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婚約破棄ですか、喜んで。
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カールを帰した後にフィリテから聞き出した話は、私の想像をはるかに越えたものだった。
カール・グローデルは伯爵家の嫡男だ。
いくら幼女趣味のロリコンであっても、貴族として誇りを汚す真似はしまいと思っていた。
なのに。
「このような、お話をお嬢様にすることが正しいのかどうか。私にはわかりかねます。本当は、お話しない方が良いのかも知れません」
--ですが、
とフィリテは色をなくした唇で先の言葉を続けた。
「私は私の大切なお嬢様があのような男の婚約者だなんて許せません。何も知らぬままあんな男とご結婚なさるなんて……」
そうしてフィリテが語ったのは、彼女の過去。
そして--カール・グローデル。
私の婚約者の許し難い罪。
この国の貴族は、社交シーズンに入ると王都の邸宅に滞在する。その間貴族の奥方は昼は茶会に、夜は夜会に明け暮れる。
昼の茶会には、多くの奥方が子供を連れてくる。
そこで侍女や付き人に見守られながら、子供たちの交流が行われる。中にはその頃に出会って後に婚約をする子息令嬢たちもいる。
カールの母、グローデル伯爵夫人が下位の貴族夫人を集め頻繁に茶会を行っていることは知っていた。
カールもそのようなところがあるが、夫人も人にちやほやされるのが好きなのだ。
自身より下の奥方がたを呼び出しては自慢話や誰かの噂話に花を咲かせている。
私もカールの婚約者として幾度もお邪魔させて頂いているが、正直楽しくはない。
まあ、それはさておきとして。
カールはそこでとんでもない遊びにいそしんでいたらしい。
カールがよくする遊びは『かくれんぼ』
カールは自分の気に入った幼女を「一緒にかくれよう」と誘っては、物陰や邸の部屋に連れ込んで悪戯をしていたのだ。
フィリテがそのことを知ったのは偶然。
偶然彼女の妹と共に訪れた茶会でカールに『かくれんぼ』に誘われてしまった。
フィリテは妹と共に場所を探していたけれども、途中で「よい隠れ場所を知っている」と言うカールが妹を連れて行ってしまったのだそう。
フィリテは自分も隠れ場所を探しながら、カールたちを探していて、見てしまった。
庭の木の影で、背の高い叢に隠れて。
カールが妹に悪戯をしているのを。
フィリテの妹はその時7才。
フィリテ自身は13才。
「妹は何をされているのかよくわからない様子でしたが、ただただ怖かったのでしょう。泣いて、震えていました。私は--妹が何をされているのかわかっていたのに、動けませんでした。足が、竦んでしまって」
それに、と思ったそうだ。
「もし私がここで声を出して騒いだら、人が来たら、妹はこの先どうなるのだろうと……。そう、思うと」
何もできないまま、立ち尽くすしかできなかったのだと。
「私には男がどこの誰かはわかりませんでした。けれどもまだ幼い妹が辱められたなどと、広まってしまったら?まして男は私と変わらない年頃でしたが、身に付けたものを見ればだいたいの身分はわかります」
下位貴族の人間が、上位貴族の相手を糾弾したところで。
「いったい誰が信じて、助けてくれるでしょうか?両親にも言えませんでした。父は、上位貴族と縁を作りたがっていましたから。下手をすれば妹は差し出されてしまうかも知れません」
だから、とフィリテは言う。
「私は妹に忘れるように言いました。幸い、と言えるのかわかりませんが、純潔は守られていましたから。誰にも言わなければ、忘れてしまえば良いと。そして私も忘れました。忘れたふりを……」
「もういいわ。もういいのよ」
私はフィリテの言葉を遮って、部屋の隅で顔色をなくしていたメイド長に目配せをした。
メイド長は泣き崩れたフィリテを連れて部屋を出て行く。その背を見送って私はすぐに動き出した。
家人に告げて諜報の者を使いカールの身辺を探る。
同時にカールがこれ以上罪を重ねられないよう、カールの悪戯の邪魔をした。
彼が出席する茶会に人を潜り込ませたり、私も出席したり。
隠れて行っているといっても、所詮子供のことだ。
侍女や付き人が付いているし、目撃者は意外なほど多くいた。ただそのほとんどが使用人で、被害者本人や家族にしても表に出せる話でもない。
それでもあらゆる手で証言を集め、証拠を集めた。
「もちろんこれらは表にはけして出せません。すでに傷を負った令嬢たちをこれ以上傷つけるわけにはいきませんもの」
ですが、と私は目を細めた。
「あなたが手を出した少女のなかには、貴族でない者もいますわね?」
ぱちん、と紙を摘まんだままの手で、カールの頬を軽く叩く。
「その内の何人かが、必要なら裁きの場で証言して下さるそうですわ。もちろん我が領で保護させて頂く上で、ですけれど」
カールの一番の悪手は、私のせいで下位貴族の令嬢と『遊べ』なくなったことで、平民の子供に手を出したことだ。
一件すると、平民は貴族には逆らえない。
そう思うだろうし、事実でもある。
「平民には貴族のような『名』はないんですよ」
貴族のように、被害者だというのにいたずらに傷物扱いされることは少ない。
彼らが怯えるのは醜聞ではなく報復。
醜聞に怯える人もいるけれど。
「それでも尚、立つ勇気のある人はいるんです」
むしろ、貴族よりも、平民の方が。
私はその人たちに敬意を覚える。
だから、必ず守る。
「たとえ表向きにならなくても、できなくても。私がそれを理由に正式に婚約破棄を申し入れたら、あなたのお父様はどうなさるでしょうか。それでも尚、あなたを守ろうとしてくれるでしょうか」
