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第11章「異世界編、始まる」
第36話「これからの予定」
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---「さて、これからどうしましょうか?」
ギルドを出た俺達はエルブに戻り、今後の予定について話し合おうとしていた。いちおうエルブにも食事ができるところがあり、ついでに食事もそこで済ませることにした。昨日の一件もあるし酒場にはちょっと顔を出しづらいっていう理由もあるけどな。
料理を注文したあと、みのりから本題に入ってきた。
「んー、まあまずはだれでも受けられそうな採取クエストとかでいいんじゃないか?」
まず最初に俺が提案を出した。採取クエなら遊び人の俺にだってできるだろうし、支給品の装備では正直ちょっと心許ない。もらっておいていうのもあれだが。
「私もお兄ちゃんの意見に賛成です。まだちょっと不安だし」
「そうですね。私も和彦君の意見に賛成です。戦闘はもうちょっと装備を整えてからの方がいいと思います」
そんな俺の意見に梓とみのりは賛同してくれた。やっぱり2人も今の装備では不安なみたいだ。
「有紗さんはどう思います?」
3人の意見が揃い、みのりは有紗に問いかけた。全員有紗の方に視線が移ると有紗はいつもの不機嫌そうな表情を浮かべていた。
「私は反対」
「それはなぜです?」
有紗は俺の意見に反対した。それに対してみのりがさらに問いかける。
「あんた達、もう忘れてるでしょうけど、いつ魔王軍がこの国を滅ぼしに来るのかわからないのよ。そんな悠長なことしてらんないでしょ? それより強いモンスターとかばんばん倒した方がいいわよ」
みのりの問いかけにため息混じりで返す有紗の意見は俺の意見とは正反対だった。
たしかに強いモンスターと戦った方がレベル上げしやすいが、1度死んだら終わりのハードコアモードの現実ではそのやり方はかなりハイリスクだ。
それに数日後に魔王軍が来たとしても、俺達がなんとかできるとは思えない。
「それはーちょっとー無理かもしれませんよー」
「アリアさん!?」
俺がそんなことを思っていると、後ろからアリアさんが話に入ってきた。どうやら俺達が注文した料理を持ってきてくれたみたいで、両手に揚げ物と野菜炒めが盛られた大皿を持っていた。
「それはどうしてです?」
アリアさんが俺達のテーブルに料理を置いている最中、みのりがアリアさんに問いかけた。
「んーっとですねー、クエストにはー条件レベルというのがーあるんですよー」
「条件レベル、ですか?」
「はいー。クエストは色んな方々から発注されるんですけどー、その際にギルドがそのクエストを査定するんですー」
「査定?」
「はいー。クエストの内容、場所、期限等を確認しましてーギルドの人達がー、「このレベルならイケるだろう」ってそのクエストに見合うレベルを設定してーはじめてクエストがー発注されるんですー」
「つまり、難しいクエストは俺達にはまだ受けることすらできないっていうことですか?」
「そうですねー。多分ー、レベル1でー受けられる討伐クエストはーほとんどないと思いますよー」
「そうなんですか」
アリアさんの話を聞いて色々知ることができた。アリアさんの言っていることが本当ならどのみち今の俺達では討伐クエストは受けられないようだ。
「でもー、他のークエストの最中にーモンスターと遭遇する可能性は高いですからー、クエストをしながらー周囲のモンスターをー倒してーレベルを上げるっていうー方法もありますよー。近くの草原ならーそれ程強いモンスターはー出てきませんしー今のレベルと装備でもー充分戦えると思いますよー」
「なるほどー。色々教えてくれてありがとうございます」
「いえいえー」
色々教えてくれたアリアさんにお礼を述べると、アリアさんは微笑みで返し仕事に戻って行った。
ギルドを出た俺達はエルブに戻り、今後の予定について話し合おうとしていた。いちおうエルブにも食事ができるところがあり、ついでに食事もそこで済ませることにした。昨日の一件もあるし酒場にはちょっと顔を出しづらいっていう理由もあるけどな。
料理を注文したあと、みのりから本題に入ってきた。
「んー、まあまずはだれでも受けられそうな採取クエストとかでいいんじゃないか?」
まず最初に俺が提案を出した。採取クエなら遊び人の俺にだってできるだろうし、支給品の装備では正直ちょっと心許ない。もらっておいていうのもあれだが。
「私もお兄ちゃんの意見に賛成です。まだちょっと不安だし」
「そうですね。私も和彦君の意見に賛成です。戦闘はもうちょっと装備を整えてからの方がいいと思います」
そんな俺の意見に梓とみのりは賛同してくれた。やっぱり2人も今の装備では不安なみたいだ。
「有紗さんはどう思います?」
3人の意見が揃い、みのりは有紗に問いかけた。全員有紗の方に視線が移ると有紗はいつもの不機嫌そうな表情を浮かべていた。
「私は反対」
「それはなぜです?」
有紗は俺の意見に反対した。それに対してみのりがさらに問いかける。
「あんた達、もう忘れてるでしょうけど、いつ魔王軍がこの国を滅ぼしに来るのかわからないのよ。そんな悠長なことしてらんないでしょ? それより強いモンスターとかばんばん倒した方がいいわよ」
みのりの問いかけにため息混じりで返す有紗の意見は俺の意見とは正反対だった。
たしかに強いモンスターと戦った方がレベル上げしやすいが、1度死んだら終わりのハードコアモードの現実ではそのやり方はかなりハイリスクだ。
それに数日後に魔王軍が来たとしても、俺達がなんとかできるとは思えない。
「それはーちょっとー無理かもしれませんよー」
「アリアさん!?」
俺がそんなことを思っていると、後ろからアリアさんが話に入ってきた。どうやら俺達が注文した料理を持ってきてくれたみたいで、両手に揚げ物と野菜炒めが盛られた大皿を持っていた。
「それはどうしてです?」
アリアさんが俺達のテーブルに料理を置いている最中、みのりがアリアさんに問いかけた。
「んーっとですねー、クエストにはー条件レベルというのがーあるんですよー」
「条件レベル、ですか?」
「はいー。クエストは色んな方々から発注されるんですけどー、その際にギルドがそのクエストを査定するんですー」
「査定?」
「はいー。クエストの内容、場所、期限等を確認しましてーギルドの人達がー、「このレベルならイケるだろう」ってそのクエストに見合うレベルを設定してーはじめてクエストがー発注されるんですー」
「つまり、難しいクエストは俺達にはまだ受けることすらできないっていうことですか?」
「そうですねー。多分ー、レベル1でー受けられる討伐クエストはーほとんどないと思いますよー」
「そうなんですか」
アリアさんの話を聞いて色々知ることができた。アリアさんの言っていることが本当ならどのみち今の俺達では討伐クエストは受けられないようだ。
「でもー、他のークエストの最中にーモンスターと遭遇する可能性は高いですからー、クエストをしながらー周囲のモンスターをー倒してーレベルを上げるっていうー方法もありますよー。近くの草原ならーそれ程強いモンスターはー出てきませんしー今のレベルと装備でもー充分戦えると思いますよー」
「なるほどー。色々教えてくれてありがとうございます」
「いえいえー」
色々教えてくれたアリアさんにお礼を述べると、アリアさんは微笑みで返し仕事に戻って行った。
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