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第1章
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リードリッヒ様に連れてこられたお店はどうやら、スイーツがメインのようだ。何故なら甘い匂いが漂ってきている。
良い匂い~!甘い匂い~!何かな?蜂蜜かな?
スンスンと匂いを味わっていた。
「っは、本当猫みたいだ。でも、今は人間だな?面白い。」
リードリッヒが不意に声を出して笑い、真奈美は恥ずかしくなる。
『・・そういえば、聞きたい事があったんですが。猫の時に人間の姿を知っていましたよね?・・何故ですか?』
屋敷以外は猫のまま、人間の姿は見せていない筈。
最近はこの姿で王宮に行ったから、知られていてもおかしく無いが、リードリッヒは初めてあった時に知っていた様な素振りを見せていた。
疑問に思った真奈美は質問したのだ。
「知りたいか?そうだな、ロイ!」
バサッバサ
何も無い空間から梟が飛び出してきた。
「このロイはわたしの使い魔。何から話そうか、、そうだな。
今年の使い魔養成所での主人候補。あの場所に私も居たのだよ?
気付いていなかっただろう?
アランが・・あの馬鹿がいきなり、気持ち悪い事を口走りお前を連れて行ってしまったんだ。私が見つけ、近寄ろうとした時に横取りされた。そして、お前は無色属性なんだろ?
受付に追いついた時に聞いたんだ。」
(驚きです。あの場に居たんですね、はい。私もあっという間に連れて行かれ、契約されたので驚きでした。)
「それで、諦め切れない私はロイを使って、アランの屋敷を見張っていたんだ。そしたら、お前が人間になれるのを知ったんだ。」
『えっ?見張ってた?って、、、確かあの時はまだ猫で、、お風呂に入る為に変身を・・・・』
そこまで言って、真奈美は見る見る赤くなる。
キッとリードリッヒをみると、視線を逸らされ、耳が赤くなっているのが分かった。
『!!!!』
「・・すまん、見るつもりは無かったんだが、たまたまロイが見つけてしまい 悪気は無かった」
『信っっじられない!!エッチ!!変態!ストーカ!!!』バチィィッン!!
真奈美はあまりの衝撃にリードリッヒを叩いてしまった。
あっ、、やっちゃった、、
感情的になってしまった真奈美はジンジン痛む手をギュッと握り青くなる。
『ごっ、ごめんなさい!!!つい、手が出てしまい、、ごめんなさい!』
「ふんふ~ん♡おまったっせぇ~ん♡出来たわよ~ん!マリー特製、盛りもりランツァー♪ふったっつ~ん♡」
間の悪い事に、マリーが料理を持ってきてしまった。
リードリッヒの赤くなった頬を見て驚き、料理を落としそうになる。
「ちょちょちょっっと!リードちゃんの頬っぺたが赤くなってるじゃない!あなたね!どぅいうつもりなのかしら?!」
『あっえっと、、それは、、私が『俺に非がある。大丈夫だ。下がっていいぞ。」
リードリッヒが真奈美の言葉を遮り、マリーを部屋から出るように取り計らう。
シーン・・・
静まり返った部屋で沈黙を破ったのは梟のロイ。
「主人は悪くありません。私の目と主人の目は同じ物を見てしまいます。あの日は、たまたま窓に近寄ったあなたを私が見つけてしまいまして、首輪をしていたのですぐにわかりました。ハッシュバーグ家の使い魔はあなたしかいないですからね。今は。」
シレッとした顔でロイは真奈美に顔色変えず話した。
1人で騒いで真奈美が恥ずかしいと思った程。
「すまない。目を逸らせば見なくて済んだんだが、、女神の様に美しかったので、俺はお前の虜になったんだ。」
スッと、真奈美の髪を掴みリードリッヒはキスを落とす。
「アランにお前は勿体無い。俺の処に来い、お前の魔力は目の前にいてもヒシヒシと感じる。体から漏れ出ているんだ、自分では分からないだろう?その魔力があれば、俺はもっと強くなれる。女神が微笑んでくれたら、敵なんかあっという間に蹴散らして見せる」
