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第2章
2.リフル・シャッフル(4)
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足下が崩れていく。
思いつつ京介は席を立った。揺れそうになった体を何とか支えながら、机の上を片付けかけ、はた、と手を止める。
何をしようとしてる?
今走っていけば、今伊吹のマンションへ行けば、ひょっとしたら出かける前の伊吹を捕まえられるかもしれない、そう思ってる?
自分に尋ねて苦笑した。
「……無理だ」
勝ち目がない。京介が大石に優るものがない。
「課長」
「はい」
「細田課長から内線です」
「…回して」
受話器を取り上げると、細田のきんきんした声が響いてきた。
『真崎くんっ、とんでもないことになった、すぐに対策を考えてくれ』
「…岩倉産業、ですか」
『知ってるのかっ』
細田は部下から『Brechen』の情報を得たらしい。
会社から戻れば夜中の2時3時までネットサーフィンを楽しんでいる男だが、仕事は好きで桜木通販が扱っている商品がどんな層に売れているのか、どういう評判なのかチェックするのを日課にしていた。今気になっているのは、例年ならピークを越えているはずのニット帽がまだ売れていることで、京介が流通をコントロールしているから安心はしていたが、どうしてここまで売れてるんだろう、と『ニット帽』で検索をかけていろいろあたっていたらしい。
『そしたら、あの、大石とかいう男のサイトがあってだなっ』
細田がなおトーンを上げる。
『そこにあったのが何かと言えばっ』
「『Brechen』シリーズでしょ?」
『そ、そこまで掴んでるのか』
ちょっと細田の声が落ち着いた。
『何でも凄い売れゆきらしいぞ。セーターと揃えられもするし、色違いにしてもいいし』
何より先日新聞に入ったチラシがまたよかったらしい、と細田は付け加えた。
「チラシ?」
京介もざっとは商品情報をあたってくるが、そんなチラシがあったかな、と眉をしかめると、黒と白のツートンで、と続けられて記憶を辿った。
『えーと、ここにある、いいか、売り文句が「オトコ、という生き物」で、モデルが押塚まりだ』
「……あ」
そこまで言われて思い出したのは、中性的な魅力が売りの押塚まりがジーンズにTシャツ、薄手のセーターを身につけて仁王立ちしている構図。ショートカットに薄化粧、ジーンズのポケットに片手を突っ込んで見下げるように顎を上げたアングル、てっきりエステか何かの広告だと思い込んでいた。
「ニット帽なんて被ってなかったでしょ?」
『持ってたんだよ、手に!』
細田は改めて声を張り上げた。
『片手に持って胸に当ててた!』
「……ああ、そういえば」
胸のあたりで、鳥の羽根のようにふわりとした赤がニ筋、暗い灰色のセーターに浮かび上がっていると思っていたのは、片方がニット帽だったのか、と頷いた。
『で、もう一種類別バージョンがあって!』
「……オンナ、という生き物?」
『なんでわかる!』
「いや……何となく」
読めるよね、と京介が肩を竦めると、そっちは今日入ったチラシなんだ、と細田が呻いた。白系のセーターに、今度は顔が見えないぐらい目深にニット帽を被り、両方にアースカラー系のよじれたような糸が編み込まれた部分があって、画面の中央にやはり足を開いて立っているモデルは、今度は両手を握って胸にあてている。
『ほぼ真っ白の画面に唇だけぽつんと赤い色が入ってる』
「あ~、そりゃ」
鮮やかですねえ。
思わずストレートに感想を伝えて、細田が悲鳴のように叫んだ。
『今朝一番に呼び出されて、これに勝てる品物が用意できてるんだろうなと言われたんだぞ!』
「あ~……はいはい」
最近では通販オリジナルはよくある話だが、桜木通販は少し出遅れ、商品の開発部門まではまだできていない。人員不足もあるが、何よりメディアの影響力というものを上が軽視する傾向にあったからだ。いいものさえ作れば大丈夫だ、流行を作ってこその流通産業、桜木通販が顧客の要望を満たせなければ、客はあっという間に他社に流れていくからしっかりしろ、との檄は商品メインに絞られていた。
京介も何度かネットを使った宣伝や携帯サイトへの情報アピールを進言はしたが実現はしていない。
圧倒的な不利。
京介は目を細めた。
押塚まりまで押さえての戦略、しかも新商品開発を中心に動かされては、ただの通販会社である桜木通販が太刀打ちできるレベルじゃない。
かといって、そんな言い訳が通るような上ではない。この分では早々に京介にも呼び出しがかかるだろう。
おそらく『Brechen』シリーズを桜木通販の流通に組み込めるように大石と交渉に入れというあたりだろうが、そんなことを始めれば、細田が動かしていたこちらのオリジナルは一層価値がなくなるばかり、逆に岩倉産業は二重に利潤を得られることになる。
『どうするんだ、真崎くんっ』
細田は声を絞り出した。いつもなら本人が飛び込んでくるのに内線、きっと上からの眼がきつくて動けないような状態になっているのだろう。
「さっき、大石さんと連絡を取りました」
『なにっ』
「あちらから連絡があったんですけどね」
『それでなんて』
「先日の商品、『Brechen』シリーズが動いたんで納期が守れなくなったそうです」
『えええっっ』
そんな、一体、そんなことになってどうするんだっ、と騒ぐ相手を京介は
「それはいい」
一言で制した。
『それはいい?』
「納期の遅れを理由に、『Brechen』シリーズを取り引きしたいと持ちかけられますから」
京介の面子も何もあったものじゃないが。
小さく溜め息をついて続ける。
「大石さんもあれだけの商品を動かしてるんだから、確実な流通系は欲しいでしょうし」
『じゃあ、その方向でいってくれ! それなら、私は「Brechen」シリーズの流通を手掛けられたと、上にもちゃんと顔が立つ』
「問題は」
早速いそいそと報告にいきそうな細田を止めた。
『問題があるのか』
「こっちの開発商品をどうするかってことです。『Brechen』シリーズを流通させたら、まず動きませんよ?」
『そ、それはまずいっ』
あれには結構な手間がかかってるし、開発費も融通しているし。
続く細田の愚痴を耳に、軽く眼を閉じる。
本当にとことん詰めてくれる。
一ヶ月の遅れで市場を飢えさせ、半月の遅れでこっちの商売を引き入れる、か。
アクロバットみたいな進め方だな、何をそんなに焦ってる、そう考えて思い出したのは伊吹の顔。
少しでも早く成果を出して、彼女を取り戻したかった、のか?
胃の奥がずきりと疼いてじくじくしてくる。
『真崎くんっ、何とかならないのかっ』
『Brechen』シリーズも流通させて、こっちのオリジナルも売り込める方法はないか、真崎京介だろう、考えてくれ。
言い募られてぼんやりと眼を開けた。
魔法使いじゃあるまいし。
「……考えてみますよ」
『頼むぞっ』
けたたましく切れた電話を置き、口をそっと包んで押さえる。
考えてみる?
考えて、大石に頭を下げて頼むわけだ、協力してくれ、と。
伊吹を攫っていくライバルに。
もし万が一、この事態を逆手にとって岩倉産業の動きを止め、こちらの有利に持ち込むことができたなら、京介の評価は一気に上がる。
けれど、同時にそれは伊吹の大事にしている相手の仕事を阻むことでもあって。
そんなことをしたら、伊吹に、どんな眼で見られる?
八方塞がりじゃない、けれど打てる手は全部伊吹を失うことにしか繋がらない。
「…っ」
ふいに込み上げた吐き気に急いで立ち上がった。
「課長?」
「ちょっと、出てくる」
廊下を走るように歩いて、トイレの個室に飛び込み、食べた昼飯を一気に吐き戻した。
痛い、痛い、痛い。
身体中が痛い。
突き刺さったガラスでずたずたになった中身を次々吐いているような気がする。
しばらく吐いて、それからようやく個室を出る。
「ん、ふ」
洗面所で汗に塗れた顔を洗って、京介は眼鏡をかけ直した。
鏡の中から真っ青な顔が覗き込んでくる。
「こんな顔してたら……心配、される」
自分に言い聞かせて、それが大輔に抱かれた翌朝の台詞そっくりだと気付いて、再び込み上がった吐き気に喉を鳴らす。
「伊吹さん……伊吹…さん……っ」
小さく呼ぶのは前のように猫の名前じゃない、それが一層自分を追い詰めてくる。
奪われる、失われる、たった一つのもの、たった一人の人。
めまいがして崩れそうになるのを、京介は洗面台にしがみついて堪えた。
思いつつ京介は席を立った。揺れそうになった体を何とか支えながら、机の上を片付けかけ、はた、と手を止める。
何をしようとしてる?
