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第5章「隣人のお姉さんにはご注意を」
第4話「新しい隣人さん」
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---丸岡に不愉快にされた1日が終わり帰宅していた。因みにあのノートはもう紙くずにしている。
「アイツ、今度あんなもん描いたらマジで絶交だかんな」
俺は今、非常に不機嫌になっていた。人の妹をオカズにするなんて何考えてんだアイツは? あの時、あの本を最後まで読んでいたらあの程度では済まなかったと思う。
---そんなことを思い出していたら自分家のマンションの階段を上っていた。
「ん?」
もうすぐで最上階という所で何やら騒々しい音が聞こえてきた。何の音だ?
「……」
気になりつつ階段を上りきると俺の部屋の手前の部屋にダンボールの箱がドッサリと置かれていた。そういえば前にそこに大学生が住んでいたが就職の関係で今年の春に引っ越したんだっけ? ということはまた誰か引っ越して来たのかな?
「ふー。まだこんだけあんのかー」
そんなことを考えていると部屋から女性がため息をつきながら出てきた。
「ん?」
「あっ」
その女性は俺に気づいたようで目があってしまった。よく見るとかなり美人だな。
「あっ、ひょっとしてお隣さんですか? ごめんなさい道塞いじゃって」
「あっ、いえ、大丈夫です」
女性はどうやら俺が通れなくって困っていると勘違いしているのか申し訳なさそうに謝ってきた。本当は俺がボケっと突っ立っていただけなのだが。まあダンボールで道がほぼ一方通行になってしまっているのは事実だが。
「あの…良かったら手伝いましょうか?」
「えっ?」
ダンボールの量からして女性1人で運ぶにはかなりキツそうだ。そう思った俺は手伝いをしてあげようと考えた。別に力仕事が得意とかそういうわけではないのだが、なんかそのまま素通りするのも悪い気がするのだ。
「…じゃあ、お願いしよっかな?」
すると女性は少し考えてから了承してくれた。まあ業者でもないただの高校生に手伝いをさせるのは多少抵抗があるのだろう。
「外にある荷物を部屋に運ぶだけでいいですから」
「分かりました」
---それから2時間くらい荷物を部屋に運ぶ手伝いをした。その合間に女性の事を色々と聞く事が出来た。
名前は冨岡由佳さん(本人からは由佳と呼んで欲しいと言われたからとりあえず由佳さんと言う事にした)。年は23だそうだ。
由佳さんは仕事の関係でこっちに引っ越してきたらしいが、何の仕事をしているのかまでは教えてくれなかった。それにしてもこの時期に引っ越しとは珍しいな。
因みに由佳さんは彼氏と遠距離中らしい。といっても俺には関係のない話だとは思うが。
「ふー、助かったよ。ありがとうね佐藤君」
「い、いえ、とんでもない」
由佳さんは少し打ち解けてきたからか最初は敬語で話していたのに気がついたらタメで話していた。まあ年上だから当然なのだが。
「それじゃあ俺はこれで…」
とりあえず手伝いが終わったし体を動かして結構汗掻いたし今日は早めに風呂に入りたいからそそくさと退散しようとした。
「あっ、待って」
その時、由佳さんは俺を引き止め買い物袋らしき袋を漁り出した。
「これ、緩くなっちゃったけど、持ってって!」
そして袋から取り出したペットボトルを投げ渡してきた。慌ててそれを受け取ってみると普通のスポーツ飲料みたいだ。
「ありがとうございます」
俺は由佳さんにお礼を言ってそのまま自分の部屋へと帰って行った。由佳さんは笑顔で手を振りながら「また何かあったらよろしくね」と言ってきた。なんかサラッと約束を交わされたような気がするがまっ、いっか。
「アイツ、今度あんなもん描いたらマジで絶交だかんな」
俺は今、非常に不機嫌になっていた。人の妹をオカズにするなんて何考えてんだアイツは? あの時、あの本を最後まで読んでいたらあの程度では済まなかったと思う。
---そんなことを思い出していたら自分家のマンションの階段を上っていた。
「ん?」
もうすぐで最上階という所で何やら騒々しい音が聞こえてきた。何の音だ?
「……」
気になりつつ階段を上りきると俺の部屋の手前の部屋にダンボールの箱がドッサリと置かれていた。そういえば前にそこに大学生が住んでいたが就職の関係で今年の春に引っ越したんだっけ? ということはまた誰か引っ越して来たのかな?
「ふー。まだこんだけあんのかー」
そんなことを考えていると部屋から女性がため息をつきながら出てきた。
「ん?」
「あっ」
その女性は俺に気づいたようで目があってしまった。よく見るとかなり美人だな。
「あっ、ひょっとしてお隣さんですか? ごめんなさい道塞いじゃって」
「あっ、いえ、大丈夫です」
女性はどうやら俺が通れなくって困っていると勘違いしているのか申し訳なさそうに謝ってきた。本当は俺がボケっと突っ立っていただけなのだが。まあダンボールで道がほぼ一方通行になってしまっているのは事実だが。
「あの…良かったら手伝いましょうか?」
「えっ?」
ダンボールの量からして女性1人で運ぶにはかなりキツそうだ。そう思った俺は手伝いをしてあげようと考えた。別に力仕事が得意とかそういうわけではないのだが、なんかそのまま素通りするのも悪い気がするのだ。
「…じゃあ、お願いしよっかな?」
すると女性は少し考えてから了承してくれた。まあ業者でもないただの高校生に手伝いをさせるのは多少抵抗があるのだろう。
「外にある荷物を部屋に運ぶだけでいいですから」
「分かりました」
---それから2時間くらい荷物を部屋に運ぶ手伝いをした。その合間に女性の事を色々と聞く事が出来た。
名前は冨岡由佳さん(本人からは由佳と呼んで欲しいと言われたからとりあえず由佳さんと言う事にした)。年は23だそうだ。
由佳さんは仕事の関係でこっちに引っ越してきたらしいが、何の仕事をしているのかまでは教えてくれなかった。それにしてもこの時期に引っ越しとは珍しいな。
因みに由佳さんは彼氏と遠距離中らしい。といっても俺には関係のない話だとは思うが。
「ふー、助かったよ。ありがとうね佐藤君」
「い、いえ、とんでもない」
由佳さんは少し打ち解けてきたからか最初は敬語で話していたのに気がついたらタメで話していた。まあ年上だから当然なのだが。
「それじゃあ俺はこれで…」
とりあえず手伝いが終わったし体を動かして結構汗掻いたし今日は早めに風呂に入りたいからそそくさと退散しようとした。
「あっ、待って」
その時、由佳さんは俺を引き止め買い物袋らしき袋を漁り出した。
「これ、緩くなっちゃったけど、持ってって!」
そして袋から取り出したペットボトルを投げ渡してきた。慌ててそれを受け取ってみると普通のスポーツ飲料みたいだ。
「ありがとうございます」
俺は由佳さんにお礼を言ってそのまま自分の部屋へと帰って行った。由佳さんは笑顔で手を振りながら「また何かあったらよろしくね」と言ってきた。なんかサラッと約束を交わされたような気がするがまっ、いっか。
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