口角を上げてニヤリと笑う姿は、容姿のせいか美しくもあり恐くもあった。
『えっ・・・と、私はアランさんの使い魔ですから、ごめんなさい。』
真奈美は迫力に押されながらも断ったが、リードリッヒは真奈美を諦めず見つめている。
『ぅわぁ~、コノ料理ハ美味しソウダナ』
話題を変えようとしたが棒読みになり、冷や汗をダラダラかきながら目の前に出されたスイーツを一口食べて見る。
ランツァーと名前だが見た目はパンケーキのようで、木苺のジャムらしき物をパンケーキに掛けるのだ。
おもむろに口に運び、真奈美は目を見開いた。
『!!おいっしー♡甘いのに、酸っぱい味もある!んんー幸せ』
さっきまで怒っていたのに直ぐに機嫌が直り、ランツァーを平らげてしまった。
そんな様子にリードリッヒ様はクックッと笑みを零していた。
「そんなに美味しかったのか?私のもあげよう、お前のと味が違うはずだ。」
どうぞ、と渡されたランツァーにはオレンジの様なジャムが付いていた。
『あっ、ありがとうございます。・・・ん~これも旨し』
真奈美はホクホクしながら2つとも平らげてしまったのだ。
(これ、アランさんも食べるかな?お持ち帰り出来るか聞いてみよ)
余りの美味しさにリードリッヒが熱い眼差しを見ているのに、真奈美は気付いていなかった。
ゴーン、、ゴーン
夕刻の鐘が鳴り響く。真奈美はハッとし、窓の外を見ると日が暮れて薄暗くなっていた。
『もう、こんな時間!あの!ご馳走様でした。迎えが来てるのでこれで失礼します!』
会釈をし、部屋から出ようとした時、ガシッと腕を掴まれた。
「外は暗くなって来た。私が屋敷まで送ろう。ロイ!迎えの者の所まで行き、伝えてくれ」
「御意に」
ロイはまた、何も無い空間に消えていった。
(えーっと、、あなたから離れたかったんですが、失敗ですね。)
『では、お屋敷までお願いします』
渋々答えると、余程嫌な顔をしていたのか、リードリッヒがまたクックッと笑いを零していた。
「そぅ、邪険にするな。心配しなくても屋敷まで届けるからな」
ふっと先ほどまでの俺様的な話し方ではなく、優しい言葉にビクリとしてしまう。
リードリッヒは何やら呪文を唱えると、真奈美の腕を離し手を繋いで来た。男性に免疫が無い真奈美はビクっと背筋を伸ばしたが誤魔化し「お願いしまふっ・・す』
動揺を隠しきれず噛んでしまった。
「ああ、すぐ使いが来る。行こうか」
リードリッヒは優しく微笑み部屋を後にする。
「あら?!あなた!さっきの事をきちんと説明っ『あの!あの!とっても美味しかったです!あんなに美味しいスイーツ、、また食べに来てもいいですか?』っつ、ぇえ、別にいいわよ。」
『やったー!!あっ、美味しかったのでお持ち帰りとか出来ますか?食べさせたい人がいるんですが、』
「あら~ごめんなさいね。うちのはお店で食べて貰ってるのよ~だから、持ち出しはやってないのよね~」
『そうでしたか、、分かりました!ご馳走様でした!』
真奈美はマリーに挨拶を済ませると、外でまってるリードリッヒに付いていった。
「んもう、可愛い子を連れて来ちゃって。リードちゃんったら本気ね。でも、彼女は他に好きな人がいる感じね。ファイト!リードちゃん!・・・あらやだ!頬の件!聞きそびれちゃった!・んでも、リードちゃんがあんな柔らかく笑うの久々に見たわね。
まぁ本人も気にしてない様だし、いいかしら。」
リードリッヒと真奈美を見送り、マリーは後片付けを始めた。
迎えの馬車は豪華で、煌びやかな雰囲気に気圧され、真奈美は端っこに座った。
リードリッヒ様はそんな真奈美の隣にきて、そっと手を重ねる。
「怯えさせようとした訳では、無いんだ。ただ、お前と2人っきりで話がしたかっただけで、こっちを向いてくれ」
語りかけられても、真奈美は頑なに窓の外を見ている。
夕刻の鐘が鳴り響いても人々はお祭りに明け暮れていた。
良い匂い~!甘い匂い~!何かな?蜂蜜かな?
