60 / 139
第三章『それぞれの道』
地下から地上へ
しおりを挟む
書庫からしっかりとした装丁がされた本を、ミレルが警戒しながら手に取る。だが、予想に反して何も起こる事はなかった。
「部外者が取ると罠が発動するかと思ったのですが、何ともなかったようですね」
ミレルは表紙に書かれた『歴史書』の文字をじっくりと眺めている。
そして、改めて本棚を見る。この歴史書と同じように保存状態の良い本は、目の前の本棚の多くの部分を占めていた。すべてが歴史書とは限らないだろうが、これ程の冊数を運び出すとなると、三人では到底無理な話だった。なにせ途中の通路には魔物だって出るのだから。
「建国からどれほどかは知りませんが、さすがにこの数は多すぎますね。いかが致しましょうか」
困り果てたミレルが独り言のように呟いていると、トールが思い出したかのように話し始めた。
「おお、そうだ。主からこれを預かっている。よかったら使ってくれぬか」
その言葉と同時に、トールはきれいな紋様が描かれた袋と、淡く光り輝く王冠のような兜を取り出した。
「これは?」
「昔、魔王を倒した勇者が持っていた物だ。ゆえあって、主がこれを預かっていたのだ」
トールの説明によれば、この兜は『破邪の剣』や『勇者の籠手』と同じように勇者が使っていた装備で、装着したものに知識と知恵を与えるといわれている『竜王の冠』と呼ばれるものらしい。きれいな袋の方は『夢袋』といって、多くの道具などをしまう事のできるそうなのだ。
「この袋は生きたもの以外ならほぼすべてをしまう事ができる。その仕組みを説明しろと言われても、我にはとても説明できる代物ではない。長きを生きる我とて、完璧ではないのだ」
トールから差し出された兜と袋を、ミレルはしっかりと受け取る。
だが、次の瞬間。
「ぐっ、ぬぅ? な、何ですか、この重さは?!」
明らかに見た目に軽そうな兜と袋を、猫人であるミレルが必死の形相をして抱えていた。
「そういえば、勇者が持っていたものという事は……」
だが、その厳しい状況下でも、ミレルは考えるだけの余裕があったのだ。
「セインくん、これを……受け取ってくれないでしょうか」
「うん? まあ、いいけど」
ミレルから声を掛けられて、セインは兜と袋をミレルから受け取る。するとどうだろうか、ミレルがやっとの事で持っていたそれらを、セインはなんと軽々と持ってしまったではないか。
「なんだよ、めちゃくちゃ軽いじゃねえか」
「やはり、そうでしたのね」
「ふむ、それらを軽々と持つという事は、その青年は勇者の血筋の者という事か。どうりで攻撃に違和感を持つわけだ。龍族とはいえど、我もその『破邪の剣』の影響を受けるからな」
セインが兜と袋を軽々と持つ姿を見て、ようやく違和感の正体に納得がいったようだった。
その一方で、セインの方はまだ勇者の血筋であるという事に実感が持てずにいるのである。
「さて、話はこれくらいにしておこうか。あまり時間の余裕はないのだろう?」
困惑するセインを横目に、トールはミレルに話し掛ける。
「そうですね。シグムス王の状態は芳しくありませんからね」
そう言って、ミレルは後方に居るルルへと声を掛ける。
「ルルちゃんもこちらに来て、本を集める作業を手伝って下さい」
「あっ、はーい。今行きます」
ミレルたち三人は、本棚から歴史書だけを選んで夢袋へと放り込んでいく。そうして、3~40冊はあったかという歴史書が、人の頭よりも小さい夢袋の中へとすべて収まってしまったのだった。
「驚きましたね。この大きさの中にあれだけの冊数が全部入ってしまうなんて……」
「どういった仕組みになっているんでしょうね。興味が湧いてきます」
ミレルもルルもものすごく驚いた様子で見ている。
「終わったか? 終わったのであるなら、我の力で地上へと送り届けようぞ」
その様子を見ていたトールが話し掛けてくる。
「よろしいのですか?」
