38 / 39
第三十六話『帝都ガルザス』
しおりを挟む クーガーとともに馬車に乗った俺達は馬を走らせ、帝都ガルザスへ向かう。
馬車は草原に挟まれた街道を疾走していた。
あれから魔物に出会うこともなく順調に距離を稼げている。
「へぇ、それじゃクーガーは生き別れた娘さんを捜す為に旅をしてるのね」
「あぁ。旅を始めてもう五年になるから大分見た目も変わっちまってるだろうけどな」
「何歳なの?」
「今年で十五になるはずだ。名前はソニアってんだが聞いたことはないか?」
「ソニアちゃんね……ゴメンなさい、聞いたことがないわ。カーマイン達はどう?」
クーガーと話していたエルザが俺達にも問いかける。
俺はエルリックと顔を見合わせるが、もちろん聞いたことのない名前だ。
お互い顔を横に振ってみせる。
「すまない。俺達も聞いたことはないな。クーガー、何か娘さんだと一目で分かる特徴のようなものはないのか?」
「一目で分かるものか……。そうだなぁ、髪の色が薄紫でくせっ毛ってことくらいしか言えんな。後は妻に似て美人だぞ」
「おいおい、親バカ丸出しじゃないか」
「親バカとはなんだ、親バカとは! お前らもソニアを見ればきっと分かるはずだ!」
そういうところが親バカだと思うんだが……。
先ほどまでの歴戦の戦士然とした風格の欠片もないクーガーの表情に、俺達は苦笑いを浮かべる。
そこでエルザが何か気になったようでクーガーに話しかけた。
「ねぇ、クーガー? 奥さんは一緒じゃないの? それとも何処かで待ってるとかかしら」
エルザの発言にクーガーの表情は一瞬顔を顰めるが、直ぐに困ったような笑みに変わる。
「妻はソニアを産んだ後に体調を崩してな。そのまま……な」
「ゴメンなさい! 私が聞いたばっかりに……」
エルザは聞いてはいけないことを聞いてしまったといった感じで顔を歪めて、クーガーに謝る。
娘と変わらない年齢のエルザに謝られたクーガーは、軽く笑いながらエルザの頭をポンポンと撫でた。
「なに、構わんさ。確かに妻を亡くした時は悲しみに暮れたもんだが、俺にはソニアがいるからな。って何処にいるか分からねえんだがな、ハッハッハ」
「いや、そこは笑うとこじゃないと思うけど……」
「ん? それもそうだな。まぁそんなわけで何年、何十年かかろうと必ず見つけ出してやるって決めてるのさ。何事も諦めたらそこで終わりだからな」
「そっか……。見つかるといいわね」
「おう! ありがとな」
ニカっと笑みを浮かべるクーガーの表情には諦めといったものは微塵も感じられなかった。
◇
翌日、俺達は帝都ガルザスに到着した。
馬車の窓から見える帝都の外壁はヴェルスタット王都と同じくらいの高さだろうか?
クーガーに尋ねると王都にも行ったことがあるようで、俺の見立て通りヴェルスタットとほぼ同じ規模だそうだ。
門番に冒険者証を提示して、門を潜り抜ける。
初めて来た帝都ガルザスは活気に満ち溢れていた。
人々の顔は明るく、騒がしい。
街路には露店が立ち並び、行き交う人々も多かった。
グリフィンシェル帝国は風の女神ウェンティを信仰しており、帝都に入って直ぐの場所に神殿がある。
一番遠くに見える立派な黒塗りの城が皇帝の住む帝城なのだろう。
馬車を走らせていると、円形の大きな建物が見えてきた。
何かと思い、俺はこの中で帝都に一番詳しいクーガーに尋ねる。
「クーガー、あの建物はなんなんだ?」
「あれか? あれは闘技場だ」
「闘技場?」
「あぁ。普段帝都の住民は魔物に出会う機会なんて滅多にない。冒険者や帝国騎士団が帝都周辺の魔物については定期的に討伐を行ってるからな」
「それはまぁ、当然だな」
「だろ? つまりは平和ってことだ。平和が続くとどうしても人ってやつは娯楽に飢えてくる。それを解消する為に当時の皇帝陛下がこの闘技場を作ったってわけだ」
「皇帝陛下の命令で作られたのか?」
クーガーの言葉に俺は目を見開く。
俺の表情が面白かったのか、クーガーは笑いながら話を続ける。
「そうだ。だからこの闘技場は帝国の物だし、管理や運営しているのも帝国さ。普段は魔物同士の戦闘を行ったり、奴隷闘士と魔物の戦闘、時には冒険者と魔物の戦闘も行われてる。まぁ、もちろんタダってわけじゃなくて、賭けにして金を取ってるけどな。自分達が実際に戦うのは怖いけど、見てみたい。そういう日常から外れたことに興味のある住民が結構いるのさ」
「そういうもんかな」
「ふっ、カーマインは自分で魔物を倒せるからよく分からんと思うがな。近くで戦闘を見ることで興奮する者はそれなりに居るんだぜ?」
クーガーが肩を竦めて言う。
確かに俺には良く分からない感情だ。
平和であればそれが一番だと思うんだが……。
「っと、そうそう。後は年に二回だが武闘大会が開催されるんだ」
「武闘大会?」
興味があるのか、エルザがクーガーの話に食いつく。
「おう。そこで優勝すれば結構な賞金がもらえるし、皇帝陛下とその場で謁見出来て、しかも直接話が出来るぞ」
「皇帝陛下がわざわざ平民が居る闘技場まで見に来るの!?」
クーガーの言葉に今度はエルザが目を丸くする。
それを見たクーガーは当然だろと言わんばかりに頷く。
「そりゃ来るだろ? 皇帝陛下は闘技場の所有者でもあり、武闘大会の主催者でもあるんだ。毎回決勝戦は見に来てるよ」
「そうなのね。ヴェルスタットじゃ国王と謁見する機会なんて貴族くらいしかないから、ビックリだわ」
「皇帝陛下は強い者が好きだそうだからな。そのへんは普通の王族なんかとは違うのかもしれんな」
「へぇ。にしても、クーガーって闘技場について結構詳しいのね?」
「ん? そりゃ何度か武闘大会に出場して優勝したことがあるからな」
「「「優勝!?」」」
クーガーの何気ない一言に、リルとアニエスを除いた俺達三人は一斉に声を上げる。
強いとは思っていたがまさか武闘大会で優勝するほどとは……。
俺は思わずクーガーを羨望の眼差しで見ると、クーガーは居心地の悪いのか落ち着かない様子だ。
「あー……昔の話だからな? 今じゃきっと優勝なんて出来んと思うぞ」
「そんな謙遜しなくてもいいじゃないか。素直に凄いと思うよ。なあ皆?」
俺の言葉に皆が頷くのを見たクーガーは苦笑いを浮かべるのみだった。
馬車は草原に挟まれた街道を疾走していた。
あれから魔物に出会うこともなく順調に距離を稼げている。
「へぇ、それじゃクーガーは生き別れた娘さんを捜す為に旅をしてるのね」
「あぁ。旅を始めてもう五年になるから大分見た目も変わっちまってるだろうけどな」
「何歳なの?」
「今年で十五になるはずだ。名前はソニアってんだが聞いたことはないか?」
「ソニアちゃんね……ゴメンなさい、聞いたことがないわ。カーマイン達はどう?」
クーガーと話していたエルザが俺達にも問いかける。
俺はエルリックと顔を見合わせるが、もちろん聞いたことのない名前だ。
お互い顔を横に振ってみせる。
「すまない。俺達も聞いたことはないな。クーガー、何か娘さんだと一目で分かる特徴のようなものはないのか?」
「一目で分かるものか……。そうだなぁ、髪の色が薄紫でくせっ毛ってことくらいしか言えんな。後は妻に似て美人だぞ」
「おいおい、親バカ丸出しじゃないか」
「親バカとはなんだ、親バカとは! お前らもソニアを見ればきっと分かるはずだ!」
そういうところが親バカだと思うんだが……。
先ほどまでの歴戦の戦士然とした風格の欠片もないクーガーの表情に、俺達は苦笑いを浮かべる。
そこでエルザが何か気になったようでクーガーに話しかけた。
「ねぇ、クーガー? 奥さんは一緒じゃないの? それとも何処かで待ってるとかかしら」
エルザの発言にクーガーの表情は一瞬顔を顰めるが、直ぐに困ったような笑みに変わる。
「妻はソニアを産んだ後に体調を崩してな。そのまま……な」
「ゴメンなさい! 私が聞いたばっかりに……」
エルザは聞いてはいけないことを聞いてしまったといった感じで顔を歪めて、クーガーに謝る。
娘と変わらない年齢のエルザに謝られたクーガーは、軽く笑いながらエルザの頭をポンポンと撫でた。
「なに、構わんさ。確かに妻を亡くした時は悲しみに暮れたもんだが、俺にはソニアがいるからな。って何処にいるか分からねえんだがな、ハッハッハ」
「いや、そこは笑うとこじゃないと思うけど……」
「ん? それもそうだな。まぁそんなわけで何年、何十年かかろうと必ず見つけ出してやるって決めてるのさ。何事も諦めたらそこで終わりだからな」
「そっか……。見つかるといいわね」
「おう! ありがとな」
ニカっと笑みを浮かべるクーガーの表情には諦めといったものは微塵も感じられなかった。
◇
翌日、俺達は帝都ガルザスに到着した。
馬車の窓から見える帝都の外壁はヴェルスタット王都と同じくらいの高さだろうか?
クーガーに尋ねると王都にも行ったことがあるようで、俺の見立て通りヴェルスタットとほぼ同じ規模だそうだ。
門番に冒険者証を提示して、門を潜り抜ける。
初めて来た帝都ガルザスは活気に満ち溢れていた。
人々の顔は明るく、騒がしい。
街路には露店が立ち並び、行き交う人々も多かった。
グリフィンシェル帝国は風の女神ウェンティを信仰しており、帝都に入って直ぐの場所に神殿がある。
一番遠くに見える立派な黒塗りの城が皇帝の住む帝城なのだろう。
馬車を走らせていると、円形の大きな建物が見えてきた。
何かと思い、俺はこの中で帝都に一番詳しいクーガーに尋ねる。
「クーガー、あの建物はなんなんだ?」
「あれか? あれは闘技場だ」
「闘技場?」
「あぁ。普段帝都の住民は魔物に出会う機会なんて滅多にない。冒険者や帝国騎士団が帝都周辺の魔物については定期的に討伐を行ってるからな」
「それはまぁ、当然だな」
「だろ? つまりは平和ってことだ。平和が続くとどうしても人ってやつは娯楽に飢えてくる。それを解消する為に当時の皇帝陛下がこの闘技場を作ったってわけだ」
「皇帝陛下の命令で作られたのか?」
クーガーの言葉に俺は目を見開く。
俺の表情が面白かったのか、クーガーは笑いながら話を続ける。
「そうだ。だからこの闘技場は帝国の物だし、管理や運営しているのも帝国さ。普段は魔物同士の戦闘を行ったり、奴隷闘士と魔物の戦闘、時には冒険者と魔物の戦闘も行われてる。まぁ、もちろんタダってわけじゃなくて、賭けにして金を取ってるけどな。自分達が実際に戦うのは怖いけど、見てみたい。そういう日常から外れたことに興味のある住民が結構いるのさ」
「そういうもんかな」
「ふっ、カーマインは自分で魔物を倒せるからよく分からんと思うがな。近くで戦闘を見ることで興奮する者はそれなりに居るんだぜ?」
クーガーが肩を竦めて言う。
確かに俺には良く分からない感情だ。
平和であればそれが一番だと思うんだが……。
「っと、そうそう。後は年に二回だが武闘大会が開催されるんだ」
「武闘大会?」
興味があるのか、エルザがクーガーの話に食いつく。
「おう。そこで優勝すれば結構な賞金がもらえるし、皇帝陛下とその場で謁見出来て、しかも直接話が出来るぞ」
「皇帝陛下がわざわざ平民が居る闘技場まで見に来るの!?」
クーガーの言葉に今度はエルザが目を丸くする。
それを見たクーガーは当然だろと言わんばかりに頷く。
「そりゃ来るだろ? 皇帝陛下は闘技場の所有者でもあり、武闘大会の主催者でもあるんだ。毎回決勝戦は見に来てるよ」
「そうなのね。ヴェルスタットじゃ国王と謁見する機会なんて貴族くらいしかないから、ビックリだわ」
「皇帝陛下は強い者が好きだそうだからな。そのへんは普通の王族なんかとは違うのかもしれんな」
「へぇ。にしても、クーガーって闘技場について結構詳しいのね?」
「ん? そりゃ何度か武闘大会に出場して優勝したことがあるからな」
「「「優勝!?」」」
クーガーの何気ない一言に、リルとアニエスを除いた俺達三人は一斉に声を上げる。
強いとは思っていたがまさか武闘大会で優勝するほどとは……。
俺は思わずクーガーを羨望の眼差しで見ると、クーガーは居心地の悪いのか落ち着かない様子だ。
「あー……昔の話だからな? 今じゃきっと優勝なんて出来んと思うぞ」
「そんな謙遜しなくてもいいじゃないか。素直に凄いと思うよ。なあ皆?」
俺の言葉に皆が頷くのを見たクーガーは苦笑いを浮かべるのみだった。
0
お気に入りに追加
739
あなたにおすすめの小説
DNAにセーブ&ロード 【前世は散々でしたが、他人のDNAからスキルを集めて、今度こそ女の子を幸せにしてみせます】
緋色優希
ファンタジー
その幼児は天使の微笑みを浮かべながら大人の足に抱き着いていた。だが、油断してはいけない。そいつは【生体情報電磁交換】のスキルを駆使して、相手のDNAに記録された能力をコピーして盗んでいるのだから。
かつては日本で暮らしていた藤原隆。四股をかけていたため、24歳にして女に刺されるという無様な死に方をして、この異世界へ迷える魂【渡り人】として、異世界転生を果たした。女泣かせの前世を悔い、今度の人生は、ちゃんと女の子を幸せにしようと誓ったのであったが、田舎の農家に生まれたため、その前途は多難だった。かつて地球で集めた様々なスキル、そして異世界でもスキルや魔法集めに奔走し、新しい人生を切り開くのだった。
前世ラスボスの陰陽師は正体を隠したい ~元大妖怪、陰陽寮に仕官する~
蘆屋炭治郎
ファンタジー
平陽京の西、鳴松守の屋敷に居候する童――刀伎清士郎はモノノ怪に襲われ、窮地で自身の前世を思いだす。清士郎はなんと、前世で人々を恐怖におとしいれた大妖怪だったのだ。
天才陰陽師の安倍叡明に討たれた悲惨な末路を思いだし、今世では平穏に暮らしたいと願う清士郎。だが不運にも偶然居合わせた安倍叡明に正体こそ隠し通せたものの、陰陽師の才を見抜かれ、京の陰陽寮に仕官するように命じられてしまう。
陰陽寮――それはモノノ怪を打倒する傑物揃いの戦闘集団。
そんな陰陽師だらけの敵地真っ只中で、清士郎は正体を隠して陰陽師としての責務をこなしていくことになるのだが……。
※諸事情あって週3、4更新とさせていただきます。火、木、土+αでの更新になるかと思います。
【完結】独り飲み中の聖女サマ、異世界に召喚される〜だが断る
るんた
ファンタジー
とある世界の魔導大国
王都の中央に聳え立つ『祈りの塔』。一際高い塔の先端には小さな蒼い魔水晶が填められている。
薄暗い塔の内部には12名の上級魔導士が魔方陣を囲んで立ち並び、少し離れた壇上にはこの国の王族と要職に就く貴族が座しており、静かにその時を待っている。
これから『召喚の儀』が始まる。
楽しく?独り飲み中に聖女として異世界召喚された主人公が、結局何だか楽しくなっちゃうお話です。さくっと終わります。
ゆるゆる設定何卒ご容赦ください。
没落貴族に転生したけどチート能力『無限魔力』で金をザックザック稼いで貧しい我が家の食卓を彩ろうと思います~
街風
ファンタジー
出産直後に、バク転からの仁王立ちで立ち上がった赤子のルークは、すでに己が生物の頂点に君臨していると自覚していた。だがそれとは対極に、生まれた生家は最低最弱の貧乏貴族。食卓に並ぶのは痩せた魚と硬いパンだけ。愛する家族のためにルークは奔走する。
「これは大変だっ、父上、母上、ルークにお任せ下さい。お金を稼ぎに冒険へでかけてきますゆえ」※0歳です。
時に現れる敵をバッサバッサと薙ぎ倒し、月下の光に隠れて、最強の赤子が悪を切り裂く!
これは全てを破壊する力を持った0歳児が、家族の幸せを望む物語。 ヒロインも多数登場していきます。
元おっさんの幼馴染育成計画
みずがめ
恋愛
独身貴族のおっさんが逆行転生してしまった。結婚願望がなかったわけじゃない、むしろ強く思っていた。今度こそ人並みのささやかな夢を叶えるために彼女を作るのだ。
だけど結婚どころか彼女すらできたことのないような日陰ものの自分にそんなことができるのだろうか? 軟派なことをできる自信がない。ならば幼馴染の女の子を作ってそのままゴールインすればいい。という考えのもと始まる元おっさんの幼馴染育成計画。
※この作品は小説家になろうにも掲載しています。
※【挿絵あり】の話にはいただいたイラストを載せています。表紙はチャーコさんが依頼して、まるぶち銀河さんに描いていただきました。
新約・精霊眼の少女
みつまめ つぼみ
ファンタジー
孤児院で育った14歳の少女ヒルデガルトは、豊穣の神の思惑で『精霊眼』を授けられてしまう。
力を与えられた彼女の人生は、それを転機に運命の歯車が回り始める。
孤児から貴族へ転身し、貴族として強く生きる彼女を『神の試練』が待ち受ける。
可憐で凛々しい少女ヒルデガルトが、自分の運命を乗り越え『可愛いお嫁さん』という夢を叶える為に奮闘する。
頼もしい仲間たちと共に、彼女は国家を救うために動き出す。
これは、運命に導かれながらも自分の道を切り開いていく少女の物語。
----
本作は「精霊眼の少女」を再構成しリライトした作品です。
アレク・プランタン
かえるまる
ファンタジー
長く辛い闘病が終わった
と‥‥転生となった
剣と魔法が織りなす世界へ
チートも特典も何もないまま
ただ前世の記憶だけを頼りに
俺は精一杯やってみる
毎日更新中!
底辺召喚士の俺が召喚するのは何故かSSSランクばかりなんだが〜トンビが鷹を生みまくる物語〜
ああああ
ファンタジー
召喚士学校の卒業式を歴代最低点で迎えたウィルは、卒業記念召喚の際にSSSランクの魔王を召喚してしまう。
同級生との差を一気に広げたウィルは、様々なパーティーから誘われる事になった。
そこでウィルが悩みに悩んだ結果――
自分の召喚したモンスターだけでパーティーを作ることにしました。
この物語は、底辺召喚士がSSSランクの従僕と冒険したりスローライフを送ったりするものです。
【一話1000文字ほどで読めるようにしています】
召喚する話には、タイトルに☆が入っています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる