上 下
2 / 6

祖母に間違えられる処女の孫

しおりを挟む
 エロ漫画様が光り出して目を開けるとそこは何処かの道の真ん中だった。市場の中で立っている見知らぬ私の事を気にせずに周囲は普通に歩いている。

 邪魔にならないように横に移動して周囲を確認する。

 簡易テントの中で大量の食品や布の販売をしている。串焼きやジュースを買ってみたいけれどお金はない。
 ――いや、ポケットの中に見知らぬお金がある。

 ほんの少しだけ期待しながら、串焼き屋さんに行きお金を先に出してから串焼きを購入することにした。

「銀貨1枚でこれだと10本買えるよ」
「10本ください」
「毎度」

 何の肉か聞くのを忘れて袋に包まれた肉を食べることにした。食事を取っている人がいる広場の近くで酒を買った。こちらは銅貨3枚。右腕の下にエロ漫画、胸に肉、左手に酒。
 エロ漫画を読みながら肉と酒を飲むことにした。

 単行本サイズのエロ漫画は色んな技術が入ったエロ漫画で読んでいて面白い。話の内容は分からないけれど胸の柔らかさや女性器のこだわりが見える。

 祖母が死んでから食事を取ってなかったので胃の中に酒と肉が染みる。最近の葬式では弁当もなくその場で解散することが多いからだ。

 ここは異世界なんだろうか、異世界なら何でもやってもいいのだろうか。エロ漫画に描いているような凄い事が今なら出来る……?
 恋人もいたことがない自分がペロペロ舐めたり、オーイエスしたり、身長差のあるのを利用して挿入を繰り返したりすることも出来るのだろうか。

 酒を飲んでいるせいでいつもよりも変になっている。食べ終えた串焼きと酒を捨てる場所を周りを見て確認している時だった。

「カツオ……どうしてここにカツオがいるんだ」

 声の方向を向くとハメ撮り写真の男性が目の前にいた。ブルンブルンの大きなおちんちんで立ちバックで挿入していた男だ。金髪碧眼の髭の生えた美丈夫がこちらに近づいてくる。

 凄い、本物だ。オーラが違う。きっと彼が祖母とセックスをした騎士団長だ。下半身に視線を向けると近づけば近づくほど股間が盛り上がっていく。本物は・・・見たことがないが。白のワイシャツに黒いスラックスの男性の下半身はやっぱり大きくなっている。

 もしあれが入ったら鉛筆削りに大根を入れるように壊れてしまうだろう。それに彼は身長が高い。身長160センチの私から見たら2メートルはある。

 まずい、今まで見てきた異世界物の小説漫画エロ漫画知識を総合すると【怒りながら歩いてくる人間は3時間後にはセックスをしている】の答えが出ている。

 さっきまで疲れ切った身体が逃げろと言っている。

 男の視線も声も恋焦がれていた者に出会ったような感じだ。立ち上がると聞こえていない振りをして何処かに行こうとした時だった。

「カツオぉ!わっ、なんだこれはぁぁぁ」

 近くにいた違う男が傍に置いていたエロ漫画様を手に取って勝手に中身を見られた。驚いて目を見開いてそちらを向くと男たちが一冊の本を囲んで見せあっている。

「女の子が気持ちよさそうに子作りしている……」
「早く次のページめくって!」
「言葉が分かんないけれど……全身で感じているよ」

 獣人、エルフ、様々な男性たちはエロ漫画様を見て下半身をムクムク大きくさせている。一人の男のチャックが緩んでいたのかおちんちんがボロンっ❤と落ちるとちんちんに触手が巻き付かれていてピックンピックン♥ちろちろ動いている。

「カツオは全種族とセックスしたいって言ったのにいつの間にかいなくなったよね」
「私たちもカツオと仲良くしたいです」

 ま、まずい。正直に話せばきっと通じるはずだ。

「私、カツオの孫の【ここね】です。」

 真面目に言ったつもりだった。しかしムクムクのおちんちんの前では言葉なんて無意味に近い。

「カツオはいなくなって10年も経ってないのに子供を通り越して孫何て産まれるわけがない」
「?!」
「あれだけ私たちを誑かしておきながら、皆でカツオに誰が好きなのか理由を聞いたらいなくなるなんて酷い話です」
「う、嘘じゃないよ。本当だもん。祖母はおちんちんが小っちゃい、同じ地球の人間と子供が出来て、それが私のお父さんだよ。」

 いつの間にかボロンと出たおちんちんに囲まれて必死に本当のことを言っていた。

「カツオは性欲が強いから10人は子供を作るはずです。それにあなたは孫なのにどうしてそんなにカツオの匂いがするのですか!」

 まだ18歳なのに加齢臭がするとか……?皆、目がギラギラして怖い。

「おばあちゃんは、3日前に亡くなって火葬したばかりなのに酷いよ。介護も最後にしてたのに、何が異世界には優しいおちんちんがあるだ、おばあちゃんの嘘つき!」

 近くにあったおちんちんを優しく掴むと甘い声が漏れていた。

「ほ、ほんものだ。ほんもののおちんちんだ」

 感動して瞬きを数回すると元の家に戻っていた。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

【完結】『飯炊き女』と呼ばれている騎士団の寮母ですが、実は最高位の聖女です

葉桜鹿乃
恋愛
ルーシーが『飯炊き女』と、呼ばれてそろそろ3年が経とうとしている。 王宮内に兵舎がある王立騎士団【鷹の爪】の寮母を担っているルーシー。 孤児院の出で、働き口を探してここに配置された事になっているが、実はこの国の最も高貴な存在とされる『金剛の聖女』である。 王宮という国で一番安全な場所で、更には周囲に常に複数人の騎士が控えている場所に、本人と王族、宰相が話し合って所属することになったものの、存在を秘する為に扱いは『飯炊き女』である。 働くのは苦では無いし、顔を隠すための不細工な丸眼鏡にソバカスと眉を太くする化粧、粗末な服。これを襲いに来るような輩は男所帯の騎士団にも居ないし、聖女の力で存在感を常に薄めるようにしている。 何故このような擬態をしているかというと、隣国から聖女を狙って何者かが間者として侵入していると言われているためだ。 隣国は既に瘴気で汚れた土地が多くなり、作物もまともに育たないと聞いて、ルーシーはしばらく隣国に行ってもいいと思っているのだが、長く冷戦状態にある隣国に行かせるのは命が危ないのでは、と躊躇いを見せる国王たちをルーシーは説得する教養もなく……。 そんな折、ある日の月夜に、明日の雨を予見して変装をせずに水汲みをしている時に「見つけた」と言われて振り向いたそこにいたのは、騎士団の中でもルーシーに優しい一人の騎士だった。 ※感想の取り扱いは近況ボードを参照してください。 ※小説家になろう様でも掲載予定です。

聖女としてきたはずが要らないと言われてしまったため、異世界でふわふわパンを焼こうと思います!

伊桜らな
ファンタジー
家業パン屋さんで働くメルは、パンが大好き。 いきなり聖女召喚の儀やらで異世界に呼ばれちゃったのに「いらない」と言われて追い出されてしまう。どうすればいいか分からなかったとき、公爵家当主に拾われ公爵家にお世話になる。 衣食住は確保できたって思ったのに、パンが美味しくないしめちゃくちゃ硬い!! パン好きなメルは、厨房を使いふわふわパン作りを始める。  *表紙画は月兎なつめ様に描いて頂きました。*  ー(*)のマークはRシーンがあります。ー  少しだけ展開を変えました。申し訳ありません。  ホットランキング 1位(2021.10.17)  ファンタジーランキング1位(2021.10.17)  小説ランキング 1位(2021.10.17)  ありがとうございます。読んでくださる皆様に感謝です。

転生貴族のスローライフ

マツユキ
ファンタジー
現代の日本で、病気により若くして死んでしまった主人公。気づいたら異世界で貴族の三男として転生していた しかし、生まれた家は力主義を掲げる辺境伯家。自分の力を上手く使えない主人公は、追放されてしまう事に。しかも、追放先は誰も足を踏み入れようとはしない場所だった これは、転生者である主人公が最凶の地で、国よりも最強の街を起こす物語である *基本は1日空けて更新したいと思っています。連日更新をする場合もありますので、よろしくお願いします

美幼女に転生したら地獄のような逆ハーレム状態になりました

市森 唯
恋愛
極々普通の学生だった私は……目が覚めたら美幼女になっていました。 私は侯爵令嬢らしく多分異世界転生してるし、そして何故か婚約者が2人?! しかも婚約者達との関係も最悪で…… まぁ転生しちゃったのでなんとか上手く生きていけるよう頑張ります!

巻添え召喚されたので、引きこもりスローライフを希望します!

あきづきみなと
ファンタジー
階段から女の子が降ってきた!? 資料を抱えて歩いていた紗江は、階段から飛び下りてきた転校生に巻き込まれて転倒する。気がついたらその彼女と二人、全く知らない場所にいた。 そしてその場にいた人達は、聖女を召喚したのだという。 どちらが『聖女』なのか、と問われる前に転校生の少女が声をあげる。 「私、ガンバる!」 だったら私は帰してもらえない?ダメ? 聖女の扱いを他所に、巻き込まれた紗江が『食』を元に自分の居場所を見つける話。 スローライフまでは到達しなかったよ……。 緩いざまああり。 注意 いわゆる『キラキラネーム』への苦言というか、マイナス感情の描写があります。気にされる方には申し訳ありませんが、作中人物の説明には必要と考えました。

幼なじみ三人が勇者に魅了されちゃって寝盗られるんだけど数年後勇者が死んで正気に戻った幼なじみ達がめちゃくちゃ後悔する話

妄想屋さん
ファンタジー
『元彼?冗談でしょ?僕はもうあんなのもうどうでもいいよ!』 『ええ、アタシはあなたに愛して欲しい。あんなゴミもう知らないわ!』 『ええ!そうですとも!だから早く私にも――』  大切な三人の仲間を勇者に〈魅了〉で奪い取られて絶望した主人公と、〈魅了〉から解放されて今までの自分たちの行いに絶望するヒロイン達の話。

完結 貞操観念と美醜逆転世界で薬師のむちむち爆乳のフィーナは少数気鋭の騎士団員を癒すと称してセックスをしまくる

シェルビビ
恋愛
 前世の名前は忘れてしまったが日本生まれの女性でエロ知識だけは覚えていた。子供を助けて異世界に転生したと思ったら17歳で川に溺れた子供を助けてまた死んでしまう。  異世界の女神ディアナ様が最近作った異世界が人手不足なので来て欲しいとスカウトしてきたので、むちむち爆乳の美少女にして欲しいとお願いして転生することになった。  目が覚めると以前と同じ世界に見えたが、なんとこの世界ではもやしっ子がモテモテで筋肉ムキムキの精悍な美丈夫は化け物扱いの男だけ美醜逆転世界。しかも清楚な人間は生きている価値はないドスケベ超優遇の貞操観念逆転世界だったのだ。  至る所で中出しセックスをして聖女扱いさせるフィーナ。この世界の不細工たちは中出しを許されない下等生物らしい。  騎士団は不人気職で給料はいいが全くモテない。誰も不細工な彼らに近づきたくもない。騎士団の薬師の仕事を募集してもすぐにやめてしまうと言われてたまたま行ったフィーナはすぐに合格してしまう。

本日をもって、魔術師団長の射精係を退職するになりました。ここでの経験や学んだことを大切にしながら、今後も頑張っていきたいと考えております。

シェルビビ
恋愛
 膨大な魔力の引き換えに、自慰をしてはいけない制約がある宮廷魔術師。他人の手で射精をして貰わないといけないが、彼らの精液を受け入れられる人間は限られていた。  平民であるユニスは、偶然の出来事で射精師として才能が目覚めてしまう。ある日、襲われそうになった同僚を助けるために、制限魔法を解除して右手を酷使した結果、気絶してしまい前世を思い出してしまう。ユニスが触れた性器は、尋常じゃない快楽とおびただしい量の射精をする事が出来る。  前世の記憶を思い出した事で、冷静さを取り戻し、射精させる事が出来なくなった。徐々に射精に対する情熱を失っていくユニス。  突然仕事を辞める事を責める魔術師団長のイースは、普通の恋愛をしたいと話すユニスを説得するために行動をする。 「ユニス、本気で射精師辞めるのか? 心の髄まで射精が好きだっただろう。俺を射精させるまで辞めさせない」  射精させる情熱を思い出し愛を知った時、ユニスが選ぶ運命は――。

処理中です...