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サラがセックスしなくなった10日間 前編
しおりを挟むサラはユリウスと婚約をした。女神の寵愛を与えた者として伯爵家に行く、奥様を出迎えるため使用人が沢山並んでいた。一斉に挨拶をされて狼狽えているとユリウスが変わりに返事をしてくれた。
以前すぐに帰ってしまったサロンに行きメイドが紅茶を用意してくれた自然に2人きりになる。2人きりになるといつも緊張をしてしまう。大胆な事を最初からしたのに普通の時は照れくさくて仕方がない。
サラは緊張してしまう理由を考えた。
ユリウスは顔がいい。ファンクラブの中でユリウスは顔がいいけれど~←~以下は自分の推しのマウントが始まるので聞いていなかった。焦げ茶色の髪の毛にエメラルドグリーンの瞳。顔立ちが甘い顔立ちをしているのだ。最初に彼を見た人は優しい人だと勘違いする。
真っすぐな性格。真っすぐで曲げない性格は一緒にいると心地が良かった。
そして性欲が強いところ。ユリウスは知らなかったが性欲が強かった。浮いた話がないので右手が恋人と隠れて恋人がいるで言い争いをしていた。サラは第3の意見そもそも性欲がないと考えていた。
サラよ。男で性欲がないのはこの世界にはいない。創造主が性欲があるようにしたのだ。特に身体を動かす獣や騎士は性欲が強い。
何故かそれを思い出していた。天界にいた時に誰かが言った言葉を反芻する。では女はどうなんだろう。女で性欲がない人を創造主は作ったのだろうか。
「サラは子供の頃どんな子供だったの?」
(悪戯好きな子供で怒られていたなんて言えない。)
「普通の子供でしたよ。よく花を摘んでいました」
花は摘むだけじゃなくて吸っても美味しいのだ。花のお尻の部分を吸ってちゅちゅっとすると口内が甘さで満たされる。ユリウスがやっていたか分からないので話さなかった。サラはユリウスに隠している事が多い。特に悪戯の部分は隠している。
「そういえば子供って悪戯するよね。僕もやって驚かせたよ」
「そうですね!どんなことをしたんですか?」
「隠れてお菓子を食べたことかな。隠れて猫を飼ったこともあった。サラは何をしていたの?」
「えーっと、例えば馬が馬鹿にされたら、違う馬を引き連れて相手の周りを走っていました」
「サラって大人しそうなのに大胆だね、悪ガキの男の子みたいだ」
サラは悪ガキの男の子と聞いてショックを受けた。以前ユリウスが悪ガキを見て、
「子供が悪いことをしたら怒らないといけないね」
と言っていた。サラは悪ガキ側の気持ちが分かる。色々我慢して爆発してしまうのだ。その場で話せばいいと言われても相手は聞いてくれない。限界まで溜まってやり返す。その行動が攻撃的なので他の神様に怒られていたのだった。
そんな時慰めてくれるのは花の神のラフターだった。言葉に上手くできない気持ちをラフターは上手く伝えてくれた。普段は木の姿なのに慰めてくれる時は人の姿になる。木の姿の時はサラの虫を木の葉っぱに休ませてくれる。
日差しの温かい匂いがする人だった。ラフターはモノが大きくて入らなかった。いれられた指の感覚は覚えている。
この日は何だか気分が乗らずセックスをしなかった。何だか体と心がちぐはぐだった。
次の日もセックスしなかった。
その次の日もしなかった。
「ユリウス様、私しばらくできません」
3日間の我慢の結果また我慢させられた。サラが悲しそうな顔をしているのでユリウスも心配していた。セックスが大好きなサラが出来ないほどの理由があると思うとユリウスはソワソワした。
「ついにきましたか」
「執事何か分かるのか?もしかして妊娠したのか」
「分かってないですね。今までの事を思い出してください。」
出会って時間がある時は毎日していた。我慢して3回出すときもあれば8回出す時もあった。考えれば考えるほど意味が分からない。
「倦怠期ですよ」
「まだ出会ってちょっとしか経ってないのに??」
まだ出会って4か月。ユリウスは納得できなかった。
「女性は嫌いになったら早いですからね。先手必勝ですよ。これでも読んで勉強してください」
執事は数冊の本を渡してきた。完璧にマスターしたユリウスは恋人0人の間違った知識を合わせてサラを溺愛することになる。
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