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 アリエッタは自害することも年を取ることも許されない生活を送っている。不思議な事に性格は悪いまま変わらない。王宮で誰かに虐められたと言って被害妄想が酷くなっている。

 そんな狂ったアリエッタを愛おしいと皇太子殿下は愛している。

 伯爵家ではローリーが産んだ息子が15歳になった。母も依然と違って娼婦らしさが消えてしっかりした面持ちになり女主人として活躍している。ローリー以外のメイドは母と伯爵が目を付けた男性と結婚して子供を産んでいる。女性だけのお茶会の時にお腹を見たところ同じ淫紋が刻まれていた。服の上からも分かってしまうのは私くらいしかいない。

「ジェニファー様♡次はどの方の子種で孕めばよろしいですか?」
「浮気するのは許されませんが、でも命令とあればいつだって子種を間違えることは出来ます♡」

 母を見るうっとりとした目。新しく入って来たメイドたちは貴族の娘たちで淫紋がある人達の側で奉仕している。一人見目美しいメイドがいる。銀髪碧眼の目つきが鋭く小顔で鼻筋が通っている。

 メイドの名前はエルファ・リンツ。子爵家の婚外子で、平民と子爵の子供だ。最近貴族としてマナーを教えて欲しいと借金の肩代わりでやって来たのだ。子爵家では既に子供が3人もいるので婚外子の彼に継げるものがない。

 精通していない彼がやって来たのは5年前。小さな身体の彼が少女の服を着ていたがすぐに男の子と母にバレた。既に借金の肩で売られた彼に戻る場所がないので独り勃ち出来るまで侯爵家で面倒を見ることになった。

 貴族令嬢が結婚するまでメイドとして働くことが多い。預かる期間は5年以上と契約している。全員見目麗しく、結婚相手の見た目に満足していないものが多い。エルファは男の娘としてメイドと一緒の部屋で過ごし、一緒に働いていた。

 侯爵はメイドたちが問題を起こさなければ関わってこない。エルファは精通が来るまで大切に育てられていた。毎日毎日観察されて、ついに夢精をしたときメイドたちは眠っているエルファにキスをした。

 エルファは母から正しい性教育を受けることになった。

「エルファ、自慰というものが世の中にありますが侯爵家では許されません。精子を吐き出したくなったら近くのメイドに中出ししなさい。避妊については彼女たちがしてくれます」

 長く伸ばした銀髪を結っているエルファは母の言葉を聞いて、平民出身の母親の家系ちんぽに似た10センチちんちんをビックンと半勃起させていた。時間をかけて沈めて使用人の部屋に戻ると精通記念でお祝いをしてくれた。

「エルファの子種、全部飲んじゃった」
「夢精の透明精子はゴックンしてあげましたからね」
「皆に中出ししていいですからね。遠慮しないでくださいね」

 ベットの上で期待して待っているメイドたちが下着を脱いで、くっぱくっぱ♡させて子種を期待している。優秀な魔術師家系のメイドさん、伯爵令嬢のメイドさん、男爵令嬢のメイドさん。世の中の男性たちが手が届かない令嬢たちが名ばかりの子爵家のエルファの子種を期待している。エルファは自分の価値なんて分からないまま生きていた。彼のような見目美しいものが見た目を売り物にすれば、そこそこ稼げるだろう。

 しかしそれを子爵家の当主は許さなかった。子爵家にいる人間たちはちびっ子ちんちんで、平民出身の母を持つ彼のものが自分よりも大きくなった時。男として恥をかくと思ったからだ。

 隠し事して隠されていた彼は女性として戸籍に載っていたのは仕方のないことだった。

 エルファの童貞は教育係のイリナ・クラウゼだった。名門貴族クラウゼ侯爵家の息女で王子妃教育もしていた彼女は、妊娠経験をしてからお輿入れするために、ここでメイドとして働いているのだ。結婚してから子供を産めなかった現王妃の経験を踏まえて、貴族たちの結婚する条件は妊娠経験があることに変わってきている。

 エルファはイリナの大きな胸に抱き着くと未経験のキスを何度も繰り返した。淡いピンク色の髪の毛と相反する深い青の瞳、エルファと少ししか身長が変わらない165センチの身長。両手から零れる大きくやわらかな胸。

 初めて侯爵家にやってきたときエルファはイリナに一目ぼれした。
 鈴のような可愛らしい声、間違ってお尻を叩いたときの感じている声。

 夢精したときも夢中になって腰を振っていたのはイリナの見たこともない女性の部分に入れていたからだ。

「エルくん、童貞貰ってもいいの?」
「勿論です。イリナさんに妊娠してもらいますから」

 イリナのベットの上で二人が仲良くしているとき、他のメイドたちも指で自慰をしながら待機していた。エルファはイリナのおまんこの締め付けに耐えられなくてすぐに出した。イリナは童貞の早い中出しですら満足している。

「エルファくん、可愛いよ~私たちも可愛がって!」
「練習セックス何度でもしてもいいから、中に入れて」

 エルファは夢中になって子種を皆に分け与えた。子種はメイドたちの下の口で飲み干されてしまった。

 人手がある侯爵家ではメイドが数時間いなくなっても構わない。セックスしたくないときはメイドとして働き、休日は代わる代わる子種を貰う。

 精通したばかりの子種で最初に妊娠出来たのは23歳の司書メイド、ルイスだった。
 赤紫の髪の毛を三つ編みにしている余裕のあるお姉さんメイド。甘とろセックスが大好きでお風呂に入っている時や風邪を引いているエルファのお世話をして子種を貰っていたメイドさんだった。

 子種を受精するとメイドの子宮にいる淫魔の触手が吐き出されてお腹に淫紋が刻まれる。刻まれてしまうと受精した子種提供者以外の子供を作れなくなる。複数の男性から子種提供されたい時は種類の違う触手を入れないといけないが、淫魔の触手も喜ぶほどの赤ちゃんを妊娠すると勝手に提供者専用のマークになる。

 ルイスは複数の子種で妊娠する予定がエルファの子種でしか妊娠しない淫紋をつけられた。

「ルイスの淫魔の触手って複数の子種で妊娠する専用だったのに……♡」
「どういう精子しているのかしら?♡」

 イリナは複数妊娠するため触手を入れていた。一回目の行為の後生理が来てしまって、エルファとしていない。急いで父に連絡して、魔術師に触手を取って貰って無防備まんこにしてもらった。触手が子宮からいなくなったことで淫紋が刻まれなくなり、複数の男性の子種で妊娠する事が出来る。

 エルファのことは大好きだが、次期王子妃候補として譲れないものがあった。

 エルファの子作りセックスはイリナを中心として行われる。イリナに始まりイリナで終わる。エルファの気持ちに気が付いていたがイリナは頭の中で王子妃になる事を夢見ていた。

 休みの日に婚約者が来る人も多い中、イリナの婚約者は毎回現れなかった。窓を見ているイリナの後ろから近づいて、エルファがたっぷり中出しする。気持ちがエルファと子種に夢中になっている時、妊娠してしまった。

 そんな時王宮から呼び出しされてイリナの結婚が早まった。真実の愛を語った王子がやらかしたらしい。子供をおろすように言われてしまう。イリナはその場で
おろすことを認めると数日置いて手術をすることになった。

 妊娠のことをメイドたちに言わず出ていく準備をしているイリナにエルファが声をかけた。最後にお別れのセックスがしたいと最初に出会った時のように孕ませセックスをしたところ子宮に触手が入っていないのに、淫紋が刻まれた。

【エルファ専用】

 と古代文字で書かれたへそ下の淫紋は他の男性が下心で触れると電気が走るくらい強力な淫紋。淫紋は女性の嫉妬心で刻まれるので、イリナの心はエルファ以外に触れて欲しくないとはっきり言っている物だった。
 子供をおろすことなんてしたら何があるかわからない。王子と婚約解消をしてイリナは一生エルファと一緒にいる事になった。

 エルファは表向き女性として生きている。

 メイドたちも未婚で子供を産んでいるが表向き彼女たちは処女。運命を産む娘を産んだ母が神様から加護を貰った結果妊娠している事になっている。他のメイドは婚約解消していない。エルファの可愛い赤ちゃんを産んだ後、子供を連れて婚約者と結婚している。女性には妊娠したことを確認する癖に、相手が種なしだったら?ということはスルーされている。出ていった後子供が出来ないとエルファに子種を恵んでくださいとお願いに来て、寄付金を支払いエルファは子種をあげている。

 すでに借金の返済は終えているが、エルファはメイドを辞める気はない。

「今度、女性への奉仕の仕方を教えてもらおうと思って」
「ジュリエッタ、これ以上モテるのはやめてくれ……つい先日も隣国で交渉をしたとき、連れ去られそうになっただろう。」

 ローリーの産んだ息子に爵位を継がせることになったのでパーティーに参加していた。子供たちはローリーの息子に「おじさん」と言って群がっている。

 皇太子殿下がアリエッタと一緒にやってきて、伯爵の爵位を譲ることを話していた。
 アリエッタの目に光が入り正気を取り戻している。
 そんなアリエッタに皇太子殿下が手を重ねて喜びを分かち合っている。

「息子のエリオスに爵位を継がせようと思いまして」
「エリオス……?」
「私とローリーの子供で15歳になるのだ。何をさせても優秀で早く譲ってもいいと思いましてね。」

 アリエッタはてっきり自分が受け継ぐものだと思っていたらしく、顔に出さないようにしているもののショックを受けているようだった。

「侯爵家はどうなるのですか?」
「ジェニファーに継がせようと思っている。彼女が女性の働き方を変えてくれたおかげで領地で働く女性が増えたのだ。元娼婦だが、彼女には世話になっている。爵位を引き継がせるのは大変だが、16年も経つとそれなりに形になっている。元老院の承認を貰えるか分からないが頑張ってみようと思ってな」
「あなた、ローリーの次男のビスマルクに継がせるために教えていたと聞いていたのに」
「あの子にはまだ早いだろう。」

 夫婦が話している時、アリエッタはもうここに居場所がないとすぐに理解していた。これを見せるためにわざわざここに皇太子殿下が来たのだ。

 アリエッタは皇太子殿下と魂の契りを交わしているので、皇太子殿下が寿命が来るまで絶対に死ねない。
 彼女は生きていて楽しいのだろうか。

 誰かと比較することでしか生きがいを感じないなんて寂しい人だ。

 一瞬彼女をもっと地獄に沈めることは出来ないかと思っていると子供たちの呼び声で正気に戻る。
 そうだ。こんなことしている暇なんてない。恨みつらみで生きていくほど暇じゃない。忙殺されるほど忙しいのだ。

 毎日後悔しないで生きている。それだけで素晴らしいのだから。
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