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第二章 リータ魔王国復興編

第45話 「四天王達との会食」

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 私は一旦昼食を取るため、レイアの私室へテレポートで転移する。するとメイドのロゼが待機していた。

「タクト様、お待ちしておりました。今回は別の部屋でご用意しております。ご案内いたします」

「そうか、ありがとう」

 私はロゼに案内され、ある大きな部屋に通される。そこにはレイアと四天王達がすでにテーブルを囲んで座っている。メイド達が次々に食事を運び、テーブルに並べている。

「おお! タクトか。遅かったな。用意はできておるぞ。ここに座るのじゃ」

 私はレイアのとなりの席に案内を受け、席に着く。四天王達が尊敬のまなざしで私を見ながら次々に肉を口に運んでいる。中でもフィナーンは私をじっと見つめ、食事の手が止まっているようだ。

「何をしておるのだ、フィナーンよ。タクトがしょくせぬではないか。それより、その料理はタクトが考えてくれたものぞ。じっくり味わってしょくせ」

「申し訳ございません、魔王様。じっくり味わいます」

 レイアが助け舟を出してくれる。これで落ち着いて食べられそうだ。

「感謝します。いただきます!」

「何だそれ? 面白い事をしておるな。それにしてもうまいメシだ! 特にこの肉がいいな」

 私の挨拶あいさつに興味を示したのか、ロイドが疑問を投げかけつつも上機嫌のようだ。

「すべての食材に感謝する儀式ですよ。今ロイドが食べてるその肉も、もともと生きていたモノだから」

「なるほどな。違いない」

 肉にかじりつきながらもロイドは私の話にうなずいてくれている。

「まったく、タクト殿が用意した料理はどれも美味だ。素晴らしいアイデアだな」

 ガレウスが料理を次々に口に運びながら私をめてくれる。少し照れくさい。

「前にいた世界で普通にあった料理ばかりだから。私がすごいわけじゃないよ」

「いや、タクトがすごい! 私ももっと食べたい。また他の料理も食べたい」

 フィナーンが食べながら私に答える。ゲルミスは食べる事に夢中のようだ。皆に喜んでもらえてよかった。

「ところで、特訓はどうなんだ? 順調にこなせてる?」

「ああ、魔王様のお陰で、強い奴と戦えてるぞ。退屈しなくて楽しいぞ、タクト」

 フィナーンが笑顔で私に答える。他の四天王達もうなずきながら食べ続けている。

「わらわの方も順調に各魔族の強化ができておる。タクトの方も順調なんじゃな?」

 レイアが私に確認してくる。

「そうだな。午前中はうまくいったかな。問題はこの後だな。スケルトンやゴースト達の事……」

「そうじゃな。わらわも一緒にゆこうか?」

「それは助かる。是非ぜひ来てほしい」

「うむ。食事がんだら準備してゆこう」

 あまり時間が無くてどうしようと思っていたところだ。本当に有難ありがたい話だ。その後私は食事を楽しみながら、ふとある事を思いつく。

「そうだ、みんなで一緒に入れる温泉を作りたいな!」

「温泉? それならあるぞ」

 ガレウスが私に魔界の温泉の話をしてくれた。

「さすがに血の池とかは私は入れないしな。前の世界でも少し色々と入ったものだ。それを作ってみんなにも入ってもらいたいんだ」

 私の『前の世界』というワードにに皆が反応し、興味津々きょうみしんしんのようだ。

「ほう。面白そうだな。私はタクトと一緒に入りたい」

 フィナーンが目をかがやかせて私に言うが、さすがに混浴はどうかと思ってしまう。

「じゃ、じゃあ俺も入ろうかな……」

 フィナーンの言葉にゲルミスが賛同する。

「そなたは妻と入ればよいじゃろうが。まあ、わらわはタクトと入るがな」

 ツッコミを入れつつもやはりレイアは私と入ってくれるようだ。有難ありがたい。

「この戦争に勝って、みんなとゆっくり入ってみたいよ」

「そうじゃな」

 私の言葉に皆が笑顔で賛同してくれる。この国と魔界をもっとみんなにとって住みやすいものにしていきたい。私は改めてそう思うのだった。

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【まめちしき】三十二人の女ゾンビ 名前一覧①
1.ソフィール 2.ミランダ 3.ジェニー 4.チェリッシュ 5.コーリス 6.ピナ 7.フェリシア 8.タミル 9.オフィーリア 10.ドロシー 11.サティア 12.エミリー 13.ロザリア 14.リュシエル 15.リアリス 16.メイリン


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