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23話 髪型
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僕がカイさんの家にお世話になってから5日目の朝。未だにお父さんは帰ってこない。
流石に遅くないか?と思いつつ、やっぱり説得は難しいのかなと思っている自分もいる。
リーナやヘラーともすっかり打ち解けて、今じゃ本当の家族みたいだ。
2人はいつも朝が遅いので、起こさないようにそっと布団をでる。
「おはようございます。」
「おはよう。朝ご飯出来てるわよ。」
「ハンナさん、ありがとうございます。頂きます。」
「いつもこんなに早起きなのか?」
リーナとヘラーがいつも遅いからなのか、不思議そうにカイさんが聞いてきた。
「はい。いつもこんなもんです。もう習慣ですね。」
「そっか偉いな。」
「ありがとうございます。あっそうだ。いつも午前中に走ったり、筋トレをしていたんですけど、こっちに来てから出来てなくて、少し走ってきても良いですか?」
「あぁそういうことなら、俺も一緒に走るよ。」
「でも、お仕事は?」
「仕事が始まるまでまだ時間があるから大丈夫だ。」
「じゃぁよろしくお願いします。」
早々にご飯を食べ終え身支度を済ます。
準備が出来たところで、カイさんとランニングを始める。
朝走るのはやっぱり気持ちいいな。
「いつもこんなペースで走っているのか?」
「はい。すみません。付き合って頂いて。遅いですよね。」
「いやいやいや、思ったより早いなって。俺が疲れちゃいそうだ。」
「またまた。あっそうだ、こんな時にあれなんですけど、父から連絡とかってあったりしました?」
「いや。特には。あれからしばらく経つもんな。不安だよな。」
「そうですか。間に合えば良いんですけど……。」
「そういえば昨日も魔物が出たとかで、今日倒しに行くことになってるんだ。」
「そうだったんですね。それ、僕もついて行ったりしちゃだめですか?」
「危ないからそれは許可できないな。」
「僕、治癒魔法とか使えるので後ろからついて行って、支援だけでもだめですか?」
「フランツ君も知ってると思うが、魔物は何をするか分からないからな。君を危険にさらすわけにはいかないんだ。」
まぁそうか。その辺はお父さんから言われているんだろうな。
「分かりました。討伐、気をつけてください。」
「うん。ありがとう。」
町を一周し、家まで帰ってきた。
カイさんはそのまま仕事に行くと言って、行ってしまった。
「ただいまー。」
「あっ帰ってきた!どこ行ってたの?」
この声はリーナか。起きてたんだ。
「おはよう。リーナ。ちょっとカイさんと走ってたんだ。」
「お父さんと?朝から元気ね。」
「それ、リーナが言う?」
「どういうこと?」
「いや、リーナも朝から元気だからさ。」
「そうかな。まぁ確かにヘラーに比べたら元気ね!」
「あれ?そういえばヘラーはまだ寝てる?」
「見てないけど、多分寝てると思うわ。」
「そっか。」
「2人とも。そろそろヘラーを起こしてきてくれる?」
「はーい。お母さーん。ほら、行くよっ!」
「う、うん。」
リーナは僕の腕を引っ張り上げ、そのまま2階にある子供部屋まで連れて行かれる。
「じゃぁ、どっちがヘラーを起こせるか対決ね!」
「え?またやるの?」
そう。ここのところ毎日これをやっている。そして勝つのはいつだってリーナだ。
リーナは起こし方が乱暴なんだよな。
「もちろんよ。先行は譲ってあげるわ。」
「ありがとう。じゃぁ僕からね。」
僕はヘラーの横に座り肩を揺さぶる。
「ヘラー朝だよ。起きてー。朝ご飯なくなっちゃうよー。」
