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第8話
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その日、芳樹は体調の悪さを感じていた…。
最近疲れ易く、そして食欲が無いのもあって食べ物が喉を通らない…。
決して周りには気付かれない様にしているが、体の中に砂が詰まった様に体が重い…微熱もあるようなのでやけに喉が乾いて水を飲んでいる。
芳樹の担当運転手である蕪城は、芳樹の監視者でもあるのだが無口で、ミラー越しに何度も水を飲んでいる芳樹を眺めているが何も言わないでいる。
それが彼の職務に反している事だったとしても…蕪城は何も言わずに決められた予定のコースを移動するだけだ。
体調の悪さを精神的なものとして思い込んでいる芳樹は、よっぽどの事でない限り医者には見せない…そして、市販の薬すら飲まないで、ただ安静にするだけ…。
仕事柄、感染する病気には気を使っているが、それ以外の自分の体には無頓着だ。
それは芳樹の無意識の抵抗なのかもしれない…自由にならない自分の体を…決して大事にしない事が唯一の自分のプライドを守る行為の様に思っているのかもしれない。
気怠い様子はいつもと同じ…そう演出して芳樹は、何も語らないただ生きているだけの母の病室に向かうのだ。
母の延命が、芳樹がこの仕事をする条件でもある…その条件が守られているかを確認する為だけに毎週通っている。
この楔がある限り今の立場は変わらない…そして、彼の側に居る理由にしている…愚かな自分のままなら無い心。
だが、その彼の側にも居られなくなる日が来る…近い未来、彼は結婚して誰か一人のものになる。
じわじわと来る心の軋みに、どうする事も出来ずにいる…。
見慣れた車窓から見える景色が母の病院に到着する事を告げていた。
面会時間、残り10分…いつもこの時間になってから芳樹は見舞いに行く。
誰とも顔を合わせたく無いから、この時間を選んでいる。
誰もいない廊下を音もさせないで歩いて行く…そして、特別室とある病室の扉をスライドさせて中に入ると、いつもは誰も居ない筈の母の病室に紺のスーツを着た女性が佇んでいた。
驚いた芳樹に向かって彼女は微かに笑って挨拶をした。
「小早川芳樹くん?…私覚えていますか?」
「貴女は…誰?」
「私は吉村…吉村幸子です…子供の頃、何度か母と遊びに行った事がある…母はジャーナリストをしていた…」
「…ああ!思い出した!あの派手な!」
「そう…あの派手な格好してたオバさんの娘よ…」
「ユキちゃん!思い出したよ!凄い久しぶりだね!」
「うん…驚かせてしまってゴメンなさい…芳樹くんを探していたの…それで、ここを教えて貰って…」
「ああ…そうか…なかなか大変だったでしょう…僕に会うの…。」
「うん…一介の高校教師には難しくて…興信所にお願いして探して貰ったの…どうしても芳樹くんに会わなきゃいけない事を託されたから…。」
「おばさんは元気なの?」
「母は2年前に亡くなったわ…紛争地域に行って銃に撃たれて…」
「…もしかして…あのニュースになった…」
「うん…そう…あの無謀な女性記者が母だったの…渡航自粛されている場所に自らの意思で行ったんだもの…覚悟はしていたと思う…残された遺族が世間からどういう目に合うかなんて思ってもいない自分勝手な人よ…本当に!」
「そうか…なんだか、おばさんらしい感じもする…」
「ええ…。」
「ああ…立ったままだと疲れる…こっちのソファーに掛けて…お茶…何か買って来ようか…何がいい?」
「いいの!喉は乾いていないから…今日は芳樹くんに渡す物があって来たの…」
「渡す物?」
「うん…母の遺品を整理していたら見つけた物なの…それが芳樹くん宛だから…」
「僕宛?」
幸子は黒い鞄から黒革の手帳と1通の手紙を取り出して芳樹の前に置いた。
「これが母の遺品の中から出て来たの…」
「これは…?」
「芳樹くんの父である小早川のおじさんの遺書と奈津子おばさんの日記帖…母に送られていたの。」
「!!」
「これを…見つけたのが最近で…母は奈津子おばさんとは幼馴染だから…これを渡す事が出来なかったって言い訳が最後に書いてあったわ…これを見つけたら芳樹くんに渡して欲しいって遺言だって書いてもあった…」
「父の…遺言…。」
「うん…ごめんなさい…中を読ませて貰った…私にはこれはおじさんの遺言だと思うの…芳樹くんには辛い内容になるかもしれないけど…知るべきだと思ったから!」
「…そう…。」
芳樹は幸子が置いた手紙の封を開いて中の手紙を読み始めた…。
長い…長い告白だった…。
父の懺悔に近い告白に手紙を持つ手が震えていた。
「芳樹くん…ごめんなさい!…本当はもっと早く届けなきゃいけない手紙だったのに…」
「ううん…届けに来てくれて、ありがとう…僕の中にあった色々な疑問が、これで分かったよ…やっぱり父は、僕の思っていた通りの人だった…それが分かっただけでも僕は嬉しい…ユキちゃん本当にありがとう!」
「うん…私もこれで役目が果たせて安心した…奈津子おばさん…どうして母と友達なんだろうって思っていたけど…似た者同士なのね…自分の思う通りにしか生きていない所がそっくりよ!…でも、神様がそんな人にも平等だって思ったわ…ここにこうして生きているって分かった時…そう思ったの…ウチの母も最後の最後に娘に尻拭いさせるんだから本当に嫌になっちゃう。」
「ふふふ…本当だね…神様は本当に平等だ…。」
「じゃあ、私は帰るわ!」
「ユキちゃん、本当にありがとう…良かったら連絡先を教えてくれないか?…何のお礼も出来ないのは申し訳ないし…」
「いいえ、お礼とかいいの…本当はもっと早く渡すべき手紙だったのに…この上お礼なんて貰ったらバチが当たるわ!」
「ユキちゃんは、今は幸せ?」
「ええ…女としてはどうかと思うけど…一生自分を養うだけの仕事をして1人だけど自分らしく生きているもの!幸せだと言えるわ。」
「そうか…ユキちゃんらしい…」
「芳樹くんも…幸せになって欲しい…今の状況が貴方を苦しめているのなら解放されて欲しい…そう願っている…」
「!……うん…ありがとう…じゃあ、これを…僕の携帯番号…何かあったら電話して。」
「ありがとう…じゃあ、私も名刺渡しておくよ!」
「高校の先生なんだ…」
「あんな母だけど、1つだけ良いことしてくれたのは本をたくさん読ませてくれた事かな…そのお陰で今の私が出来たと思うから…。」
「そうか…また、今度は食事に誘うよ!」
「うん!でも、フランス料理とか格式高いのはダメよ!居酒屋とかでお願いします!」
「ふふふ…了解です!」
「じゃあ、芳樹くん!」
「うん…」
彼女がいなくなった病室で、芳樹は再度手紙を読んだ。
芳樹は携帯を出し、ある人のナンバーを呼び出した。
数回のコール音の後、出た人に芳樹は言うのだ。
「珍しいな…芳樹から電話とは…。」
「小早川の父の遺言書が見つかりました…貴方への伝言もあります…。」
「!!…遺言…どこにあったんだ?…本物なのか?」
「ええ…父の筆跡です、間違いありません…。」
「分かった…すぐに、今すぐに本宅に来い!」
「はい…。」
そう言って切れた携帯を懐に戻して、芳樹は立ち上がった!
病室から出る時も、そこで眠る奈津子を見る事は無かった。
最近疲れ易く、そして食欲が無いのもあって食べ物が喉を通らない…。
決して周りには気付かれない様にしているが、体の中に砂が詰まった様に体が重い…微熱もあるようなのでやけに喉が乾いて水を飲んでいる。
芳樹の担当運転手である蕪城は、芳樹の監視者でもあるのだが無口で、ミラー越しに何度も水を飲んでいる芳樹を眺めているが何も言わないでいる。
それが彼の職務に反している事だったとしても…蕪城は何も言わずに決められた予定のコースを移動するだけだ。
体調の悪さを精神的なものとして思い込んでいる芳樹は、よっぽどの事でない限り医者には見せない…そして、市販の薬すら飲まないで、ただ安静にするだけ…。
仕事柄、感染する病気には気を使っているが、それ以外の自分の体には無頓着だ。
それは芳樹の無意識の抵抗なのかもしれない…自由にならない自分の体を…決して大事にしない事が唯一の自分のプライドを守る行為の様に思っているのかもしれない。
気怠い様子はいつもと同じ…そう演出して芳樹は、何も語らないただ生きているだけの母の病室に向かうのだ。
母の延命が、芳樹がこの仕事をする条件でもある…その条件が守られているかを確認する為だけに毎週通っている。
この楔がある限り今の立場は変わらない…そして、彼の側に居る理由にしている…愚かな自分のままなら無い心。
だが、その彼の側にも居られなくなる日が来る…近い未来、彼は結婚して誰か一人のものになる。
じわじわと来る心の軋みに、どうする事も出来ずにいる…。
見慣れた車窓から見える景色が母の病院に到着する事を告げていた。
面会時間、残り10分…いつもこの時間になってから芳樹は見舞いに行く。
誰とも顔を合わせたく無いから、この時間を選んでいる。
誰もいない廊下を音もさせないで歩いて行く…そして、特別室とある病室の扉をスライドさせて中に入ると、いつもは誰も居ない筈の母の病室に紺のスーツを着た女性が佇んでいた。
驚いた芳樹に向かって彼女は微かに笑って挨拶をした。
「小早川芳樹くん?…私覚えていますか?」
「貴女は…誰?」
「私は吉村…吉村幸子です…子供の頃、何度か母と遊びに行った事がある…母はジャーナリストをしていた…」
「…ああ!思い出した!あの派手な!」
「そう…あの派手な格好してたオバさんの娘よ…」
