上 下
34 / 96
異世界での転生

相談すると

しおりを挟む
 僕の発言を受け、魔法の修行を行い、修行を終えるとテールより僕達は呼びかけられた。

「はい、お疲れ様です、明日は国王陛下の謁見の為の出立なのでニック様もオリビアやコールもゆっくりお休みになってください」
「うん、ありがとうテール」
「ありがとうございました」
「はあ、とりあえず俺は今すぐにでもベッドで横になりたいっすね」

 やっぱり魔法は苦手なのか、コールは相当疲れているな。僕達の修行をミアも見届けていたので僕はミアに声をかける。

「ミア、オリビアとコールを部屋に案内してくれ」
「はい、オリビア様、コール様、こちらへどうぞ」
「はい、ありがとうございます」
「ふう、やっとゆっくりできるな」

 ミアがオリビア達を部屋に案内しているとテールが僕に声をかける。

「ニック様、ニック様もお部屋に戻りましょうか」
「ああ、その前に少しいいかな?」
「何でございましょうか?」
「コールとホップンの事なんだけど」

 僕の従士であるコールと僕に懐いているホップン、両者のいさかいは僕にとっては苦しいからとりあえずまずはテールに相談する事にしてみた。

「オリビアはコールが名前をからかったのが原因みたいな事を言ってたけど、ホップンも今一つその辺りに対して歯切れが悪いんだ、なんて言うか相性みたいなのがあるのかな?」
「ホップンはスキルの影響で、ニック様だけでなく他の者の言葉も理解できるようですし、コールの発言に敵意を感じたのでしょうか?」
「うーーーん、それ程の敵意があったとは思えないし、それにホップンはこの屋敷の人に対してもそこまで敵意はないようだからね」
「ニック様、ホップンはスキルの事もあるし離せないでしょうし、コールができる限りホップンに近づかないようにしか現状はできませんね」

 テールの言う通りかもしれない、そんな事を考えている内にミアが戻っ来て僕達に声をかける。

「あ、ニック様、テール様、まだこちらにおいでだったのですね」
「ミアか、オリビア達の事をありがとう、僕も部屋に戻るよ」
「あの、その前によろしいですか?」
「ミア、ニック様はお疲れだから少し休ませてあげてくれる」
「いいよ、テール、それでどうしたんだい?」
「あの、ニック様、オリビア様より聞いたのですがホップンとコール様がけんかをしたと」
「ああ、それでどうしようかってテールに相談していたんだ」
「そうでしたか、オリビア様のお話を聞いて私思ったんですが……」
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

退屈な人生を歩んでいたおっさんが異世界に飛ばされるも無自覚チートで無双しながらネットショッピングしたり奴隷を買ったりする話

菊池 快晴
ファンタジー
無難に生きて、真面目に勉強して、最悪なブラック企業に就職した男、君内志賀(45歳)。 そんな人生を歩んできたおっさんだったが、異世界に転生してチートを授かる。 超成熟、四大魔法、召喚術、剣術、魔力、どれをとっても異世界最高峰。 極めつけは異世界にいながら元の世界の『ネットショッピング』まで。 生真面目で不器用、そんなおっさんが、奴隷幼女を即購入!? これは、無自覚チートで無双する真面目なおっさんが、元の世界のネットショッピングを楽しみつつ、奴隷少女と異世界をマイペースに旅するほんわか物語です。

田舎暮らしと思ったら、異世界暮らしだった。

けむし
ファンタジー
突然の異世界転移とともに魔法が使えるようになった青年の、ほぼ手に汗握らない物語。 日本と異世界を行き来する転移魔法、物を複製する魔法。 あらゆる魔法を使えるようになった主人公は異世界で、そして日本でチート能力を発揮・・・するの? ゆる~くのんびり進む物語です。読者の皆様ものんびりお付き合いください。 感想などお待ちしております。

(完結)もふもふと幼女の異世界まったり旅

あかる
ファンタジー
死ぬ予定ではなかったのに、死神さんにうっかり魂を狩られてしまった!しかも証拠隠滅の為に捨てられて…捨てる神あれば拾う神あり? 異世界に飛ばされた魂を拾ってもらい、便利なスキルも貰えました! 完結しました。ところで、何位だったのでしょう?途中覗いた時は150~160位くらいでした。応援、ありがとうございました。そのうち新しい物も出す予定です。その時はよろしくお願いします。

