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第1章
2.闇から見る眼(5)
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不安そうな顔をして横目でちらちら見てくる伊吹の隣で、アイスコーヒーを飲みながら、さてそういうことならどういう手が効果的かなあ、と考える。
男性関係はほとんど皆無、結婚願望もないように見えたのに、密かにそっと期待しているとすれば、いつ攫われてしまうかわかったもんじゃない。経理の当たりの柔らかい大人な赤来とか、総務の富崎なんかは女性には人気が高いし、二人とも安心感のあるあたりが京介と違って「結婚前提」のおつき合いをイメージさせる。
安心感ってのは残念ながら僕にはないしねえ。
昏い想いに胸の底でくつくつ笑う。
「いやあっついねえ、シュレッダー前はもっと暑いでしょう」
「…はぁ」
にこにこしながら話しかけても、伊吹の肩からは緊張が取れない。
困ったなあ。なまじこういう勘の鋭い女性ってのは、こういうところが困っちゃうんだよね。
思い出したのは先日の給湯室前で立ち聞きした会話。
『伊吹さん、この前のあれ、当たってました』
経理の阿倍野が嬉しそうに、
『みほ、やっぱり耳の調子がおかしかったみたいです。中耳炎だろうって』
『ああ、やっぱり』
伊吹も嬉しそうに応じて笑う。
みほというのは阿倍野の子どもだったよね、そう思って聞いていると、
『素直なお子さんだって聞いたから、顔背けて人の話聞くって言うのが気になってたんですよ』
『てっきり反抗期かと思ってたら、聞こえにくかったんですって』
『うんうん』
『不機嫌なのも、耳が痛かったから。この前おじいちゃんとお風呂いって、耳に水が入って困ったんですって』
『ああ、だからおじいちゃん嫌い、か』
『おじいちゃんと入ったときだけ、そうなったから』
あははは、と阿倍野は笑い転げる。
『子どもってほんとわけわかんないですねえ』
『自分の状態がわかってないから、うまく言えないんですよ』
『伊吹さんに愚痴ってよかった』
ふぅん、なるほど。
そう言えば、と思い出したのは、他の部署でも急になくなってしまった書類を伊吹があっさり見つけだしたという噂。
彼女が隣で少し話を聞いてたんです、そしたら、この辺にないですかって、ひょいと棚の隙間から見つけちゃって。不思議がったら、ここは風が巻いちゃうんですね、あの窓に隙間があるからって、こっちが気付かなかったことを教えてくれて。面白い子ですよねえ。
つまり、伊吹はほんの僅かな情報から物事の本質とか真実を見抜く能力に長けていて、しかもそれを意外に無意識に使ってしまう傾向があるということだろう。
じゃあ、僕に落ちてもらうためには、そこを最大限に使わせてもらうしかないよね。幸いに、引っ掛かってることもあるし、それが解ければ一挙両得。
どうして切り出そうかな、とのんびりコーヒーを含んで、ちろ、と舌を出してると、
「課長」
呼び掛けられた。
「何か御用でしょうか」
あらら、あっちから落ちてくれるらしい。
思わず嬉しくなって京介は目を細めてしまう。
「うん」
「やっぱり」
「察しがいい人は好きだよ」
あんまり始めから執着しては引き込めない。胸の内側の熱を押さえて、
「牟田さん、どう思う?」
「どう思うって」
ビンゴ。
伊吹が微かに眉をしかめて、京介はにやりとした。
やっぱり相子の妙な振る舞いには気付いてたんだ。
それが自分への興味にも繋がるかもしれないと思って、軽く鼓動を速める心臓を心地よく味わう。
「どういう意味ですか」
「意味なんかわかってるくせに」
「わかりません」
ほのめかしと謎かけと。伊吹の好きそうなものを一杯ちりばめてやろう。
「彼女は僕にこだわってるんだけど」
「……」
「どうにも気になってるんだよね」
じろりと伊吹は冷たい視線で見遣ってきた。瞬間、ぞく、と身体の芯が震えた気がして、京介は少し戸惑う。綺麗に研いだ刃物を当てられたような感覚、それが妙に気持ちいい、気がする。
「課長こそ牟田さんのことはどう思われてるんですか」
「人殺しだと」
さて、どう出てくるかな? 頭がおかしいんですかと言われたら、それまでで一旦引こう。今日の会話はもうまともに聞いてもらえないだろうから。
「あの、なんて」
最初の関門はクリア。では次は?
京介は明日の天気を聞かれたように繰り返す。
「人殺し」
伊吹はまた微かに眉を寄せる。緊迫していい表情。けれど、さっきの冷ややかな顔の方が好みかもしれない。
「……すみませんが」
「はい」
「私、わけもなく他人を人殺し扱いする課長の方がよくわかりません」
合格。
あくまで京介を正気だと考えたまま、ちゃんと会話してくれるつもりなのだとわかって嬉しくなったのを、ごまかしながら微笑んだ。
「だってさ、辻褄が合うんだよ」
「辻褄?」
「彼女のパスケースに入ってる写真はお兄さんのものだと言うし、その『お兄さん』の顔が新聞で殺人事件の被害者として報道されたのを僕は知ってるし」
「でも、あの………家族ならば写真を持っててもおかしくないし、すごく大切な人だったからかもしれない」
落ちた、ね。
京介は表面上は困った顔を装ったまま、急速に京介との会話に入り込んでくる伊吹にほくそ笑む。
ここからは情報戦だ。どのあたりまで情報を与えるか。どこから曖昧にするか。どこまでごまかし、どこまではっきりさせておくか。
それはつまり伊吹のキャラクターをどこまで読み取っているかによる。興味を失わないように、ほどほどに、けれど突っ込まざるを得ないレベルまで打ち明けて、罪悪感を確保する。
「彼は難波孝、一人っ子で家族は他界して一人暮らしだった。金曜日の夜にその頃付き合っていた子とデートに出掛けてそれっきり帰らなくて、翌朝ホテルで死体になってた」
伊吹の顔色が少し白くなった。でも取り乱さない。敏感で繊細で、しかも胆力がある。ますます嬉しい。
「僕の親友だったんだよ。犯人はまだ捕まってない」
微笑んだまま無言の伊吹にことばを重ねていく。
「殺された友人の写真を兄だなんて偽って大事に持ってる女って、やっぱり何か知ってると思わない?」
「それは……そうかもしれないですけど」
口ごもった伊吹から目を逸らせた。必要以上に追い詰めない、これも大切な要素。あくまでのめり込んだのは自分からでないと、人はその後動いてくれない。
ちょっと軽いフェイクをかけてみる。
「伊吹さん、何か見えるんじゃないの?」
「え?」
おや、と京介は意外な感覚を持った。
伊吹はまともに困惑している。何か見えると言えば、普通は霊とかだとすぐ反応するし、女の子っていうのはそういう超常現象が好きな子がいて、自分が特別な能力者だと思われるのが嬉しいみたいだから、すぐに落ちてくるかと思ったのに、伊吹は微妙な顔で口を噤んでいる。
まさかね。ほんとに見えたりするのかな。
もう一つフェイクを重ねてみることにした。
「やっぱりなあ…………だから、ひょっとしたら、牟田さんのことが何かわかるかと思って聞いてみたかったんだよ」
ここまで押せば、相子のことを不愉快に思っていたりすれば、これ幸いとしゃべってくるはずだ。
だが、伊吹の反応は鈍い。
なんだろう、と京介は一瞬ためらい、もう一つ重ねてみた。
「で、牟田さんには孝の霊とか憑いてたりする?」
「あの、勘違いしてますよ」
ふいに伊吹は苦笑した。ほっとしたような笑み、けれど、その底に酷く暗いものが滲む微笑だ。視界の端で伊吹の表情を細かく捉えながら、その暗いものの内容が思いつかない。このまま会話が途切れてしまうのは困る。ふいに苛立ちが湧いた。
どうしよう。もう一押ししてみるか?
だが、その矢先、
「私、霊能者じゃないですから」
霊能者じゃない。
そのことばを口の中で反芻しながら、京介はゆっくり微笑んだ。伊吹の秘密をついに一つ手に入れた。
「でも、何かは見えるんだ」
くしゃりとカップを握り潰し、振り返る。
「さっき否定しなかった」
「あ」
伊吹が不安定な声を上げて、静かに唇を噛み締める。
その濡れた光に見愡れながら、ねえ、もっとそのことについて話したいな、と京介は身を屈めて伊吹に囁きかけた。
男性関係はほとんど皆無、結婚願望もないように見えたのに、密かにそっと期待しているとすれば、いつ攫われてしまうかわかったもんじゃない。経理の当たりの柔らかい大人な赤来とか、総務の富崎なんかは女性には人気が高いし、二人とも安心感のあるあたりが京介と違って「結婚前提」のおつき合いをイメージさせる。
安心感ってのは残念ながら僕にはないしねえ。
昏い想いに胸の底でくつくつ笑う。
「いやあっついねえ、シュレッダー前はもっと暑いでしょう」
「…はぁ」
にこにこしながら話しかけても、伊吹の肩からは緊張が取れない。
困ったなあ。なまじこういう勘の鋭い女性ってのは、こういうところが困っちゃうんだよね。
思い出したのは先日の給湯室前で立ち聞きした会話。
『伊吹さん、この前のあれ、当たってました』
経理の阿倍野が嬉しそうに、
『みほ、やっぱり耳の調子がおかしかったみたいです。中耳炎だろうって』
『ああ、やっぱり』
伊吹も嬉しそうに応じて笑う。
みほというのは阿倍野の子どもだったよね、そう思って聞いていると、
『素直なお子さんだって聞いたから、顔背けて人の話聞くって言うのが気になってたんですよ』
『てっきり反抗期かと思ってたら、聞こえにくかったんですって』
『うんうん』
『不機嫌なのも、耳が痛かったから。この前おじいちゃんとお風呂いって、耳に水が入って困ったんですって』
『ああ、だからおじいちゃん嫌い、か』
『おじいちゃんと入ったときだけ、そうなったから』
あははは、と阿倍野は笑い転げる。
『子どもってほんとわけわかんないですねえ』
『自分の状態がわかってないから、うまく言えないんですよ』
『伊吹さんに愚痴ってよかった』
ふぅん、なるほど。
そう言えば、と思い出したのは、他の部署でも急になくなってしまった書類を伊吹があっさり見つけだしたという噂。
彼女が隣で少し話を聞いてたんです、そしたら、この辺にないですかって、ひょいと棚の隙間から見つけちゃって。不思議がったら、ここは風が巻いちゃうんですね、あの窓に隙間があるからって、こっちが気付かなかったことを教えてくれて。面白い子ですよねえ。
つまり、伊吹はほんの僅かな情報から物事の本質とか真実を見抜く能力に長けていて、しかもそれを意外に無意識に使ってしまう傾向があるということだろう。
じゃあ、僕に落ちてもらうためには、そこを最大限に使わせてもらうしかないよね。幸いに、引っ掛かってることもあるし、それが解ければ一挙両得。
どうして切り出そうかな、とのんびりコーヒーを含んで、ちろ、と舌を出してると、
「課長」
呼び掛けられた。
「何か御用でしょうか」
あらら、あっちから落ちてくれるらしい。
思わず嬉しくなって京介は目を細めてしまう。
「うん」
「やっぱり」
「察しがいい人は好きだよ」
あんまり始めから執着しては引き込めない。胸の内側の熱を押さえて、
「牟田さん、どう思う?」
「どう思うって」
ビンゴ。
伊吹が微かに眉をしかめて、京介はにやりとした。
やっぱり相子の妙な振る舞いには気付いてたんだ。
それが自分への興味にも繋がるかもしれないと思って、軽く鼓動を速める心臓を心地よく味わう。
「どういう意味ですか」
「意味なんかわかってるくせに」
「わかりません」
ほのめかしと謎かけと。伊吹の好きそうなものを一杯ちりばめてやろう。
「彼女は僕にこだわってるんだけど」
「……」
「どうにも気になってるんだよね」
じろりと伊吹は冷たい視線で見遣ってきた。瞬間、ぞく、と身体の芯が震えた気がして、京介は少し戸惑う。綺麗に研いだ刃物を当てられたような感覚、それが妙に気持ちいい、気がする。
「課長こそ牟田さんのことはどう思われてるんですか」
「人殺しだと」
さて、どう出てくるかな? 頭がおかしいんですかと言われたら、それまでで一旦引こう。今日の会話はもうまともに聞いてもらえないだろうから。
「あの、なんて」
最初の関門はクリア。では次は?
京介は明日の天気を聞かれたように繰り返す。
「人殺し」
伊吹はまた微かに眉を寄せる。緊迫していい表情。けれど、さっきの冷ややかな顔の方が好みかもしれない。
「……すみませんが」
「はい」
「私、わけもなく他人を人殺し扱いする課長の方がよくわかりません」
合格。
あくまで京介を正気だと考えたまま、ちゃんと会話してくれるつもりなのだとわかって嬉しくなったのを、ごまかしながら微笑んだ。
「だってさ、辻褄が合うんだよ」
「辻褄?」
「彼女のパスケースに入ってる写真はお兄さんのものだと言うし、その『お兄さん』の顔が新聞で殺人事件の被害者として報道されたのを僕は知ってるし」
「でも、あの………家族ならば写真を持っててもおかしくないし、すごく大切な人だったからかもしれない」
落ちた、ね。
京介は表面上は困った顔を装ったまま、急速に京介との会話に入り込んでくる伊吹にほくそ笑む。
ここからは情報戦だ。どのあたりまで情報を与えるか。どこから曖昧にするか。どこまでごまかし、どこまではっきりさせておくか。
それはつまり伊吹のキャラクターをどこまで読み取っているかによる。興味を失わないように、ほどほどに、けれど突っ込まざるを得ないレベルまで打ち明けて、罪悪感を確保する。
「彼は難波孝、一人っ子で家族は他界して一人暮らしだった。金曜日の夜にその頃付き合っていた子とデートに出掛けてそれっきり帰らなくて、翌朝ホテルで死体になってた」
伊吹の顔色が少し白くなった。でも取り乱さない。敏感で繊細で、しかも胆力がある。ますます嬉しい。
「僕の親友だったんだよ。犯人はまだ捕まってない」
微笑んだまま無言の伊吹にことばを重ねていく。
「殺された友人の写真を兄だなんて偽って大事に持ってる女って、やっぱり何か知ってると思わない?」
「それは……そうかもしれないですけど」
口ごもった伊吹から目を逸らせた。必要以上に追い詰めない、これも大切な要素。あくまでのめり込んだのは自分からでないと、人はその後動いてくれない。
ちょっと軽いフェイクをかけてみる。
「伊吹さん、何か見えるんじゃないの?」
「え?」
おや、と京介は意外な感覚を持った。
伊吹はまともに困惑している。何か見えると言えば、普通は霊とかだとすぐ反応するし、女の子っていうのはそういう超常現象が好きな子がいて、自分が特別な能力者だと思われるのが嬉しいみたいだから、すぐに落ちてくるかと思ったのに、伊吹は微妙な顔で口を噤んでいる。
まさかね。ほんとに見えたりするのかな。
もう一つフェイクを重ねてみることにした。
「やっぱりなあ…………だから、ひょっとしたら、牟田さんのことが何かわかるかと思って聞いてみたかったんだよ」
ここまで押せば、相子のことを不愉快に思っていたりすれば、これ幸いとしゃべってくるはずだ。
だが、伊吹の反応は鈍い。
なんだろう、と京介は一瞬ためらい、もう一つ重ねてみた。
「で、牟田さんには孝の霊とか憑いてたりする?」
「あの、勘違いしてますよ」
ふいに伊吹は苦笑した。ほっとしたような笑み、けれど、その底に酷く暗いものが滲む微笑だ。視界の端で伊吹の表情を細かく捉えながら、その暗いものの内容が思いつかない。このまま会話が途切れてしまうのは困る。ふいに苛立ちが湧いた。
どうしよう。もう一押ししてみるか?
だが、その矢先、
「私、霊能者じゃないですから」
霊能者じゃない。
そのことばを口の中で反芻しながら、京介はゆっくり微笑んだ。伊吹の秘密をついに一つ手に入れた。
「でも、何かは見えるんだ」
くしゃりとカップを握り潰し、振り返る。
「さっき否定しなかった」
「あ」
伊吹が不安定な声を上げて、静かに唇を噛み締める。
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