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4 点と点は線になる
「核心へ迫る」
しおりを挟む入鹿と美月はカフェで話していた。
入鹿と美月がラブホテル街を歩き回り、この地域のホテルはほぼ満員だという事実が分かった。それぞれのホテルの管理人からは、この現象が去年ぐらいから顕著になり始めたという話を聞くことができた。特に、「ビックボンバー.com」に掲載された記事以降、顕著に変化したという意見が共通していた。
入鹿は、これらの情報を総合して、
「ハッテン場、温泉ワニの目撃情報、そして同性カップルに優しいラブホテルというこの3つの点が、全て1年ほど前から始まっている。そして、書き込みもそれと同時期から始まっている」
と結論づける。彼らはこれらの現象が単独で発生したものではなく、何らかの関連があるのではないかと考え始めた。
美月は重ねて、
「インターネット上の情報が誰かによって意図的に書かれた情報ということですね」と言った。
美月の相づちをガン無視して、入鹿はネットで様々な記事を探した。
「美月さん、鬼塚に連絡を取るのでちょっと待っててください」と入鹿は言った。
「了解しましたー。何か見つかるといいですねー」
と美月は応えた。カフェの外に出た入鹿は、速やかに鬼塚へ連絡を取るため、スマートフォンを取り出し、メッセージを送ると同時に、ネットでの情報収集も続けた。
入鹿はカフェの外で、忙しくスマートフォンの画面を指でなぞりながらネット上の情報を探していた。その時、ある記事が彼の注意を引いた。記事には、1年半ほど前に当選した町長がある公約に掲げたことが取り上げられていた。
入鹿はこれが重要な手掛かりになると確信し、速やかに美月に連絡をとるためにカフェ内へ戻った。
「美月さん、明日ある場所に行きましょう」と彼は言った。
「どこにですか?」と美月が興味深そうに問う。
「町長の元へです」と入鹿が返答した。
美月は一瞬驚いた表情を浮かべた。
「町長がこの一連の変化の鍵を握っている?そういうことですね」
と彼女は考えを巡らせ、入鹿の提案に賛同した。
翌日、二人は早朝から準備をし、事前に町長事務所へ予約の連絡を取って訪問の時間を確保した。
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