24 / 24
24 秋のお別れ
しおりを挟む
アシュレイはベケット師匠に魔法の本をいっぱい読まされた。それと行儀作法も常に注意されて、少しはマシになった。田舎の郷士の行儀が悪い子ぐらいには見えなくはない程度だが。
「アシュレイ、竜と出会った山に連れて行って欲しい」
アシュレイは週末だけでなく、マディソン村に帰れるのは大歓迎だ。
「良いよ。それに今の時期なら星の形の薬草が生えているから採れるよ」
師匠に良い所をアピールする。そんな事をしなくてもベケットは絶対に一度は見ておきたかったのだ。
「明日は天気も良いよ!」
週末は農作業を手伝いたいアシュレイは、明日の天気が良いと勧める。その態度に笑いたくなったベケットだが、真面目な顔で「そうか」と頷いておく。
次の日、朝食を食べるとアシュレイは馬車に馬を付ける。馬の世話は幼い頃からしているので慣れた物だ。今日は二人乗りの天井がない馬車を使う。ベケットが近所の町から治療を頼まれた時に使う軽い馬車だ。普段はベケットが一人で乗るが、アシュレイが今回は馬車を操る。
「昼のお弁当はお祖母ちゃんが用意してくれるよ」
ベケットはそんな事まで魔法で知らせるのかと驚く。こちらから手紙を送っているのは見たが、彼方からの返事も受け取っているようだ。
アシュレイは上機嫌で口笛を吹く。小鳥たちが寄ってきて、ピイピイ鳴いている。
「ねぇ、師匠。家の横の桜が咲いたんだって」
自分の弟子は鳥と話すらしい。もう驚くのも疲れたバケットだ。フローラ村を通り過ぎたら、マディソン村だ。
「お祖父ちゃんの家は森の側なんだ。でも、畑は良い感じなんだよ。山からの水に栄養がいっぱい含まれているんだ」
マディソン村は山間の小さな村だ。目ぼしい産業も無いし、畑を耕し、牛や山羊を飼う生活だ。こんな田舎で綺羅星のようなアシュレイが育ったのだ。竜に卵を託され無ければ、この子はずっとここで畑を耕していたのだろうか? ベケットは巡り合わせの不思議さに浸っていた。
「お祖母ちゃん、師匠と来たよ!」
そんな師匠の想いなだ知らぬアシュレイは、祖母に手を振っている。
「こんな何もない村まで、ようこそお越し下さいました」
田舎の農民とは思えない程のしっかりとした挨拶に、バケットはアシュレイに見習って欲しいと願う。
「こちらこそ、ご迷惑にならなければ良いと思っているぐらいです。早速、山へ薬草を摘みに行きたいのです」
竜がいた崖に行くとは言い難くて、薬草摘みに来たと誤魔化す。
「お昼には少し早いですが……」
アシュレイは家の横の桜の木の下で食べたら良いなと思うが、日帰りするなら急がなくてはいけない。
「師匠、どうする?」
ベケットは真面目な性格なので、マクドガル館をあまり留守にするのは良くないと思っている。
「お弁当があるなら頂いて行こう。薬草を採らなければいけないから」
今回の第一目標は竜がいた崖の調査だ。アシュレイの祖母に言った薬草摘みはついでだが、カスパルにも分けてやると約束していた。
「だってさ、お祖母ちゃん。これがお弁当なの?」
バスケットを持ってアシュレイとベケットは山へと登って行く。
「ここら辺に星の形の薬草は生えているんだ。それとも先に竜がいた崖に行く?」
山を越えてアシュレイはベケットと歩き続ける。
「こんな山奥まで何故来たのか? その頃のお前はもっと幼かっただろう」
「俺もこんな遠くまで来るつもりは無かったんだ。薬草が生えている山はすぐだと思っていたのに、濃い霧に囲まれて迷い込んだんだよ。あっ、でもあの濃い霧は竜が俺を呼び寄せる為かもしれないね」
かなり歩いた所でアシュレイは足を止めて、木を見上げる。その木の枝は不自然に折れていた。
「うん、ここでリュリューに捕まったんだよ。木の枝が折れているから、きっとここだよ。木の下に隠れていたんだ。でも見つかって背中を爪で持たれて崖の上に連れて行かれたんだ」
ベケットはアシュレイに両手を持たれて空を飛んだのを思い出して、ブルブルっと震えた。
「それは怖かっただろう」
「うん、食べられるかと思ったんだ」
ここからなら近いと言うので、ベケットはアシュレイの後に続いて歩く。
「あの崖だよ! やっぱり高いね。リュリューが死んだ後、どうやって降りようか困ったんだよ」
どうやって飛び降りたのかは想像がつくベケットだったが、崖の上に上がるやり方も想像がついて嫌になる。
「アシュレイ、あの崖の上まで連れて行ってくれ」
アシュレイはベケット師匠の両手をぎゅっと握ると、風を捕まえてふわっと空に舞い上がる。
「大丈夫だった?」
こちらを心配そうに見ている弟子に、ベケットは師匠の意地で「大丈夫だ」と答えたが、やはり少し座りたい気分だ。
「あっ、こんな所に洞穴があったんだ。あの時は雪に覆われていて分からなかったよ」
アシュレイは座り込んでいる師匠を放置して、崖の上を歩き回っていたが、ツル草に覆われた崖の斜面に洞穴を見つけた。
「師匠、中を見てみる?」
ベケットは崖の上には岩しか無かったので、洞穴を調べてみたいと立ち上がる。
「動物が寝ぐらにしているか、確かめてから入るのだぞ」
「うん、いないと思う。それに竜が住んでいる場所に動物は寄ってこないよ」
少し油断すると「うん」になるアシュレイに注意してから、2人で洞穴に入る。
「何も無いね。御伽噺では竜は金貨とか集めるって書いてあったのにさ」
がっかりするアシュレイに、ベケットは注意する。
「よく見てみなさい」
岩の床には竜の鱗が何枚か落ちていた。
「これってリュリューの鱗かな? これは何か役に立つの?」
「私は知らないが、きっと使い方を知っている人もいるだろう。拾って行こう」
二人で竜の鱗を数枚拾って、崖の上から降りる。降りた後、ベケットは少し休憩したくなった。
「じゃあ、お弁当を食べようよ」
気分が悪くなっているのに弁当どころでは無いベケットだったが、パンに野菜や肉を薄く切ったのを挟んだのは美味しくて完食した。
「お祖母ちゃんは料理上手なんだ。あのう、ヨークドシャーでも料理できるかな?」
「ヨーク伯爵が小さな家を用意して下さるだろう。お前はカスパル殿について修行しなくてはいけないが、同じ街に住むのだから週に何度かは会えるさ」
「なら良かった。お祖母ちゃんはじっとしているのは無理なんだよ」
田舎の村の実直な二人とアシュレイの暮らしは秋には終わってしまうのだ。だが、シラス王国が他国の侵略を受けたら、どれほどの被害が出るか考えるまでも無い。アシュレイの修行をもっと厳しくしなくてはとベケットは決心した。
「さぁ、薬草を採って帰ろう!」
アシュレイとしては、折角マディソン村に来たのだから、少しはゆっくりして行きたかったが、師匠に急かされてマクドガル館に帰る。
この年の夏、アシュレイには厳しいベケット師匠の特訓を受けることになった。魔法だけでなく、行儀作法やシラス王国の歴史、それと外国についても学んだ。
アシュレイにとって息抜きは、週末のマディソン村での農作業だけだった。
「アシュレイ、来週には収穫できるだろう。何をヨークドシャーに持って行けば良いのか聞いておいてくれ」
黄金色の麦がアシュレイの目に滲んでうつる。家畜を全て連れて行くことは無いだろう。この祖父母の家や畑は村人の次男が受け継ぐ方になっている。
「お祖父ちゃん、ごめんね」
謝る孫の頭をマシューはぽんと叩いて笑う。
「畑仕事をしないでのんびりできるんだ。何も謝る必要は無いさ」
アシュレイはヨーク伯爵が祖父母に用意してくれた小さな家を思い出す。
「庭に菜園を作っても良いよ。花を植えている人もいるけどね」
こうして、アシュレイはマクドガル館からヨークドシャー城へと移った。
「アシュレイ、竜と出会った山に連れて行って欲しい」
アシュレイは週末だけでなく、マディソン村に帰れるのは大歓迎だ。
「良いよ。それに今の時期なら星の形の薬草が生えているから採れるよ」
師匠に良い所をアピールする。そんな事をしなくてもベケットは絶対に一度は見ておきたかったのだ。
「明日は天気も良いよ!」
週末は農作業を手伝いたいアシュレイは、明日の天気が良いと勧める。その態度に笑いたくなったベケットだが、真面目な顔で「そうか」と頷いておく。
次の日、朝食を食べるとアシュレイは馬車に馬を付ける。馬の世話は幼い頃からしているので慣れた物だ。今日は二人乗りの天井がない馬車を使う。ベケットが近所の町から治療を頼まれた時に使う軽い馬車だ。普段はベケットが一人で乗るが、アシュレイが今回は馬車を操る。
「昼のお弁当はお祖母ちゃんが用意してくれるよ」
ベケットはそんな事まで魔法で知らせるのかと驚く。こちらから手紙を送っているのは見たが、彼方からの返事も受け取っているようだ。
アシュレイは上機嫌で口笛を吹く。小鳥たちが寄ってきて、ピイピイ鳴いている。
「ねぇ、師匠。家の横の桜が咲いたんだって」
自分の弟子は鳥と話すらしい。もう驚くのも疲れたバケットだ。フローラ村を通り過ぎたら、マディソン村だ。
「お祖父ちゃんの家は森の側なんだ。でも、畑は良い感じなんだよ。山からの水に栄養がいっぱい含まれているんだ」
マディソン村は山間の小さな村だ。目ぼしい産業も無いし、畑を耕し、牛や山羊を飼う生活だ。こんな田舎で綺羅星のようなアシュレイが育ったのだ。竜に卵を託され無ければ、この子はずっとここで畑を耕していたのだろうか? ベケットは巡り合わせの不思議さに浸っていた。
「お祖母ちゃん、師匠と来たよ!」
そんな師匠の想いなだ知らぬアシュレイは、祖母に手を振っている。
「こんな何もない村まで、ようこそお越し下さいました」
田舎の農民とは思えない程のしっかりとした挨拶に、バケットはアシュレイに見習って欲しいと願う。
「こちらこそ、ご迷惑にならなければ良いと思っているぐらいです。早速、山へ薬草を摘みに行きたいのです」
竜がいた崖に行くとは言い難くて、薬草摘みに来たと誤魔化す。
「お昼には少し早いですが……」
アシュレイは家の横の桜の木の下で食べたら良いなと思うが、日帰りするなら急がなくてはいけない。
「師匠、どうする?」
ベケットは真面目な性格なので、マクドガル館をあまり留守にするのは良くないと思っている。
「お弁当があるなら頂いて行こう。薬草を採らなければいけないから」
今回の第一目標は竜がいた崖の調査だ。アシュレイの祖母に言った薬草摘みはついでだが、カスパルにも分けてやると約束していた。
「だってさ、お祖母ちゃん。これがお弁当なの?」
バスケットを持ってアシュレイとベケットは山へと登って行く。
「ここら辺に星の形の薬草は生えているんだ。それとも先に竜がいた崖に行く?」
山を越えてアシュレイはベケットと歩き続ける。
「こんな山奥まで何故来たのか? その頃のお前はもっと幼かっただろう」
「俺もこんな遠くまで来るつもりは無かったんだ。薬草が生えている山はすぐだと思っていたのに、濃い霧に囲まれて迷い込んだんだよ。あっ、でもあの濃い霧は竜が俺を呼び寄せる為かもしれないね」
かなり歩いた所でアシュレイは足を止めて、木を見上げる。その木の枝は不自然に折れていた。
「うん、ここでリュリューに捕まったんだよ。木の枝が折れているから、きっとここだよ。木の下に隠れていたんだ。でも見つかって背中を爪で持たれて崖の上に連れて行かれたんだ」
ベケットはアシュレイに両手を持たれて空を飛んだのを思い出して、ブルブルっと震えた。
「それは怖かっただろう」
「うん、食べられるかと思ったんだ」
ここからなら近いと言うので、ベケットはアシュレイの後に続いて歩く。
「あの崖だよ! やっぱり高いね。リュリューが死んだ後、どうやって降りようか困ったんだよ」
どうやって飛び降りたのかは想像がつくベケットだったが、崖の上に上がるやり方も想像がついて嫌になる。
「アシュレイ、あの崖の上まで連れて行ってくれ」
アシュレイはベケット師匠の両手をぎゅっと握ると、風を捕まえてふわっと空に舞い上がる。
「大丈夫だった?」
こちらを心配そうに見ている弟子に、ベケットは師匠の意地で「大丈夫だ」と答えたが、やはり少し座りたい気分だ。
「あっ、こんな所に洞穴があったんだ。あの時は雪に覆われていて分からなかったよ」
アシュレイは座り込んでいる師匠を放置して、崖の上を歩き回っていたが、ツル草に覆われた崖の斜面に洞穴を見つけた。
「師匠、中を見てみる?」
ベケットは崖の上には岩しか無かったので、洞穴を調べてみたいと立ち上がる。
「動物が寝ぐらにしているか、確かめてから入るのだぞ」
「うん、いないと思う。それに竜が住んでいる場所に動物は寄ってこないよ」
少し油断すると「うん」になるアシュレイに注意してから、2人で洞穴に入る。
「何も無いね。御伽噺では竜は金貨とか集めるって書いてあったのにさ」
がっかりするアシュレイに、ベケットは注意する。
「よく見てみなさい」
岩の床には竜の鱗が何枚か落ちていた。
「これってリュリューの鱗かな? これは何か役に立つの?」
「私は知らないが、きっと使い方を知っている人もいるだろう。拾って行こう」
二人で竜の鱗を数枚拾って、崖の上から降りる。降りた後、ベケットは少し休憩したくなった。
「じゃあ、お弁当を食べようよ」
気分が悪くなっているのに弁当どころでは無いベケットだったが、パンに野菜や肉を薄く切ったのを挟んだのは美味しくて完食した。
「お祖母ちゃんは料理上手なんだ。あのう、ヨークドシャーでも料理できるかな?」
「ヨーク伯爵が小さな家を用意して下さるだろう。お前はカスパル殿について修行しなくてはいけないが、同じ街に住むのだから週に何度かは会えるさ」
「なら良かった。お祖母ちゃんはじっとしているのは無理なんだよ」
田舎の村の実直な二人とアシュレイの暮らしは秋には終わってしまうのだ。だが、シラス王国が他国の侵略を受けたら、どれほどの被害が出るか考えるまでも無い。アシュレイの修行をもっと厳しくしなくてはとベケットは決心した。
「さぁ、薬草を採って帰ろう!」
アシュレイとしては、折角マディソン村に来たのだから、少しはゆっくりして行きたかったが、師匠に急かされてマクドガル館に帰る。
この年の夏、アシュレイには厳しいベケット師匠の特訓を受けることになった。魔法だけでなく、行儀作法やシラス王国の歴史、それと外国についても学んだ。
アシュレイにとって息抜きは、週末のマディソン村での農作業だけだった。
「アシュレイ、来週には収穫できるだろう。何をヨークドシャーに持って行けば良いのか聞いておいてくれ」
黄金色の麦がアシュレイの目に滲んでうつる。家畜を全て連れて行くことは無いだろう。この祖父母の家や畑は村人の次男が受け継ぐ方になっている。
「お祖父ちゃん、ごめんね」
謝る孫の頭をマシューはぽんと叩いて笑う。
「畑仕事をしないでのんびりできるんだ。何も謝る必要は無いさ」
アシュレイはヨーク伯爵が祖父母に用意してくれた小さな家を思い出す。
「庭に菜園を作っても良いよ。花を植えている人もいるけどね」
こうして、アシュレイはマクドガル館からヨークドシャー城へと移った。
20
お気に入りに追加
158
この作品の感想を投稿する
みんなの感想(3件)
あなたにおすすめの小説
美しい姉と痩せこけた妹
サイコちゃん
ファンタジー
若き公爵は虐待を受けた姉妹を引き取ることにした。やがて訪れたのは美しい姉と痩せこけた妹だった。姉が夢中でケーキを食べる中、妹はそれがケーキだと分からない。姉がドレスのプレゼントに喜ぶ中、妹はそれがドレスだと分からない。公爵はあまりに差のある姉妹に疑念を抱いた――
婚約破棄の後始末 ~息子よ、貴様何をしてくれってんだ!
タヌキ汁
ファンタジー
国一番の権勢を誇る公爵家の令嬢と政略結婚が決められていた王子。だが政略結婚を嫌がり、自分の好き相手と結婚する為に取り巻き達と共に、公爵令嬢に冤罪をかけ婚約破棄をしてしまう、それが国を揺るがすことになるとも思わずに。
これは馬鹿なことをやらかした息子を持つ父親達の嘆きの物語である。
幼馴染の彼女と妹が寝取られて、死刑になる話
島風
ファンタジー
幼馴染が俺を裏切った。そして、妹も......固い絆で結ばれていた筈の俺はほんの僅かの間に邪魔な存在になったらしい。だから、奴隷として売られた。幸い、命があったが、彼女達と俺では身分が違うらしい。
俺は二人を忘れて生きる事にした。そして細々と新しい生活を始める。だが、二人を寝とった勇者エリアスと裏切り者の幼馴染と妹は俺の前に再び現れた。
【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く
ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。
5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。
夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…
虐げられた令嬢、ペネロペの場合
キムラましゅろう
ファンタジー
ペネロペは世に言う虐げられた令嬢だ。
幼い頃に母を亡くし、突然やってきた継母とその後生まれた異母妹にこき使われる毎日。
父は無関心。洋服は使用人と同じくお仕着せしか持っていない。
まぁ元々婚約者はいないから異母妹に横取りされる事はないけれど。
可哀想なペネロペ。でもきっといつか、彼女にもここから救い出してくれる運命の王子様が……なんて現れるわけないし、現れなくてもいいとペネロペは思っていた。何故なら彼女はちっとも困っていなかったから。
1話完結のショートショートです。
虐げられた令嬢達も裏でちゃっかり仕返しをしていて欲しい……
という願望から生まれたお話です。
ゆるゆる設定なのでゆるゆるとお読みいただければ幸いです。
R15は念のため。
あなたのことなんて、もうどうでもいいです
もるだ
恋愛
舞踏会でレオニーに突きつけられたのは婚約破棄だった。婚約者の相手にぶつかられて派手に転んだせいで、大騒ぎになったのに……。日々の業務を押しつけられ怒鳴りつけられいいように扱われていたレオニーは限界を迎える。そして、気がつくと魔法が使えるようになっていた。
元婚約者にこき使われていたレオニーは復讐を始める。
前回は断頭台で首を落とされましたが、今回はお父様と協力して貴方達を断頭台に招待します。
夢見 歩
ファンタジー
長年、義母と義弟に虐げられた末に無実の罪で断頭台に立たされたステラ。
陛下は父親に「同じ子を持つ親としての最後の温情だ」と断頭台の刃を落とす合図を出すように命令を下した。
「お父様!助けてください!
私は決してネヴィルの名に恥じるような事はしておりません!
お父様ッ!!!!!」
ステラが断頭台の上でいくら泣き叫び、手を必死で伸ばしながら助けを求めても父親がステラを見ることは無かった。
ステラは断頭台の窪みに首を押さえつけられ、ステラの父親の上げた手が勢いよく振り下ろされると同時に頭上から鋭い刃によって首がはねられた。
しかし死んだはずのステラが目を開けると十歳まで時間が巻き戻っていて…?
娘と父親による人生のやり直しという名の復讐劇が今ここに始まる。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
全力で執筆中です!お気に入り登録して頂けるとやる気に繋がりますのでぜひよろしくお願いします( * ॑꒳ ॑*)
僕の家族は母様と母様の子供の弟妹達と使い魔達だけだよ?
闇夜の現し人(ヤミヨノウツシビト)
ファンタジー
ー 母さんは、「絶世の美女」と呼ばれるほど美しく、国の中で最も権力の強い貴族と呼ばれる公爵様の寵姫だった。
しかし、それをよく思わない正妻やその親戚たちに毒を盛られてしまった。
幸い発熱だけですんだがお腹に子が出来てしまった以上ここにいては危険だと判断し、仲の良かった侍女数名に「ここを離れる」と言い残し公爵家を後にした。
お母さん大好きっ子な主人公は、毒を盛られるという失態をおかした父親や毒を盛った親戚たちを嫌悪するがお母さんが日々、「家族で暮らしたい」と話していたため、ある出来事をきっかけに一緒に暮らし始めた。
しかし、自分が家族だと認めた者がいれば初めて見た者は跪くと言われる程の華の顔(カンバセ)を綻ばせ笑うが、家族がいなければ心底どうでもいいというような表情をしていて、人形の方がまだ表情があると言われていた。
『無能で無価値の稚拙な愚父共が僕の家族を名乗る資格なんて無いんだよ?』
さぁ、ここに超絶チートを持つ自分が認めた家族以外の生き物全てを嫌う主人公の物語が始まる。
〈念の為〉
稚拙→ちせつ
愚父→ぐふ
⚠︎注意⚠︎
不定期更新です。作者の妄想をつぎ込んだ作品です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。
アシュレイの物語、楽しみにしています
りっち様
感想ありがとうございます。
ぼちぼち書いていきます。
魔法学校の落ちこぼれ…大好きで続きも楽しみですが、アシュレイのお話も読めるとは…とっても嬉しいです。
ワクワクしながらお話が更新されるのを待ってます。
感想ありがとうございます。
アシュレイの子どもの頃の話です。
ぼちぼち書いていきます。
魔法学校の落ちこぼれを読んで、続きが見たいと願っていました。まさかアシュウレイの話を読めるとは、とても嬉しいです。これから展開を楽しみにしています。これも、本になると嬉しいなと思っていますまた、フィンの続きも読みたいです。
晴天雨天様
感想ありがとうございます。
アシュレイの物語はぼちぼち書きますので、ゆっくりとお待ち下さい。
フィンのssは置き場に不定期に書きます。