2 / 77
異世界での転生
出生と命名
しおりを挟む
寝不足、過労様々な要因がたたり、僕は往診に行く途中で心臓の発作により命を落としてしまう。
これが医者の不養生というやつか、まさか自分が味わうなんて、高田さんの犬は大丈夫か?
段々と意識が遠くなり、死んでしまうのかと思ったら、次の瞬間僕は思わぬ光景を目にする。
何だろうこの部屋は随分と豪華な部屋だが、まさか天国か?そう考えているといろんな声が聞こえる。
「おめでとうございます、マリアン様男の子ですよ」
「ありがとう無事に生まれたのね」
「でかしたぞマリアン、我が家もこれで安泰だ」
「もうあなたったたら、ですが嬉しいですね」
男の子の出産?それに我が家?ん?あれ声は聞こえるが声が出せない、それに……おそるおそる手を見ると自分の手が恐ろしいほど小さくなっているのに驚き声を出せないから泣き叫んでしまう。
「オギャーーー!オギャーーー!」
「とても大きな産声ね、キャシー、私は初産だけど、赤ちゃんというのはみんなこのように生まれたばかりは泣くのね」
「ええ、ですが私には少々違った意味で泣いているように聞こえますが……」
「まあ元気な子で何よりだ、この子はこれから我がテリナン家を継いでもらわねばならんし、気概のあるのは結構なことだ」
信じられないがどうやら僕は死んだことで赤ん坊に転生したようだ。
「ガリアス様おめでとうございます。ガリアス様のように勇敢で、マリアン様のようにお優しいお子になられることをこのキャシーも願っております」
「さてと数日したら教会に行き、名をつけてもらわねばな」
とりあえずここまでの会話で僕が理解したのは父の名前はガリアスと言ってテリナン家、王家か貴族の家かは分からないけど、庶民の家ではない事は確かだな。後継者とか言ってたし、いずれにしても父はそのテリナン家を仕切っているんだな。そして母の名前はマリアン、ブロンド髪ですごい美人だな。
そしてあの女の人はキャシーって言って、この夫婦が頼りにしている事から助産師みたいな人かな?
ただの産声と、驚きのあまりの泣き叫びを聞き分けられることからかなり慣れていそうだな。
そして数日後、両親に教会に連れられてそこの神父さんらしき人に名をつけられる。
「ガリアス様、ニックという名はいかがでしょうか?」
「ニック、そうか良かろう!お前はニック・テリナン、未来のテリナン家当主にしてクッキ領主だ!」
「ニック、元気に育ってね」
「3歳になられたらニック様に洗礼の儀を行いますのでまたよろしくお願いいたします」
こうして僕はニック・テリナンとして新たな生を受け、そして13歳になった僕に転機が訪れた。
これが医者の不養生というやつか、まさか自分が味わうなんて、高田さんの犬は大丈夫か?
段々と意識が遠くなり、死んでしまうのかと思ったら、次の瞬間僕は思わぬ光景を目にする。
何だろうこの部屋は随分と豪華な部屋だが、まさか天国か?そう考えているといろんな声が聞こえる。
「おめでとうございます、マリアン様男の子ですよ」
「ありがとう無事に生まれたのね」
「でかしたぞマリアン、我が家もこれで安泰だ」
「もうあなたったたら、ですが嬉しいですね」
男の子の出産?それに我が家?ん?あれ声は聞こえるが声が出せない、それに……おそるおそる手を見ると自分の手が恐ろしいほど小さくなっているのに驚き声を出せないから泣き叫んでしまう。
「オギャーーー!オギャーーー!」
「とても大きな産声ね、キャシー、私は初産だけど、赤ちゃんというのはみんなこのように生まれたばかりは泣くのね」
「ええ、ですが私には少々違った意味で泣いているように聞こえますが……」
「まあ元気な子で何よりだ、この子はこれから我がテリナン家を継いでもらわねばならんし、気概のあるのは結構なことだ」
信じられないがどうやら僕は死んだことで赤ん坊に転生したようだ。
「ガリアス様おめでとうございます。ガリアス様のように勇敢で、マリアン様のようにお優しいお子になられることをこのキャシーも願っております」
「さてと数日したら教会に行き、名をつけてもらわねばな」
とりあえずここまでの会話で僕が理解したのは父の名前はガリアスと言ってテリナン家、王家か貴族の家かは分からないけど、庶民の家ではない事は確かだな。後継者とか言ってたし、いずれにしても父はそのテリナン家を仕切っているんだな。そして母の名前はマリアン、ブロンド髪ですごい美人だな。
そしてあの女の人はキャシーって言って、この夫婦が頼りにしている事から助産師みたいな人かな?
