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レオニダス獣王国編
姫君のお輿入れ 3 猛獣の胃袋掴むのはお約束
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獅子王公爵は全ての枷から解放されて目覚めたのは馬車が次の宿場に到着する手前だった。
金色に光る目に濁りは既に無い。
起き上がった公爵にマリアンヌは笑顔で声を掛けた。
「閣下、気分は如何ですか?私達が分かりますか?」
「ああ…分かります…侯爵夫人。」
「良かった…色々説明しなければならない事がありますが…今はこちらの体力回復ポーションを飲んで下さい。」
「ありがとう…頂戴します。」
そう言って差し出されたポーションを一気に飲んで、ようやく公爵は自分を助けた可愛い姫君に目を向けると、その豪奢な金色の頭を深々と下げた。
「可愛い姫君…私をお救い頂き感謝致します!」
「エヘヘ…どう致しまして!…でも、公爵閣下は凄い!あれだけ隷属の呪いや魔石を掛けてあったのに意思が消えて無かったね!」
「私には守りたい者がおります!獅子の獣人は守るべき存在がいる以上、負けはしません!…ですがその為に祖国を陥れる事になった事は許される事では無いでしょう…
罪には罰が必要ですから…。」
「ならばこれから挽回しましょう!獣王王国を助ける為に僕は来たのです!手を貸してくれますか?」
「あなたは…いや、あなた様は何者です?」
「僕は今代の神の愛し子!こんな格好してますけど男です!!」
「ええ!!男!?こんな可愛いのに?小さくて可愛いのに??男!?」
「公爵…神の愛し子ってところはスルーなの!?」
「あ!…今代の神の愛し子様ですと!?」
言い直した公爵をジト目で見た千尋は地味に凹んだ…そして体育座りをした…。
「いいもん…いつか僕も大きくなるもん!」
「チ~ちゃん…大丈夫だ!可愛い事は全てを許す免罪符だから!」
「ママ…それ慰めて無いよ!」
「さて、公爵閣下に説明せねばならぬ事を順にお話し致しましょう。」
「お願いする。」
千尋達は睡蓮が教皇に助けられてから自分達が此処に来るまでの事を順番にして話し始めた。
公爵は睡蓮の命が救われた事に顔が綻び、自分の妻が自殺未遂を図った事とそれを寸前で止めた事、永久凍土の事に天下殿下やそこで眠る公爵の息子さんについても話した。
全てを聞いた公爵は両手で顔を覆い、涙を零した。
「天下は…息子は…助かるのですね…ああああああぁぁぁ!!」
公爵は千尋達の前で涙を流し大きな声を上げて泣いた。
防音結界しといて良かったよ…。
こうして公爵を解放した千尋達は、次の宿場町に到着した。
国境から獣王王国王都までは馬車で約3日程の行程だ。
到着した宿場町でも姫君は大歓迎を受けた。
公爵からエスコートを受けながら宿に到着した時も、歓声を上げる民達に小さく手を振って応えた。
『姫様~~!』
『ようこそ!可愛い姫様~~!!』
ニコニコ笑顔で歓声に答えながら千尋達は宿の部屋に到着すると、千尋はぐったりとソファーに座り込んだ。
「はぁ~緊張した~~疲れたよ~」
「なかなか姫君修行の成果が出ているな!チ~ちゃん!」
「はい!可愛い姫君で誰も疑っていません!」
「それはそれで、なんかちょっと複雑なんだけど…」
『千尋~お腹空いた!!』
小さいニャンコになっている真白が千尋の膝の上に乗ってぐりゅりゅりゅとお腹を鳴らせて訴えた。
「ああ~そうだね~なんかお腹空いたかも!」
「チ~ちゃんは公爵閣下と街の有力者や近隣の貴族達と夜は晩餐会だから…まあ、私も一緒だが…結構それが辛い!チ~ちゃんのご飯が食べられない!」
「真白とローズさんには作って置いた弁当を出すね!」
『やった!』
「ありがとうございます!」
そう言って千尋はインベントリから作り置きのオークの味噌焼き丼を出して、豆腐の味噌汁入り深鍋を出し温かい汁をお椀に注いで白菜擬きを浅漬けにした物を出して用意した。
「インベントリって本当に便利だよね!出来立てを保管出来るんだもの。」
「いいやチ~ちゃん…時間停止付きのインベントリは希少なのだ…結構魔力も必要だから持ってる人は少ないのだぞ。」
「ええ!そうなの!!…タイガス達全員持ってるし光輝も心白も持ってるから、みんな持ってるって思ってた!」
「チ~ちゃん…タイガスもドラゴンもフェンリルも災害級の魔物なのだ…この世界の頂点にいる生き物で魔力も人の倍以上なんだから…。」
「そっか~なんだか最近…僕って何かが壊れているって思い知る事が多いよ…。」
そんな会話をしている間に真白は既にオークの味噌焼き丼を完食していて、お代わりを要求して来た。
ローズさんも真白と一緒に美味しそうに食べてたよ…もう僕達の存在に慣れたんだね…遠慮が無くなったのが僕的には嬉しい…。
僕とママはお腹が空いた状態で晩餐会用にドレスを着替えた…本当に姫君って大変だ~。
そして、予定時間ちょっと前に公爵閣下が僕とママを晩餐会の場所にエスコートする為に僕達の部屋に来たんだ。
「姫君、晩餐の用意が…この美味しそうな香りは?」
「あ!ごめんなさい!ちょっとお腹が空いて軽く(?)食べたので…。」
「おお!お待たせ致し申し訳ない!…ですが…何だろう…心が体がこの香りに引っ張られる感じがします…。」
「良かったら食べてみます?」
「お願いします!!」
公爵即答か!僕はインベントリからオークの味噌焼き丼を取り出し公爵の前に出した。
「僕の手料理なので口に合うか…オークの味噌焼き丼です!召し上がれ~」
「ほぉ~これは!いい香りがする!頂戴致します!」
公爵は一口食べてからは怒涛の勢いで食べた!
あっと言う間に消えた丼を悲しそうに眺めてから僕を見るんだ…いつもだったらお代わり出すけど…。
「ええと…今から晩餐会ですから、これ以上はダメ!」
がっくしと首を落とす公爵閣下に連れられて格式高い宿のダイニングへ行って色々な人が挨拶して来たけど笑って誤魔化した…こんなに沢山の人の名前とか覚えてられないよ!
そして晩餐会が始まって、メインの料理がオーク肉の塩焼きだったから余計に公爵閣下は悲しそうな顔してた。
ママも僕の手料理に慣れていたから塩オンリーの味に顔が悲しい顔になってたよ…。
これが白雪だったら絶対マヨネーズ出せって言ってると思う。
僕はテーブルマナーに必死で味なんて気にしてる場合じゃ無かったけどね!
ニコニコ顔が引き攣り始めた頃に晩餐会は終了した!僕はやりきった!!
部屋に戻ってから塩味で麻痺した舌を慰める為にデザートにクリームみつ豆をママと一緒に食べたよ…凄く美味しく感じたよ。
こうして獣王王国王都への輿入れの旅1日目が無事に終わった。
次の日は宿の人に朝ごはんは断った…だって朝くらい美味しいご飯食べたいし…塩分取りすぎは健康にも良く無いしね。
今日の朝ごはんは定番の少し甘い出汁巻卵焼きに自家製ハムと野菜の炒めもの、ジャガイモと玉ねぎ擬きの味噌汁を用意して真白やママとローズさんと一緒にさあ食べようとしたところで公爵閣下が部屋に来たんだ!
「おはようございます!姫君…美味しそうな匂いに来てしまいました!」
さすが獣人だよ!匂いに敏感!なんかライオンさんなのにブンブン回ってる尻尾が見えるよ…。
「おはようございます…公爵も朝ごはん食べますか?」
「はい!」
「じゃあ~肉食獣に合わせて公爵と真白は昨日のオークの味噌焼き丼にするね。」
「やった!」
『ラッキー!』
朝から猛獣達は絶好調だった…味噌焼き丼を二人共に2回もお代わりしたし…。
昨日食べられなかった分取り戻す様にママもお代わりしてたしね。
こうして僕達は獣王王都へ出発したんだ。
獣王王都の某所では、ある人物が千尋達より先に到着していた。
「お帰りなさいませ…奥様。」
「準備は進んでいるわね~ココ?」
「はい!もう準備は全て整っております!」
「そう…人族の壊滅作戦はグローディアス王国に落ちた神の愛し子によって失敗に終わったわ…本当にいい気味だったわ~!10年以上かけた作戦がパーよ!本当に笑ったわ!」
「では…あの派閥は脱落したのですね?」
「ええ!ここで私の計画が成功になれば我が派閥が国でトップになる!旦那様が玉座に最も近くなるのよ!」
「おめでとうございます!奥様!」
「それに…グローディアス王国の姫君がこちらに来るなんて!本当に幸運だわ~!」
「はい…人族の国で現在最強であるグローディアス王国の姫を押さえれば…私達に敵はございません!」
「ふふふふ…さぁ~旦那様に褒めて貰う為に最後の仕上げよ!!」
「はい!奥様!お任せ下さいまし!」
「ああ~楽しみだわ~旦那様が玉座に座られる姿を想像するだけで体が熱くなるわ~」
「誠に…。」
金色に光る目が2つ…爛々とし…それぞれの思惑で二人の口は弧を描いていた。
続く…。
金色に光る目に濁りは既に無い。
起き上がった公爵にマリアンヌは笑顔で声を掛けた。
「閣下、気分は如何ですか?私達が分かりますか?」
「ああ…分かります…侯爵夫人。」
「良かった…色々説明しなければならない事がありますが…今はこちらの体力回復ポーションを飲んで下さい。」
「ありがとう…頂戴します。」
そう言って差し出されたポーションを一気に飲んで、ようやく公爵は自分を助けた可愛い姫君に目を向けると、その豪奢な金色の頭を深々と下げた。
「可愛い姫君…私をお救い頂き感謝致します!」
「エヘヘ…どう致しまして!…でも、公爵閣下は凄い!あれだけ隷属の呪いや魔石を掛けてあったのに意思が消えて無かったね!」
「私には守りたい者がおります!獅子の獣人は守るべき存在がいる以上、負けはしません!…ですがその為に祖国を陥れる事になった事は許される事では無いでしょう…
罪には罰が必要ですから…。」
「ならばこれから挽回しましょう!獣王王国を助ける為に僕は来たのです!手を貸してくれますか?」
「あなたは…いや、あなた様は何者です?」
「僕は今代の神の愛し子!こんな格好してますけど男です!!」
「ええ!!男!?こんな可愛いのに?小さくて可愛いのに??男!?」
「公爵…神の愛し子ってところはスルーなの!?」
「あ!…今代の神の愛し子様ですと!?」
言い直した公爵をジト目で見た千尋は地味に凹んだ…そして体育座りをした…。
「いいもん…いつか僕も大きくなるもん!」
「チ~ちゃん…大丈夫だ!可愛い事は全てを許す免罪符だから!」
「ママ…それ慰めて無いよ!」
「さて、公爵閣下に説明せねばならぬ事を順にお話し致しましょう。」
「お願いする。」
千尋達は睡蓮が教皇に助けられてから自分達が此処に来るまでの事を順番にして話し始めた。
公爵は睡蓮の命が救われた事に顔が綻び、自分の妻が自殺未遂を図った事とそれを寸前で止めた事、永久凍土の事に天下殿下やそこで眠る公爵の息子さんについても話した。
全てを聞いた公爵は両手で顔を覆い、涙を零した。
「天下は…息子は…助かるのですね…ああああああぁぁぁ!!」
公爵は千尋達の前で涙を流し大きな声を上げて泣いた。
防音結界しといて良かったよ…。
こうして公爵を解放した千尋達は、次の宿場町に到着した。
国境から獣王王国王都までは馬車で約3日程の行程だ。
到着した宿場町でも姫君は大歓迎を受けた。
公爵からエスコートを受けながら宿に到着した時も、歓声を上げる民達に小さく手を振って応えた。
『姫様~~!』
『ようこそ!可愛い姫様~~!!』
ニコニコ笑顔で歓声に答えながら千尋達は宿の部屋に到着すると、千尋はぐったりとソファーに座り込んだ。
「はぁ~緊張した~~疲れたよ~」
「なかなか姫君修行の成果が出ているな!チ~ちゃん!」
「はい!可愛い姫君で誰も疑っていません!」
「それはそれで、なんかちょっと複雑なんだけど…」
『千尋~お腹空いた!!』
小さいニャンコになっている真白が千尋の膝の上に乗ってぐりゅりゅりゅとお腹を鳴らせて訴えた。
「ああ~そうだね~なんかお腹空いたかも!」
「チ~ちゃんは公爵閣下と街の有力者や近隣の貴族達と夜は晩餐会だから…まあ、私も一緒だが…結構それが辛い!チ~ちゃんのご飯が食べられない!」
「真白とローズさんには作って置いた弁当を出すね!」
『やった!』
「ありがとうございます!」
そう言って千尋はインベントリから作り置きのオークの味噌焼き丼を出して、豆腐の味噌汁入り深鍋を出し温かい汁をお椀に注いで白菜擬きを浅漬けにした物を出して用意した。
「インベントリって本当に便利だよね!出来立てを保管出来るんだもの。」
「いいやチ~ちゃん…時間停止付きのインベントリは希少なのだ…結構魔力も必要だから持ってる人は少ないのだぞ。」
「ええ!そうなの!!…タイガス達全員持ってるし光輝も心白も持ってるから、みんな持ってるって思ってた!」
「チ~ちゃん…タイガスもドラゴンもフェンリルも災害級の魔物なのだ…この世界の頂点にいる生き物で魔力も人の倍以上なんだから…。」
「そっか~なんだか最近…僕って何かが壊れているって思い知る事が多いよ…。」
そんな会話をしている間に真白は既にオークの味噌焼き丼を完食していて、お代わりを要求して来た。
ローズさんも真白と一緒に美味しそうに食べてたよ…もう僕達の存在に慣れたんだね…遠慮が無くなったのが僕的には嬉しい…。
僕とママはお腹が空いた状態で晩餐会用にドレスを着替えた…本当に姫君って大変だ~。
そして、予定時間ちょっと前に公爵閣下が僕とママを晩餐会の場所にエスコートする為に僕達の部屋に来たんだ。
「姫君、晩餐の用意が…この美味しそうな香りは?」
「あ!ごめんなさい!ちょっとお腹が空いて軽く(?)食べたので…。」
「おお!お待たせ致し申し訳ない!…ですが…何だろう…心が体がこの香りに引っ張られる感じがします…。」
「良かったら食べてみます?」
「お願いします!!」
公爵即答か!僕はインベントリからオークの味噌焼き丼を取り出し公爵の前に出した。
「僕の手料理なので口に合うか…オークの味噌焼き丼です!召し上がれ~」
「ほぉ~これは!いい香りがする!頂戴致します!」
公爵は一口食べてからは怒涛の勢いで食べた!
あっと言う間に消えた丼を悲しそうに眺めてから僕を見るんだ…いつもだったらお代わり出すけど…。
「ええと…今から晩餐会ですから、これ以上はダメ!」
がっくしと首を落とす公爵閣下に連れられて格式高い宿のダイニングへ行って色々な人が挨拶して来たけど笑って誤魔化した…こんなに沢山の人の名前とか覚えてられないよ!
そして晩餐会が始まって、メインの料理がオーク肉の塩焼きだったから余計に公爵閣下は悲しそうな顔してた。
ママも僕の手料理に慣れていたから塩オンリーの味に顔が悲しい顔になってたよ…。
これが白雪だったら絶対マヨネーズ出せって言ってると思う。
僕はテーブルマナーに必死で味なんて気にしてる場合じゃ無かったけどね!
ニコニコ顔が引き攣り始めた頃に晩餐会は終了した!僕はやりきった!!
部屋に戻ってから塩味で麻痺した舌を慰める為にデザートにクリームみつ豆をママと一緒に食べたよ…凄く美味しく感じたよ。
こうして獣王王国王都への輿入れの旅1日目が無事に終わった。
次の日は宿の人に朝ごはんは断った…だって朝くらい美味しいご飯食べたいし…塩分取りすぎは健康にも良く無いしね。
今日の朝ごはんは定番の少し甘い出汁巻卵焼きに自家製ハムと野菜の炒めもの、ジャガイモと玉ねぎ擬きの味噌汁を用意して真白やママとローズさんと一緒にさあ食べようとしたところで公爵閣下が部屋に来たんだ!
「おはようございます!姫君…美味しそうな匂いに来てしまいました!」
さすが獣人だよ!匂いに敏感!なんかライオンさんなのにブンブン回ってる尻尾が見えるよ…。
「おはようございます…公爵も朝ごはん食べますか?」
「はい!」
「じゃあ~肉食獣に合わせて公爵と真白は昨日のオークの味噌焼き丼にするね。」
「やった!」
『ラッキー!』
朝から猛獣達は絶好調だった…味噌焼き丼を二人共に2回もお代わりしたし…。
昨日食べられなかった分取り戻す様にママもお代わりしてたしね。
こうして僕達は獣王王都へ出発したんだ。
獣王王都の某所では、ある人物が千尋達より先に到着していた。
「お帰りなさいませ…奥様。」
「準備は進んでいるわね~ココ?」
「はい!もう準備は全て整っております!」
「そう…人族の壊滅作戦はグローディアス王国に落ちた神の愛し子によって失敗に終わったわ…本当にいい気味だったわ~!10年以上かけた作戦がパーよ!本当に笑ったわ!」
「では…あの派閥は脱落したのですね?」
「ええ!ここで私の計画が成功になれば我が派閥が国でトップになる!旦那様が玉座に最も近くなるのよ!」
「おめでとうございます!奥様!」
「それに…グローディアス王国の姫君がこちらに来るなんて!本当に幸運だわ~!」
「はい…人族の国で現在最強であるグローディアス王国の姫を押さえれば…私達に敵はございません!」
「ふふふふ…さぁ~旦那様に褒めて貰う為に最後の仕上げよ!!」
「はい!奥様!お任せ下さいまし!」
「ああ~楽しみだわ~旦那様が玉座に座られる姿を想像するだけで体が熱くなるわ~」
「誠に…。」
金色に光る目が2つ…爛々とし…それぞれの思惑で二人の口は弧を描いていた。
続く…。
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