八百長試合を引き受けていたが、もう必要ないと言われたので圧勝させてもらいます

海夏世もみじ
ファンタジー
 月一に開催されるリーヴェ王国最強決定大会。そこに毎回登場するアッシュという少年は、金をもらう代わりに対戦相手にわざと負けるという、いわゆる「八百長試合」をしていた。  だが次の大会が目前となったある日、もうお前は必要ないと言われてしまう。八百長が必要ないなら本気を出してもいい。  彼は手加減をやめ、“本当の力”を解放する。

おおぅ、神よ……ここからってマジですか?

夢限
ファンタジー
 俺こと高良雄星は39歳の一見すると普通の日本人だったが、実際は違った。  人見知りやトラウマなどが原因で、友人も恋人もいない、孤独だった。  そんな俺は、突如病に倒れ死亡。  次に気が付いたときそこには神様がいた。  どうやら、異世界転生ができるらしい。  よーし、今度こそまっとうに生きてやるぞー。  ……なんて、思っていた時が、ありました。  なんで、奴隷スタートなんだよ。  最底辺過ぎる。  そんな俺の新たな人生が始まったわけだが、問題があった。  それは、新たな俺には名前がない。  そこで、知っている人に聞きに行ったり、復讐したり。  それから、旅に出て生涯の友と出会い、恩を返したりと。  まぁ、いろいろやってみようと思う。  これは、そんな俺の新たな人生の物語だ。

公爵家長男はゴミスキルだったので廃嫡後冒険者になる(美味しいモノが狩れるなら文句はない)

音爽(ネソウ)
ファンタジー
記憶持ち転生者は元定食屋の息子。 魔法ありファンタジー異世界に転生した。彼は将軍を父に持つエリートの公爵家の嫡男に生まれかわる。 だが授かった職業スキルが「パンツもぐもぐ」という謎ゴミスキルだった。そんな彼に聖騎士の弟以外家族は冷たい。 見習い騎士にさえなれそうもない長男レオニードは廃嫡後は冒険者として生き抜く決意をする。 「ゴミスキルでも美味しい物を狩れれば満足だ」そんな彼は前世の料理で敵味方の胃袋を掴んで魅了しまくるグルメギャグ。

悠々自適な転生冒険者ライフ ~実力がバレると面倒だから周りのみんなにはナイショです~

こばやん2号
ファンタジー
とある大学に通う22歳の大学生である日比野秋雨は、通学途中にある工事現場の事故に巻き込まれてあっけなく死んでしまう。 それを不憫に思った女神が、異世界で生き返る権利と異世界転生定番のチート能力を与えてくれた。 かつて生きていた世界で趣味で読んでいた小説の知識から、自分の実力がバレてしまうと面倒事に巻き込まれると思った彼は、自身の実力を隠したまま自由気ままな冒険者をすることにした。 果たして彼の二度目の人生はうまくいくのか? そして彼は自分の実力を隠したまま平和な異世界生活をおくれるのか!? ※この作品はアルファポリス、小説家になろうの両サイトで同時配信しております。

システムバグで輪廻の輪から外れましたが、便利グッズ詰め合わせ付きで他の星に転生しました。

大国 鹿児
ファンタジー
輪廻転生のシステムのバグで輪廻の輪から外れちゃった! でも神様から便利なチートグッズ(笑)の詰め合わせをもらって、 他の星に転生しました!特に使命も無いなら自由気ままに生きてみよう! 主人公はチート無双するのか!? それともハーレムか!? はたまた、壮大なファンタジーが始まるのか!? いえ、実は単なる趣味全開の主人公です。 色々な秘密がだんだん明らかになりますので、ゆっくりとお楽しみください。 *** 作品について *** この作品は、真面目なチート物ではありません。 コメディーやギャグ要素やネタの多い作品となっております 重厚な世界観や派手な戦闘描写、ざまあ展開などをお求めの方は、 この作品をスルーして下さい。 *カクヨム様,小説家になろう様でも、別PNで先行して投稿しております。

処理中です...