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今までありがとう
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「うっ…いっ…た…」
突如私の心臓が、痛み出した。それも、今までにない痛み。
「紀衣!?どうした!?痛むのか!?」
私には喋ることが出来ない。
「誰か、紀衣の両親に電話してくれ!!」
「わかりました!」
「紀衣…頼む…ドナーがまだ…!」
「紀衣の両親がすぐに来るそうです!」
「わかった!」
「ねぇ、きー!大丈夫だよ!大丈夫でしょ!?」
「うちらがずっと傍におるから!」
ずっと皆がいてくれてるおかげか、痛みが和らいだ。
「も…だい…じょ…ぶ…」
ガラッ
病室が勢いよく開く音。
「紀衣!頑張って!」
「紀衣は俺達の自慢の娘だ!」
すると、すっと痛みがなくなった。不思議に思ったけど、私はここにいる皆に伝えておこうと思う。
「もし私に何かあったら、私の部屋の机の引き出しを開けて欲しいの、ママ」
「わかった…」
「パパ、私のこと、自慢の娘って言ってくれてありがとう、パパもママも自慢のパパとママだよ」
「当たり前だろ、そんなこと。紀衣、嬉しい、ありがとう」
「誠弥くん、私を治そうとしてくれてありがとう」
「あぁ、でも紀衣、これから一緒に治すんだろ!」
「さやちゃん、ゆーちゃん、瞳月、優、涼。皆と一緒にいるとすごく楽しい。私、皆のこと大好きだよ」
「うちらもめっちゃ楽しいで」
「そうだよ、これからもいっぱい思い出作るんでしょ?」
「紀衣にはいてもらわないと困るの!」
「ありがとう、皆…」
あぁ…眠くなってきちゃった。私、このまま寝ちゃったら、目覚まさないんだと思う。直感でわかったの。
私が死んだら、引き出しの中の手紙、読んでね?
最期に微笑みながら言うことが出来たよ。
「今…まで…あ…りがとう……」
突如私の心臓が、痛み出した。それも、今までにない痛み。
「紀衣!?どうした!?痛むのか!?」
私には喋ることが出来ない。
「誰か、紀衣の両親に電話してくれ!!」
「わかりました!」
「紀衣…頼む…ドナーがまだ…!」
「紀衣の両親がすぐに来るそうです!」
「わかった!」
「ねぇ、きー!大丈夫だよ!大丈夫でしょ!?」
「うちらがずっと傍におるから!」
ずっと皆がいてくれてるおかげか、痛みが和らいだ。
「も…だい…じょ…ぶ…」
ガラッ
病室が勢いよく開く音。
「紀衣!頑張って!」
「紀衣は俺達の自慢の娘だ!」
すると、すっと痛みがなくなった。不思議に思ったけど、私はここにいる皆に伝えておこうと思う。
「もし私に何かあったら、私の部屋の机の引き出しを開けて欲しいの、ママ」
「わかった…」
「パパ、私のこと、自慢の娘って言ってくれてありがとう、パパもママも自慢のパパとママだよ」
「当たり前だろ、そんなこと。紀衣、嬉しい、ありがとう」
「誠弥くん、私を治そうとしてくれてありがとう」
「あぁ、でも紀衣、これから一緒に治すんだろ!」
「さやちゃん、ゆーちゃん、瞳月、優、涼。皆と一緒にいるとすごく楽しい。私、皆のこと大好きだよ」
「うちらもめっちゃ楽しいで」
「そうだよ、これからもいっぱい思い出作るんでしょ?」
「紀衣にはいてもらわないと困るの!」
「ありがとう、皆…」
あぁ…眠くなってきちゃった。私、このまま寝ちゃったら、目覚まさないんだと思う。直感でわかったの。
私が死んだら、引き出しの中の手紙、読んでね?
最期に微笑みながら言うことが出来たよ。
「今…まで…あ…りがとう……」
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