ヘラーはぴくりともしない。初めは大丈夫なのかと不安になるほどだったが、これが普通なのだと学んだ。
「もぉーほんと甘いんだから。そんな起こし方じゃ起きないの知ってるでしょ?じゃ、私の番ね!」
「どうぞ。」
リーナはヘラーがかぶっている布団を勢いよく剥ぐと、大きな声を出しながらヘラーを転がし始めた。
「ヘラー!!起きなさーい!!」
その起こし方は……と毎回思うが、こうでもしないとヘラーは起きない。
いやしかし、ここまでされないと起きないヘラーもヘラーだよなと思いながらここ数日は見ている。
「おはよう。お姉ちゃん。あれ?僕のお布団どっか行っちゃったの?」
「さぁ?どこかしらね。まったく寝相が悪いんだから。」
いや、あなたさっきおもいっきり剥いでましたよね?と突っ込みたくなるが、やめておこう。
「そっかぁ。じゃぁ起きようかなぁ。」
布団がないから起きるんかいっ!って突っ込みたくなるが、やめておこう。
あれ、ということは布団を剥がせば起きる可能性があるって事か。明日やってみよう。
「おはよう。ヘラー。」
「おはよう。フランツお兄ちゃん。」
「今日も寝癖かすごいことになってるよ。」
「直してぇー。」
「はいはい。」
「うわー。」
ちゃちゃっと魔法で寝癖を直す。
「はい。出来た。」
「ありがとう。」
このおっとりとしている感じがたまらなく愛おしい。
「もう!フランツばっかり!私だって寝癖くらい直せるんだから!ヘラー頭貸して!」
「えーもう直ってるのにー。」
「ほらっこっちの方がいいわ。」
「ありがとう。」
いやっ、ヘラーもお礼言ってるけど、自分の状態把握してる?
髪型、アフロみたいになってますけど?
「でもやっぱり魔法は疲れるわ。やらなきゃ良かった。」
そんなやりとりが続いて、今日はいろんな髪型にしようごっこが始まった。
審査員はハンナさんで、誰の髪型が似合っているかを競うことになった。
リーナの髪は僕が、僕の髪はヘラーが、ヘラーの髪はリーナがそれぞれ担当する。
最初はリーナがヘラーの髪をセットする。
ワックスをべたべたに付けてオールバックに仕上がった。
この髪型も意外に似合ってるな。
次はヘラーが僕の髪をいじる。
不安しかない……。そう思ったけど、ヘラーは僕の髪をくしでとかすと、すぐに完成と言った。
これ、多分いつもと変わってないやつだ。
最後に僕がリーナの髪をセットする。
「変な風にしたら怒るんだからね!」
「大丈夫だって。僕を信じてよ。」
どうしようかと考えた結果、髪も長かったので、全体を斜めに緩く編み込んで、そこにお花の髪飾りを付けてプリンセス風に仕上げることにした。
そして、ハンナさんにお披露目に行く。
ちなみに僕らは自分がどうなっているかはまだ知らない。
「お母さん、誰の髪型が一番良い?」
リーナはルンルンなテンションでハンナさんに尋ねる。
「あら。みんないいじゃない。フランツ君は、いつも通りね。」
ですよねー。
「まぁフランツはヘラーがやったから。私とヘラーの髪型はどっちがいいと思う?」
「そうね。どっちもいいと思うわ。リーナかわいくしてもらって良かったわね。」
なんか趣旨が違う気がする……。
「えっ!ヘラーの髪型いいと思わない?」
リーナは自分が勝ちたいがために、ごり押ししてるな……。
「もちろんヘラーもかっこよくなったわね。リーナはどっちが良いと思う?」
「え?私、自分がどうなってるか分からないから決められないわ。」
「鏡みてきたら?」
「見てくる!」
そう言って洗面所の方に向かっていった。
しばらくしてリーナが帰ってきた。ずいぶんと念入りに鏡を確認してたんだろな。
「ねぇこれフランツがやったの?」
その反応はどっちだ?
「うん。僕がやったよ?」
「すっっごくかわいいわ!私気に入った!」
「それは、お気に召したようで良かった。」
「この髪型いろんな人に見せたいわ!お母さん、どこかお買い物に行かない?お願い!」
「そうねぇ。食材は買いに行く予定だったから一緒に行く?」
「行く!」
「僕も行くぅ!」
「じゃぁみんなで行きましょうか。」
その後町に買い物に繰り出し、リーナはすれ違う人々に自分の髪を褒めてと言わんばかりに見せつけていた。
お店の人や、たまたま会った友達にかわいいねと褒められて、満足そうだった。
流石に遅くないか?と思いつつ、やっぱり説得は難しいのかなと思っている自分もいる。
リーナやヘラーともすっかり打ち解けて、今じゃ本当の家族みたいだ。
2人はいつも朝が遅いので、起こさないようにそっと布団をでる。
「おはようございます。」
「おはよう。朝ご飯出来てるわよ。」
「ハンナさん、ありがとうございます。頂きます。」
「いつもこんなに早起きなのか?」
リーナとヘラーがいつも遅いからなのか、不思議そうにカイさんが聞いてきた。
「はい。いつもこんなもんです。もう習慣ですね。」
「そっか偉いな。」
「ありがとうございます。あっそうだ。いつも午前中に走ったり、筋トレをしていたんですけど、こっちに来てから出来てなくて、少し走ってきても良いですか?」
「あぁそういうことなら、俺も一緒に走るよ。」
「でも、お仕事は?」
「仕事が始まるまでまだ時間があるから大丈夫だ。」
「じゃぁよろしくお願いします。」
早々にご飯を食べ終え身支度を済ます。
準備が出来たところで、カイさんとランニングを始める。
朝走るのはやっぱり気持ちいいな。
「いつもこんなペースで走っているのか?」
「はい。すみません。付き合って頂いて。遅いですよね。」
「いやいやいや、思ったより早いなって。俺が疲れちゃいそうだ。」
「またまた。あっそうだ、こんな時にあれなんですけど、父から連絡とかってあったりしました?」
「いや。特には。あれからしばらく経つもんな。不安だよな。」
「そうですか。間に合えば良いんですけど……。」
「そういえば昨日も魔物が出たとかで、今日倒しに行くことになってるんだ。」
「そうだったんですね。それ、僕もついて行ったりしちゃだめですか?」
「危ないからそれは許可できないな。」
「僕、治癒魔法とか使えるので後ろからついて行って、支援だけでもだめですか?」
「フランツ君も知ってると思うが、魔物は何をするか分からないからな。君を危険にさらすわけにはいかないんだ。」
まぁそうか。その辺はお父さんから言われているんだろうな。
「分かりました。討伐、気をつけてください。」
「うん。ありがとう。」
町を一周し、家まで帰ってきた。
カイさんはそのまま仕事に行くと言って、行ってしまった。
「ただいまー。」
「あっ帰ってきた!どこ行ってたの?」
この声はリーナか。起きてたんだ。
「おはよう。リーナ。ちょっとカイさんと走ってたんだ。」
「お父さんと?朝から元気ね。」
「それ、リーナが言う?」
「どういうこと?」
「いや、リーナも朝から元気だからさ。」
「そうかな。まぁ確かにヘラーに比べたら元気ね!」
「あれ?そういえばヘラーはまだ寝てる?」
「見てないけど、多分寝てると思うわ。」
「そっか。」
「2人とも。そろそろヘラーを起こしてきてくれる?」
「はーい。お母さーん。ほら、行くよっ!」
「う、うん。」
リーナは僕の腕を引っ張り上げ、そのまま2階にある子供部屋まで連れて行かれる。
「じゃぁ、どっちがヘラーを起こせるか対決ね!」
「え?またやるの?」
そう。ここのところ毎日これをやっている。そして勝つのはいつだってリーナだ。
リーナは起こし方が乱暴なんだよな。
「もちろんよ。先行は譲ってあげるわ。」
「ありがとう。じゃぁ僕からね。」
僕はヘラーの横に座り肩を揺さぶる。
「ヘラー朝だよ。起きてー。朝ご飯なくなっちゃうよー。」
ヘラーはぴくりともしない。初めは大丈夫なのかと不安になるほどだったが、これが普通なのだと学んだ。
「もぉーほんと甘いんだから。そんな起こし方じゃ起きないの知ってるでしょ?じゃ、私の番ね!」
「どうぞ。」
リーナはヘラーがかぶっている布団を勢いよく剥ぐと、大きな声を出しながらヘラーを転がし始めた。
「ヘラー!!起きなさーい!!」
その起こし方は……と毎回思うが、こうでもしないとヘラーは起きない。
いやしかし、ここまでされないと起きないヘラーもヘラーだよなと思いながらここ数日は見ている。
「おはよう。お姉ちゃん。あれ?僕のお布団どっか行っちゃったの?」
「さぁ?どこかしらね。まったく寝相が悪いんだから。」
いや、あなたさっきおもいっきり剥いでましたよね?と突っ込みたくなるが、やめておこう。
「そっかぁ。じゃぁ起きようかなぁ。」
布団がないから起きるんかいっ!って突っ込みたくなるが、やめておこう。
あれ、ということは布団を剥がせば起きる可能性があるって事か。明日やってみよう。
「おはよう。ヘラー。」
「おはよう。フランツお兄ちゃん。」
「今日も寝癖かすごいことになってるよ。」
「直してぇー。」
「はいはい。」
「うわー。」
ちゃちゃっと魔法で寝癖を直す。
「はい。出来た。」
「ありがとう。」
このおっとりとしている感じがたまらなく愛おしい。
「もう!フランツばっかり!私だって寝癖くらい直せるんだから!ヘラー頭貸して!」
「えーもう直ってるのにー。」
「ほらっこっちの方がいいわ。」
「ありがとう。」
いやっ、ヘラーもお礼言ってるけど、自分の状態把握してる?
髪型、アフロみたいになってますけど?
「でもやっぱり魔法は疲れるわ。やらなきゃ良かった。」
そんなやりとりが続いて、今日はいろんな髪型にしようごっこが始まった。
審査員はハンナさんで、誰の髪型が似合っているかを競うことになった。
リーナの髪は僕が、僕の髪はヘラーが、ヘラーの髪はリーナがそれぞれ担当する。
最初はリーナがヘラーの髪をセットする。
ワックスをべたべたに付けてオールバックに仕上がった。
この髪型も意外に似合ってるな。
次はヘラーが僕の髪をいじる。
不安しかない……。そう思ったけど、ヘラーは僕の髪をくしでとかすと、すぐに完成と言った。
これ、多分いつもと変わってないやつだ。
最後に僕がリーナの髪をセットする。
「変な風にしたら怒るんだからね!」
「大丈夫だって。僕を信じてよ。」
どうしようかと考えた結果、髪も長かったので、全体を斜めに緩く編み込んで、そこにお花の髪飾りを付けてプリンセス風に仕上げることにした。
そして、ハンナさんにお披露目に行く。
ちなみに僕らは自分がどうなっているかはまだ知らない。
「お母さん、誰の髪型が一番良い?」
リーナはルンルンなテンションでハンナさんに尋ねる。
「あら。みんないいじゃない。フランツ君は、いつも通りね。」
ですよねー。
「まぁフランツはヘラーがやったから。私とヘラーの髪型はどっちがいいと思う?」
「そうね。どっちもいいと思うわ。リーナかわいくしてもらって良かったわね。」
なんか趣旨が違う気がする……。
「えっ!ヘラーの髪型いいと思わない?」
リーナは自分が勝ちたいがために、ごり押ししてるな……。
「もちろんヘラーもかっこよくなったわね。リーナはどっちが良いと思う?」
「え?私、自分がどうなってるか分からないから決められないわ。」
「鏡みてきたら?」
「見てくる!」
そう言って洗面所の方に向かっていった。
しばらくしてリーナが帰ってきた。ずいぶんと念入りに鏡を確認してたんだろな。
「ねぇこれフランツがやったの?」
その反応はどっちだ?
「うん。僕がやったよ?」
「すっっごくかわいいわ!私気に入った!」
「それは、お気に召したようで良かった。」
「この髪型いろんな人に見せたいわ!お母さん、どこかお買い物に行かない?お願い!」
「そうねぇ。食材は買いに行く予定だったから一緒に行く?」
「行く!」
「僕も行くぅ!」
「じゃぁみんなで行きましょうか。」
その後町に買い物に繰り出し、リーナはすれ違う人々に自分の髪を褒めてと言わんばかりに見せつけていた。
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