました。



その日の夜

帰宅したおばあちゃんたちは

あーでもない、こーでもない

と話し合いを重ねたのでした。



ナ「問題はスーがどんな占い師さんの姿になるか、よね。」


は「衣装も借りたらどうですかね?雰囲気作りも大事ですよ。」


マ「あたしに良い考えがあるよ。」


そう言ってマツはどこからかイケメンアイドル名鑑を出して来ました。


マ「この中から選ぶといいよ。」


ナ「お姉さんたら。これ最新刊じゃないの。」


は「マツさんの若さの秘訣はこれだったんですねぇ。」


スーは色々なイケメンアイドルに姿を変えさせられました。


ス「。。。。。。」


マ「衣装もいらないみたいだね。」


は「このままアイドル活動しても良いのでは?」


ナ「何言ってるの。悪魔なのよ。」


は「まだ小さい子ですからお母さんのそばで暮らすのが一番ですよね。」


ナ「この夏の挑戦、なだけよ。」


マ「ま、あたしに任せといて。」



スーはその夜も

ラムと一緒に寝ました。


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