「主より、うぬらの手助けをするように仰せつかっておる。少なくとも、主から次の命が下るまでは、このシグムスに滞在するつもりだ。いつまでかは分からんゆえに、当てにされても困るがな」
「承知致しました。では、地上までよろしくお願い致します」
ミレルが頭を下げると、トールが魔法を発動させる。
眩いばかりの光に包まれたかと思うと、ミレルたちはあっという間に地下の書庫から姿を消してしまったのだった。
一方、その頃。イプセルタに居るルナルたちはというと……。
会議の開催が明後日と正式に決まったイプセルタ城内の食堂で、ルナルたちは食事を取っていた。
「はあ?! 自分の部下をシグムスに送り込んだですって?」
その席で、ルナルはマスターが言い放った言葉にキレていた。
「おいおい、こんなところで大声で叫ぶなよ。……まったく、酒が入ると人が変わり過ぎるなぁ、ルナルは」
「私は酔ってませんよ!」
そう叫ぶルナルの顔は真っ赤だった。
会議を前に交流を促す、来賓を揃えて行われている会食の場。スムーズに進めるためにお酒が振る舞われたのだが、そのお酒を飲んだ途端にルナルはこうなった。
「やれやれ、ルナル殿はいつもこうなのかい?」
「ああ、そうだ。だから酒には警戒してたんだが、勧められたら飲んじまうよなぁ……」
ルナルにやたらと絡まれるマスターだが、慣れているのか飄々としてそれをあしらっている。
しかし、さすがにこの会食の場なので、以前みたいなボロを出されては困るので、マスターは智将に声を掛けた。
「智将殿、このお転婆なお姫様を寝かしつけた後、ちょっと二人で話をいいですかな?」
「誰がお姫様ですか!」
話し掛けられた智将が反応するよりも早く、ルナルが文句を言っていた。さすがに早すぎる。
「どうどう。ささっ、長旅で疲れてるんだから、さっさと休みましょうぜ、お姫様」
「だから、誰がお姫様ですかーっ!」
智将の答えを聞く事も出来ず、マスターはルナルを連れて会食の場を後にする。さすがはマスター、ルナルの扱いには慣れたものだった。
(やれやれ、確かにあれでは魔王というよりお転婆姫様だな)
部屋を出ていくマスターとルナルの後ろ姿を見ながら、智将はそんな事を思っていたのだった。
それにしても、現役の魔王であるルナルをここまで変貌させてしまうとは、お酒というものはやっぱり恐ろしいもののようである。
「部外者が取ると罠が発動するかと思ったのですが、何ともなかったようですね」
ミレルは表紙に書かれた『歴史書』の文字をじっくりと眺めている。
そして、改めて本棚を見る。この歴史書と同じように保存状態の良い本は、目の前の本棚の多くの部分を占めていた。すべてが歴史書とは限らないだろうが、これ程の冊数を運び出すとなると、三人では到底無理な話だった。なにせ途中の通路には魔物だって出るのだから。
「建国からどれほどかは知りませんが、さすがにこの数は多すぎますね。いかが致しましょうか」
困り果てたミレルが独り言のように呟いていると、トールが思い出したかのように話し始めた。
「おお、そうだ。主からこれを預かっている。よかったら使ってくれぬか」
その言葉と同時に、トールはきれいな紋様が描かれた袋と、淡く光り輝く王冠のような兜を取り出した。
「これは?」
「昔、魔王を倒した勇者が持っていた物だ。ゆえあって、主がこれを預かっていたのだ」
トールの説明によれば、この兜は『破邪の剣』や『勇者の籠手』と同じように勇者が使っていた装備で、装着したものに知識と知恵を与えるといわれている『竜王の冠』と呼ばれるものらしい。きれいな袋の方は『夢袋』といって、多くの道具などをしまう事のできるそうなのだ。
「この袋は生きたもの以外ならほぼすべてをしまう事ができる。その仕組みを説明しろと言われても、我にはとても説明できる代物ではない。長きを生きる我とて、完璧ではないのだ」
トールから差し出された兜と袋を、ミレルはしっかりと受け取る。
