63 / 96
異世界での転生
特別護衛騎士
しおりを挟む
最後の賭けでお互いの木剣が破壊されると陛下は引き分けと判定をくだし、それによりカール騎士団長は僕の護衛騎士入りを認めてくれた。
「では本立ち合いの結果及び内容を考慮した結果、ニック・テリナンは我が子フレアの護衛騎士としてふさわしいと判断し、護衛騎士入りを我が名において任ずる事とした」
「はっ!身に余る光栄、恐悦至極に存じます」
「うむ、頼むぞニック」
略式ではあるが陛下に正式にフレア王女殿下の護衛騎士として任じられ、僕もこれから正式に護衛騎士としての任に着くが、それは登城したときだけであるし、実際にどういう立ち位置で任務を遂行すれば良いのかなと考えているとカール騎士団長が陛下に声をかけた。
「陛下、ニック殿が護衛騎士の任に着くのは登城されたときのみで、それも王女殿下のお側でお供の魔物と共にお守りするとお考えでしたよね?」
「うむ、城に常駐ができなければそれが最良かと考えてな」
「そうするとニック殿は護衛騎士団の通常の指揮系統に組むのは難しいですし、正直申せば私も公爵家嫡男であるお方を指揮するのはいささか抵抗があります」
「そうだな、ニック、主は護衛騎士であるが特別護衛騎士としての独自権限を与える」
ちょっと待って、また新たな単語が出てきたんだけど、それって何?
「ニック、この城に登城した際には主はフレアの特別護衛騎士としてフレアの側に着きフレアを守る事を任とする。その際の権限を一任する事とする」
「それはつまり私の権限、そして責任において王女殿下をお守りせよとお仰せにございますか?」
「そうだ、だが護衛騎士の者には主も当然指揮権限はないから、主のやり方に任せる形になるがな」
「それでは、我が権限で従者の者達も護衛に加えて良いという事にございますね?」
特別護衛騎士、話を聞く限りカール団長の指揮下にはないが、僕自身にも判断、そして責任が問われるから護衛方法には僕にできる最良を尽くしたいな。
「主の従者も護衛に加えるとな」
「はっ!彼らは我ら親子の登城の際に共として参ってくれるのですが、私が護衛騎士となれば彼らをただ遊ばせるだけになりもったいないと思っておりましたので、護衛に着かせたいと考えたのですがいかがでしょうか?」
「フレアよ、どう思う?」
「ニックがそう申すなら、私も構いません、お願いしますねニック」
「はい、お任せください」
特別護衛騎士、一定の権限と責任が伴うなら、王女殿下を守る為の最良はテール、オリビア、コールも一緒に守ってくれれば僕としても助かるし、これで任も全うできそうだな。
「では本立ち合いの結果及び内容を考慮した結果、ニック・テリナンは我が子フレアの護衛騎士としてふさわしいと判断し、護衛騎士入りを我が名において任ずる事とした」
「はっ!身に余る光栄、恐悦至極に存じます」
「うむ、頼むぞニック」
略式ではあるが陛下に正式にフレア王女殿下の護衛騎士として任じられ、僕もこれから正式に護衛騎士としての任に着くが、それは登城したときだけであるし、実際にどういう立ち位置で任務を遂行すれば良いのかなと考えているとカール騎士団長が陛下に声をかけた。
「陛下、ニック殿が護衛騎士の任に着くのは登城されたときのみで、それも王女殿下のお側でお供の魔物と共にお守りするとお考えでしたよね?」
「うむ、城に常駐ができなければそれが最良かと考えてな」
「そうするとニック殿は護衛騎士団の通常の指揮系統に組むのは難しいですし、正直申せば私も公爵家嫡男であるお方を指揮するのはいささか抵抗があります」
「そうだな、ニック、主は護衛騎士であるが特別護衛騎士としての独自権限を与える」
ちょっと待って、また新たな単語が出てきたんだけど、それって何?
「ニック、この城に登城した際には主はフレアの特別護衛騎士としてフレアの側に着きフレアを守る事を任とする。その際の権限を一任する事とする」
「それはつまり私の権限、そして責任において王女殿下をお守りせよとお仰せにございますか?」
「そうだ、だが護衛騎士の者には主も当然指揮権限はないから、主のやり方に任せる形になるがな」
「それでは、我が権限で従者の者達も護衛に加えて良いという事にございますね?」
特別護衛騎士、話を聞く限りカール団長の指揮下にはないが、僕自身にも判断、そして責任が問われるから護衛方法には僕にできる最良を尽くしたいな。
「主の従者も護衛に加えるとな」
「はっ!彼らは我ら親子の登城の際に共として参ってくれるのですが、私が護衛騎士となれば彼らをただ遊ばせるだけになりもったいないと思っておりましたので、護衛に着かせたいと考えたのですがいかがでしょうか?」
「フレアよ、どう思う?」
「ニックがそう申すなら、私も構いません、お願いしますねニック」
「はい、お任せください」
特別護衛騎士、一定の権限と責任が伴うなら、王女殿下を守る為の最良はテール、オリビア、コールも一緒に守ってくれれば僕としても助かるし、これで任も全うできそうだな。
160
お気に入りに追加
980
あなたにおすすめの小説
「お前のような役立たずは不要だ」と追放された三男の前世は世界最強の賢者でした~今世ではダラダラ生きたいのでスローライフを送ります~
平山和人
ファンタジー
主人公のアベルは転生者だ。一度目の人生は剣聖、二度目は賢者として活躍していた。
三度目の人生はのんびり過ごしたいため、アベルは今までの人生で得たスキルを封印し、貴族として生きることにした。
そして、15歳の誕生日でスキル鑑定によって何のスキルも持ってないためアベルは追放されることになった。
アベルは追放された土地でスローライフを楽しもうとするが、そこは凶悪な魔物が跋扈する魔境であった。
襲い掛かってくる魔物を討伐したことでアベルの実力が明らかになると、領民たちはアベルを救世主と崇め、貴族たちはアベルを取り戻そうと追いかけてくる。
果たしてアベルは夢であるスローライフを送ることが出来るのだろうか。
異世界転生したら貧乳にしかモテなかった
十一屋 翠
ファンタジー
神のうっかりでトラックに跳ねられた少年は、証拠隠滅の為に異世界に転生させられる。
その際に神から詫びとして与えられたチート能力【貧乳モテ】によって、彼は貧乳にしかモテない人生を送る事となった。
退屈な人生を歩んでいたおっさんが異世界に飛ばされるも無自覚チートで無双しながらネットショッピングしたり奴隷を買ったりする話
菊池 快晴
ファンタジー
無難に生きて、真面目に勉強して、最悪なブラック企業に就職した男、君内志賀(45歳)。
そんな人生を歩んできたおっさんだったが、異世界に転生してチートを授かる。
超成熟、四大魔法、召喚術、剣術、魔力、どれをとっても異世界最高峰。
極めつけは異世界にいながら元の世界の『ネットショッピング』まで。
生真面目で不器用、そんなおっさんが、奴隷幼女を即購入!?
これは、無自覚チートで無双する真面目なおっさんが、元の世界のネットショッピングを楽しみつつ、奴隷少女と異世界をマイペースに旅するほんわか物語です。
(完結)もふもふと幼女の異世界まったり旅
あかる
ファンタジー
死ぬ予定ではなかったのに、死神さんにうっかり魂を狩られてしまった!しかも証拠隠滅の為に捨てられて…捨てる神あれば拾う神あり?
異世界に飛ばされた魂を拾ってもらい、便利なスキルも貰えました!
完結しました。ところで、何位だったのでしょう?途中覗いた時は150~160位くらいでした。応援、ありがとうございました。そのうち新しい物も出す予定です。その時はよろしくお願いします。
公爵家長男はゴミスキルだったので廃嫡後冒険者になる(美味しいモノが狩れるなら文句はない)
音爽(ネソウ)
ファンタジー
記憶持ち転生者は元定食屋の息子。
魔法ありファンタジー異世界に転生した。彼は将軍を父に持つエリートの公爵家の嫡男に生まれかわる。
だが授かった職業スキルが「パンツもぐもぐ」という謎ゴミスキルだった。そんな彼に聖騎士の弟以外家族は冷たい。
見習い騎士にさえなれそうもない長男レオニードは廃嫡後は冒険者として生き抜く決意をする。
「ゴミスキルでも美味しい物を狩れれば満足だ」そんな彼は前世の料理で敵味方の胃袋を掴んで魅了しまくるグルメギャグ。
異世界に転生した俺は元の世界に帰りたい……て思ってたけど気が付いたら世界最強になってました
ゆーき@書籍発売中
ファンタジー
ゲームが好きな俺、荒木優斗はある日、元クラスメイトの桜井幸太によって殺されてしまう。しかし、神のおかげで世界最高の力を持って別世界に転生することになる。ただ、神の未来視でも逮捕されないとでている桜井を逮捕させてあげるために元の世界に戻ることを決意する。元の世界に戻るため、〈転移〉の魔法を求めて異世界を無双する。ただ案外異世界ライフが楽しくてちょくちょくそのことを忘れてしまうが……
なろう、カクヨムでも投稿しています。
悠々自適な転生冒険者ライフ ~実力がバレると面倒だから周りのみんなにはナイショです~
こばやん2号
ファンタジー
とある大学に通う22歳の大学生である日比野秋雨は、通学途中にある工事現場の事故に巻き込まれてあっけなく死んでしまう。
それを不憫に思った女神が、異世界で生き返る権利と異世界転生定番のチート能力を与えてくれた。
かつて生きていた世界で趣味で読んでいた小説の知識から、自分の実力がバレてしまうと面倒事に巻き込まれると思った彼は、自身の実力を隠したまま自由気ままな冒険者をすることにした。
果たして彼の二度目の人生はうまくいくのか? そして彼は自分の実力を隠したまま平和な異世界生活をおくれるのか!?
※この作品はアルファポリス、小説家になろうの両サイトで同時配信しております。
システムバグで輪廻の輪から外れましたが、便利グッズ詰め合わせ付きで他の星に転生しました。
大国 鹿児
ファンタジー
輪廻転生のシステムのバグで輪廻の輪から外れちゃった!
でも神様から便利なチートグッズ(笑)の詰め合わせをもらって、
他の星に転生しました!特に使命も無いなら自由気ままに生きてみよう!
主人公はチート無双するのか!? それともハーレムか!?
はたまた、壮大なファンタジーが始まるのか!?
いえ、実は単なる趣味全開の主人公です。
色々な秘密がだんだん明らかになりますので、ゆっくりとお楽しみください。
*** 作品について ***
この作品は、真面目なチート物ではありません。
コメディーやギャグ要素やネタの多い作品となっております
重厚な世界観や派手な戦闘描写、ざまあ展開などをお求めの方は、
この作品をスルーして下さい。
*カクヨム様,小説家になろう様でも、別PNで先行して投稿しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる