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『最後の砦』
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「美並はあなたを選んだのか」
低い声が響いて、志賀は微かに視線を上げる。大石が強ばった顔で受話器を握っている。
この人が感情をここまではっきり示すのは珍しい、とキーボードに向かいながら名刺入れの奥に忍ばせた一枚のカードを思い出す。
よほどこだわる相手なんだな。
そう思った矢先、
「美並の抱き方も知らないくせに」
苦しげに唸る声が響いて乱暴に受話器を置いた大石が、立ち上がってコートを掴む。
「出てくる」
「社長と会食の御予定では」
忘れているはずはないが、一応確認すると不愉快満面に振り返られた。
「こっちから連絡する」
社長とは言え、事実上は大石の婚約者、岩倉産業前会長の一人娘、奈保子の名前を大石はある時期から一切呼び捨てなくなった。少し距離を置いた振る舞いに社内ではあれこれ噂が飛び交っているが、志賀にはそんなことはどうでもいい。大石のプライベートがらみで、せっかく動き出した『Brechen』を潰したくない、それだけだ。
「わかりました」
志賀の答えに大石はすぐに部屋を出て行った。
美並、というのは女の名前のようだが、普段は公私混同しない大石が、わけのわからない電話のやりとりをする時にはいつもその名前が聴こえてくる。
「別れた女、というやつか…」
かけがえのない、失いたくない、たった一つのものを、大石もまた失ったんだろうか。
また『デザイナー 高崎純』とだけ書かれた、名刺サイズのカードを思い出して舌打ちした。
『最後の砦』
羽須美芸術大学の造型工芸学科2年の最後に出た課題を今でもよく覚えている。
与えられたのはそのことばだけ、何をどのように解釈してもいいと言われた。プレゼンテーションも設置場所も一切考慮しなくていいと言われた自由度に、始めはみんな乗り気だったが、そのうちに頭を抱えだしたのはあまりにもイメージの範囲が絞り込めなかったからだろう。
志賀はためらわなかった。
そのことばを聞いて無意識に部屋の片隅に居る高崎を振り返り、そういう自分に気付いてうろたえながら顔を背けた。
不自然じゃない。
おかしくない。
胸の中で繰り返す。
脳裏に過った顔は、同じ高校で違うクラスだった高崎とのサッカーの試合。
体育祭にサッカーの試合というのは珍しいと思うが、とりあえず志賀の高校では毎年全校勝ち抜きで優勝を争っていた。例年勝つのは受験にまだ間があって、しかも体力も目一杯な2年と決まっていたが、その年は大判狂わせで、最終戦に残ったのは志賀の3-1と高崎の3-2。
それでも志賀のクラスは元サッカー部が二人も居て、楽勝ムードだった。3年の最後を気持ちよく締められる、受験にも縁起がいいよな、そう盛り上がっていた中で、高崎のクラスは哀しいほどに落ち込んでいて。前日まであてにしていた男子が、何と当日の朝、登校途中に自転車で転倒、腕を骨折するというハプニング、受験前で本人も泣きたかっただろうが、クラスの雰囲気は一気に下降したらしい。
それでもスポ根まんがさながらにしのいでしのいでの決勝戦、疲労度は並じゃなく、受験もあるし無茶をしたくないと早々に手を抜くやつもいて、可哀想だがこっちの勝ちだな、そう志賀も思っていたのに、ただ一人諦めなかったのが居て。
あれ誰だよ、ゴール前に飛び込んでくるやつ。
そう仲間が囁き出したのが後半も後半、けれど見る見る詰められてくる点数に少しずつ焦りだしたときだった。
やばいじゃん、抜かれるんじゃねえの。
ばかやろ、一人で何ができんだ。
あいつなら、やりかねない。
そう志賀が思ったのは、その男の名前を知っていたからだ。
1年の時に同じクラスだった。
