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異世界から少女を召喚させてサラとユリウスの関係を進展させようとしただけなのに 7
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部屋にあった小さなベットや鏡台をみてモニカが
「小さい子供はおままごとが好きだから商品化したら売れそうですね。モデルハウスみたいに見本の部屋を作って見せて、どんな部屋になるのか想像させたら買い手も想像つきやすいですよね」
ランティスに抱き着きながら様々な事を提案していた。一緒に帰って人間の姿に戻ってから今まで出せなかった甘えを出してきた。
メイドに呼ばれて嫌がるモニカに服を着せてエントランスに向かう。
ドレスをオートクチュールで注文し宝石商も屋敷にやって来た。
広いエントランスにはお店が開かれているとおかしくないくらい沢山の品物が置かれていた。
兄のガーランドがモニカを粗末に扱った詫びに沢山の業者を呼んで支払いを自分にしたのだった。
「将来の詫びを含めて」
と書かれた紙の意味を知らずランティスは兄の懐をえぐり取るような買い物をモニカとした。モニカを片手で持ちあげた不届き者にはいいだろうと思い、宝石やドレスや馬車、食材、植物なんでも好きな物を買ったのだった。
これだけ買い物をしたのに兄は怒鳴りに来なかった。
結婚祝いのつもりだろうかと呑気に考えていた。
モニカが人間に戻ってからあっという間に時間が過ぎていく。
休日になると沢山デートをしてセックスをした。冷たい氷菓子を食べると喜ぶモニカを見て、いつでも氷菓子を食べれるように特注の魔道具を作らせてお菓子職人を雇った。
モニカがいると屋敷の使用人たちに不和がなくなり、仕事がしやすくなった。以前はギスギスした雰囲気の中仕事をしていたのに。
♢
兄と離れて4か月。新聞に隣国の皇后陛下の妊娠について書いていた。
『ガーランド商会の奇跡の花により子供を妊娠』
ランティスが怒りでわなわなと震えているとユリウスが屋敷にやってきて応接室で話し合いが始まった。
「何処に隠していたんだ!」
「知るわけないだろう」
2人の男が睨み合う中、バーのマスターから手紙が届いて見て見ることにした。
チェリーが最後に置いて行った枝付きの花をガーランドが欲しがったので渡したと書いていた。
「何で今届くんだ!これはいつ届いた!」
執事に聞くとつい先ほどの事だった。隣国の国王夫妻は長年不妊に悩んでいた。国王陛下の兄弟から子供を養子として引き取る話は何年もしていたが、拒否して元老院と何度も衝突を繰り返していた。
商人たちには妊娠できる魔道具や薬草があったらいくらでも買うことを公言しており何を渡しても効果がなかった。
それもそのはず、王妃は病気で卵巣も子宮がなかったのだった。
つい最近知ることが出来たのだが一部の人間しか知らない。
「兄さんは隣国で英雄扱いだろうな。」
「隣国の国王陛下は知っているがあの方たちなら渡しても仕方がないな。」
2人は納得して、その夜子作りを頑張った。
「小さい子供はおままごとが好きだから商品化したら売れそうですね。モデルハウスみたいに見本の部屋を作って見せて、どんな部屋になるのか想像させたら買い手も想像つきやすいですよね」
ランティスに抱き着きながら様々な事を提案していた。一緒に帰って人間の姿に戻ってから今まで出せなかった甘えを出してきた。
メイドに呼ばれて嫌がるモニカに服を着せてエントランスに向かう。
ドレスをオートクチュールで注文し宝石商も屋敷にやって来た。
広いエントランスにはお店が開かれているとおかしくないくらい沢山の品物が置かれていた。
兄のガーランドがモニカを粗末に扱った詫びに沢山の業者を呼んで支払いを自分にしたのだった。
「将来の詫びを含めて」
と書かれた紙の意味を知らずランティスは兄の懐をえぐり取るような買い物をモニカとした。モニカを片手で持ちあげた不届き者にはいいだろうと思い、宝石やドレスや馬車、食材、植物なんでも好きな物を買ったのだった。
これだけ買い物をしたのに兄は怒鳴りに来なかった。
結婚祝いのつもりだろうかと呑気に考えていた。
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休日になると沢山デートをしてセックスをした。冷たい氷菓子を食べると喜ぶモニカを見て、いつでも氷菓子を食べれるように特注の魔道具を作らせてお菓子職人を雇った。
モニカがいると屋敷の使用人たちに不和がなくなり、仕事がしやすくなった。以前はギスギスした雰囲気の中仕事をしていたのに。
♢
兄と離れて4か月。新聞に隣国の皇后陛下の妊娠について書いていた。
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「何処に隠していたんだ!」
「知るわけないだろう」
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それもそのはず、王妃は病気で卵巣も子宮がなかったのだった。
つい最近知ることが出来たのだが一部の人間しか知らない。
「兄さんは隣国で英雄扱いだろうな。」
「隣国の国王陛下は知っているがあの方たちなら渡しても仕方がないな。」
2人は納得して、その夜子作りを頑張った。
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めちゃくちゃ面白かったです(ノ≧ڡ≦)☆
「その後の話」とか「番外編」とか「閑話」とか拝読させて頂きたいと思いました(≧∇≦)
作者様、もし宜しければ御検討くださいませ(๑• ̀ω•́๑)キリッ✧
改めて楽しい作品をありがとうございました(❁ᴗ͈ˬᴗ͈)
コメントありがとうございます!下品な表現最高の誉め言葉です!!!作者狂喜乱舞しております。
番外編でも何でも書けますよ。どんな話が読みたいですか?
ユリウスのストーカー日記。
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?ユリウスに抱かれる前からユリウスはサラをストーキングしてた?
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コメントありがとうございます。二重人格と言うよりも意識を乗っ取られているに近いですね。ユリウスの意識を乗っ取っているのはサラを天界から人間界に落とした神様なんです。元々人間の目を通じて監視をしていたのですが、サラがユリウスに好意を抱いていると分かると媚薬を飲ませて意識を失わせて行為をしました。目を通じて監視しているので、無意識にサラを見ている状態なのですが本人も気になってしまいます。
神はサラの事が好きだったのですが悪戯好きで全然気持ちに気が付いてもらえない。
ユリウスもサラが気になっているみたいだし交わってしまえとなりました。
乗っ取りがなかったらユリウスはサラと話も出来ないです。ユリウスは超受け身なのでグイグイいかないといけないです。
サラもきっかけないと動かないキャラです。