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第三章『それぞれの道』
炎の試練
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炎の谷でイフリートに会えたミレルたちだが、今現在、絶体絶命の危機にさらされている。
ミレルたちの左右には炎の壁がそびえ立ち、ミレルの前にはイフリート、セインとルルの前にはフレインことサラマンダーが立ちふさがっている。四方を完全に囲まれてしまっているのだ。さすがにこの状況となってしまうと、身軽さを利用して相手をかく乱する戦法を使う猫人のミレルには、厳しい戦いになりそうだった。
「縦横無尽に動き回るのが戦闘民族たる猫人の私の戦法なのですが、この状況で精霊相手となると、1対1はかなり厳しいものがありますね」
こういうミレルの格好は、ひざ丈ほどのスカートを持つメイド服だ。それでなくてもひらひらしており、戦いに不向きな格好である。それだというのに、ミレルはそんな格好で身軽な動きで格闘術を使って戦っているのである。
思い悩むミレルを見かねたのか、何かを思いついたルルがミレルに話し掛ける。
「精霊には精霊を、ですよ」
背中合わせの位置に居るルルは、ミレルに向けてそう言うと、持っている杖を掲げてこう叫ぶ。
「ウンディーネ、お願いします!」
その声に呼応するように、ルルの持っている杖が光り輝く。激しい水流が起きたかと思えば、そこから水の精霊ウンディーネが姿を現した。そして、状況を確認したウンディーネは、イフリートの姿を認めて体ごと視線を向ける。
「あら、お久しぶりですね、イフリート。相変わらず暑苦しいお姿ですね」
「ふん、会うなり皮肉るな。それにしても驚きだな。お前がそんなひよっこ精霊に手を貸すとは、相変わらずの気まぐれ具合だな」
皮肉に皮肉を返すイフリートである。思ったよりは頭の切れはいいようだ。
だが、そのやり取りにくすっと笑うだけのウンディーネは、くるりとルルの方へと振り向いた。
「今回はあの猫人のサポートをすればいいのですね。本来、精霊同士は不干渉なのですが、なるほど、精霊ではないものの手助けをするのであれば、その限りではないというわけですね」
「はい、お願いします」
ルルはにこりと笑う。まるで約束事の穴を狙うかのような戦法である。ウンディーネはイフリートと直接戦えないというが、ミレルを手助けするのであれば、イフリートと対峙できるというわけなのだ。
だが、それならルルとフレインも同じような制約を受けるはずなのだが、こちらも半分人間に足を突っ込んでいるのでその体で戦っているというわけである。なんというか抜け道が多すぎる制約である。
さて、ルルの言葉に頷いたウンディーネは、今居る部屋の中へ自分の力を精一杯影響させる。だが、それでも炎の勢いを削ぐだけで、イフリートたちが出現させた炎の壁までは消す事ができなかった。
「あの炎の壁は無理のようですね。さすがに炎系の精霊2体分の力ですから、私だけでは相殺できないようです。どうか気を付けて下さい」
「分かりました。かなり炎の力を中和できただけでも助かります」
ウンディーネの忠告に、ルルたちはこくりと頷いていた。
「さて、ウンディーネよ。これ以上の手出しはよしてもらうとしようか。これはあくまでも俺様による試練だ」
自身の放つ炎のマナの大部分を中和させられた事で、イフリートはかなり怒り心頭のようだった。だが、それに対して、ウンディーネは涼しい顔をして言葉を返す。
「ええ、これ以上は何もしませんよ。私に火の粉が及ばなければね」
その言葉を聞いたイフリートはガハハと笑うと、サラマンダーに声を掛ける。
「サラマンダーよ、久々に楽しもうではないか。存分に暴れてお前の力を見せてやれ!」
「御意に!」
イフリートの呼び掛けに返事をしたフレイン。それと同時に、イフリートはミレルへと向かって突進を仕掛ける。そして、ミレル目がけて大きく振りかぶる。だが、そんな大振りの攻撃など猫人に通じるわけがない。ミレルはイフリートの攻撃をひらりと躱すと、水のマナをまとわせた拳をイフリートへと叩き込んでいく。
ミレルのスピードと、イフリートのパワー。まったくタイプの違う二人の一進一退の攻防が始まった。
一方のフレインの方は、シグムスの兵士とあってか、戦いの前にきちんと一度構えを取っている。
「さあ、セインくん。私たちも始めるとしましょうか。そこのユグドラシルの精霊と一緒で構わない。智将様が認められた君たちの力、しっかりと見させてもらう!」
そう宣言したフレインは駆け出していく。
通常、サラマンダーというのは大きな火蜥蜴の事である。その蜥蜴の状態であれば、巨体ゆえにあまり動きは速くないはずである。だが、フレインは精霊となって人間の姿を取っている状態だ。その法則にはまったく当てはまらなかった。
地を蹴ったかと思った次の瞬間、甲冑を着ているとは思えないスピードで一気にセインとの距離を詰める。
ガキーン!
セインとフレインの互いの剣がぶつかる音が響き渡る。
「ほう……、これを防ぐか。そうこなくては、面白くもない!」
セインはフレインの剣をしっかりと受け止めている。さすがルナルやアカーシャに鍛えられ、そこそこの場数も踏んできただけの事はある。
フレインは目を見開きながら剣を弾くと、いったんセインとの間に距離を取る。
「さてさて、そこそこの実力はありそうですが、我が剣術を一体どこまで止められるかな? ……実に楽しみだ!」
すっと体勢を整えると、フレインは再びセインへと斬り掛かる。その攻撃はさっきと同じようなものだったために、セインは難なく受け止める事ができた。だが、その瞬間だった。
ボワッ!
フレインの剣から突如として炎が噴き上がる。
「あっつ……!」
なんと発生した炎は剣を伝わり、セインへと襲い掛かってきた。驚いたセインは咄嗟にフレインから離れ、ルルが水魔法を使って消化したためにほとんどダメージにならずに済んだ。
「火なんて出せるのかよ……」
「それはもちろんだよ。私は火の精霊サラマンダーだからね」
セインが驚いていると、何を言っているんだと言わんばかりにフレインは鼻で笑っていた。
「それにしても、なかなかいい反応だよ。だが、この魔法剣を一体いつまで躱し続けられるかな?」
剣を構え直すフレインの顔は、実に不気味な笑みを浮かべていた。
ミレルたちの左右には炎の壁がそびえ立ち、ミレルの前にはイフリート、セインとルルの前にはフレインことサラマンダーが立ちふさがっている。四方を完全に囲まれてしまっているのだ。さすがにこの状況となってしまうと、身軽さを利用して相手をかく乱する戦法を使う猫人のミレルには、厳しい戦いになりそうだった。
「縦横無尽に動き回るのが戦闘民族たる猫人の私の戦法なのですが、この状況で精霊相手となると、1対1はかなり厳しいものがありますね」
こういうミレルの格好は、ひざ丈ほどのスカートを持つメイド服だ。それでなくてもひらひらしており、戦いに不向きな格好である。それだというのに、ミレルはそんな格好で身軽な動きで格闘術を使って戦っているのである。
思い悩むミレルを見かねたのか、何かを思いついたルルがミレルに話し掛ける。
「精霊には精霊を、ですよ」
背中合わせの位置に居るルルは、ミレルに向けてそう言うと、持っている杖を掲げてこう叫ぶ。
「ウンディーネ、お願いします!」
その声に呼応するように、ルルの持っている杖が光り輝く。激しい水流が起きたかと思えば、そこから水の精霊ウンディーネが姿を現した。そして、状況を確認したウンディーネは、イフリートの姿を認めて体ごと視線を向ける。
「あら、お久しぶりですね、イフリート。相変わらず暑苦しいお姿ですね」
「ふん、会うなり皮肉るな。それにしても驚きだな。お前がそんなひよっこ精霊に手を貸すとは、相変わらずの気まぐれ具合だな」
皮肉に皮肉を返すイフリートである。思ったよりは頭の切れはいいようだ。
だが、そのやり取りにくすっと笑うだけのウンディーネは、くるりとルルの方へと振り向いた。
「今回はあの猫人のサポートをすればいいのですね。本来、精霊同士は不干渉なのですが、なるほど、精霊ではないものの手助けをするのであれば、その限りではないというわけですね」
「はい、お願いします」
ルルはにこりと笑う。まるで約束事の穴を狙うかのような戦法である。ウンディーネはイフリートと直接戦えないというが、ミレルを手助けするのであれば、イフリートと対峙できるというわけなのだ。
だが、それならルルとフレインも同じような制約を受けるはずなのだが、こちらも半分人間に足を突っ込んでいるのでその体で戦っているというわけである。なんというか抜け道が多すぎる制約である。
