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あの日から、レオは何も言わなく。
ただ、椿が掃除する側で黙って見ている。椿からも特に話す事が無いので黙々と掃除をしていた。
着々と綺麗になっていく部屋を見て、椿は満足気だ。
そんな日々が続き、依頼の1ヶ月が経った。
「今日で、最後です。依頼完了の印をお願いします。」
レオに依頼書を渡すと無言で印を押す。
(やっと、解放されるーーこの沈黙が嫌だったのよね~)
安堵の息をもらしながら、返された依頼書を鞄に仕舞うとお辞儀をして踵を返す。庭にはお花の良い匂いが漂い、気持ちも爽やになる。
ルンルン気分で、門に向かって歩いていくと「お前みたいな女は初めてだ」グイッと肩を掴まれキスをされそうになり、寸止めでレオの唇を抑えた。
「っっっっ!!!」
声にならないほど驚いた椿は、抵抗するもレオがギュウゥと強く抱きしめながら「依頼完了なんてしたくない。また来てくれるか?」バリトンボイスで囁かれると背筋がゾワゾワする。
なに!このツンデレは!?ヤバイ、イイ声してる…
クラっと声にやられるが、気を持ち直して今までの事を思い出す。
ーーーしっかりするのよ!椿!
自分に言い聞かせながら、身をよじり腕の中から抜け出そうとするが、ガッチリと抱きしめられ椿が動くほど腕に力が入りキツくなっていく。
ーーーヤバイヤバイ、逃げられない、
「この1ヶ月。俺を無視して、側に居ても相手にしなく。あまつさえ俺の目の前で1人で飯を食べた女はお前だけだ。」
(あっ、やっぱりご飯の事は根に持ってたのね)
「俺がこんなに好きになったのもお前が初めてだ」
(えっ?いつそうなった?えっえっ?まじで言ってるの?)
「こんな変な女は貰い手がいないだろうから、俺が嫁に貰ってやる。短気で口が悪いと貰い手がいないだろ?」
(ーーーあはぁ~ん?ちょっと、クラってきた私を怒りたい。やっぱり、嫌な奴。失礼な奴だな。)
「ウル。出てきて」
《はい》
グルルッと椿の影から出てきたフェンリル にレオはうぉっ!?っと慌てふためいた。ドンっと椿を突き放し、逃げ腰になる。
よろめいた椿はウルに支えられ、これだから男は。と呆れる。
「なっなっなっなっっ??!」
プルプル震えながら、口をガタガタ震えるレオに椿は「ふん」と悪女っぽく鼻で笑いながらレオを見る。その妖艶さにドキンッとするレオに「気安く触らないで。私はあなたの事を好きでも何でも無いわ。もう、来ません。さようなら。ウル、家までお願い」
《分かりました》
ウルの背中に乗ると、しっかり毛を掴み。1秒でもここに居たくない椿はウルを急かし家まで疾走してもらう。
あまりの速さに、椿は顔を毛皮の中にうずめる。
訳もわからず呆然と立ち尽くすレオ。急に現れたフェンリル と帰ってしまった椿の事で、頭がいっぱいだ。
「あっれ~?珍しいな、レオが外にいるなんて。今日の天気は大荒れかなー?」
ギロリと声の主を睨みつけるレオだが、そんな事は御構い無しにズカズカと敷地内に入ってくる男。レオとは顔見知りの様だ。
「んん~?こんなに庭が綺麗になって、森だった庭が無くなったけど、心境の変化?ーーーあっ!中も綺麗になってる!まじでどーした!?お前が掃除する訳ないだろ?誰だ?誰がやったんだ??」
「お前には関係ないだろ?ジャイロ。何しに来た」
冷やかしながら話すジャイロにレオは益々、不機嫌になる。
珍しい物でも見たかの様に、ジャイロはレオを舐めるように見つめ口を開く。
「人嫌いで有名なレオが外に出るとはーーー懲りずにまた、好きな女が出来たのか?前ので、懲りただろ?忘れたのか?」
「忘れるわけないだろ。そのせいで、人間が…女が嫌いになったんだ。ーーージャイロには関係ないだろ」
ぶっきらぼうに話すレオに、色々と突っ込みをしたいが我慢して本来の目的を話す。
「まぁ、冗談はこれくらいにして。調べて欲しい事がある。ある女性の事なんだがーーー」
「女?ジャイロにも遂に相手が出来たのか?」
「そんな所だ。素敵な女性なんだ、性格はキツイが根が素直で体型も好みだ。俺の女にする。」
「へぇ~?ジャイロにそこまで、言わすなんてな。まぁ、中に入って詳しく聞こう。」
「あぁ、そうだな。その女性に会った時は女神降臨かと見間違えるほどに美しかったんだ。」
ジャイロは、椿に会った事をレオに話していた。
ただ、椿が掃除する側で黙って見ている。椿からも特に話す事が無いので黙々と掃除をしていた。
着々と綺麗になっていく部屋を見て、椿は満足気だ。
そんな日々が続き、依頼の1ヶ月が経った。
「今日で、最後です。依頼完了の印をお願いします。」
レオに依頼書を渡すと無言で印を押す。
(やっと、解放されるーーこの沈黙が嫌だったのよね~)
安堵の息をもらしながら、返された依頼書を鞄に仕舞うとお辞儀をして踵を返す。庭にはお花の良い匂いが漂い、気持ちも爽やになる。
ルンルン気分で、門に向かって歩いていくと「お前みたいな女は初めてだ」グイッと肩を掴まれキスをされそうになり、寸止めでレオの唇を抑えた。
「っっっっ!!!」
声にならないほど驚いた椿は、抵抗するもレオがギュウゥと強く抱きしめながら「依頼完了なんてしたくない。また来てくれるか?」バリトンボイスで囁かれると背筋がゾワゾワする。
なに!このツンデレは!?ヤバイ、イイ声してる…
クラっと声にやられるが、気を持ち直して今までの事を思い出す。
ーーーしっかりするのよ!椿!
