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本編
5 猫をかぶるにも程がある
しおりを挟む「だりー……」
俺はベッドの上でごろりと寝っ転がりながら、ぼんやりスマホを眺めた。
通知欄にはトークアプリのメッセージが大量に表示されている。しかもどれも俺を問い詰めるような内容ばかり。
「別れようってどういうことだよ」「もう会えないっていきなり何で?」「何か勘に障ることしちゃった?全部直すからお願いまた会って」みたいなメッセージはまだいい方で、中には目を通す気にすらなれない長文すらある。
もう会う訳ねーだろ。俺の幸せに水差すんじゃねえ馬鹿が。思わず舌打ちが漏れた。これに全部返信しなきゃならないのかと思うと憂鬱だ。
無言でブロックしてもいいんだけど、というか既に何人かは無言でブロックしたけど、家を知られている相手にそれをやったら確実に家まで押しかけられる。その時千冬くんと一緒にいたりなんかしたら最悪だ。
だからある程度言葉を尽くすしかない。面倒なことこの上ない。どれから返信すっかな……と顔をしかめてスマホを眺め、とりあえず一番気の重くないものから返信することにした。
俺が一年生の初めからずっと組んでいるバンドのグループトークには、恐ろしい数の通知が表示されている。
俺が昨日の朝グループに「千冬くんとデートしてくるから今日の練習行けねー」と送ってから、急激な勢いで増えた通知だ。
「え千冬くんってあの?」「そのデートお前の妄想じゃね?」「妄想乙www」「デートって何があったん笑」「つかドタキャンふざけんな、スタジオのキャン代お前も払えよ」みたいなメッセージがつらつらと並んでいる。
バンドメンバーには俺が男しか好きになれないこととか、千冬くんが好きだってこととか、その他諸々を全部話してあるのだ。
というか飲みに行った時にうっかりゲロった。それを聞いた三人はゲラゲラ笑ったから、まあ無遠慮なやつらだってことは間違いない。
バンドメンバーの三人は、友達なんてだるいから絶対作らないと決めていた俺に向かって「俺たちズッ友だよ!」なんてニヤニヤ言ってくる最悪なやつらだ。んな訳ねーだろ。
俺が友達とかだるいって思ってるのを分かってて言うところも嫌だし、あえて「ズッ友」なんてクソだせえ言葉を使ってくるところも嫌だ。
とりあえず俺はグループに「橘千冬くんと晴れてお付き合いすることになりました」「お前ら全員祝福しろ」と送ってからこっそり隣で眠る千冬くんの寝顔を撮って送り、「あとキャン代は払う訳ねーだろ何言ってんの?」と付け足した。
そしたら即座に三つ既読がついて「は?マジ?」「え、事後?」「まさかお前、陽キャくんまで無理やりヤっちゃったん?笑」「うっわwww」「陽キャくんかわいそすぎて草」「お前やっぱクズだわ」「てかキャン代は払えよ」なんてメッセージがぽんぽん送られてくる。暇人連中かよ。
バンドメンバーは千冬くんに「陽キャくん」なんてあだ名をつけて呼んでいるが、まあ的確なあだ名だと思う。千冬くんは正真正銘の陽キャだ。俺みたいな陰でこそこそ生きてる陰キャとはまるで違う。
いつもからっと明るい笑顔を浮かべているし、他人と距離を詰めるのが早いし、盛り上げ上手だし、誰に対しても優しくて俺みたいなやつにまで変わらず優しいし、だから男女ともに友達が多くてモテるし、いつも爽やかでお洒落だし。
あと、死ぬほど格好良い。ぱっちりとした二重のアーモンド型の目に、長いまつ毛に、形の良い眉に、すっと鼻筋の通った高い鼻に、M字型の綺麗な唇は、全て作り物みたいに整っている。そのうえ長身で身体が程よく引き締まっているから、文句のつけようがないイケメンだ。
こんなに整った容姿をしていたらどんなにダサい服と髪型をしていたって格好よく見えるだろうに、服と髪型どころか細かいアクセサリーや靴、匂いすらも手を抜かない徹底ぶりである。
服は基本的にシンプルながら流行りを抑えたもので、なのにたまに派手な柄シャツや派手なカラーパンツをさらっと着こなすから、何度ギャップにやられたことか。
髪色は金色だったり茶色だったり、一時はピンクだったこともあるが、今は落ち着いて暗めのグレージュだ。どの髪色も似合っていた。
髪型はゆるくパーマのかかったマッシュで、いつ見ても完璧にセットされている。が、昨日の寝起きに見た寝癖のついた髪型もそれはそれで可愛かったので、隙はない。
なんていうか、真の陽キャの王道イケメンって感じの人だ。あまりに高嶺の花すぎて、俺は一目惚れした後に絶望したくらいだ。
俺みたいなクソ野郎に手が届く訳ないし、俺なんかが汚しちゃいけない人だ。そう思った俺は、近付こうとすら思わなかった。
でも色んなことが知りたかったから、偶然を装って近くの席に座って、こっそり友達との会話を聞いた。だから学部学科も、サークルも、バイトも、元カノのことも、大体は知っていた。話したこともないのに。我ながらかなり気持ち悪い。
でも、本当にそれで満足だったのだ。付き合うことはおろか、仲良くなることも諦めていたから。
だから――まさか俺にこんなに都合の良いことが起きるなんて、考えたことすらなかった。俺は、隣で未だすやすやと眠る千冬くんの髪をそっと撫でて、小さく笑った。
千冬くんは世界一格好良いし、世界一可愛い。だから、こうやって無防備に寝ている彼の髪を撫でる権利が手に入るなんて、俺は世界一の幸せ者だ。涙すら出てきそうになる。
ヤってしまった翌朝、俺は酔いが覚めた頭で思い出して、猛烈に死にたくなった。今まで遊び過ぎたバチが当たったんだと思った。
適当にアプリやらバーやらで出会った男を食い散らかしていたせいで、大本命まで勢いで抱いてしまうなんて、俺はどこまでクソ野郎なんだと自分の愚かさを繰り返し責めたりもした。
そして許された後、勢い余って「付き合ってくれない!?」なんて聞いてしまって、さらに死にたくなった。一回ヤったくらいで付き合ってなんて言う相手、即切り案件だって痛いほど分かっているのに。
でも一度身体を重ねてみたら、もう今後手を出さない自信は一切なくなった。千冬くんがあまりに可愛過ぎたから。
どうにかして付き合ってもらいたい。そう思った俺は、テンパって千冬くんに必死に縋った。
半泣きで都合の良い男になる宣言をしながら、俺は心の片隅で、今まで俺に縋り付いてきたやつみたいなこと言ってんな、なんて思った。
彼らは皆、こんな風に絶望的な気持ちだったんだろうか。だからといってまあ、昔それにつけ込んだことは後悔していないし、俺が後悔する義理もないが。
だが、怒ったように「そんなにクズに見える?」とか「付き合う相手にそんな酷いこと平気でやらせるような男に見える?」なんて千冬くんに言われたのはちょっと堪えた。
千冬くんは都合の良い相手なんて作らないし、浮気だって考えもしない人なんだろうな。そう思ったら、自分との人間性の差にくらくらした。
なおさら俺が汚しちゃいけない人だと思った。
なのに、何を間違えたか千冬くんは「付き合おっか」と言ってくれた。俺とデートもしてくれたし、恥ずかしそうに再び抱かせてもくれた。
たった今死んでもいいとすら思う。それくらい幸せだった。
絶対に大切にする。めちゃくちゃ尽くすし、優しくするし、千冬くんの好みに合わせる。それでちょっとでも「付き合ってよかったな」って思ってくれるように頑張る。俺はそう固く誓った。
俺はスマホに向き直って、「うるせーな、千冬くんが許してくれたからいいんだよそれで」と送ってグループのトークを閉じた。
「え、無理やりヤったの否定しないの?笑笑」「やっばwww」「陽キャくん何で許したん?優し過ぎない?」「神じゃん」「マジでこのゴミにもったいなさすぎる」なんて通知がどんどん来るが、とりあえず無視。
俺はため息を吐いて、溜まってる通知を睨んで、とりあえず上から順に返していった。いちいち内容を考えるのもだるいから、「本命と付き合い始めたからもう会えないし会いに来ないで」と全員コピペで。
