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第7章「夏休みが終わらない」
第15話「夏休みが終わらない」
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---「ひょっとしてこれってタイムループってやつじゃないのか?」
俺は自室で1人考え込んでいるとふとそんな考えが頭によぎった。ラノベやアニメでよくあるやつだ。
これは正夢ではなくおんなじ日を何度も何度も繰り返していたのだ。それなら変な違和感にも色々と合点がいく。何日も全くおんなじような夢を見るのはおかしいしな。
なにより魔法や呪法が存在しているし、まだ知らない不思議な力が存在していてもおかしくはない。
「けど、なんでこんなことに? っていうか、なんで俺が?」
しかしわからないことが多過ぎる。タイムループが発生したとしたらなにかしらの理由があるはず。だが、その理由に思い当たる節がない。
そしてなぜ俺なのか? 俺がなにかしてしまったのだろうか? それも思い当たる節がない。
それ以外にも他の人も俺と同じような体験をしているのかとか色々気になることが多過ぎる。
「んー、わかんねー!?」
考えてもなにも出てこない俺は頭を抱えていた。本当に頭痛がしてきた。
「んっ? でも待てよ? なにかおかしくねーか?」
そんな中、ふと1つの疑問が浮かんだ。それは今回の件の根底からくつがえすものだった。
「なんで俺、2日3日も気づかなかったんだ?」
それはなぜ急にこの現象に気がついてしまったのかということだ。俺の記憶が正しければ8月31日を3、4回ほど繰り返している。
しかしそれに気づいたのは昨日からだ。もし俺がタイムループの能力に目覚めていたのなら2回目の8月31日の時点で違和感に感じていたはず。なのになぜ途中から気づいたのだろうか? まあこれはあくまでラノベやアニメで見た知識で言っているだけなのだが。
「じゃあこれってタイムループなんかじゃないのか? いや、でもそれ以外に説明できるのか?」
そのふとした疑問により俺はさらに苦悩させられた。そもそもこれはタイムループといえるものなのだろうかとさえ思えてきたのだ。
---結局俺はそこから1日中、自室にこもったままになってしまった。みんなに心配をかけたのは申し訳ないが。
「そうだ。そろそろ日付が変わる頃だ!」
そんなことを思いながらも俺はふと時間を確認した。時間は深夜の12時前。そろそろ日付が変わる時間だった。
そこで俺は日付が変わるかどうか確認してみることにした。ひょっとしたら日付が変わる瞬間を見れば元どおりになるかもしれないとかすかな望みを抱いたのだ。
「……」
俺は息を呑みながら時間をジッと見つめていた。そして…
2016/8/31
---俺の夏休みは未だに終わらなかった。
俺は自室で1人考え込んでいるとふとそんな考えが頭によぎった。ラノベやアニメでよくあるやつだ。
これは正夢ではなくおんなじ日を何度も何度も繰り返していたのだ。それなら変な違和感にも色々と合点がいく。何日も全くおんなじような夢を見るのはおかしいしな。
なにより魔法や呪法が存在しているし、まだ知らない不思議な力が存在していてもおかしくはない。
「けど、なんでこんなことに? っていうか、なんで俺が?」
しかしわからないことが多過ぎる。タイムループが発生したとしたらなにかしらの理由があるはず。だが、その理由に思い当たる節がない。
そしてなぜ俺なのか? 俺がなにかしてしまったのだろうか? それも思い当たる節がない。
それ以外にも他の人も俺と同じような体験をしているのかとか色々気になることが多過ぎる。
「んー、わかんねー!?」
考えてもなにも出てこない俺は頭を抱えていた。本当に頭痛がしてきた。
「んっ? でも待てよ? なにかおかしくねーか?」
そんな中、ふと1つの疑問が浮かんだ。それは今回の件の根底からくつがえすものだった。
「なんで俺、2日3日も気づかなかったんだ?」
それはなぜ急にこの現象に気がついてしまったのかということだ。俺の記憶が正しければ8月31日を3、4回ほど繰り返している。
しかしそれに気づいたのは昨日からだ。もし俺がタイムループの能力に目覚めていたのなら2回目の8月31日の時点で違和感に感じていたはず。なのになぜ途中から気づいたのだろうか? まあこれはあくまでラノベやアニメで見た知識で言っているだけなのだが。
「じゃあこれってタイムループなんかじゃないのか? いや、でもそれ以外に説明できるのか?」
そのふとした疑問により俺はさらに苦悩させられた。そもそもこれはタイムループといえるものなのだろうかとさえ思えてきたのだ。
---結局俺はそこから1日中、自室にこもったままになってしまった。みんなに心配をかけたのは申し訳ないが。
「そうだ。そろそろ日付が変わる頃だ!」
そんなことを思いながらも俺はふと時間を確認した。時間は深夜の12時前。そろそろ日付が変わる時間だった。
そこで俺は日付が変わるかどうか確認してみることにした。ひょっとしたら日付が変わる瞬間を見れば元どおりになるかもしれないとかすかな望みを抱いたのだ。
「……」
俺は息を呑みながら時間をジッと見つめていた。そして…
2016/8/31
---俺の夏休みは未だに終わらなかった。
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