今走っていけば、今伊吹のマンションへ行けば、ひょっとしたら出かける前の伊吹を捕まえられるかもしれない、そう思ってる?
自分に尋ねて苦笑した。
「……無理だ」
勝ち目がない。京介が大石に優るものがない。
「課長」
「はい」
「細田課長から内線です」
「…回して」
受話器を取り上げると、細田のきんきんした声が響いてきた。
『真崎くんっ、とんでもないことになった、すぐに対策を考えてくれ』
「…岩倉産業、ですか」
『知ってるのかっ』
細田は部下から『Brechen』の情報を得たらしい。
会社から戻れば夜中の2時3時までネットサーフィンを楽しんでいる男だが、仕事は好きで桜木通販が扱っている商品がどんな層に売れているのか、どういう評判なのかチェックするのを日課にしていた。今気になっているのは、例年ならピークを越えているはずのニット帽がまだ売れていることで、京介が流通をコントロールしているから安心はしていたが、どうしてここまで売れてるんだろう、と『ニット帽』で検索をかけていろいろあたっていたらしい。
『そしたら、あの、大石とかいう男のサイトがあってだなっ』
細田がなおトーンを上げる。
『そこにあったのが何かと言えばっ』
「『Brechen』シリーズでしょ?」
『そ、そこまで掴んでるのか』
ちょっと細田の声が落ち着いた。
『何でも凄い売れゆきらしいぞ。セーターと揃えられもするし、色違いにしてもいいし』
何より先日新聞に入ったチラシがまたよかったらしい、と細田は付け加えた。
「チラシ?」
京介もざっとは商品情報をあたってくるが、そんなチラシがあったかな、と眉をしかめると、黒と白のツートンで、と続けられて記憶を辿った。
『えーと、ここにある、いいか、売り文句が「オトコ、という生き物」で、モデルが押塚まりだ』
「……あ」
そこまで言われて思い出したのは、中性的な魅力が売りの押塚まりがジーンズにTシャツ、薄手のセーターを身につけて仁王立ちしている構図。ショートカットに薄化粧、ジーンズのポケットに片手を突っ込んで見下げるように顎を上げたアングル、てっきりエステか何かの広告だと思い込んでいた。
「ニット帽なんて被ってなかったでしょ?」
『持ってたんだよ、手に!』
細田は改めて声を張り上げた。
『片手に持って胸に当ててた!』
「……ああ、そういえば」
胸のあたりで、鳥の羽根のようにふわりとした赤がニ筋、暗い灰色のセーターに浮かび上がっていると思っていたのは、片方がニット帽だったのか、と頷いた。
『で、もう一種類別バージョンがあって!』
「……オンナ、という生き物?」
『なんでわかる!』
「いや……何となく」
読めるよね、と京介が肩を竦めると、そっちは今日入ったチラシなんだ、と細田が呻いた。白系のセーターに、今度は顔が見えないぐらい目深にニット帽を被り、両方にアースカラー系のよじれたような糸が編み込まれた部分があって、画面の中央にやはり足を開いて立っているモデルは、今度は両手を握って胸にあてている。
『ほぼ真っ白の画面に唇だけぽつんと赤い色が入ってる』
「あ~、そりゃ」
鮮やかですねえ。
思わずストレートに感想を伝えて、細田が悲鳴のように叫んだ。
『今朝一番に呼び出されて、これに勝てる品物が用意できてるんだろうなと言われたんだぞ!』
「あ~……はいはい」
最近では通販オリジナルはよくある話だが、桜木通販は少し出遅れ、商品の開発部門まではまだできていない。人員不足もあるが、何よりメディアの影響力というものを上が軽視する傾向にあったからだ。いいものさえ作れば大丈夫だ、流行を作ってこその流通産業、桜木通販が顧客の要望を満たせなければ、客はあっという間に他社に流れていくからしっかりしろ、との檄は商品メインに絞られていた。
京介も何度かネットを使った宣伝や携帯サイトへの情報アピールを進言はしたが実現はしていない。
圧倒的な不利。
京介は目を細めた。
押塚まりまで押さえての戦略、しかも新商品開発を中心に動かされては、ただの通販会社である桜木通販が太刀打ちできるレベルじゃない。