「ユキちゃん!思い出したよ!凄い久しぶりだね!」
「うん…驚かせてしまってゴメンなさい…芳樹くんを探していたの…それで、ここを教えて貰って…」
「ああ…そうか…なかなか大変だったでしょう…僕に会うの…。」
「うん…一介の高校教師には難しくて…興信所にお願いして探して貰ったの…どうしても芳樹くんに会わなきゃいけない事を託されたから…。」
「おばさんは元気なの?」
「母は2年前に亡くなったわ…紛争地域に行って銃に撃たれて…」
「…もしかして…あのニュースになった…」
「うん…そう…あの無謀な女性記者が母だったの…渡航自粛されている場所に自らの意思で行ったんだもの…覚悟はしていたと思う…残された遺族が世間からどういう目に合うかなんて思ってもいない自分勝手な人よ…本当に!」
「そうか…なんだか、おばさんらしい感じもする…」
「ええ…。」
「ああ…立ったままだと疲れる…こっちのソファーに掛けて…お茶…何か買って来ようか…何がいい?」
「いいの!喉は乾いていないから…今日は芳樹くんに渡す物があって来たの…」
「渡す物?」
「うん…母の遺品を整理していたら見つけた物なの…それが芳樹くん宛だから…」
「僕宛?」
幸子は黒い鞄から黒革の手帳と1通の手紙を取り出して芳樹の前に置いた。
「これが母の遺品の中から出て来たの…」
「これは…?」
「芳樹くんの父である小早川のおじさんの遺書と奈津子おばさんの日記帖…母に送られていたの。」
「!!」
「これを…見つけたのが最近で…母は奈津子おばさんとは幼馴染だから…これを渡す事が出来なかったって言い訳が最後に書いてあったわ…これを見つけたら芳樹くんに渡して欲しいって遺言だって書いてもあった…」
「父の…遺言…。」
「うん…ごめんなさい…中を読ませて貰った…私にはこれはおじさんの遺言だと思うの…芳樹くんには辛い内容になるかもしれないけど…知るべきだと思ったから!」
「…そう…。」
芳樹は幸子が置いた手紙の封を開いて中の手紙を読み始めた…。
長い…長い告白だった…。
父の懺悔に近い告白に手紙を持つ手が震えていた。
「芳樹くん…ごめんなさい!…本当はもっと早く届けなきゃいけない手紙だったのに…」
「ううん…届けに来てくれて、ありがとう…僕の中にあった色々な疑問が、これで分かったよ…やっぱり父は、僕の思っていた通りの人だった…それが分かっただけでも僕は嬉しい…ユキちゃん本当にありがとう!」
「うん…私もこれで役目が果たせて安心した…奈津子おばさん…どうして母と友達なんだろうって思っていたけど…似た者同士なのね…自分の思う通りにしか生きていない所がそっくりよ!…でも、神様がそんな人にも平等だって思ったわ…ここにこうして生きているって分かった時…そう思ったの…ウチの母も最後の最後に娘に尻拭いさせるんだから本当に嫌になっちゃう。」
「ふふふ…本当だね…神様は本当に平等だ…。」
「じゃあ、私は帰るわ!」
「ユキちゃん、本当にありがとう…良かったら連絡先を教えてくれないか?…何のお礼も出来ないのは申し訳ないし…」
「いいえ、お礼とかいいの…本当はもっと早く渡すべき手紙だったのに…この上お礼なんて貰ったらバチが当たるわ!」
「ユキちゃんは、今は幸せ?」
「ええ…女としてはどうかと思うけど…一生自分を養うだけの仕事をして1人だけど自分らしく生きているもの!幸せだと言えるわ。」
「そうか…ユキちゃんらしい…」
「芳樹くんも…幸せになって欲しい…今の状況が貴方を苦しめているのなら解放されて欲しい…そう願っている…」
「!……うん…ありがとう…じゃあ、これを…僕の携帯番号…何かあったら電話して。」
「ありがとう…じゃあ、私も名刺渡しておくよ!」
「高校の先生なんだ…」
「あんな母だけど、1つだけ良いことしてくれたのは本をたくさん読ませてくれた事かな…そのお陰で今の私が出来たと思うから…。」
「そうか…また、今度は食事に誘うよ!」
「うん!でも、フランス料理とか格式高いのはダメよ!居酒屋とかでお願いします!」
「ふふふ…了解です!」
「じゃあ、芳樹くん!」
「うん…」
彼女がいなくなった病室で、芳樹は再度手紙を読んだ。
芳樹は携帯を出し、ある人のナンバーを呼び出した。
数回のコール音の後、出た人に芳樹は言うのだ。
「珍しいな…芳樹から電話とは…。」
「小早川の父の遺言書が見つかりました…貴方への伝言もあります…。」
「!!…遺言…どこにあったんだ?…本物なのか?」
「ええ…父の筆跡です、間違いありません…。」
「分かった…すぐに、今すぐに本宅に来い!」
「はい…。」
そう言って切れた携帯を懐に戻して、芳樹は立ち上がった!
病室から出る時も、そこで眠る奈津子を見る事は無かった。
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