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第9章「淫らな風紀委員長?」
第32話「アメとムチ」
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---「それにしても、和彦君も和彦君ですよ。少しは学習してください!」
「…はい。すいません」
風見先輩が居なくなったあと、俺はなぜかみのりから説教を受けていた。まあ俺も警戒心がなさ過ぎるところがあるのかもしれないが、普通の男子高校生がどうやってサキュバスを判別しろというのだろうか?
「いいですか和彦君。いくら美人さんでも、知らない人には付いて行かないでください!」
「そんな小学校の先生みたいなこと言わなくてもわかって…」
「い・い・で・す・ね!?」
「…はい。すいません」
だがしかし、どんなに反論しようとしても、みのりに一蹴されてしまい、俺はただ言うことを聞くしかなかった。こんなのあまりにもひどすぎるだろ。
「…ハア。まったく、和彦君ってば」
「? み、みのりさ…ッ!?」
そう思っていた矢先だった。みのりは小さくなにかを呟くと突然、俺の顔を自分の胸のところまで抱き寄せてきた。
弾力のある胸の間に顔を埋められた俺。まるで餅のような弾力と呼吸するたびに匂うフローラルな香り。
これはまさしくアメとムチというものだった。説教という名のムチで打ち付けたあと、抱擁というアメでムチの痛みを和らげてくれている。いや、むしろムチで打たれた痛みなど、忘れてしまいそうだ。
「いつもいつも心配かけさせないでください。和彦君にもしものことがあったら私、すごく悲しくなっちゃいます」
「……」
俺がそんなことを考えている中、みのりは優しい口調でそう言ってきた。
俺って大バカ野郎だな。みのりは真剣に俺のことを心配してくれているのに、俺は変な想像ばかりしている。
ホントに大バカ野郎だ。みのりの発言を聞いて、俺は自分を恥じ、自分自信を殴りたくなった。
「…ありがとう、みのり」
そう思った俺だったが、まずはみのりの優しさに感謝の言葉を述べた。みのりが居なかったら、きっと俺は恥ずかしい最後を迎えていただろう。
「いえいえ。どういたしまして」
俺が感謝の言葉を述べると、みのりは優しく微笑んだ。その微笑みには一切悪意がなく、純粋に喜んでいることはすぐに理解できた。なんか俺、だんだん人の心を読めるようになってきたかもしれない。
「和彦君」
「ん?」
そんなことを思っていると、みのりは俺の名前を呼んだ。なにか言いたそうだ。
「そ、その、もう少しだけこのままにしてていいですか?」
どうやらみのりはしばらくこの体勢で居たいらしい。俺からすれば願っても無いことだが。
「…うん。いいよ」
「ありがとうございます」
俺はそう思いながらも、悟られないように平静を装いながらみのりの問いかけに答えた。
---そして、しばらくの間、俺はみのりの熱い抱擁を受けることになったのだった。
「…はい。すいません」
風見先輩が居なくなったあと、俺はなぜかみのりから説教を受けていた。まあ俺も警戒心がなさ過ぎるところがあるのかもしれないが、普通の男子高校生がどうやってサキュバスを判別しろというのだろうか?
「いいですか和彦君。いくら美人さんでも、知らない人には付いて行かないでください!」
「そんな小学校の先生みたいなこと言わなくてもわかって…」
「い・い・で・す・ね!?」
「…はい。すいません」
だがしかし、どんなに反論しようとしても、みのりに一蹴されてしまい、俺はただ言うことを聞くしかなかった。こんなのあまりにもひどすぎるだろ。
「…ハア。まったく、和彦君ってば」
「? み、みのりさ…ッ!?」
そう思っていた矢先だった。みのりは小さくなにかを呟くと突然、俺の顔を自分の胸のところまで抱き寄せてきた。
弾力のある胸の間に顔を埋められた俺。まるで餅のような弾力と呼吸するたびに匂うフローラルな香り。
これはまさしくアメとムチというものだった。説教という名のムチで打ち付けたあと、抱擁というアメでムチの痛みを和らげてくれている。いや、むしろムチで打たれた痛みなど、忘れてしまいそうだ。
「いつもいつも心配かけさせないでください。和彦君にもしものことがあったら私、すごく悲しくなっちゃいます」
「……」
俺がそんなことを考えている中、みのりは優しい口調でそう言ってきた。
俺って大バカ野郎だな。みのりは真剣に俺のことを心配してくれているのに、俺は変な想像ばかりしている。
ホントに大バカ野郎だ。みのりの発言を聞いて、俺は自分を恥じ、自分自信を殴りたくなった。
「…ありがとう、みのり」
そう思った俺だったが、まずはみのりの優しさに感謝の言葉を述べた。みのりが居なかったら、きっと俺は恥ずかしい最後を迎えていただろう。
「いえいえ。どういたしまして」
俺が感謝の言葉を述べると、みのりは優しく微笑んだ。その微笑みには一切悪意がなく、純粋に喜んでいることはすぐに理解できた。なんか俺、だんだん人の心を読めるようになってきたかもしれない。
「和彦君」
「ん?」
そんなことを思っていると、みのりは俺の名前を呼んだ。なにか言いたそうだ。
「そ、その、もう少しだけこのままにしてていいですか?」
どうやらみのりはしばらくこの体勢で居たいらしい。俺からすれば願っても無いことだが。
「…うん。いいよ」
「ありがとうございます」
俺はそう思いながらも、悟られないように平静を装いながらみのりの問いかけに答えた。
---そして、しばらくの間、俺はみのりの熱い抱擁を受けることになったのだった。
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