かといって、そんな言い訳が通るような上ではない。この分では早々に京介にも呼び出しがかかるだろう。
おそらく『Brechen』シリーズを桜木通販の流通に組み込めるように大石と交渉に入れというあたりだろうが、そんなことを始めれば、細田が動かしていたこちらのオリジナルは一層価値がなくなるばかり、逆に岩倉産業は二重に利潤を得られることになる。
『どうするんだ、真崎くんっ』
細田は声を絞り出した。いつもなら本人が飛び込んでくるのに内線、きっと上からの眼がきつくて動けないような状態になっているのだろう。
「さっき、大石さんと連絡を取りました」
『なにっ』
「あちらから連絡があったんですけどね」
『それでなんて』
「先日の商品、『Brechen』シリーズが動いたんで納期が守れなくなったそうです」
『えええっっ』
そんな、一体、そんなことになってどうするんだっ、と騒ぐ相手を京介は
「それはいい」
一言で制した。
『それはいい?』
「納期の遅れを理由に、『Brechen』シリーズを取り引きしたいと持ちかけられますから」
京介の面子も何もあったものじゃないが。
小さく溜め息をついて続ける。
「大石さんもあれだけの商品を動かしてるんだから、確実な流通系は欲しいでしょうし」
『じゃあ、その方向でいってくれ! それなら、私は「Brechen」シリーズの流通を手掛けられたと、上にもちゃんと顔が立つ』
「問題は」
早速いそいそと報告にいきそうな細田を止めた。
『問題があるのか』
「こっちの開発商品をどうするかってことです。『Brechen』シリーズを流通させたら、まず動きませんよ?」
『そ、それはまずいっ』
あれには結構な手間がかかってるし、開発費も融通しているし。
続く細田の愚痴を耳に、軽く眼を閉じる。
本当にとことん詰めてくれる。
一ヶ月の遅れで市場を飢えさせ、半月の遅れでこっちの商売を引き入れる、か。
アクロバットみたいな進め方だな、何をそんなに焦ってる、そう考えて思い出したのは伊吹の顔。
少しでも早く成果を出して、彼女を取り戻したかった、のか?
胃の奥がずきりと疼いてじくじくしてくる。
『真崎くんっ、何とかならないのかっ』
『Brechen』シリーズも流通させて、こっちのオリジナルも売り込める方法はないか、真崎京介だろう、考えてくれ。
言い募られてぼんやりと眼を開けた。
魔法使いじゃあるまいし。
「……考えてみますよ」
『頼むぞっ』
けたたましく切れた電話を置き、口をそっと包んで押さえる。
考えてみる?
考えて、大石に頭を下げて頼むわけだ、協力してくれ、と。
伊吹を攫っていくライバルに。
もし万が一、この事態を逆手にとって岩倉産業の動きを止め、こちらの有利に持ち込むことができたなら、京介の評価は一気に上がる。
けれど、同時にそれは伊吹の大事にしている相手の仕事を阻むことでもあって。
そんなことをしたら、伊吹に、どんな眼で見られる?
八方塞がりじゃない、けれど打てる手は全部伊吹を失うことにしか繋がらない。
「…っ」
ふいに込み上げた吐き気に急いで立ち上がった。
「課長?」
「ちょっと、出てくる」
廊下を走るように歩いて、トイレの個室に飛び込み、食べた昼飯を一気に吐き戻した。
痛い、痛い、痛い。
身体中が痛い。
突き刺さったガラスでずたずたになった中身を次々吐いているような気がする。
しばらく吐いて、それからようやく個室を出る。
「ん、ふ」
洗面所で汗に塗れた顔を洗って、京介は眼鏡をかけ直した。
鏡の中から真っ青な顔が覗き込んでくる。
「こんな顔してたら……心配、される」
自分に言い聞かせて、それが大輔に抱かれた翌朝の台詞そっくりだと気付いて、再び込み上がった吐き気に喉を鳴らす。
「伊吹さん……伊吹…さん……っ」
小さく呼ぶのは前のように猫の名前じゃない、それが一層自分を追い詰めてくる。
奪われる、失われる、たった一つのもの、たった一人の人。
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