返したそばから次々に通知が来るのを捌いていたら、不意に電話がきて俺は顔をしかめた。迷ったが、無視した方が面倒だし、千冬くんまだ寝てるし、出た方がいいか。
俺はそっとベッドから抜け出して、煙草とライターをポケットに入れてベランダに出た。
「……何」
煙草を咥えて、ライターで火をつけて、一度深く吸ってから電話に出た。吸っているのはアメスピだ。
色々吸ったがこれが一番美味い。燃焼時間の長い銘柄だから、連れ煙草すると大抵俺だけ吸い終わらないのが玉に瑕だが。
『何じゃない! あれ、どういうことだよ!? 本命って何!?』
キンキンした怒鳴り声が耳に突き刺さる。うるせー……と俺は顔をしかめた。
電話をしてきたのは一番付き合いの長いセフレのナオだった。本名は聞いた気がするけど忘れた。どうでもいいし。
セフレはある程度長く付き合っていると、大抵勘違いしてデカイ顔をしてくる。それがうざくてセフレは定期的に切っていたが、ナオだけは例外だった。
なぜかと言うと、千冬くんに顔が似ていたから。まあ、千冬くんと違ってナオは社会人なんだけど。
つまり本物の千冬くんと付き合えた以上、代替品はもう必要ない。
「どういうことって、そのまんまの意味だけど」
『はあ!? 何だよそれ!? 俺が一番じゃないのかよ!?』
「あー……」
そういや、薄暗い部屋でナオを抱いてる時は千冬くんを抱いてる気分になれるから、ナオのことは離したくなくて、適当に甘い言葉いっぱい吐いてたんだっけ。
『……何で? 俺が本命じゃなかったの?』
「は?」
怒鳴ってきたかと思ったら、今度は泣きそうな声になった。情緒不安定かよ。
『俺、カズにいっぱい尽くしたじゃん。休日の予定全部カズに合わせたし、見た目もカズの好みに合わせたし、やってって言われたこと何でもしてあげたし。それに俺たち、今までずっと一緒にいたし、何回もデートしたし、何回も――』
適当に聞き流しながら俺は一服した。やっぱアメスピが一番美味いな。
返事をせずに煙草を吸っていたら、そのことが伝わったのか、ナオは再び『おい聞いてんのかよ!?』と逆上し始めた。マジでうるせー。
「聞いてる聞いてる。悪かったよ」
『またそうやって口先だけで謝る……! お前本当にクズ野郎だな! ドタキャン五連続でした時も、俺の部屋に浮気相手連れ込んでセックスしてた時もそうだった! 大体お前はあの時も――』
早く終わんねーかな、これ。俺は煙草を吸いながら、ぼうっと外を眺めた。
朝とはいえ、七月に入ってそろそろ梅雨も明けそうだからか割と暑い。ミンミンジージーと蝉も鳴いている。もう夏だな。夏といえばこの夏はどこに行こうかな。
性悪クソ野郎どもとの練習と、箱を借りてのライブと、海へドライブすることは残念ながら決定してしまっているが、それ以外はまだほとんど予定を入れていない。
せっかく千冬くんと付き合えたんだし、どこか夏らしいところへ一緒に行きたいな。プールや海に行きたいし、祭りに行きたいし、花火だって見たい。千冬くんは浴衣似合うだろうな。俺と一緒に行ってくれるかな。
逆に冷房をガンガン効かせた部屋で、一日中ダラダラするのもありだ。ネトフリ契約してるしいくらでも時間は潰せる。一緒に何かのゲームやるのもありか。千冬くんはゲームとか好きかな。
『――ごめん、言い過ぎた。俺何でもするからさ。お願いだから捨てないで。その本命のやつよりもいっぱい尽くすよ。俺、もうカズがいないと生きていけないんだ。カズ、好きだよ。大好き。お願い、俺のこと捨てないでよ……』
放っておいたらナオは、今度は本気で泣き出した。マジで情緒不安定だなこいつ。メンヘラかよ。
俺は煙を吐き出してから「無理」と答えた。
『やだ、捨てないで、お願い、俺生きていけないから、カズがいないと駄目だから』
「んなことねーよ。大丈夫大丈夫」
適当に返事すると、ナオはさめざめと泣きながら「やだ……好きだよカズ……」と呟いた。本当に面倒くさいな。通話終わったら絶対ブロックする。
つか、俺の本名も知らないくせに何で自分が本命だと思えたんだよ。「カズ」っていうのは俺の名前の「一樹」が「かずき」とも読むから、ってところからつけた偽名なのにな。
煙草を吸いながらいつ電話切ろうかなと考えていたら、不意にベランダの扉が開いた。振り向くと、まだ眠そうな目をしている千冬くんがにへらっと笑っていた。
「あ、一樹ここいたんだ。おはよー」
その無防備であどけない笑顔に胸が苦しくなる。すごく格好良いのに、笑うと顔がくしゃっとなってちょっと幼く見えるから、本当ずるいよ。
俺はナオと通話していたことを忘れて「おはよう」と笑い返した。
「今起きたの?」
「んー、ちょっと前。一樹は何時くらいに起きた?」
「俺? 六時くらいだったかな」
「へー、朝早いな」
「俺、睡眠時間短くても大丈夫な人だから。バイトない日は結構起きるの早いんだ」
「ふーん」
千冬くんは相槌を打ってから俺の手元に目を止め、意外そうに言った。
「一樹って煙草吸うんだ」
「うん。あっ、千冬くんは煙草の臭い好きじゃない? 嫌なら禁煙するよ」
「いや別に、好きなだけ吸ってくれていいよ。ただ意外だなと思って。何吸ってんの?」
「えっとね、アメスピ。ほらこれ」
ポケットから箱を取り出して手渡すと、「へー」と千冬くんは箱を眺めた。
「これ吸ってるやつ周りにあんまいないかも。ちょっとマイナー?」
「んー、そうかも。千冬くんの友達ならメビウスとかマルボロとかの方が多いんじゃない?」
「うーん、俺吸わないから全然分かんないけど、多分そう」
俺に煙草の箱を返した後、千冬くんは「あれっ」と声を上げた。
「もしかして一樹、今電話してた? ごめん、全然気付かなかった」
「ん? あー……いいよ全然、もう切るとこだったし。煙草もあと少しで吸い終わるから、もうちょっと待っててね。今朝ご飯作るから」
「いやいいよ、今日は俺が――」
「ううん、俺に作らせて? 君が美味しいって俺の料理食べてくれる姿見たいんだ。駄目?」
「まあ、うん、そこまで言うなら。……何か俺、この調子で甘やかされたら駄目人間になりそうだな……」
ぼそっと千冬くんが呟く。
それも素敵かもしれない。俺が千冬くんの身の回りのことを全部やってあげて、いっぱい尽くしていっぱい甘やかして、いつか千冬くんが俺なしじゃ生きていけなくなっちゃうのも悪くない。
千冬くんがそうなっちゃうくらい長い期間、隣にいることを許してくれたらいいのにな。
「邪魔してごめん、電話してていいよ」と言いながら千冬くんが部屋の中へ引っ込んでいく。俺は一刻も早く千冬くんと話したくて、ナオに冷たい声色で言った。
「じゃ、そういう訳だから。もう連絡して来んなよ」
『待ってよカズ! やだ! 俺何でもするから! その本命の子より――』
「え、つか、今の会話聞いてたら普通察するよな? それともはっきり言わなきゃ分かんねーの?」
ナオは黙った。これ幸いと俺は「じゃあな。今までまあまあ楽しかったよ」と言い残して電話を一方的に切った。
直後、俺はナオをブロックしてトーク履歴も消し、他のセフレからの連絡も返した後、同じく全員ブロックしてトーク履歴も消した。
そしてもう一度トーク履歴と友達一覧をざっと確認して、写真アプリに変な写真や動画(たとえばハメ撮りとか)が一切残っていないことも、今まで使っていたマッチングアプリを全部消してあることも確認して、俺は頷いた。
大丈夫。証拠隠滅は完璧だ。バンドメンバーがバラさない限り、もしくは俺がボロを出さない限り、俺の遊んでいた過去は千冬くんにバレないはず。
俺は、千冬くんにだけはクズだって知られたくない。俺にとって彼は何よりも尊い存在だから、そんな彼に引かれたら俺は、冗談抜きで死んでしまいたくなるだろう。本気だ。
だから……気を引き締めなきゃな。俺が何かやらかさない限り、クズだってバレるはずないから大丈夫、なはずだ。
俺は最後に一服して煙草の火を消した後、ベランダの扉を開けて千冬くんに笑いかけた。
「――お待たせ! じゃあ俺、今から朝ご飯作っちゃうね!」
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