さて、ルルの言葉に頷いたウンディーネは、今居る部屋の中へ自分の力を精一杯影響させる。だが、それでも炎の勢いを削ぐだけで、イフリートたちが出現させた炎の壁までは消す事ができなかった。
「あの炎の壁は無理のようですね。さすがに炎系の精霊2体分の力ですから、私だけでは相殺できないようです。どうか気を付けて下さい」
「分かりました。かなり炎の力を中和できただけでも助かります」
ウンディーネの忠告に、ルルたちはこくりと頷いていた。
「さて、ウンディーネよ。これ以上の手出しはよしてもらうとしようか。これはあくまでも俺様による試練だ」
自身の放つ炎のマナの大部分を中和させられた事で、イフリートはかなり怒り心頭のようだった。だが、それに対して、ウンディーネは涼しい顔をして言葉を返す。
「ええ、これ以上は何もしませんよ。私に火の粉が及ばなければね」
その言葉を聞いたイフリートはガハハと笑うと、サラマンダーに声を掛ける。
「サラマンダーよ、久々に楽しもうではないか。存分に暴れてお前の力を見せてやれ!」
「御意に!」
イフリートの呼び掛けに返事をしたフレイン。それと同時に、イフリートはミレルへと向かって突進を仕掛ける。そして、ミレル目がけて大きく振りかぶる。だが、そんな大振りの攻撃など猫人に通じるわけがない。ミレルはイフリートの攻撃をひらりと躱すと、水のマナをまとわせた拳をイフリートへと叩き込んでいく。
ミレルのスピードと、イフリートのパワー。まったくタイプの違う二人の一進一退の攻防が始まった。
一方のフレインの方は、シグムスの兵士とあってか、戦いの前にきちんと一度構えを取っている。
「さあ、セインくん。私たちも始めるとしましょうか。そこのユグドラシルの精霊と一緒で構わない。智将様が認められた君たちの力、しっかりと見させてもらう!」
そう宣言したフレインは駆け出していく。
通常、サラマンダーというのは大きな火蜥蜴の事である。その蜥蜴の状態であれば、巨体ゆえにあまり動きは速くないはずである。だが、フレインは精霊となって人間の姿を取っている状態だ。その法則にはまったく当てはまらなかった。
地を蹴ったかと思った次の瞬間、甲冑を着ているとは思えないスピードで一気にセインとの距離を詰める。
ガキーン!
セインとフレインの互いの剣がぶつかる音が響き渡る。
「ほう……、これを防ぐか。そうこなくては、面白くもない!」
セインはフレインの剣をしっかりと受け止めている。さすがルナルやアカーシャに鍛えられ、そこそこの場数も踏んできただけの事はある。
フレインは目を見開きながら剣を弾くと、いったんセインとの間に距離を取る。
「さてさて、そこそこの実力はありそうですが、我が剣術を一体どこまで止められるかな? ……実に楽しみだ!」
すっと体勢を整えると、フレインは再びセインへと斬り掛かる。その攻撃はさっきと同じようなものだったために、セインは難なく受け止める事ができた。だが、その瞬間だった。
ボワッ!
フレインの剣から突如として炎が噴き上がる。
「あっつ……!」
なんと発生した炎は剣を伝わり、セインへと襲い掛かってきた。驚いたセインは咄嗟にフレインから離れ、ルルが水魔法を使って消化したためにほとんどダメージにならずに済んだ。
「火なんて出せるのかよ……」
「それはもちろんだよ。私は火の精霊サラマンダーだからね」
セインが驚いていると、何を言っているんだと言わんばかりにフレインは鼻で笑っていた。
「それにしても、なかなかいい反応だよ。だが、この魔法剣を一体いつまで躱し続けられるかな?」
剣を構え直すフレインの顔は、実に不気味な笑みを浮かべていた。
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