スンスンと匂いを味わっていた。
「っは、本当猫みたいだ。でも、今は人間だな?面白い。」
リードリッヒが不意に声を出して笑い、真奈美は恥ずかしくなる。
『・・そういえば、聞きたい事があったんですが。猫の時に人間の姿を知っていましたよね?・・何故ですか?』
屋敷以外は猫のまま、人間の姿は見せていない筈。
最近はこの姿で王宮に行ったから、知られていてもおかしく無いが、リードリッヒは初めてあった時に知っていた様な素振りを見せていた。
疑問に思った真奈美は質問したのだ。
「知りたいか?そうだな、ロイ!」
バサッバサ
何も無い空間から梟が飛び出してきた。
「このロイはわたしの使い魔。何から話そうか、、そうだな。
今年の使い魔養成所での主人候補。あの場所に私も居たのだよ?
気付いていなかっただろう?
アランが・・あの馬鹿がいきなり、気持ち悪い事を口走りお前を連れて行ってしまったんだ。私が見つけ、近寄ろうとした時に横取りされた。そして、お前は無色属性なんだろ?
受付に追いついた時に聞いたんだ。」
(驚きです。あの場に居たんですね、はい。私もあっという間に連れて行かれ、契約されたので驚きでした。)
「それで、諦め切れない私はロイを使って、アランの屋敷を見張っていたんだ。そしたら、お前が人間になれるのを知ったんだ。」
『えっ?見張ってた?って、、、確かあの時はまだ猫で、、お風呂に入る為に変身を・・・・』
そこまで言って、真奈美は見る見る赤くなる。
キッとリードリッヒをみると、視線を逸らされ、耳が赤くなっているのが分かった。
『!!!!』
「・・すまん、見るつもりは無かったんだが、たまたまロイが見つけてしまい 悪気は無かった」
『信っっじられない!!エッチ!!変態!ストーカ!!!』バチィィッン!!
真奈美はあまりの衝撃にリードリッヒを叩いてしまった。
あっ、、やっちゃった、、
感情的になってしまった真奈美はジンジン痛む手をギュッと握り青くなる。
『ごっ、ごめんなさい!!!つい、手が出てしまい、、ごめんなさい!』
「ふんふ~ん♡おまったっせぇ~ん♡出来たわよ~ん!マリー特製、盛りもりランツァー♪ふったっつ~ん♡」
間の悪い事に、マリーが料理を持ってきてしまった。
リードリッヒの赤くなった頬を見て驚き、料理を落としそうになる。
「ちょちょちょっっと!リードちゃんの頬っぺたが赤くなってるじゃない!あなたね!どぅいうつもりなのかしら?!」
『あっえっと、、それは、、私が『俺に非がある。大丈夫だ。下がっていいぞ。」
リードリッヒが真奈美の言葉を遮り、マリーを部屋から出るように取り計らう。
シーン・・・
静まり返った部屋で沈黙を破ったのは梟のロイ。
「主人は悪くありません。私の目と主人の目は同じ物を見てしまいます。あの日は、たまたま窓に近寄ったあなたを私が見つけてしまいまして、首輪をしていたのですぐにわかりました。ハッシュバーグ家の使い魔はあなたしかいないですからね。今は。」
シレッとした顔でロイは真奈美に顔色変えず話した。
1人で騒いで真奈美が恥ずかしいと思った程。
「すまない。目を逸らせば見なくて済んだんだが、、女神の様に美しかったので、俺はお前の虜になったんだ。」
スッと、真奈美の髪を掴みリードリッヒはキスを落とす。
「アランにお前は勿体無い。俺の処に来い、お前の魔力は目の前にいてもヒシヒシと感じる。体から漏れ出ているんだ、自分では分からないだろう?その魔力があれば、俺はもっと強くなれる。女神が微笑んでくれたら、敵なんかあっという間に蹴散らして見せる」
口角を上げてニヤリと笑う姿は、容姿のせいか美しくもあり恐くもあった。
『えっ・・・と、私はアランさんの使い魔ですから、ごめんなさい。』