自己紹介のとき、志賀尚矢ですと名乗って、それってどっかで聞いたよなと言われるたびに、名前をつけた、文学者気取りで浮気を繰り返す父親の顔を思い出して不愉快になる。けれど、その時だけは違っていた。
『それ、誰? 有名人?』
こともあろうに志賀に聞いてきたのが高崎で、お前それでよく受かったなあ、と教師ともども笑われる中で、
『とっくに死んだやつのことなんか知らねえよ』
言い放たれてどきっとした。
そうか、とっくに死んだやつだったんだ、同じ発音の作家も家を出たまま戻ってこない父親も。なのに、俺はなんでそんなことにこだわっていたんだろう。
何だか一気に心を開かれた気がして、それからずっと気になっていた。
あいつなら、やりかねない。
高崎は誰よりも早くゴール前にやってくる。誰よりも激しくボールに迫る。ぶつかっても遮られても怯まない。走る速さが衰えない。必死にその前に立ち塞がって、競り合ってどしっと体がぶつかった瞬間、胸がずきんとして一瞬怯んだ、その隙を抜かれてゴールされた。
躍り上がる高崎がクラスメートに連れ去られる。
やっぱり高崎だよなあ。
そう側でクラスメートが笑う声に、なんで、と尋ねると、中学の時からそうなんだ、最後に必ず何とかしちゃうんだよ、と嬉しそうに答えた相手にむっとした。もっと早く教えろよ。教えたって無駄だよ、高崎だもん。でも、教えろよ。どうしたんだよ、志賀、しつこいな。
訝られて顔を背ける、それこそ自分でも引っ掛かっていた部分で。
そんなこんなを一気に思い出した。
『最後の砦』
高崎にこれほどぴったりしたことばはない。
志賀は金属とアクリル板を幾重にも組み合わせた牢獄のような固まりを構築し、その中央に磨き上げた金属球を置き、上からは覗けるが手を伸ばそうとすると城壁に巧み遮られて絶対触れられない、そういう造型を作り上げた。
だが、その自分のイメージがまだ貧困だと思ったのは、高崎の作品を見てからだ。
それは立方体の金属フレームから数十本の尖らせた針金をその中央に向けて設置したものだった。中央には針に囲まれてぼんやりとした球形の空間が生まれている。その空間のまん中に、周囲の光を反射して集まっているのだろうか、淡い陽炎のような光が揺らめくのが見える。針の隙間から見えるそれは、儚く今にも消えそうなのに、どこから覗いても確かに見え、じっと見ているうちにその光を球形の空間が包み、その空間を針で満ちた空間が覆い、その空間を立方体のフレームが囲むという、志賀のものとよく似たイメージなのに、圧倒的に質の違う『砦』が表現されていた。
完敗だ、と思った。
それを潔く告げようと高崎を探し回っているうちに、相手が学校を中退したと聞かされた。作品は置き土産だったのだと言われて呆然とした。
父親が亡くなったのだそうだ。残った家族を養えるのは高崎しかいなくて、大学を諦めて就職することになったのだと。
やっぱりあいつは『最後の砦』ってやつなんだよな、どこへ行ってもさあ、と高校の高崎を知ってるやつが笑った。
そんな、馬鹿な。
衝撃にうろたえたのは、志賀が自分の気持ちに気付いたせいで。
それを認められないまま、次に高崎と再会したのは喫茶店、スーツ姿の相手が妙に眩しくてどきどきしてしまった。
今働いてるのは通販会社、あ、でも気持ちはこっちだから。
渡されたのが名刺大のカードに『デザイナー 高崎純』とだけ書かれたもの。
こんなものに意味があるのか。
何も告げられずに放っていかれた思いを押し殺して言い返すと、きついなあと苦笑する、その笑顔に確かに自分の人生を選んだ男の顔みたいなものが見えた。
じゃあまたな。
店を出て夕暮れの街に背中を向ける相手にたまらなくなって、呼び止めて振り返った矢先、腕を掴んで路地に引きずり込んで唇を押し付けた。硬直した相手の眼に動揺と不快感が滲む。次の瞬間殴られて、あっという間に逃げられて、それから一度も会っていない。
ようやく会えたと思ったら.
「こんなところに居るんだからな」
パソコン画面に上がっているのは、大石が落とせと命じて標的となった桜木通販の資料、その社員名簿に忘れるはずもない『高崎純』の名前がある。
弾けるような勝利の笑顔、スーツ姿の厳しい気配、重ねた唇の熱さと驚きに見張った眼の不快感。
思い出したものは志賀の胸の底に溜まり続ける。
「……なんだって、また」
敵同士なんだよ。
志賀は唇を噛んだ。
低い声が響いて、志賀は微かに視線を上げる。大石が強ばった顔で受話器を握っている。
この人が感情をここまではっきり示すのは珍しい、とキーボードに向かいながら名刺入れの奥に忍ばせた一枚のカードを思い出す。
よほどこだわる相手なんだな。
そう思った矢先、
「美並の抱き方も知らないくせに」
苦しげに唸る声が響いて乱暴に受話器を置いた大石が、立ち上がってコートを掴む。
「出てくる」
「社長と会食の御予定では」
忘れているはずはないが、一応確認すると不愉快満面に振り返られた。
「こっちから連絡する」
社長とは言え、事実上は大石の婚約者、岩倉産業前会長の一人娘、奈保子の名前を大石はある時期から一切呼び捨てなくなった。少し距離を置いた振る舞いに社内ではあれこれ噂が飛び交っているが、志賀にはそんなことはどうでもいい。大石のプライベートがらみで、せっかく動き出した『Brechen』を潰したくない、それだけだ。
「わかりました」
志賀の答えに大石はすぐに部屋を出て行った。
美並、というのは女の名前のようだが、普段は公私混同しない大石が、わけのわからない電話のやりとりをする時にはいつもその名前が聴こえてくる。
「別れた女、というやつか…」
かけがえのない、失いたくない、たった一つのものを、大石もまた失ったんだろうか。
また『デザイナー 高崎純』とだけ書かれた、名刺サイズのカードを思い出して舌打ちした。
『最後の砦』
羽須美芸術大学の造型工芸学科2年の最後に出た課題を今でもよく覚えている。
与えられたのはそのことばだけ、何をどのように解釈してもいいと言われた。プレゼンテーションも設置場所も一切考慮しなくていいと言われた自由度に、始めはみんな乗り気だったが、そのうちに頭を抱えだしたのはあまりにもイメージの範囲が絞り込めなかったからだろう。
志賀はためらわなかった。
そのことばを聞いて無意識に部屋の片隅に居る高崎を振り返り、そういう自分に気付いてうろたえながら顔を背けた。
不自然じゃない。
おかしくない。
胸の中で繰り返す。
脳裏に過った顔は、同じ高校で違うクラスだった高崎とのサッカーの試合。
体育祭にサッカーの試合というのは珍しいと思うが、とりあえず志賀の高校では毎年全校勝ち抜きで優勝を争っていた。例年勝つのは受験にまだ間があって、しかも体力も目一杯な2年と決まっていたが、その年は大判狂わせで、最終戦に残ったのは志賀の3-1と高崎の3-2。
それでも志賀のクラスは元サッカー部が二人も居て、楽勝ムードだった。3年の最後を気持ちよく締められる、受験にも縁起がいいよな、そう盛り上がっていた中で、高崎のクラスは哀しいほどに落ち込んでいて。前日まであてにしていた男子が、何と当日の朝、登校途中に自転車で転倒、腕を骨折するというハプニング、受験前で本人も泣きたかっただろうが、クラスの雰囲気は一気に下降したらしい。
それでもスポ根まんがさながらにしのいでしのいでの決勝戦、疲労度は並じゃなく、受験もあるし無茶をしたくないと早々に手を抜くやつもいて、可哀想だがこっちの勝ちだな、そう志賀も思っていたのに、ただ一人諦めなかったのが居て。
あれ誰だよ、ゴール前に飛び込んでくるやつ。
そう仲間が囁き出したのが後半も後半、けれど見る見る詰められてくる点数に少しずつ焦りだしたときだった。
やばいじゃん、抜かれるんじゃねえの。
ばかやろ、一人で何ができんだ。
あいつなら、やりかねない。
そう志賀が思ったのは、その男の名前を知っていたからだ。
1年の時に同じクラスだった。
自己紹介のとき、志賀尚矢ですと名乗って、それってどっかで聞いたよなと言われるたびに、名前をつけた、文学者気取りで浮気を繰り返す父親の顔を思い出して不愉快になる。けれど、その時だけは違っていた。
『それ、誰? 有名人?』
こともあろうに志賀に聞いてきたのが高崎で、お前それでよく受かったなあ、と教師ともども笑われる中で、
『とっくに死んだやつのことなんか知らねえよ』
言い放たれてどきっとした。
そうか、とっくに死んだやつだったんだ、同じ発音の作家も家を出たまま戻ってこない父親も。なのに、俺はなんでそんなことにこだわっていたんだろう。
何だか一気に心を開かれた気がして、それからずっと気になっていた。
あいつなら、やりかねない。
高崎は誰よりも早くゴール前にやってくる。誰よりも激しくボールに迫る。ぶつかっても遮られても怯まない。走る速さが衰えない。必死にその前に立ち塞がって、競り合ってどしっと体がぶつかった瞬間、胸がずきんとして一瞬怯んだ、その隙を抜かれてゴールされた。
躍り上がる高崎がクラスメートに連れ去られる。
やっぱり高崎だよなあ。
そう側でクラスメートが笑う声に、なんで、と尋ねると、中学の時からそうなんだ、最後に必ず何とかしちゃうんだよ、と嬉しそうに答えた相手にむっとした。もっと早く教えろよ。教えたって無駄だよ、高崎だもん。でも、教えろよ。どうしたんだよ、志賀、しつこいな。
訝られて顔を背ける、それこそ自分でも引っ掛かっていた部分で。
そんなこんなを一気に思い出した。
『最後の砦』
高崎にこれほどぴったりしたことばはない。
志賀は金属とアクリル板を幾重にも組み合わせた牢獄のような固まりを構築し、その中央に磨き上げた金属球を置き、上からは覗けるが手を伸ばそうとすると城壁に巧み遮られて絶対触れられない、そういう造型を作り上げた。
だが、その自分のイメージがまだ貧困だと思ったのは、高崎の作品を見てからだ。
それは立方体の金属フレームから数十本の尖らせた針金をその中央に向けて設置したものだった。中央には針に囲まれてぼんやりとした球形の空間が生まれている。その空間のまん中に、周囲の光を反射して集まっているのだろうか、淡い陽炎のような光が揺らめくのが見える。針の隙間から見えるそれは、儚く今にも消えそうなのに、どこから覗いても確かに見え、じっと見ているうちにその光を球形の空間が包み、その空間を針で満ちた空間が覆い、その空間を立方体のフレームが囲むという、志賀のものとよく似たイメージなのに、圧倒的に質の違う『砦』が表現されていた。
完敗だ、と思った。
それを潔く告げようと高崎を探し回っているうちに、相手が学校を中退したと聞かされた。作品は置き土産だったのだと言われて呆然とした。
父親が亡くなったのだそうだ。残った家族を養えるのは高崎しかいなくて、大学を諦めて就職することになったのだと。
やっぱりあいつは『最後の砦』ってやつなんだよな、どこへ行ってもさあ、と高校の高崎を知ってるやつが笑った。
そんな、馬鹿な。
衝撃にうろたえたのは、志賀が自分の気持ちに気付いたせいで。
それを認められないまま、次に高崎と再会したのは喫茶店、スーツ姿の相手が妙に眩しくてどきどきしてしまった。
今働いてるのは通販会社、あ、でも気持ちはこっちだから。
渡されたのが名刺大のカードに『デザイナー 高崎純』とだけ書かれたもの。
こんなものに意味があるのか。
何も告げられずに放っていかれた思いを押し殺して言い返すと、きついなあと苦笑する、その笑顔に確かに自分の人生を選んだ男の顔みたいなものが見えた。
じゃあまたな。
店を出て夕暮れの街に背中を向ける相手にたまらなくなって、呼び止めて振り返った矢先、腕を掴んで路地に引きずり込んで唇を押し付けた。硬直した相手の眼に動揺と不快感が滲む。次の瞬間殴られて、あっという間に逃げられて、それから一度も会っていない。
ようやく会えたと思ったら.
「こんなところに居るんだからな」
パソコン画面に上がっているのは、大石が落とせと命じて標的となった桜木通販の資料、その社員名簿に忘れるはずもない『高崎純』の名前がある。
弾けるような勝利の笑顔、スーツ姿の厳しい気配、重ねた唇の熱さと驚きに見張った眼の不快感。
思い出したものは志賀の胸の底に溜まり続ける。
「……なんだって、また」
敵同士なんだよ。
志賀は唇を噛んだ。
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