少女たちを守ろうとする親たちのように。
表に出なくても、密やかに広まるものはある。
「さて、何か言い訳はございますか?」
カール・グローデルは伯爵家の嫡男だ。
いくら幼女趣味のロリコンであっても、貴族として誇りを汚す真似はしまいと思っていた。
なのに。
「このような、お話をお嬢様にすることが正しいのかどうか。私にはわかりかねます。本当は、お話しない方が良いのかも知れません」
--ですが、
とフィリテは色をなくした唇で先の言葉を続けた。
「私は私の大切なお嬢様があのような男の婚約者だなんて許せません。何も知らぬままあんな男とご結婚なさるなんて……」
そうしてフィリテが語ったのは、彼女の過去。
そして--カール・グローデル。
私の婚約者の許し難い罪。
この国の貴族は、社交シーズンに入ると王都の邸宅に滞在する。その間貴族の奥方は昼は茶会に、夜は夜会に明け暮れる。
昼の茶会には、多くの奥方が子供を連れてくる。
そこで侍女や付き人に見守られながら、子供たちの交流が行われる。中にはその頃に出会って後に婚約をする子息令嬢たちもいる。
カールの母、グローデル伯爵夫人が下位の貴族夫人を集め頻繁に茶会を行っていることは知っていた。
カールもそのようなところがあるが、夫人も人にちやほやされるのが好きなのだ。
自身より下の奥方がたを呼び出しては自慢話や誰かの噂話に花を咲かせている。
私もカールの婚約者として幾度もお邪魔させて頂いているが、正直楽しくはない。
まあ、それはさておきとして。
カールはそこでとんでもない遊びにいそしんでいたらしい。
カールがよくする遊びは『かくれんぼ』
カールは自分の気に入った幼女を「一緒にかくれよう」と誘っては、物陰や邸の部屋に連れ込んで悪戯をしていたのだ。
フィリテがそのことを知ったのは偶然。
偶然彼女の妹と共に訪れた茶会でカールに『かくれんぼ』に誘われてしまった。
フィリテは妹と共に場所を探していたけれども、途中で「よい隠れ場所を知っている」と言うカールが妹を連れて行ってしまったのだそう。
フィリテは自分も隠れ場所を探しながら、カールたちを探していて、見てしまった。
庭の木の影で、背の高い叢に隠れて。
カールが妹に悪戯をしているのを。
フィリテの妹はその時7才。
フィリテ自身は13才。
「妹は何をされているのかよくわからない様子でしたが、ただただ怖かったのでしょう。泣いて、震えていました。私は--妹が何をされているのかわかっていたのに、動けませんでした。足が、竦んでしまって」
それに、と思ったそうだ。
「もし私がここで声を出して騒いだら、人が来たら、妹はこの先どうなるのだろうと……。そう、思うと」
何もできないまま、立ち尽くすしかできなかったのだと。
「私には男がどこの誰かはわかりませんでした。けれどもまだ幼い妹が辱められたなどと、広まってしまったら?まして男は私と変わらない年頃でしたが、身に付けたものを見ればだいたいの身分はわかります」
下位貴族の人間が、上位貴族の相手を糾弾したところで。
「いったい誰が信じて、助けてくれるでしょうか?両親にも言えませんでした。父は、上位貴族と縁を作りたがっていましたから。下手をすれば妹は差し出されてしまうかも知れません」
だから、とフィリテは言う。
「私は妹に忘れるように言いました。幸い、と言えるのかわかりませんが、純潔は守られていましたから。誰にも言わなければ、忘れてしまえば良いと。そして私も忘れました。忘れたふりを……」
「もういいわ。もういいのよ」
私はフィリテの言葉を遮って、部屋の隅で顔色をなくしていたメイド長に目配せをした。
メイド長は泣き崩れたフィリテを連れて部屋を出て行く。その背を見送って私はすぐに動き出した。
家人に告げて諜報の者を使いカールの身辺を探る。
同時にカールがこれ以上罪を重ねられないよう、カールの悪戯の邪魔をした。
彼が出席する茶会に人を潜り込ませたり、私も出席したり。
隠れて行っているといっても、所詮子供のことだ。
侍女や付き人が付いているし、目撃者は意外なほど多くいた。ただそのほとんどが使用人で、被害者本人や家族にしても表に出せる話でもない。
それでもあらゆる手で証言を集め、証拠を集めた。
「もちろんこれらは表にはけして出せません。すでに傷を負った令嬢たちをこれ以上傷つけるわけにはいきませんもの」
ですが、と私は目を細めた。
「あなたが手を出した少女のなかには、貴族でない者もいますわね?」
ぱちん、と紙を摘まんだままの手で、カールの頬を軽く叩く。
「その内の何人かが、必要なら裁きの場で証言して下さるそうですわ。もちろん我が領で保護させて頂く上で、ですけれど」
カールの一番の悪手は、私のせいで下位貴族の令嬢と『遊べ』なくなったことで、平民の子供に手を出したことだ。
一件すると、平民は貴族には逆らえない。
そう思うだろうし、事実でもある。
「平民には貴族のような『名』はないんですよ」
貴族のように、被害者だというのにいたずらに傷物扱いされることは少ない。
彼らが怯えるのは醜聞ではなく報復。
醜聞に怯える人もいるけれど。
「それでも尚、立つ勇気のある人はいるんです」
むしろ、貴族よりも、平民の方が。
私はその人たちに敬意を覚える。
だから、必ず守る。
「たとえ表向きにならなくても、できなくても。私がそれを理由に正式に婚約破棄を申し入れたら、あなたのお父様はどうなさるでしょうか。それでも尚、あなたを守ろうとしてくれるでしょうか」
少女たちを守ろうとする親たちのように。
表に出なくても、密やかに広まるものはある。
「さて、何か言い訳はございますか?」
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