だが、次の瞬間。
「ぐっ、ぬぅ? な、何ですか、この重さは?!」
明らかに見た目に軽そうな兜と袋を、猫人であるミレルが必死の形相をして抱えていた。
「そういえば、勇者が持っていたものという事は……」
だが、その厳しい状況下でも、ミレルは考えるだけの余裕があったのだ。
「セインくん、これを……受け取ってくれないでしょうか」
「うん? まあ、いいけど」
ミレルから声を掛けられて、セインは兜と袋をミレルから受け取る。するとどうだろうか、ミレルがやっとの事で持っていたそれらを、セインはなんと軽々と持ってしまったではないか。
「なんだよ、めちゃくちゃ軽いじゃねえか」
「やはり、そうでしたのね」
「ふむ、それらを軽々と持つという事は、その青年は勇者の血筋の者という事か。どうりで攻撃に違和感を持つわけだ。龍族とはいえど、我もその『破邪の剣』の影響を受けるからな」
セインが兜と袋を軽々と持つ姿を見て、ようやく違和感の正体に納得がいったようだった。
その一方で、セインの方はまだ勇者の血筋であるという事に実感が持てずにいるのである。
「さて、話はこれくらいにしておこうか。あまり時間の余裕はないのだろう?」
困惑するセインを横目に、トールはミレルに話し掛ける。
「そうですね。シグムス王の状態は芳しくありませんからね」
そう言って、ミレルは後方に居るルルへと声を掛ける。
「ルルちゃんもこちらに来て、本を集める作業を手伝って下さい」
「あっ、はーい。今行きます」
ミレルたち三人は、本棚から歴史書だけを選んで夢袋へと放り込んでいく。そうして、3~40冊はあったかという歴史書が、人の頭よりも小さい夢袋の中へとすべて収まってしまったのだった。
「驚きましたね。この大きさの中にあれだけの冊数が全部入ってしまうなんて……」
「どういった仕組みになっているんでしょうね。興味が湧いてきます」
ミレルもルルもものすごく驚いた様子で見ている。
「終わったか? 終わったのであるなら、我の力で地上へと送り届けようぞ」
その様子を見ていたトールが話し掛けてくる。
「よろしいのですか?」
「主より、うぬらの手助けをするように仰せつかっておる。少なくとも、主から次の命が下るまでは、このシグムスに滞在するつもりだ。いつまでかは分からんゆえに、当てにされても困るがな」
「承知致しました。では、地上までよろしくお願い致します」
ミレルが頭を下げると、トールが魔法を発動させる。
眩いばかりの光に包まれたかと思うと、ミレルたちはあっという間に地下の書庫から姿を消してしまったのだった。
一方、その頃。イプセルタに居るルナルたちはというと……。
会議の開催が明後日と正式に決まったイプセルタ城内の食堂で、ルナルたちは食事を取っていた。
「はあ?! 自分の部下をシグムスに送り込んだですって?」
その席で、ルナルはマスターが言い放った言葉にキレていた。
「おいおい、こんなところで大声で叫ぶなよ。……まったく、酒が入ると人が変わり過ぎるなぁ、ルナルは」
「私は酔ってませんよ!」
そう叫ぶルナルの顔は真っ赤だった。
会議を前に交流を促す、来賓を揃えて行われている会食の場。スムーズに進めるためにお酒が振る舞われたのだが、そのお酒を飲んだ途端にルナルはこうなった。
「やれやれ、ルナル殿はいつもこうなのかい?」
「ああ、そうだ。だから酒には警戒してたんだが、勧められたら飲んじまうよなぁ……」
ルナルにやたらと絡まれるマスターだが、慣れているのか飄々としてそれをあしらっている。
しかし、さすがにこの会食の場なので、以前みたいなボロを出されては困るので、マスターは智将に声を掛けた。
「智将殿、このお転婆なお姫様を寝かしつけた後、ちょっと二人で話をいいですかな?」
「誰がお姫様ですか!」
話し掛けられた智将が反応するよりも早く、ルナルが文句を言っていた。さすがに早すぎる。
「どうどう。ささっ、長旅で疲れてるんだから、さっさと休みましょうぜ、お姫様」
「だから、誰がお姫様ですかーっ!」
智将の答えを聞く事も出来ず、マスターはルナルを連れて会食の場を後にする。さすがはマスター、ルナルの扱いには慣れたものだった。
(やれやれ、確かにあれでは魔王というよりお転婆姫様だな)
部屋を出ていくマスターとルナルの後ろ姿を見ながら、智将はそんな事を思っていたのだった。
それにしても、現役の魔王であるルナルをここまで変貌させてしまうとは、お酒というものはやっぱり恐ろしいもののようである。
0
お気に入りに追加
12
あなたにおすすめの小説
【完結】間違えたなら謝ってよね! ~悔しいので羨ましがられるほど幸せになります~
綾雅(要らない悪役令嬢1/7発売)
ファンタジー
「こんな役立たずは要らん! 捨ててこい!!」
何が起きたのか分からず、茫然とする。要らない? 捨てる? きょとんとしたまま捨てられた私は、なぜか幼くなっていた。ハイキングに行って少し道に迷っただけなのに?
後に聖女召喚で間違われたと知るが、だったら責任取って育てるなり、元に戻すなりしてよ! 謝罪のひとつもないのは、納得できない!!
負けん気の強いサラは、見返すために幸せになることを誓う。途端に幸せが舞い込み続けて? いつも笑顔のサラの周りには、聖獣達が集った。
やっぱり聖女だから戻ってくれ? 絶対にお断りします(*´艸`*)
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2022/06/22……完結
2022/03/26……アルファポリス、HOT女性向け 11位
2022/03/19……小説家になろう、異世界転生/転移(ファンタジー)日間 26位
2022/03/18……エブリスタ、トレンド(ファンタジー)1位
私、異世界で魔族になりました!〜恋愛嫌いなのに、どうしろと?〜
星宮歌
恋愛
男なんて、ロクなものじゃない。
いや、そもそも、恋愛なんてお断り。
そんなことにうつつを抜かして、生活が脅かされるなんて、もう御免よ!
そう、思っていたのに……魔族?
愛に生きる種族?
片翼至上主義って、何よっ!!
恋愛なんて、絶対に嫌だと主張してきた異世界転生を遂げた彼女は、この地で、ようやく愛されることを知る……。
新片翼シリーズ、第二弾!
今回は、サブタイトルもつけてみました(笑)
それでは、どうぞ!
誰一人帰らない『奈落』に落とされたおっさん、うっかり暗号を解読したら、未知の遺物の使い手になりました!
ミポリオン
ファンタジー
旧題:巻き込まれ召喚されたおっさん、無能で誰一人帰らない場所に追放されるも、超古代文明の暗号を解いて力を手にいれ、楽しく生きていく
高校生達が勇者として召喚される中、1人のただのサラリーマンのおっさんである福菅健吾が巻き込まれて異世界に召喚された。
高校生達は強力なステータスとスキルを獲得したが、おっさんは一般人未満のステータスしかない上に、異世界人の誰もが持っている言語理解しかなかったため、転移装置で誰一人帰ってこない『奈落』に追放されてしまう。
しかし、そこに刻まれた見たこともない文字を、健吾には全て理解する事ができ、強大な超古代文明のアイテムを手に入れる。
召喚者達は気づかなかった。健吾以外の高校生達の通常スキル欄に言語スキルがあり、健吾だけは固有スキルの欄に言語スキルがあった事を。そしてそのスキルが恐るべき力を秘めていることを。
※カクヨムでも連載しています
嫌味なエリート治癒師は森の中で追放を宣言されて仲間に殺されかけるがギフト【痛いの痛いの飛んでいけぇ〜】には意外な使い方があり
竹井ゴールド
ファンタジー
森の中で突然、仲間に追放だと言われた治癒師は更に、
「追放出来ないなら死んだと報告するまでだ、へっへっへっ」
と殺されそうになる。
