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第1章
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『ふわぁ~!凄い、、、』
歓喜の言葉が洩れてしまう。それ程までに、フェアリー広場は人集りで溢れていた。
赤や青、色取り取りのドレスに身を包んだ女性達。
騎士の格好や紳士。近くには様々な使い魔かな?契約の首輪をしていた。
『こんなに沢山の人がいると、圧倒されますね』
「まなみに見せたい所があるんだ、こっちだよ。」
アランさんに手を掴まれたまま、歩いて行く。
通りを過ぎた先に一軒の家があった。
真奈美はアランさんに手を掴まれているのに気付き、ドギマギしながらも顔に出さない様 視線を家に向ける。
植物に溢れた中に古風な建物がある。
ぱっと見 植物園に近い感じがする。
なんだろぅ?家?お店?
コテンと傾げてみていると、扉が開いた。
ナイスバディな真っ赤な洋服のおねいさんが出て来ましたょ。
「おーほっほっほ!あらあら、誰かと思ったらハッシュバーグの坊やじゃない?な~に?今日は何の御用かしら?」
「マダム・イシュリー。突然の来訪で申し訳ありません。
今日は私の使い魔で聞きたい事があり、貴女の知恵を貸して下さい。」
「んー?使い魔って、もしかして この可愛らしいお嬢さんかしら?
・・・・・・あら?ちょっと待って、この子・・・!?
坊や!早く中にお入り!貴女も!」
パチンッ
『うわっ!』
大きなシャボン玉が出て、私とアランの腰から下にくっついて浮いた。そのまま、建物の中に入ってしまった。
アランを見ると深刻そうな顔をしてる。
(どうしたんだろ?何かあったのかな?)
じーっと見てると目が合い、
「ふふ、大丈夫。マダム・イシュリーはとっても優しい魔女なんだよ。ちょっと聞きたい事があり寄ったんだ、心配しなくて大丈夫だよ。」
優しくなでなでしてくれました。
(魔女さんなんだ!何が聞きたいんだろ?私のこと?)
真奈美は悶々しながら、部屋の中を進んで行く。
壁にはドライフラワーにしたたくさんの植物、絵画。
『薔薇かな?いい匂いがする。』
「こちらにお座り。さてと、
まずは、貴女に質問していいかしら?その姿は貴女の本来の姿?」
『えっ?あっ、違います。本来は猫の姿ですよ~』
(何でそんな事を聞くんだろ?)
「猫、、、もしかして、白い翼なんて付いてないわよね?」
『!?どうして知ってるんですか?確かに白い翼が付いてますけど、どこかで会いました?』
(何で翼があるのわかったんだろ?この人、私の事知ってる?)
「はぁーーーっ、やっぱり。ちょっと坊や、どこで見つけて来たのよ?私の手に負えないわよ?」
「やはり、そうだったのか・・・使い魔養成所で出会ったんだ。翼を見て、もしかしてっと思ったが。そうか、、間違い無かったんだな。」
『?あの、私にはサッパリ分からないので、説明して貰えますか?』
真奈美は2人の会話を聞いても訳が分からず質問した。
「あら、ごめんなさいね。
貴女に付いている翼は天上人の証なの。天上人が亡くなり、生まれ変わる時はどんな姿であれ、翼と金の瞳をしているのよ。
貴女の瞳の色は紛れも無い天上人であった証。」
『えっ、、天上人って、、私は日本に住んでた普通の女子ですよ?!天上人なんて知りません!私は日本人です!!
気が付いたら、卵にいて 猫の姿でした、、なんでこんな事に・・・』
「マダム。それに、まなみは無色属性なんだ。」
「!? それは確かなの?産まれながらの無色属性は、王族なんじゃないの?位が高い程 属性が増えるから・・・坊や。
天上人達が探しにくるわよ?」
「!マダム!!どうにか見つからない方法はありますか!?」
『あの!!詳しく説明して下さい!』
2人に苛立ち真奈美は声を荒げて講義した。
「まなみ、、マダム・イシュリーも天上人なんだ。今は魔女としてここにいるが、天上人同士はお互いが分かるらしい。
ただ、生まれ変わりの場合は分かりにくいがな。」
「そうよ、私も天上人。だから、貴女は間違いなく天上人だったのよ。しかも、王族関係。」
(えっ?同じ天上人?意味が分からない。急にそんな話をされても困ります。」
ふらー
ドタンッ
「!!まなみ!」
真奈美は突然の出来事に頭がオーバーヒートしてしまい、倒れてしまった。
(使い魔に慣れたと思ったのに、天上人?何それ天使の事ですか?)
真奈美は意識を手放した。
歓喜の言葉が洩れてしまう。それ程までに、フェアリー広場は人集りで溢れていた。
赤や青、色取り取りのドレスに身を包んだ女性達。
騎士の格好や紳士。近くには様々な使い魔かな?契約の首輪をしていた。
『こんなに沢山の人がいると、圧倒されますね』
「まなみに見せたい所があるんだ、こっちだよ。」
アランさんに手を掴まれたまま、歩いて行く。
通りを過ぎた先に一軒の家があった。
真奈美はアランさんに手を掴まれているのに気付き、ドギマギしながらも顔に出さない様 視線を家に向ける。
植物に溢れた中に古風な建物がある。
ぱっと見 植物園に近い感じがする。
なんだろぅ?家?お店?
コテンと傾げてみていると、扉が開いた。
ナイスバディな真っ赤な洋服のおねいさんが出て来ましたょ。
「おーほっほっほ!あらあら、誰かと思ったらハッシュバーグの坊やじゃない?な~に?今日は何の御用かしら?」
「マダム・イシュリー。突然の来訪で申し訳ありません。
今日は私の使い魔で聞きたい事があり、貴女の知恵を貸して下さい。」
「んー?使い魔って、もしかして この可愛らしいお嬢さんかしら?
・・・・・・あら?ちょっと待って、この子・・・!?
坊や!早く中にお入り!貴女も!」
パチンッ
『うわっ!』
大きなシャボン玉が出て、私とアランの腰から下にくっついて浮いた。そのまま、建物の中に入ってしまった。
アランを見ると深刻そうな顔をしてる。
(どうしたんだろ?何かあったのかな?)
じーっと見てると目が合い、
「ふふ、大丈夫。マダム・イシュリーはとっても優しい魔女なんだよ。ちょっと聞きたい事があり寄ったんだ、心配しなくて大丈夫だよ。」
優しくなでなでしてくれました。
(魔女さんなんだ!何が聞きたいんだろ?私のこと?)
真奈美は悶々しながら、部屋の中を進んで行く。
壁にはドライフラワーにしたたくさんの植物、絵画。
『薔薇かな?いい匂いがする。』
「こちらにお座り。さてと、
まずは、貴女に質問していいかしら?その姿は貴女の本来の姿?」
『えっ?あっ、違います。本来は猫の姿ですよ~』
(何でそんな事を聞くんだろ?)
「猫、、、もしかして、白い翼なんて付いてないわよね?」
『!?どうして知ってるんですか?確かに白い翼が付いてますけど、どこかで会いました?』
(何で翼があるのわかったんだろ?この人、私の事知ってる?)
「はぁーーーっ、やっぱり。ちょっと坊や、どこで見つけて来たのよ?私の手に負えないわよ?」
「やはり、そうだったのか・・・使い魔養成所で出会ったんだ。翼を見て、もしかしてっと思ったが。そうか、、間違い無かったんだな。」
『?あの、私にはサッパリ分からないので、説明して貰えますか?』
真奈美は2人の会話を聞いても訳が分からず質問した。
「あら、ごめんなさいね。
貴女に付いている翼は天上人の証なの。天上人が亡くなり、生まれ変わる時はどんな姿であれ、翼と金の瞳をしているのよ。
貴女の瞳の色は紛れも無い天上人であった証。」
『えっ、、天上人って、、私は日本に住んでた普通の女子ですよ?!天上人なんて知りません!私は日本人です!!
気が付いたら、卵にいて 猫の姿でした、、なんでこんな事に・・・』
「マダム。それに、まなみは無色属性なんだ。」
「!? それは確かなの?産まれながらの無色属性は、王族なんじゃないの?位が高い程 属性が増えるから・・・坊や。
天上人達が探しにくるわよ?」
「!マダム!!どうにか見つからない方法はありますか!?」
『あの!!詳しく説明して下さい!』
2人に苛立ち真奈美は声を荒げて講義した。
「まなみ、、マダム・イシュリーも天上人なんだ。今は魔女としてここにいるが、天上人同士はお互いが分かるらしい。
ただ、生まれ変わりの場合は分かりにくいがな。」
「そうよ、私も天上人。だから、貴女は間違いなく天上人だったのよ。しかも、王族関係。」
(えっ?同じ天上人?意味が分からない。急にそんな話をされても困ります。」
ふらー
ドタンッ
「!!まなみ!」
真奈美は突然の出来事に頭がオーバーヒートしてしまい、倒れてしまった。
(使い魔に慣れたと思ったのに、天上人?何それ天使の事ですか?)
真奈美は意識を手放した。
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