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第7章番外編「私の初めて」
第9話「大きな変化」
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---「和彦君、今日調子悪そうですけど大丈夫ですか? あまり無理しなくてもいいんですよ」
「…ああ。ちょっと頭が痛いかも。ちょっとだけ横になってくるわ」
昨日とは打って変わって明らかに様子が違っていた。特にあいつの様子が。しかしまだ状況が飲み込めていないのか、自分の部屋に戻って行った。
「…ようやく気がついたみたいね」
「えっ?」
私があいつが通り過ぎようとした時、ボソッと呟いてみると、あいつは私の方を見てきた。やっぱり気づいてるみたいね。
---「今日はごめんねイーリスちゃん」
「別に気にしなくていいわよ」
しかし、それからあいつは顔を出すことはなく、1日が終わっていった。
ただ、その影響で大きく状況が変化していた。1番大きな変化といえば、須川みのりが持ってきていた花火がキャンセルになったことかしら。夕飯を食べ終えた後は自由解散になったわね。
私も一度家に帰ろうとすると、梓は申し訳なさそうな表情を浮かべながら私を見送りに来た。きっとあいつのことが心配で色々手につけられなかったからでしょう。別に気にすることでもないと思うけど。
---「それにしても、まだ信じられないわね。アレが使われているとしたら」
私は家に帰り今後の動きを考えていた。その最中、私は1つ疑問に思ったことがあった。
あいつが気づいたってことは、今回の件はあの魔剣エンドレス・リアルによるものだという可能性が高くなっていた。
だが、いまだに信じられない。あの魔剣十指の1つが使われていたとは。つい最近、もう1つの魔剣を見たばかりだというのに。
しかし、まだその魔剣によるものとは限らない。ひょっとしたら他の高度な魔法によるものかもしれない。
「とりあえず首謀者を突き止めることね」
そう思った私はコンパスサイズの魔力探知器を取り出した。私はもともと干渉されなかったから気づかれなかったものの、あいつの助けたことにより、今回の件の首謀者はとっくにこのことに気づいているはず。これだけ大事起こしたやつだ。生半可な力を持ったやつがこんなことをするとは思えない。というよりほぼ不可能だ。
私は魔法探知器を手に再び空間魔法を出し、外の世界に出て行った。この魔力探知器で不審な魔力を探知することができる。おそらくそれが今回の件の首謀者に違いない。
---時刻は夜の12時を回ろうとしていた。外の世界に出た私はあいつの家の周辺を中心に、地道に不審な魔力の持ち主を探すことにするのだった。
「…ああ。ちょっと頭が痛いかも。ちょっとだけ横になってくるわ」
昨日とは打って変わって明らかに様子が違っていた。特にあいつの様子が。しかしまだ状況が飲み込めていないのか、自分の部屋に戻って行った。
「…ようやく気がついたみたいね」
「えっ?」
私があいつが通り過ぎようとした時、ボソッと呟いてみると、あいつは私の方を見てきた。やっぱり気づいてるみたいね。
---「今日はごめんねイーリスちゃん」
「別に気にしなくていいわよ」
しかし、それからあいつは顔を出すことはなく、1日が終わっていった。
ただ、その影響で大きく状況が変化していた。1番大きな変化といえば、須川みのりが持ってきていた花火がキャンセルになったことかしら。夕飯を食べ終えた後は自由解散になったわね。
私も一度家に帰ろうとすると、梓は申し訳なさそうな表情を浮かべながら私を見送りに来た。きっとあいつのことが心配で色々手につけられなかったからでしょう。別に気にすることでもないと思うけど。
---「それにしても、まだ信じられないわね。アレが使われているとしたら」
私は家に帰り今後の動きを考えていた。その最中、私は1つ疑問に思ったことがあった。
あいつが気づいたってことは、今回の件はあの魔剣エンドレス・リアルによるものだという可能性が高くなっていた。
だが、いまだに信じられない。あの魔剣十指の1つが使われていたとは。つい最近、もう1つの魔剣を見たばかりだというのに。
しかし、まだその魔剣によるものとは限らない。ひょっとしたら他の高度な魔法によるものかもしれない。
「とりあえず首謀者を突き止めることね」
そう思った私はコンパスサイズの魔力探知器を取り出した。私はもともと干渉されなかったから気づかれなかったものの、あいつの助けたことにより、今回の件の首謀者はとっくにこのことに気づいているはず。これだけ大事起こしたやつだ。生半可な力を持ったやつがこんなことをするとは思えない。というよりほぼ不可能だ。
私は魔法探知器を手に再び空間魔法を出し、外の世界に出て行った。この魔力探知器で不審な魔力を探知することができる。おそらくそれが今回の件の首謀者に違いない。
---時刻は夜の12時を回ろうとしていた。外の世界に出た私はあいつの家の周辺を中心に、地道に不審な魔力の持ち主を探すことにするのだった。
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