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Chapter.23
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「わ、広いねぇ」
嬉しそうに言った華鈴がスリッパに履き替えて、小走りに窓際へ向かう。
窓の外には、先ほどまで乗っていた観覧車と屋根付きの球場が見える。
「おー、すごい」隣に立つ一緑も、目の前の景色に感嘆の声をあげる。「見晴らしええなー」
「……大丈夫?」
「ん? あぁ」高所恐怖症のことを言っているのだと理解して、一緑が笑顔を見せる。「うん。建物の中やったら平気」
「そっか……」華鈴が安堵の笑みを浮かべ、すぐに拗ねた顔を見せた。「言ってくれれば良かったのに」
「んー? まぁ、かっこつけたいやん?」ヘヘッと笑った一緑に
「……一緑くんはいつでもかっこいいよ?」華鈴が首をかしげながら言った。
「ありがと」
嬉しそうに笑って、一緑が華鈴の肩を抱き寄せ、おでこにキスをする。
「……一緑くん……」
恥ずかしそうに身をよじる華鈴が可愛くて。一緑はその身体を抱きしめた。
「華鈴」
名前を呼んで、耳に、額に、鼻に、頬に、そして唇に。一緑が華鈴にキスを落としていく。
「……二人っきりって久しぶりやな」
「…そうだね」
ふふっと笑いあって、そしてまたキスをする。それはだんだんと強く、深くなり、重なった唇の隙間から吐息が漏れた。
「んぅ……ん……」
華鈴の艶めかしい声に、一緑の中心部がうずいていく。
ゆっくり離れた一緑の唇から「華鈴……」悩まし気な声が漏れる。熱い息を吐き、華鈴の首筋に唇を押し当てた。
「ま、って……」
「なんで……?」
身を固くして身体を引く華鈴の耳に唇を寄せて、一緑がささやくように聞いた。
華鈴はくすぐったさに身をよじりながら「まだ、明るい、し……」恥ずかしそうに言って、一緑の服を掴む。
「ええよ、別に」
一緑は華鈴の肩を抱いて、耳を軽く食んだ。同時に華鈴の口から吐息が漏れる。
一緑の唇はそのまま首筋を這って、何度もキスをしながらおりていく。
「い、のり、く……」
「んー?」
吸い付くようにキスをしながら答えた一緑を、華鈴が押し返して止めた。
「…どした?」
身体を離し、顔を覗き込みながら一緑が問うと、華鈴は言葉を探して視線をさまよわせた。
照れたような、戸惑ったような顔が、一緑の欲を刺激する。
「いや……?」
探るように聞いた一緑の言葉に、華鈴は首を横に振る。なのに、近付くと縮こまってしまう。
“初めて”のときのことを思い出した一緑が、愛おしそうに目を細める。と、華鈴の身体を抱きかかえた。
「ひゃっ…!」
突然の浮遊感に小さく悲鳴をあげた華鈴だが、抵抗はしない。
一緑は華鈴をベッドまで運んで、そっと横たえるとそのまま覆いかぶさった。
しかし華鈴の目に戸惑いの色が見えて……。
「さっき」一緑は華鈴の頭を撫でながら口を開く。「言ったこと覚えてる……?」
「……ん」瞳を潤ませ、華鈴が小さくうなずいた。
「うなずいてくれたから、ええんやって思ってるんやけど、ちがった……?」
一緑の優しい問いに、華鈴は小さく首を横に振る。
「よかった。じゃあ……」ふと笑った一緑が華鈴の耳に口を寄せて「今日はずっと、つながってたい……」同じセリフをもう一度、ささやいた。
寄せた頬に熱を感じて身体を離すと、華鈴は顔を赤く染めていた。とろんと開いた瞳と唇は、潤んで色気を湛えている。
一緑は身体の中心が熱く疼き、昂るのを感じながら、ゆっくりと唇を重ねる。
華鈴の閉じた唇に舌を這わせ少しずつ開かせると、小さく熱い舌に到達する。そのまま絡み合わせ、むさぼるようなキスに溺れながら、一緑の手が一枚ずつ、華鈴の服をはがしていった――。
* * *
「んん……」
のどの渇きを覚えて華鈴が目を覚ます。
うとうととまどろんでいただけのつもりが、いつの間にか眠っていたらしい。
窓の外はまだ明るい。
時間が知りたくて、隣で寝息を立てる一緑を起こさないように動かした身体を、一緑が抱き寄せた。
「起こしちゃった……?」
「んー……」一緑は寝ぼけたように鼻声で答えて、甘えるように身体を摺り寄せる。
服を着ていない肌が触れて、お互いの熱を感じた。
「そろそろ起きない?」
「んー? えぇよぉ……起きるならもっかいしよー?」一緑が言って足を絡みつかせ、全身を密着させた。
「でも、そろそろ夕食の時間かも?」
「んー。それは食べたい……」
食いしん坊な部分を刺激された一緑が眠たそうに目をこすり、かけた布団の中をゴソゴソと探る。あった、と小さく言って、布団の中でモゾモゾ動いてゆっくり起き上がった。
ボクサーパンツ一丁の一緑がベッドを出て、クローゼットにしまったバッグの中からスマホを取り出し、時間を確認する。
「もうすぐ17時」
「じゃあまだ大丈夫かな?」
「うん。ディナーは19時からやね」
「じゃあ、シャワー浴びてこようかな……」
華鈴も布団の中、足元をゴソゴソとまさぐり、自分の下着を探す。
「これでええやん、中で脱ぐでしょ?」部屋に備え付けられた寝間着を華鈴に渡して、「先行って待ってるわ」にこりと笑い、一緑は浴室へ向かった。
「……えっ」
聞き返そうにも、もう一緑は浴室に入ってしまった。
ドア越しに、バスタブにお湯をためる音がかすかに聞こえてくる。
別々に暮らしているとき、外泊はホテルでしていたけれど、一緒に入浴したことはなくて、華鈴は戸惑った。
恥ずかしい気持ちは大きいが、待っていると言った以上、華鈴が入るまで本当に待つ性格なのを華鈴は知っている。だから。
素肌の上に寝間着を着た華鈴は、意を決して浴室のドアを開ける。
中はユニットバスになっていて、一緑はお湯を溜めながらバスタブの中で座っていた。
やっと来た華鈴の姿を見て嬉しそうに微笑むと、両手を広げて華鈴に向け差し出した。
その意味をすぐに理解するが、華鈴は希望に応えることを躊躇する。一緑に見られたまま寝間着を脱ぎ、一糸まとわぬ姿になるのが恥ずかしいからだ。
「華鈴」誘うように、ねだるように甘く名前を呼ぶ一緑に
「入るまで、目、閉じてて……?」華鈴が困ったように願う。
「わかった」一緑はその願いに応え、手を下げ、瞼を閉じる。
華鈴は一緑に背を向けてそっと寝間着を脱ぐと、簡単に畳んで洗面台のフラットスペースに置かれた一緑のパンツの上に重ねた。
かけ湯をするスペースがなく、少しためらってからバスタブの三分の二ほど溜まった湯に足を入れる。そのまま一緑の足の間に座って、背を向けた。
「……いい?」
「うん」
華鈴が返事をするや、一緑が背中にのしかかるように前かがみの態勢を取る。
「ひゃっ?」
突然のことに驚くけれど、一緑の手はカランに伸びて、流れ出る湯を止めた。
(あ……)
ホッとしたようなガッカリしたような複雑な気持ちを抱いた瞬間、
「なんかされるか思った?」嬉しそうに言った一緑が、そのまま華鈴を抱きしめた。
「そ、そんなんじゃ、ないもん……」
「そう?」ふふっと笑って、華鈴の肩にあごを乗せる。「のぼせる前に出れるかなぁ」
「ディナー食べるんでしょ?」
「そうやった」
笑いあいながら、まったりイチャイチャを楽しむ二人なのだった。
* * *
ブッフェ式のディナーを終えて、手を繋ぎ部屋に戻る。
「チェックアウト11時やってー」
「じゃあ朝はゆっくりできるね」
「ということは~」意味深な笑みを浮かべる一緑は、部屋へ入るや鍵とドアロックをかけ、華鈴を抱きしめた。「夜もゆっくり、できる、ってことよね?」
その言葉に含まれた意味を察して、華鈴が赤くなる。「そ、そうだけど……」
「けど?」
「ごはん、食べたばかりだし……」
「それもそっか」一緑は案外あっさり受け入れて「じゃあ少し休んでからにしよー」部屋の電気は暗いまま華鈴を抱きしめ、そのままスリッパに履き替えて歩き出す。
押し出されるように一緒に室内へ入った華鈴が窓の外を見て「もうすっかり真っ暗だね」気付き、言う。
「ほんまや。夜景見えるかな」
「あ、見たい見たい」
くっついたままで窓際へ移動すると、眼下にライトアップされた屋根付きの球場や観覧車が見える。
「わー」
「おー」
「キレイだねぇ」
「なぁ。すごいなぁ」
遠くまで広がるビル群が作るイルミネーションは、満天の星空のよう。
「ここ、えぇな。近いのに旅行した気分になる」
「ほんとだねぇ」
「また来よう」
「まだ一晩明けてないよ?」くすくす笑う華鈴に
「うん。予約」一緑が耳元で言う。
「ふふっ。うん、また、一緒に来よう?」
「うん」
笑いながら顔を見合わせ、キスをする。
二人の夜は、まだ、これから――。
嬉しそうに言った華鈴がスリッパに履き替えて、小走りに窓際へ向かう。
窓の外には、先ほどまで乗っていた観覧車と屋根付きの球場が見える。
「おー、すごい」隣に立つ一緑も、目の前の景色に感嘆の声をあげる。「見晴らしええなー」
「……大丈夫?」
「ん? あぁ」高所恐怖症のことを言っているのだと理解して、一緑が笑顔を見せる。「うん。建物の中やったら平気」
「そっか……」華鈴が安堵の笑みを浮かべ、すぐに拗ねた顔を見せた。「言ってくれれば良かったのに」
「んー? まぁ、かっこつけたいやん?」ヘヘッと笑った一緑に
「……一緑くんはいつでもかっこいいよ?」華鈴が首をかしげながら言った。
「ありがと」
嬉しそうに笑って、一緑が華鈴の肩を抱き寄せ、おでこにキスをする。
「……一緑くん……」
恥ずかしそうに身をよじる華鈴が可愛くて。一緑はその身体を抱きしめた。
「華鈴」
名前を呼んで、耳に、額に、鼻に、頬に、そして唇に。一緑が華鈴にキスを落としていく。
「……二人っきりって久しぶりやな」
「…そうだね」
ふふっと笑いあって、そしてまたキスをする。それはだんだんと強く、深くなり、重なった唇の隙間から吐息が漏れた。
「んぅ……ん……」
華鈴の艶めかしい声に、一緑の中心部がうずいていく。
ゆっくり離れた一緑の唇から「華鈴……」悩まし気な声が漏れる。熱い息を吐き、華鈴の首筋に唇を押し当てた。
「ま、って……」
「なんで……?」
身を固くして身体を引く華鈴の耳に唇を寄せて、一緑がささやくように聞いた。
華鈴はくすぐったさに身をよじりながら「まだ、明るい、し……」恥ずかしそうに言って、一緑の服を掴む。
「ええよ、別に」
一緑は華鈴の肩を抱いて、耳を軽く食んだ。同時に華鈴の口から吐息が漏れる。
一緑の唇はそのまま首筋を這って、何度もキスをしながらおりていく。
「い、のり、く……」
「んー?」
吸い付くようにキスをしながら答えた一緑を、華鈴が押し返して止めた。
「…どした?」
身体を離し、顔を覗き込みながら一緑が問うと、華鈴は言葉を探して視線をさまよわせた。
照れたような、戸惑ったような顔が、一緑の欲を刺激する。
「いや……?」
探るように聞いた一緑の言葉に、華鈴は首を横に振る。なのに、近付くと縮こまってしまう。
“初めて”のときのことを思い出した一緑が、愛おしそうに目を細める。と、華鈴の身体を抱きかかえた。
「ひゃっ…!」
突然の浮遊感に小さく悲鳴をあげた華鈴だが、抵抗はしない。
一緑は華鈴をベッドまで運んで、そっと横たえるとそのまま覆いかぶさった。
しかし華鈴の目に戸惑いの色が見えて……。
「さっき」一緑は華鈴の頭を撫でながら口を開く。「言ったこと覚えてる……?」
「……ん」瞳を潤ませ、華鈴が小さくうなずいた。
「うなずいてくれたから、ええんやって思ってるんやけど、ちがった……?」
一緑の優しい問いに、華鈴は小さく首を横に振る。
「よかった。じゃあ……」ふと笑った一緑が華鈴の耳に口を寄せて「今日はずっと、つながってたい……」同じセリフをもう一度、ささやいた。
寄せた頬に熱を感じて身体を離すと、華鈴は顔を赤く染めていた。とろんと開いた瞳と唇は、潤んで色気を湛えている。
一緑は身体の中心が熱く疼き、昂るのを感じながら、ゆっくりと唇を重ねる。
華鈴の閉じた唇に舌を這わせ少しずつ開かせると、小さく熱い舌に到達する。そのまま絡み合わせ、むさぼるようなキスに溺れながら、一緑の手が一枚ずつ、華鈴の服をはがしていった――。
* * *
「んん……」
のどの渇きを覚えて華鈴が目を覚ます。
うとうととまどろんでいただけのつもりが、いつの間にか眠っていたらしい。
窓の外はまだ明るい。
時間が知りたくて、隣で寝息を立てる一緑を起こさないように動かした身体を、一緑が抱き寄せた。
「起こしちゃった……?」
「んー……」一緑は寝ぼけたように鼻声で答えて、甘えるように身体を摺り寄せる。
服を着ていない肌が触れて、お互いの熱を感じた。
「そろそろ起きない?」
「んー? えぇよぉ……起きるならもっかいしよー?」一緑が言って足を絡みつかせ、全身を密着させた。