真奈美は迫力に押されながらも断ったが、リードリッヒは真奈美を諦めず見つめている。
『ぅわぁ~、コノ料理ハ美味しソウダナ』
話題を変えようとしたが棒読みになり、冷や汗をダラダラかきながら目の前に出されたスイーツを一口食べて見る。
ランツァーと名前だが見た目はパンケーキのようで、木苺のジャムらしき物をパンケーキに掛けるのだ。
おもむろに口に運び、真奈美は目を見開いた。
『!!おいっしー♡甘いのに、酸っぱい味もある!んんー幸せ』
さっきまで怒っていたのに直ぐに機嫌が直り、ランツァーを平らげてしまった。
そんな様子にリードリッヒ様はクックッと笑みを零していた。
「そんなに美味しかったのか?私のもあげよう、お前のと味が違うはずだ。」
どうぞ、と渡されたランツァーにはオレンジの様なジャムが付いていた。
『あっ、ありがとうございます。・・・ん~これも旨し』
真奈美はホクホクしながら2つとも平らげてしまったのだ。
(これ、アランさんも食べるかな?お持ち帰り出来るか聞いてみよ)
余りの美味しさにリードリッヒが熱い眼差しを見ているのに、真奈美は気付いていなかった。
ゴーン、、ゴーン
夕刻の鐘が鳴り響く。真奈美はハッとし、窓の外を見ると日が暮れて薄暗くなっていた。
『もう、こんな時間!あの!ご馳走様でした。迎えが来てるのでこれで失礼します!』
会釈をし、部屋から出ようとした時、ガシッと腕を掴まれた。
「外は暗くなって来た。私が屋敷まで送ろう。ロイ!迎えの者の所まで行き、伝えてくれ」
「御意に」
ロイはまた、何も無い空間に消えていった。
(えーっと、、あなたから離れたかったんですが、失敗ですね。)
『では、お屋敷までお願いします』
渋々答えると、余程嫌な顔をしていたのか、リードリッヒがまたクックッと笑いを零していた。
「そぅ、邪険にするな。心配しなくても屋敷まで届けるからな」
ふっと先ほどまでの俺様的な話し方ではなく、優しい言葉にビクリとしてしまう。
リードリッヒは何やら呪文を唱えると、真奈美の腕を離し手を繋いで来た。男性に免疫が無い真奈美はビクっと背筋を伸ばしたが誤魔化し「お願いしまふっ・・す』
動揺を隠しきれず噛んでしまった。
「ああ、すぐ使いが来る。行こうか」
リードリッヒは優しく微笑み部屋を後にする。
「あら?!あなた!さっきの事をきちんと説明っ『あの!あの!とっても美味しかったです!あんなに美味しいスイーツ、、また食べに来てもいいですか?』っつ、ぇえ、別にいいわよ。」
『やったー!!あっ、美味しかったのでお持ち帰りとか出来ますか?食べさせたい人がいるんですが、』
「あら~ごめんなさいね。うちのはお店で食べて貰ってるのよ~だから、持ち出しはやってないのよね~」
『そうでしたか、、分かりました!ご馳走様でした!』
真奈美はマリーに挨拶を済ませると、外でまってるリードリッヒに付いていった。
「んもう、可愛い子を連れて来ちゃって。リードちゃんったら本気ね。でも、彼女は他に好きな人がいる感じね。ファイト!リードちゃん!・・・あらやだ!頬の件!聞きそびれちゃった!・んでも、リードちゃんがあんな柔らかく笑うの久々に見たわね。
まぁ本人も気にしてない様だし、いいかしら。」
リードリッヒと真奈美を見送り、マリーは後片付けを始めた。
迎えの馬車は豪華で、煌びやかな雰囲気に気圧され、真奈美は端っこに座った。
リードリッヒ様はそんな真奈美の隣にきて、そっと手を重ねる。
「怯えさせようとした訳では、無いんだ。ただ、お前と2人っきりで話がしたかっただけで、こっちを向いてくれ」
語りかけられても、真奈美は頑なに窓の外を見ている。
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