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第3話 挙式
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数日後。
ついにやってきましたのはダンダンとトイーモさんの結婚式。
しかしやってしまいましたわ寝坊ざんす。
「やっちまいましたの!!? これでは到着した時には式をおっぱじめてますわ!!」
「あらま。でもご安心下さいペルペルさん、外にドラゴンを待たせております」
「ま、まさかそれはあの?!」
「はい、旦那様と共に幾たびの賞を勝ち取ってきた相棒――ディトラッカーです」
「ひゃっほーいですわ!!」
「さあ、身支度を整えて。旦那様もお待ちです」
「ラジャーでがす!」
リアナンさんに促され、怒涛の勢いで髪を整え肌を整え、ドレスを纏って外へとすっ飛びました。
「やあペルペル殿。用意は済んだかな? では行くよ。この子はじゃじゃ馬だから振り落とされないように気を付けてね」
「あたぼうですわ!」
あぁ! これが数々の伝説を打ち立てて来たドラゴンレース界の至宝、ディトラッカー!! その雄姿に圧倒されてしましますわ。
「それじゃあ行こうか。目指すは新郎新婦の元だ」
シグナス様がそう言うとディトラッカーがゆっくりと羽ばたき始めました。
「いぃぃっやっはぁぁぁぁあああ!!! ですわぁあ!!!」
「あんまり喋ると舌を噛むよ?」
「あう!?」
なんと、式場までかなりの距離がございましてなのに、ものの数分で到着ですぜ!
懐かしい……。最後に来たのは一月程前でしょうか?
建てられたばかりで、煌びやかで。どのような教会よりも立派に見えたものですの。
この公民館。
お庭には既に色とりどりの料理がテーブルに並んでおいでですわ。
学園の皆さんも沢山。ここは挨拶しなくては、トイーモさんの一番の先輩の名が廃るというもの。
「皆様ぁ! 今日はダンダンとトイーモさんの結婚式にお集まり頂きまことにくるしゅうないですわぁ! このペルケ、二人の門出を祝うべく馳せ参じましたの。ささ、皆さま方、どうかごゆるりとおくつろぎになって下さいましぃ」
「おいおい、だったら遅刻するなよ」
「これはこれはスズキさん、全くお恥ずかしいこってお寝坊なんぞしちまいましたの」
「はは、相変わらずだよね」
「これはこれはホンダさん、そう相変わらずのわたくしはいつも通りのわたくしでございますでごん。そうそう、こちらにおられる方はわたくしの婚約者のシグナス・リード・アヴェニス・プリマベーラ様ですの」
「初めまして、シグナスです。いやぁ、この度は……」
などと皆々様に挨拶周りを欠かせないわたくし、先輩冥利に尽きますわ~。
しかっし、このテーブルの料理達。見事にわたくしの好物ばかり、流石はトイーモさん。気が利きすぎでありあす。じゅるり……。
「せんぱ~い!」
お、噂をすればなんとやら。
ウェディングドレス姿でドドドドとこちらに向かって走ってくるトイーモさんを発見です。
「やっと来てくれましたね! いや~もうすぐ式なのにいつまでも来ないもんで、心配してしまいましたよ」
「可愛い妹分の晴れの舞台、遅れるなんて滅相もないこってすの」
「さっすがペルペル先輩! それでこそ先輩です!」
「えっへん! もっと褒めるざんす」
「ひゅ~! いかすぅ!」
「うぇへっへっへ」
「そろそろ時間だぞ。ペルペル、お前には特等席を用意してあるからな」
公民館からひょっこり顔を出して来たダンダン。
さて、式が始まりますわ。
今日の為に考えたスピーチ。ふふふ、気合が入ってしまいましてござい!
勇み足で公民館に入ろうとした時であました。
「その結婚、待ちたまえ!」
「なんざんしょ?」
ついにやってきましたのはダンダンとトイーモさんの結婚式。
しかしやってしまいましたわ寝坊ざんす。
「やっちまいましたの!!? これでは到着した時には式をおっぱじめてますわ!!」
「あらま。でもご安心下さいペルペルさん、外にドラゴンを待たせております」
「ま、まさかそれはあの?!」
「はい、旦那様と共に幾たびの賞を勝ち取ってきた相棒――ディトラッカーです」
「ひゃっほーいですわ!!」
「さあ、身支度を整えて。旦那様もお待ちです」
「ラジャーでがす!」
リアナンさんに促され、怒涛の勢いで髪を整え肌を整え、ドレスを纏って外へとすっ飛びました。
「やあペルペル殿。用意は済んだかな? では行くよ。この子はじゃじゃ馬だから振り落とされないように気を付けてね」
「あたぼうですわ!」
あぁ! これが数々の伝説を打ち立てて来たドラゴンレース界の至宝、ディトラッカー!! その雄姿に圧倒されてしましますわ。
「それじゃあ行こうか。目指すは新郎新婦の元だ」
シグナス様がそう言うとディトラッカーがゆっくりと羽ばたき始めました。
「いぃぃっやっはぁぁぁぁあああ!!! ですわぁあ!!!」
「あんまり喋ると舌を噛むよ?」
「あう!?」
なんと、式場までかなりの距離がございましてなのに、ものの数分で到着ですぜ!
懐かしい……。最後に来たのは一月程前でしょうか?
建てられたばかりで、煌びやかで。どのような教会よりも立派に見えたものですの。
この公民館。
お庭には既に色とりどりの料理がテーブルに並んでおいでですわ。
学園の皆さんも沢山。ここは挨拶しなくては、トイーモさんの一番の先輩の名が廃るというもの。
「皆様ぁ! 今日はダンダンとトイーモさんの結婚式にお集まり頂きまことにくるしゅうないですわぁ! このペルケ、二人の門出を祝うべく馳せ参じましたの。ささ、皆さま方、どうかごゆるりとおくつろぎになって下さいましぃ」
「おいおい、だったら遅刻するなよ」
「これはこれはスズキさん、全くお恥ずかしいこってお寝坊なんぞしちまいましたの」
「はは、相変わらずだよね」
「これはこれはホンダさん、そう相変わらずのわたくしはいつも通りのわたくしでございますでごん。そうそう、こちらにおられる方はわたくしの婚約者のシグナス・リード・アヴェニス・プリマベーラ様ですの」
「初めまして、シグナスです。いやぁ、この度は……」
などと皆々様に挨拶周りを欠かせないわたくし、先輩冥利に尽きますわ~。
しかっし、このテーブルの料理達。見事にわたくしの好物ばかり、流石はトイーモさん。気が利きすぎでありあす。じゅるり……。
「せんぱ~い!」
お、噂をすればなんとやら。
ウェディングドレス姿でドドドドとこちらに向かって走ってくるトイーモさんを発見です。
「やっと来てくれましたね! いや~もうすぐ式なのにいつまでも来ないもんで、心配してしまいましたよ」
「可愛い妹分の晴れの舞台、遅れるなんて滅相もないこってすの」
「さっすがペルペル先輩! それでこそ先輩です!」
「えっへん! もっと褒めるざんす」
「ひゅ~! いかすぅ!」
「うぇへっへっへ」
「そろそろ時間だぞ。ペルペル、お前には特等席を用意してあるからな」
公民館からひょっこり顔を出して来たダンダン。
さて、式が始まりますわ。
今日の為に考えたスピーチ。ふふふ、気合が入ってしまいましてござい!
勇み足で公民館に入ろうとした時であました。
「その結婚、待ちたまえ!」
「なんざんしょ?」
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