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24 運動会! 呆れた保護者達!
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運動会の朝、月見が丘小学校では近所迷惑を省みず、花火がバァ~ンとあがった。
「あっ! 運動会があるんや!」
前の日から、てるてる坊主を吊るしていた珠子ちゃんは、銀の鈴をご褒美に首からかけてあげる。鈴子先生は、猫おばさんとお弁当を詰めながら、花火で知らせたりして、苦情は来ないのかしらと首を傾げる。
「月見が丘小学校は、昔ながらの運動会のやり方を守ってるんや。お弁当も保護者と校庭や体育館で一緒に食べるしなぁ」
都会の小学校では、子ども達には給食がでる運動会もあるが、猫おばさんは感心しないと首を横に振る。
「でも、保護者が来れない子ども達は……」
鈴子先生も、親と一緒に食べさせてあげたいと願うが、仕事で来られない親もいるのでは? と眉を下げる。
「来られない親は、近所の親に頼んだらええねん。それができん時は、先生と食べるか、友だちと食べるかやなぁ。まぁ、1組の生徒は誰かしら保護者が来るし、皆で食べようかと声をかけてますんや」
鈴子先生は、1組の保護者が来ると知って、ホッとする。しかし、何故、皆で食べるのか? 楽しそうではあるが、理由がわからなかった。
「ちょっと世間知らずも多いから、1年生の運動会は注意が必要なんや。それに、保護者が運動会やのにビールを飲んで、酔っぱらったりしたら困るさかいになぁ。保護者が参加するゲームで怪我人が出るのはまずいやろ」
まさか! と鈴子先生は笑ったが、月見が丘小学校の運動会は、校区に住む人達の宴会場になっているとは知らなかったのだ。
鈴子先生は、自分のお弁当を詰めると、準備があるから先に出かけた。
「まぁ、無事に運動会が済むのを祈っとくわ」
子どもを通わすのは、珠子ちゃんが初めてだが、前から月見が丘小学校には関わってきた猫おばさんは、訳ありの卒業生達が大集合する運動会が荒れませんようにと願う。
「なぁ、おにぎりはオカカやで!」
猫娘の珠子ちゃんに言われるまでもなく、猫おばさんのおにぎりは、オカカと決まっている。色とりどりのオカズと、別の容器にくだものもたっぷり用意してあるのを見て、珠子ちゃんは毎日が運動会なら良いのにと笑った。
「わぁ!」と、登校した1年生達は歓声をあげた。校舎からは、万国旗が四方に伸びていた。
「あそこが、うちのお父ちゃんが敷いたシートやねん」
校庭には杭が打ってあり、綱で見物席が区切られていた。そこには朝早くからレジャーシートで場所取りがしてある。
「テントも張ってある! なんやしらん、ドキドキしてきたわ」
一旦は教室に入り、自分の椅子を持ってテントに並べに行く。
「あっ、小雪ちゃん、帽子が白やで!」
「ほんまや! 今日は赤組なんやなぁ」
赤白帽を脱いで、赤に裏返して被りなおす。雪女の小雪ちゃんは、赤の帽子が似合うか不安そうだが、色白の肌を引き立てている。
「さぁ、入場行進ですよ。登場ゲートに集合しましょう!」
鈴子先生は、六年生からの入場で良かったと並ばせる。行進の時は背の高い順なので、だいだらぼっちの大介くんが先頭だ。
「2年生の後ろに続いて、行進ですよ。手を元気よく振りましょう!」
笛を吹いて、右! 左! と調子をとる。1年生には、同じ足を出して行進するだけでも大仕事だ。
「あっ! 1組が出てきた!」
1年1組の保護者達は、猫おばさんが用意した大きなブルーシートに一緒に座って見物している。妖怪の保護者でも、ビデオや写真の撮影に夢中な者も多い。
「あんた、小雪をちゃんと撮ってね!」
氷屋をしている雪男だが、副業は山岳写真家だ。写真ならお手の物だ。
「あの夏に弱かった小雪が……」大きく手を振って行進している姿を見て、雪女のお母ちゃんは黒い日傘の陰で涙ぐむ。
すらりとした伊達男が、ふらっとブルーシートの上にやってきた。
「おお、珠子が行進している! ほんまに小学生になったんやなぁ」
何時までも放浪癖の止まない猫男が、風の便りで運動会の事を知り、駆けつけた。
「糸が切れた凧とは、ほんまにあんたのことですわなぁ。いったい何処に行ってましたん?」
猫おばさんは、ふらりと運動会に現れた夫に、シャーと爪を立ててやりたい気分になったが、人目があるので皮肉を言うだけで堪忍しておく。それに、珠子ちゃんは、お父ちゃんが運動会に来てくれるのを願っていたので、夫婦喧嘩は止めたのだ。猫系の男に子育てを期待しても無駄だと溜め息をつく。
「ねずみ系や犬系の旦那さんは、子育てが上手そうなのになぁ」
熱心にビデオを撮っている忠吉くんと謙一くんのお父ちゃんの爪の垢でも煎じて飲ませてみようかと、珠子ちゃんのお母ちゃんが考えているうちに、赤組と白組の代表が選手宣誓! を済ませていた。
「ラジオ体操してる!」
背の高い順なので、小雪ちゃんは一番後ろだ。雪女と雪男の夫婦は、ラジオ体操でも感激してうるうるしている。
「あんたも珠子の……あれ、何してますんや!」
ハッと気づくと、後ろの方に座っていただいだらぼっちのお父ちゃんと、なんと朝っぱらから酒盛りを始めてる。
「折角、帰って来たんやから、保護者参加のゲームに出て貰います。皆さん、くれぐれも酔っぱらったりしないように!」
だいだらぼっちのお父ちゃんは、一升や二升じゃあ酔っぱらったりしないのにと、酒瓶を取り上げられて文句を言ったが、猫おばさんには逆らわないことにする。なぜなら、猫男の襟首をつかんで、前の方に引き摺って行ったからだ。
「猫系の妖怪の女は恐いなぁ~」
身体は大きいが、気の優しいだいだらぼっちは、猫系の女に逆らう勇気は無い。こうして、1年1組の保護者は酔っぱらったりしないで、行儀よく子ども達の演目を見学した。
しかし、保護者の中には、羽目を外している者もいる。
「子ども達の演技を見て下さい」
アナウンスで注意されるほど、藤棚の下や、校舎の影では、保護者の酒盛りが始まっていた。
「アルコールの持ち込みを禁止してはどうでしょう」
生真面目な鈴子先生は、呆れた保護者に腹を立てる。
「まぁ、まぁ、ほら、自分の子どもの演目になったら、ビデオや写真を撮りに前に来ているし。保護者同士の親睦会を兼ねているのでしょう」
しかし、まだ午前中はマシだったのだ。
ドキドキのかけっこが無事に終わり、不揃いではあるが、元気一杯の「輪になって踊ろ!」が終わると、子ども達のお待ちかねのお弁当タイムになった。
鈴子先生は、1年1組の生徒達が無事に保護者の元に行けたのを確認して、ホッとする。猫おばさんが用意したブルーシートの上では、各家族がお弁当を囲んで楽しそうに食べている。
「校庭でバーベキューはしないで下さい」
鈴子先生は、何やら良い香りがしているなとは思っていたが、まさか運動会でバーベキューをする保護者がいるとは思わなかったので、驚く。
「ほなら、校庭でなければ、良いんやな」
注意された保護者は、バーベキューセットを持ち上げると、月見が丘小学校の前の事務所の駐車場で宴会を始めた。
「あんなことが……」目をぱちくりしている鈴子先生に、ベテラン先生達が早く弁当を食べましょうと声をかける。非常識な保護者は、妖怪だけではないのだ。
「来年からは、運動会のプリントにバーベキューは禁止と書いておきましょう」
ビールぐらいはと目を瞑ったベテラン先生達も、あれはいきすぎだと苦笑する。しかし、今直ぐに禁止したら、子ども達の昼ごはんも無くなってしまうのだ。
「呆れた保護者ですね……」鈴子先生は肩を竦めたが、バーベキューの良い香りにお腹がグゥと鳴って、真っ赤になる。
「ほら、早く食べないと、午後からも大変ですよ!」
鈴子先生も、お弁当を急いで食べる。
「あっ! 運動会があるんや!」
前の日から、てるてる坊主を吊るしていた珠子ちゃんは、銀の鈴をご褒美に首からかけてあげる。鈴子先生は、猫おばさんとお弁当を詰めながら、花火で知らせたりして、苦情は来ないのかしらと首を傾げる。
「月見が丘小学校は、昔ながらの運動会のやり方を守ってるんや。お弁当も保護者と校庭や体育館で一緒に食べるしなぁ」
都会の小学校では、子ども達には給食がでる運動会もあるが、猫おばさんは感心しないと首を横に振る。
「でも、保護者が来れない子ども達は……」
鈴子先生も、親と一緒に食べさせてあげたいと願うが、仕事で来られない親もいるのでは? と眉を下げる。
「来られない親は、近所の親に頼んだらええねん。それができん時は、先生と食べるか、友だちと食べるかやなぁ。まぁ、1組の生徒は誰かしら保護者が来るし、皆で食べようかと声をかけてますんや」
鈴子先生は、1組の保護者が来ると知って、ホッとする。しかし、何故、皆で食べるのか? 楽しそうではあるが、理由がわからなかった。
「ちょっと世間知らずも多いから、1年生の運動会は注意が必要なんや。それに、保護者が運動会やのにビールを飲んで、酔っぱらったりしたら困るさかいになぁ。保護者が参加するゲームで怪我人が出るのはまずいやろ」
まさか! と鈴子先生は笑ったが、月見が丘小学校の運動会は、校区に住む人達の宴会場になっているとは知らなかったのだ。
鈴子先生は、自分のお弁当を詰めると、準備があるから先に出かけた。
「まぁ、無事に運動会が済むのを祈っとくわ」
子どもを通わすのは、珠子ちゃんが初めてだが、前から月見が丘小学校には関わってきた猫おばさんは、訳ありの卒業生達が大集合する運動会が荒れませんようにと願う。
「なぁ、おにぎりはオカカやで!」
猫娘の珠子ちゃんに言われるまでもなく、猫おばさんのおにぎりは、オカカと決まっている。色とりどりのオカズと、別の容器にくだものもたっぷり用意してあるのを見て、珠子ちゃんは毎日が運動会なら良いのにと笑った。
「わぁ!」と、登校した1年生達は歓声をあげた。校舎からは、万国旗が四方に伸びていた。
「あそこが、うちのお父ちゃんが敷いたシートやねん」
校庭には杭が打ってあり、綱で見物席が区切られていた。そこには朝早くからレジャーシートで場所取りがしてある。
「テントも張ってある! なんやしらん、ドキドキしてきたわ」
一旦は教室に入り、自分の椅子を持ってテントに並べに行く。
「あっ、小雪ちゃん、帽子が白やで!」
「ほんまや! 今日は赤組なんやなぁ」
赤白帽を脱いで、赤に裏返して被りなおす。雪女の小雪ちゃんは、赤の帽子が似合うか不安そうだが、色白の肌を引き立てている。
「さぁ、入場行進ですよ。登場ゲートに集合しましょう!」
鈴子先生は、六年生からの入場で良かったと並ばせる。行進の時は背の高い順なので、だいだらぼっちの大介くんが先頭だ。
「2年生の後ろに続いて、行進ですよ。手を元気よく振りましょう!」
笛を吹いて、右! 左! と調子をとる。1年生には、同じ足を出して行進するだけでも大仕事だ。
「あっ! 1組が出てきた!」
1年1組の保護者達は、猫おばさんが用意した大きなブルーシートに一緒に座って見物している。妖怪の保護者でも、ビデオや写真の撮影に夢中な者も多い。
「あんた、小雪をちゃんと撮ってね!」
氷屋をしている雪男だが、副業は山岳写真家だ。写真ならお手の物だ。
「あの夏に弱かった小雪が……」大きく手を振って行進している姿を見て、雪女のお母ちゃんは黒い日傘の陰で涙ぐむ。
すらりとした伊達男が、ふらっとブルーシートの上にやってきた。
「おお、珠子が行進している! ほんまに小学生になったんやなぁ」
何時までも放浪癖の止まない猫男が、風の便りで運動会の事を知り、駆けつけた。
「糸が切れた凧とは、ほんまにあんたのことですわなぁ。いったい何処に行ってましたん?」
猫おばさんは、ふらりと運動会に現れた夫に、シャーと爪を立ててやりたい気分になったが、人目があるので皮肉を言うだけで堪忍しておく。それに、珠子ちゃんは、お父ちゃんが運動会に来てくれるのを願っていたので、夫婦喧嘩は止めたのだ。猫系の男に子育てを期待しても無駄だと溜め息をつく。
「ねずみ系や犬系の旦那さんは、子育てが上手そうなのになぁ」
熱心にビデオを撮っている忠吉くんと謙一くんのお父ちゃんの爪の垢でも煎じて飲ませてみようかと、珠子ちゃんのお母ちゃんが考えているうちに、赤組と白組の代表が選手宣誓! を済ませていた。
「ラジオ体操してる!」
背の高い順なので、小雪ちゃんは一番後ろだ。雪女と雪男の夫婦は、ラジオ体操でも感激してうるうるしている。
「あんたも珠子の……あれ、何してますんや!」
ハッと気づくと、後ろの方に座っていただいだらぼっちのお父ちゃんと、なんと朝っぱらから酒盛りを始めてる。
「折角、帰って来たんやから、保護者参加のゲームに出て貰います。皆さん、くれぐれも酔っぱらったりしないように!」
だいだらぼっちのお父ちゃんは、一升や二升じゃあ酔っぱらったりしないのにと、酒瓶を取り上げられて文句を言ったが、猫おばさんには逆らわないことにする。なぜなら、猫男の襟首をつかんで、前の方に引き摺って行ったからだ。
「猫系の妖怪の女は恐いなぁ~」
身体は大きいが、気の優しいだいだらぼっちは、猫系の女に逆らう勇気は無い。こうして、1年1組の保護者は酔っぱらったりしないで、行儀よく子ども達の演目を見学した。
しかし、保護者の中には、羽目を外している者もいる。
「子ども達の演技を見て下さい」
アナウンスで注意されるほど、藤棚の下や、校舎の影では、保護者の酒盛りが始まっていた。
「アルコールの持ち込みを禁止してはどうでしょう」
生真面目な鈴子先生は、呆れた保護者に腹を立てる。
「まぁ、まぁ、ほら、自分の子どもの演目になったら、ビデオや写真を撮りに前に来ているし。保護者同士の親睦会を兼ねているのでしょう」
しかし、まだ午前中はマシだったのだ。
ドキドキのかけっこが無事に終わり、不揃いではあるが、元気一杯の「輪になって踊ろ!」が終わると、子ども達のお待ちかねのお弁当タイムになった。
鈴子先生は、1年1組の生徒達が無事に保護者の元に行けたのを確認して、ホッとする。猫おばさんが用意したブルーシートの上では、各家族がお弁当を囲んで楽しそうに食べている。
「校庭でバーベキューはしないで下さい」
鈴子先生は、何やら良い香りがしているなとは思っていたが、まさか運動会でバーベキューをする保護者がいるとは思わなかったので、驚く。
「ほなら、校庭でなければ、良いんやな」
注意された保護者は、バーベキューセットを持ち上げると、月見が丘小学校の前の事務所の駐車場で宴会を始めた。
「あんなことが……」目をぱちくりしている鈴子先生に、ベテラン先生達が早く弁当を食べましょうと声をかける。非常識な保護者は、妖怪だけではないのだ。
「来年からは、運動会のプリントにバーベキューは禁止と書いておきましょう」
ビールぐらいはと目を瞑ったベテラン先生達も、あれはいきすぎだと苦笑する。しかし、今直ぐに禁止したら、子ども達の昼ごはんも無くなってしまうのだ。
「呆れた保護者ですね……」鈴子先生は肩を竦めたが、バーベキューの良い香りにお腹がグゥと鳴って、真っ赤になる。
「ほら、早く食べないと、午後からも大変ですよ!」
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