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聞こえたのは何?
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数年前、私が仕事から帰宅する時間は
日付が変わる頃だった。
入浴後リビングでお茶を飲んでいると
よく大きな音が聞こえてきた。
それは、住んでいるマンションの真上の部屋の
ベランダの金属製の部分を何かで力強く叩く音だった。
何度も何度もカンカンと叩く音だった。
今思えば、そんな大きな音が夜中に聞こえてくれば
近所の人だって黙っているはずがない。
しかし当時の私はテレビを見ながら
うるさいなぁとしか思わなかった。
真上の部屋には中学生の野球部の男の子が住んでいた。
よくエントランスを出た所でバットの素振りをしていたので
バットで叩いているのだと思っていた。
その音は夫には聞こえてなかったが
子どもたちには聞こえていた。
「昨日もうるさかったね。」とよく言った。
その音のせいかどうかわからないけれど
しばらくして上の階の人たちは引越してしまった。
今は新しい人が住み、音は聞こえなくなった。
子どもが小さい頃、鈴の音が聞こえるとも言っていた。
それよりも数年前
アパートに住んでいた頃
夜中に寝室とは別の部屋でオモチャの電車の音が聞こえてきた。
シーンとした部屋から毎晩のように
オモチャ箱の中にある機関車1台だけ走るような音がして
子どもが怖がった。見に行くと音は止んだ。
箱ごとセットで、もう遊ばなくなったから、と知人からいただいたものだった。
今思えば、電池を抜けばよかっただけのことかも知れないが
気持ち悪くて、全部フリマに出した。
アパートの1階にあるその部屋は
玄関を入ると廊下があり、突き当たりに一部屋
隣にふた部屋あった。
ある雪の夜
家族で廊下の突き当たりの部屋で寝ていたら
誰かが玄関から入って来て
リビングなど何かを探し回るように歩き回る足音がした。
リアルな音だったので侵入者だと思い寝室に入って来れば
と思うと生きた心地がしなかった。
夫に「ここに来るかな?」と聞いたら
「いや、入ってはこないだろう。」と言った。
暗い中目を合わせて会話したのに
朝になると夫は知らないと言った。
鍵はかかっている。
早く引越したかったので、引越し出来る時は嬉しかった。
私は見たことは無いけど、あれは何だったんだろうと思うことがある。
日付が変わる頃だった。
入浴後リビングでお茶を飲んでいると
よく大きな音が聞こえてきた。
それは、住んでいるマンションの真上の部屋の
ベランダの金属製の部分を何かで力強く叩く音だった。
何度も何度もカンカンと叩く音だった。
今思えば、そんな大きな音が夜中に聞こえてくれば
近所の人だって黙っているはずがない。
しかし当時の私はテレビを見ながら
うるさいなぁとしか思わなかった。
真上の部屋には中学生の野球部の男の子が住んでいた。
よくエントランスを出た所でバットの素振りをしていたので
バットで叩いているのだと思っていた。
その音は夫には聞こえてなかったが
子どもたちには聞こえていた。
「昨日もうるさかったね。」とよく言った。
その音のせいかどうかわからないけれど
しばらくして上の階の人たちは引越してしまった。
今は新しい人が住み、音は聞こえなくなった。
子どもが小さい頃、鈴の音が聞こえるとも言っていた。
それよりも数年前
アパートに住んでいた頃
夜中に寝室とは別の部屋でオモチャの電車の音が聞こえてきた。
シーンとした部屋から毎晩のように
オモチャ箱の中にある機関車1台だけ走るような音がして
子どもが怖がった。見に行くと音は止んだ。
箱ごとセットで、もう遊ばなくなったから、と知人からいただいたものだった。
今思えば、電池を抜けばよかっただけのことかも知れないが
気持ち悪くて、全部フリマに出した。
アパートの1階にあるその部屋は
玄関を入ると廊下があり、突き当たりに一部屋
隣にふた部屋あった。
ある雪の夜
家族で廊下の突き当たりの部屋で寝ていたら
誰かが玄関から入って来て
リビングなど何かを探し回るように歩き回る足音がした。
リアルな音だったので侵入者だと思い寝室に入って来れば
と思うと生きた心地がしなかった。
夫に「ここに来るかな?」と聞いたら
「いや、入ってはこないだろう。」と言った。
暗い中目を合わせて会話したのに
朝になると夫は知らないと言った。
鍵はかかっている。
早く引越したかったので、引越し出来る時は嬉しかった。
私は見たことは無いけど、あれは何だったんだろうと思うことがある。
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