「でも、そろそろ夕食の時間かも?」
「んー。それは食べたい……」
食いしん坊な部分を刺激された一緑が眠たそうに目をこすり、かけた布団の中をゴソゴソと探る。あった、と小さく言って、布団の中でモゾモゾ動いてゆっくり起き上がった。
ボクサーパンツ一丁の一緑がベッドを出て、クローゼットにしまったバッグの中からスマホを取り出し、時間を確認する。
「もうすぐ17時」
「じゃあまだ大丈夫かな?」
「うん。ディナーは19時からやね」
「じゃあ、シャワー浴びてこようかな……」
華鈴も布団の中、足元をゴソゴソとまさぐり、自分の下着を探す。
「これでええやん、中で脱ぐでしょ?」部屋に備え付けられた寝間着を華鈴に渡して、「先行って待ってるわ」にこりと笑い、一緑は浴室へ向かった。
「……えっ」
聞き返そうにも、もう一緑は浴室に入ってしまった。
ドア越しに、バスタブにお湯をためる音がかすかに聞こえてくる。
別々に暮らしているとき、外泊はホテルでしていたけれど、一緒に入浴したことはなくて、華鈴は戸惑った。
恥ずかしい気持ちは大きいが、待っていると言った以上、華鈴が入るまで本当に待つ性格なのを華鈴は知っている。だから。
素肌の上に寝間着を着た華鈴は、意を決して浴室のドアを開ける。
中はユニットバスになっていて、一緑はお湯を溜めながらバスタブの中で座っていた。
やっと来た華鈴の姿を見て嬉しそうに微笑むと、両手を広げて華鈴に向け差し出した。
その意味をすぐに理解するが、華鈴は希望に応えることを躊躇する。一緑に見られたまま寝間着を脱ぎ、一糸まとわぬ姿になるのが恥ずかしいからだ。
「華鈴」誘うように、ねだるように甘く名前を呼ぶ一緑に
「入るまで、目、閉じてて……?」華鈴が困ったように願う。
「わかった」一緑はその願いに応え、手を下げ、瞼を閉じる。
華鈴は一緑に背を向けてそっと寝間着を脱ぐと、簡単に畳んで洗面台のフラットスペースに置かれた一緑のパンツの上に重ねた。
かけ湯をするスペースがなく、少しためらってからバスタブの三分の二ほど溜まった湯に足を入れる。そのまま一緑の足の間に座って、背を向けた。
「……いい?」
「うん」
華鈴が返事をするや、一緑が背中にのしかかるように前かがみの態勢を取る。
「ひゃっ?」
突然のことに驚くけれど、一緑の手はカランに伸びて、流れ出る湯を止めた。
(あ……)
ホッとしたようなガッカリしたような複雑な気持ちを抱いた瞬間、
「なんかされるか思った?」嬉しそうに言った一緑が、そのまま華鈴を抱きしめた。
「そ、そんなんじゃ、ないもん……」
「そう?」ふふっと笑って、華鈴の肩にあごを乗せる。「のぼせる前に出れるかなぁ」
「ディナー食べるんでしょ?」
「そうやった」
笑いあいながら、まったりイチャイチャを楽しむ二人なのだった。
* * *
ブッフェ式のディナーを終えて、手を繋ぎ部屋に戻る。
「チェックアウト11時やってー」
「じゃあ朝はゆっくりできるね」
「ということは~」意味深な笑みを浮かべる一緑は、部屋へ入るや鍵とドアロックをかけ、華鈴を抱きしめた。「夜もゆっくり、できる、ってことよね?」
その言葉に含まれた意味を察して、華鈴が赤くなる。「そ、そうだけど……」
「けど?」
「ごはん、食べたばかりだし……」
「それもそっか」一緑は案外あっさり受け入れて「じゃあ少し休んでからにしよー」部屋の電気は暗いまま華鈴を抱きしめ、そのままスリッパに履き替えて歩き出す。
押し出されるように一緒に室内へ入った華鈴が窓の外を見て「もうすっかり真っ暗だね」気付き、言う。
「ほんまや。夜景見えるかな」
「あ、見たい見たい」
くっついたままで窓際へ移動すると、眼下にライトアップされた屋根付きの球場や観覧車が見える。
「わー」
「おー」
「キレイだねぇ」
「なぁ。すごいなぁ」
遠くまで広がるビル群が作るイルミネーションは、満天の星空のよう。
「ここ、えぇな。近いのに旅行した気分になる」
「ほんとだねぇ」
「また来よう」
「まだ一晩明けてないよ?」くすくす笑う華鈴に
「うん。予約」一緑が耳元で言う。
「ふふっ。うん、また、一緒に来よう?」
「うん」
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