自分に言い聞かせながら、身をよじり腕の中から抜け出そうとするが、ガッチリと抱きしめられ椿が動くほど腕に力が入りキツくなっていく。
ーーーヤバイヤバイ、逃げられない、
「この1ヶ月。俺を無視して、側に居ても相手にしなく。あまつさえ俺の目の前で1人で飯を食べた女はお前だけだ。」
(あっ、やっぱりご飯の事は根に持ってたのね)
「俺がこんなに好きになったのもお前が初めてだ」
(えっ?いつそうなった?えっえっ?まじで言ってるの?)
「こんな変な女は貰い手がいないだろうから、俺が嫁に貰ってやる。短気で口が悪いと貰い手がいないだろ?」
(ーーーあはぁ~ん?ちょっと、クラってきた私を怒りたい。やっぱり、嫌な奴。失礼な奴だな。)
「ウル。出てきて」
《はい》
グルルッと椿の影から出てきたフェンリル にレオはうぉっ!?っと慌てふためいた。ドンっと椿を突き放し、逃げ腰になる。
よろめいた椿はウルに支えられ、これだから男は。と呆れる。
「なっなっなっなっっ??!」
プルプル震えながら、口をガタガタ震えるレオに椿は「ふん」と悪女っぽく鼻で笑いながらレオを見る。その妖艶さにドキンッとするレオに「気安く触らないで。私はあなたの事を好きでも何でも無いわ。もう、来ません。さようなら。ウル、家までお願い」
《分かりました》
ウルの背中に乗ると、しっかり毛を掴み。1秒でもここに居たくない椿はウルを急かし家まで疾走してもらう。
あまりの速さに、椿は顔を毛皮の中にうずめる。
訳もわからず呆然と立ち尽くすレオ。急に現れたフェンリル と帰ってしまった椿の事で、頭がいっぱいだ。
「あっれ~?珍しいな、レオが外にいるなんて。今日の天気は大荒れかなー?」
ギロリと声の主を睨みつけるレオだが、そんな事は御構い無しにズカズカと敷地内に入ってくる男。レオとは顔見知りの様だ。
「んん~?こんなに庭が綺麗になって、森だった庭が無くなったけど、心境の変化?ーーーあっ!中も綺麗になってる!まじでどーした!?お前が掃除する訳ないだろ?誰だ?誰がやったんだ??」
「お前には関係ないだろ?ジャイロ。何しに来た」
冷やかしながら話すジャイロにレオは益々、不機嫌になる。
珍しい物でも見たかの様に、ジャイロはレオを舐めるように見つめ口を開く。
「人嫌いで有名なレオが外に出るとはーーー懲りずにまた、好きな女が出来たのか?前ので、懲りただろ?忘れたのか?」
「忘れるわけないだろ。そのせいで、人間が…女が嫌いになったんだ。ーーージャイロには関係ないだろ」
ぶっきらぼうに話すレオに、色々と突っ込みをしたいが我慢して本来の目的を話す。
「まぁ、冗談はこれくらいにして。調べて欲しい事がある。ある女性の事なんだがーーー」
「女?ジャイロにも遂に相手が出来たのか?」
「そんな所だ。素敵な女性なんだ、性格はキツイが根が素直で体型も好みだ。俺の女にする。」
「へぇ~?ジャイロにそこまで、言わすなんてな。まぁ、中に入って詳しく聞こう。」
「あぁ、そうだな。その女性に会った時は女神降臨かと見間違えるほどに美しかったんだ。」
ジャイロは、椿に会った事をレオに話していた。
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