ただの産声と、驚きのあまりの泣き叫びを聞き分けられることからかなり慣れていそうだな。
そして数日後、両親に教会に連れられてそこの神父さんらしき人に名をつけられる。
「ガリアス様、ニックという名はいかがでしょうか?」
「ニック、そうか良かろう!お前はニック・テリナン、未来のテリナン家当主にしてクッキ領主だ!」
「ニック、元気に育ってね」
「3歳になられたらニック様に洗礼の儀を行いますのでまたよろしくお願いいたします」
こうして僕はニック・テリナンとして新たな生を受け、そして13歳になった僕に転機が訪れた。
467
お気に入りに追加
1,024
あなたにおすすめの小説
婚約破棄された上に国外追放された聖女はチート級冒険者として生きていきます~私を追放した王国が大変なことになっている?へぇ、そうですか~
夏芽空
ファンタジー
無茶な仕事量を押し付けられる日々に、聖女マリアはすっかり嫌気が指していた。
「聖女なんてやってられないわよ!」
勢いで聖女の杖を叩きつけるが、跳ね返ってきた杖の先端がマリアの顎にクリーンヒット。
そのまま意識を失う。
意識を失ったマリアは、暗闇の中で前世の記憶を思い出した。
そのことがきっかけで、マリアは強い相手との戦いを望むようになる。
そしてさらには、チート級の力を手に入れる。
目を覚ましたマリアは、婚約者である第一王子から婚約破棄&国外追放を命じられた。
その言葉に、マリアは大歓喜。
(国外追放されれば、聖女という辛いだけの役目から解放されるわ!)
そんな訳で、大はしゃぎで国を出ていくのだった。
外の世界で冒険者という存在を知ったマリアは、『強い相手と戦いたい』という前世の自分の願いを叶えるべく自らも冒険者となり、チート級の力を使って、順調にのし上がっていく。
一方、マリアを追放した王国は、その軽率な行いのせいで異常事態が発生していた……。
《完結》転生令嬢の甘い?異世界スローライフ ~神の遣いのもふもふを添えて~
芽生 (メイ)
ファンタジー
ガタガタと揺れる馬車の中、天海ハルは目を覚ます。
案ずるメイドに頭の中の記憶を頼りに会話を続けるハルだが
思うのはただ一つ
「これが異世界転生ならば詰んでいるのでは?」
そう、ハルが転生したエレノア・コールマンは既に断罪後だったのだ。
エレノアが向かう先は正道院、膨大な魔力があるにもかかわらず
攻撃魔法は封じられたエレノアが使えるのは生活魔法のみ。
そんなエレノアだが、正道院に来てあることに気付く。
自給自足で野菜やハーブ、畑を耕し、限られた人々と接する
これは異世界におけるスローライフが出来る?
希望を抱き始めたエレノアに突然現れたのはふわふわもふもふの狐。
だが、メイドが言うにはこれは神の使い、聖女の証?
もふもふと共に過ごすエレノアのお菓子作りと異世界スローライフ!
※場所が正道院で女性中心のお話です
※小説家になろう! カクヨムにも掲載中
異世界に転生をしてバリアとアイテム生成スキルで幸せに生活をしたい。
みみっく
ファンタジー
女神様の手違いで通勤途中に気を失い、気が付くと見知らぬ場所だった。目の前には知らない少女が居て、彼女が言うには・・・手違いで俺は死んでしまったらしい。手違いなので新たな世界に転生をさせてくれると言うがモンスターが居る世界だと言うので、バリアとアイテム生成スキルと無限収納を付けてもらえる事になった。幸せに暮らすために行動をしてみる・・・
魔術師セナリアンの憂いごと
野村にれ
ファンタジー
エメラルダ王国。優秀な魔術師が多く、大陸から少し離れた場所にある島国である。
偉大なる魔術師であったシャーロット・マクレガーが災い、争いを防ぎ、魔力による弊害を律し、国の礎を作ったとされている。
シャーロットは王家に忠誠を、王家はシャーロットに忠誠を誓い、この国は栄えていった。
現在は魔力が無い者でも、生活や移動するのに便利な魔道具もあり、移住したい国でも挙げられるほどになった。
ルージエ侯爵家の次女・セナリアンは恵まれた人生だと多くの人は言うだろう。
公爵家に嫁ぎ、あまり表舞台に出る質では無かったが、経営や商品開発にも尽力した。
魔術師としても優秀であったようだが、それはただの一端でしかなかったことは、没後に判明することになる。
厄介ごとに溜息を付き、憂鬱だと文句を言いながら、日々生きていたことをほとんど知ることのないままである。
【R18】清掃員加藤望、社長の弱みを握りに来ました!
Bu-cha
恋愛
ずっと好きだった初恋の相手、社長の弱みを握る為に頑張ります!!にゃんっ♥
財閥の分家の家に代々遣える“秘書”という立場の“家”に生まれた加藤望。
”秘書“としての適正がない”ダメ秘書“の望が12月25日の朝、愛している人から連れてこられた場所は初恋の男の人の家だった。
財閥の本家の長男からの指示、”星野青(じょう)の弱みを握ってくる“という仕事。
財閥が青さんの会社を吸収する為に私を任命した・・・!!
青さんの弱みを握る為、“ダメ秘書”は今日から頑張ります!!
関連物語
『お嬢様は“いけないコト”がしたい』
『“純”の純愛ではない“愛”の鍵』連載中
『雪の上に犬と猿。たまに男と女。』
エブリスタさんにて恋愛トレンドランキング最高11位
『好き好き大好きの嘘』
エブリスタさんにて恋愛トレンドランキング最高36位
『約束したでしょ?忘れちゃった?』
エブリスタさんにて恋愛トレンドランキング最高30位
※表紙イラスト Bu-cha作
転生したら血塗れ皇帝の妹のモブでした。
iBuKi
恋愛
謀反が起きて皇帝である父は皇妃と共に処刑された。
皇帝の側室であった私の母は、皇帝と皇妃が処刑された同日に毒杯を賜り毒殺。
皇帝と皇妃の子であった皇子が、新たな皇帝として即位した。
御年十才での即位であった。
そこからは数々の武勲や功績を積み、周辺諸国を属国として支配下においた。
そこまでたったの三年であった。
歴代最高の莫大な魔力を持ち、武の神に愛された皇帝の二つ名は…
――――“魔王”である。
皇帝と皇妃を処刑し側室を毒殺した残虐さで知られ、影では“血塗れ皇帝”とも呼ばれていた。
前世、日本という国で普通の大学2年生だった私。
趣味は読書と映画鑑賞。
「勉強ばっかしてないで、たまにはコレで息抜きしてみて面白いから!」
仲の良い友人にポンっと渡されたのは、所謂乙女ゲームってやつ。
「たまにはこういうので息抜きもいいかな?」
レポートを作成するしか使用しないパソコンの電源を入れてプレイしたのは
『too much love ~溺愛されて~』
というド直球なタイトルの乙女ゲーム。タイトル通りに溺愛されたい女子の思いに応えたゲームだった。
声優の美声じゃなきゃ電源落としてるな…と思うクサイ台詞満載のゲーム。
プレイしたからにはと、コンプリートするくらいに遊んだ。
私、ゲームの世界に転生したの!?
驚いて、一週間熱を出した。
そして、そんな私は悪役令嬢でもなく、ヒロインでもなく……
高難度のシークレットキャラ“隣国の皇帝シュヴァリエ”の妹に転生する。
強大な大国であり、幼くして皇帝に即位した男が兄…。
残虐で冷酷無慈悲から呼ばれるようになった、二つ名。
“魔王”または“血塗れの皇帝”と呼ばれている。
――――とんでもない立場に転生したもんだわ…。
父だった皇帝も側室だった私の母も殺された。
そして、私は更に思い出す…私はこの兄に斬殺される事を。
だ、誰か助けてぇええ!(心の悲鳴)
――――この未来を知る者は私しかいない…私を助けるのは私だけ!
兄から殺されない様に頑張るしかない!
✂----------------------------
タグは後々追加するかもです…
R15で開始しましたが、R18にするかこれも悩み中。
別枠を作ってそこに載せるか、このままここに載せるか。
現在、恋愛的な流れはまだまだ先のようです…
不定期更新です(*˘︶˘*).。.:*♡
カクヨム様、なろう様でも投稿しております。
いらないと言ったのはあなたの方なのに
水谷繭
恋愛
精霊師の名門に生まれたにも関わらず、精霊を操ることが出来ずに冷遇されていたセラフィーナ。
セラフィーナは、生家から救い出して王宮に連れてきてくれた婚約者のエリオット王子に深く感謝していた。
エリオットに尽くすセラフィーナだが、関係は歪つなままで、セラよりも能力の高いアメリアが現れると完全に捨て置かれるようになる。
ある日、エリオットにお前がいるせいでアメリアと婚約できないと言われたセラは、二人のために自分は死んだことにして隣国へ逃げようと思いつく。
しかし、セラがいなくなればいいと言っていたはずのエリオットは、実際にセラが消えると血相を変えて探しに来て……。
◆表紙画像はGirly drop様からお借りしました🍬
◇いいね、エールありがとうございます!
所詮は他人事と言われたので他人になります!婚約者も親友も見捨てることにした私は好きに生きます!
ユウ
恋愛
辺境伯爵令嬢のリーゼロッテは幼馴染と婚約者に悩まされてきた。
幼馴染で親友であるアグネスは侯爵令嬢であり王太子殿下の婚約者ということもあり幼少期から王命によりサポートを頼まれていた。
婚約者である伯爵家の令息は従妹であるアグネスを大事にするあまり、婚約者であるサリオンも優先するのはアグネスだった。
王太子妃になるアグネスを優先することを了承ていたし、大事な友人と婚約者を愛していたし、尊敬もしていた。
しかしその関係に亀裂が生じたのは一人の女子生徒によるものだった。
貴族でもない平民の少女が特待生としてに入り王太子殿下と懇意だったことでアグネスはきつく当たり、婚約者も同調したのだが、相手は平民の少女。
遠回しに二人を注意するも‥
「所詮あなたは他人だもの!」
「部外者がしゃしゃりでるな!」
十年以上も尽くしてきた二人の心のない言葉に愛想を尽かしたのだ。
「所詮私は他人でしかないので本当の赤の他人になりましょう」
関係を断ったリーゼロッテは国を出て隣国で生きていくことを決めたのだが…
一方リーゼロッテが学園から姿を消したことで二人は王家からも責められ、孤立してしまうのだった。
なんとか学園に連れ戻そうと試みるのだが…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる