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第6章「ようこそ愛ヶ咲島」
第31話「救出作戦」
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---「これからどうする? 有紗達を助けに行くか?」
とりあえず外に出た俺達は今後の行動について相談し合っていた。俺としては色々気になるところはあるが、有紗達の救出を優先したかった。
「いえ。それ後回しにするわよ!」
「えっ?!」
しかしイーリスちゃんは予想外の発言が飛び出し俺と梓はハモるように驚愕の声をあげた。
「後回しって、イーリスちゃん、さっき急がないとって言ってたじゃないか?!」
俺が反論すると梓もわずかながらに頷き俺の反論に賛同していた。たしかにイーリスちゃんはそう言っていた。それなのに後回しにするっていうのは矛盾している。
「優先順位が変わったわ。まずはあの銅像をなんとかしないと」
「銅像をなんとかするって、あの光りなら銅像の近くにいないと当たらないんじゃないのか? ならあそこに近寄らなければ問題ないんじゃないのか?」
俺はイーリスちゃんの意見に対して疑問をぶつけた。あの銅像がなんなのかは知らないが、近寄らなければあの光りに包まれることはないだろうし、今すぐなんとかする必要はないのではないのだろうかと思ったからだ。だからわざわざあの岬に皆んなを集めたわけだし。
「私はそうは思わないわね。わざわざあそこに集めたのは、他の島の住人に当てない為という考え方も出来るわ。住人まで気を失えば運ぶ為の人員がいなくなるもの。もしあの光りの射程距離がもっとあるのなら、先になんとかしないと。助けた後、あの光りが見境なく発動させられたらそれこそ終わりよ」
「ッ!? けど…」
しかしイーリスちゃんの考えはなんとなく理解できた。仮にももしあの光りが島全体を覆えるほどの力があるとしたら、もし相田さんがあの光りを自由に操れるとしたら、もし俺達が皆んなを助けて逃げようとしたら、最終手段として使わない可能性はゼロではない。
だが、今こうして話し合っている間にも有紗やみのり、他の女性達がひどい目に遭わされているかもしれないと思うと、どうしても早く助けたい。
「ならイーリスちゃん、私から提案があるんだけど」
「…何?」
俺がそう言いかけようとしたその時、梓が話しに割って入ってきた。梓にも何か考えがあるようだ。
「また二手にわかれて行動するってのはどうかな? 私も有紗ちゃんとみのりさん、他の人達も心配だし、その方が効率的だと思うの!」
どうやら梓は俺と同じ考えらしく、しかしイーリスちゃんの意見も尊重したいと思い、二手にわかれるという提案を提示してきた。たしかにそれなら効率的だと思う。
「…そうね。あっちの状況も知りたいし」
するとイーリスちゃんは梓の提案に納得してくれたようだ。
「ならあなた達で助けに行きなさい。私があの銅像をなんとかしてみる。ちょっと派手にやれば注意を向けれるでしょうし」
「そうだな。悪いけど頼むイーリスちゃん!」
作戦は決まり俺はイーリスちゃんに頼むと一言言うとイーリスちゃんは「ふん」と言ってそっぽを向かれた。
「それじゃあ梓、案内頼めるか?」
「うんわかった! イーリスちゃん、無理しないでね?!」
「……」
俺が梓に案内を頼むと、梓はイーリスちゃんに一言声をかけ、有紗達がいる山の方へと走って行った。俺はその後を追って行くのだった。
とりあえず外に出た俺達は今後の行動について相談し合っていた。俺としては色々気になるところはあるが、有紗達の救出を優先したかった。
「いえ。それ後回しにするわよ!」
「えっ?!」
しかしイーリスちゃんは予想外の発言が飛び出し俺と梓はハモるように驚愕の声をあげた。
「後回しって、イーリスちゃん、さっき急がないとって言ってたじゃないか?!」
俺が反論すると梓もわずかながらに頷き俺の反論に賛同していた。たしかにイーリスちゃんはそう言っていた。それなのに後回しにするっていうのは矛盾している。
「優先順位が変わったわ。まずはあの銅像をなんとかしないと」
「銅像をなんとかするって、あの光りなら銅像の近くにいないと当たらないんじゃないのか? ならあそこに近寄らなければ問題ないんじゃないのか?」
俺はイーリスちゃんの意見に対して疑問をぶつけた。あの銅像がなんなのかは知らないが、近寄らなければあの光りに包まれることはないだろうし、今すぐなんとかする必要はないのではないのだろうかと思ったからだ。だからわざわざあの岬に皆んなを集めたわけだし。
「私はそうは思わないわね。わざわざあそこに集めたのは、他の島の住人に当てない為という考え方も出来るわ。住人まで気を失えば運ぶ為の人員がいなくなるもの。もしあの光りの射程距離がもっとあるのなら、先になんとかしないと。助けた後、あの光りが見境なく発動させられたらそれこそ終わりよ」
「ッ!? けど…」
しかしイーリスちゃんの考えはなんとなく理解できた。仮にももしあの光りが島全体を覆えるほどの力があるとしたら、もし相田さんがあの光りを自由に操れるとしたら、もし俺達が皆んなを助けて逃げようとしたら、最終手段として使わない可能性はゼロではない。
だが、今こうして話し合っている間にも有紗やみのり、他の女性達がひどい目に遭わされているかもしれないと思うと、どうしても早く助けたい。
「ならイーリスちゃん、私から提案があるんだけど」
「…何?」
俺がそう言いかけようとしたその時、梓が話しに割って入ってきた。梓にも何か考えがあるようだ。
「また二手にわかれて行動するってのはどうかな? 私も有紗ちゃんとみのりさん、他の人達も心配だし、その方が効率的だと思うの!」
どうやら梓は俺と同じ考えらしく、しかしイーリスちゃんの意見も尊重したいと思い、二手にわかれるという提案を提示してきた。たしかにそれなら効率的だと思う。
「…そうね。あっちの状況も知りたいし」
するとイーリスちゃんは梓の提案に納得してくれたようだ。
「ならあなた達で助けに行きなさい。私があの銅像をなんとかしてみる。ちょっと派手にやれば注意を向けれるでしょうし」
「そうだな。悪いけど頼むイーリスちゃん!」
作戦は決まり俺はイーリスちゃんに頼むと一言言うとイーリスちゃんは「ふん」と言ってそっぽを向かれた。
「それじゃあ梓、案内頼めるか?」
「うんわかった! イーリスちゃん、無理しないでね?!」
「……」
俺が梓に案内を頼むと、梓はイーリスちゃんに一言声をかけ、有紗達がいる山の方へと走って行った。俺はその後を追って行くのだった。
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