だが、【痛いの痛いの飛んでけぇ〜】には【無詠唱】、【怪我移植(移植後は自然回復のみ)】、【発動予約】等々の能力があり·······
【2023/1/3、出版申請、2023/2/3、慰めメール】
異世界ハズレモノ英雄譚〜無能ステータスと言われた俺が、ざまぁ見せつけながらのし上がっていくってよ!〜
mitsuzoエンターテインメンツ
ファンタジー
【週三日(月・水・金)投稿 基本12:00〜14:00】
異世界にクラスメートと共に召喚された瑛二。
『ハズレモノ』という聞いたこともない称号を得るが、その低スペックなステータスを見て、皆からハズレ称号とバカにされ、それどころか邪魔者扱いされ殺されそうに⋯⋯。
しかし、実は『超チートな称号』であることがわかった瑛二は、そこから自分をバカにした者や殺そうとした者に対して、圧倒的な力を隠しつつ、ざまぁを展開していく。
そして、そのざまぁは図らずも人類の命運を握るまでのものへと発展していくことに⋯⋯。
目が覚めたら異世界でした!~病弱だけど、心優しい人達に出会えました。なので現代の知識で恩返ししながら元気に頑張って生きていきます!〜
楠ノ木雫
恋愛
病院に入院中だった私、奥村菖は知らず知らずに異世界へ続く穴に落っこちていたらしく、目が覚めたら知らない屋敷のベッドにいた。倒れていた菖を保護してくれたのはこの国の公爵家。彼女達からは、地球には帰れないと言われてしまった。
病気を患っている私はこのままでは死んでしまうのではないだろうかと悟ってしまったその時、いきなり目の前に〝妖精〟が現れた。その妖精達が持っていたものは幻の薬草と呼ばれるもので、自分の病気が治る事が発覚。治療を始めてどんどん元気になった。
元気になり、この国の公爵家にも歓迎されて。だから、恩返しの為に現代の知識をフル活用して頑張って元気に生きたいと思います!
でも、あれ? この世界には私の知る食材はないはずなのに、どうして食事にこの四角くて白い〝コレ〟が出てきたの……!?
※他の投稿サイトにも掲載しています。
S級クラフトスキルを盗られた上にパーティから追放されたけど、実はスキルがなくても生産力最強なので追放仲間の美少女たちと工房やります
内田ヨシキ
ファンタジー
[第5回ドラゴンノベルス小説コンテスト 最終選考作品]
冒険者シオンは、なんでも作れる【クラフト】スキルを奪われた上に、S級パーティから追放された。しかしシオンには【クラフト】のために培った知識や技術がまだ残されていた!
物作りを通して、新たな仲間を得た彼は、世界初の技術の開発へ着手していく。
職人ギルドから追放された美少女ソフィア。
逃亡中の魔法使いノエル。
騎士職を剥奪された没落貴族のアリシア。
彼女らもまた、一度は奪われ、失ったものを、物作りを通して取り戻していく。
カクヨムにて完結済み。
( https://kakuyomu.jp/works/16817330656544103806 )
クラス転移から逃げ出したイジメられっ子、女神に頼まれ渋々異世界転移するが職業[逃亡者]が無能だと処刑される
こたろう文庫
ファンタジー
日頃からいじめにあっていた影宮 灰人は授業中に突如現れた転移陣によってクラスごと転移されそうになるが、咄嗟の機転により転移を一人だけ回避することに成功する。しかし女神の説得?により結局異世界転移するが、転移先の国王から職業[逃亡者]が無能という理由にて処刑されることになる
初執筆作品になりますので日本語などおかしい部分があるかと思いますが、温かい目で読んで頂き、少しでも面白いと思って頂ければ幸いです。
なろう・カクヨム・アルファポリスにて公開しています
こちらの作品も宜しければお願いします
[イラついた俺は強奪スキルで神からスキルを奪うことにしました。神の力で学園最強に・・・]
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる