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目指せSランク
協力とお願い
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ティアが新たなスキル『逆転効果』を習得した事を知ったニラダは効果のすごさに感心しながらも実戦でどれだけ通用するかが重要だと主張し、自分達が強くなる事の大事さを訴える。
そんな中ミヨモより剣の師匠をAランク冒険者であるカイルにお願いしてはどうかという提案が出て、ニラダは驚く。
「ちょ、ちょっと待ってくれミヨモ、カイルさんに剣の師匠をお願いするだって?」
「うん、だってあの人、剣を装備していたし、Aランク冒険者からなら学べる事が多いんじゃないかな」
「だけど、いきなりお願いして失礼じゃないかな、今日知り合ったばかりだし」
「でもニラダ君、ケンさんには会ってすぐお願いしてたじゃない」
ニラダはミヨモの提案にいきなりカイルにお願いするのは失礼ではないかと反論するが、ミヨモからは拳法の師匠であるケンには会ってすぐお願いした事を指摘されるが、その理由についても話す。
「ほ、ほらあれはケンさんと一緒に戦ってさ、その互いの実力とかが見極められたからだし、事前にジャンとも知り合っていたのも大きかったからだよ」
「なんか、後付けの言い訳っぽく聞こえるよ、何も私は無条件で教えてもらえばいいって言ってないし、教えてもらう代わりにニラダ君、ううん、私達があの人の為になにかできる事をすればいいんじゃないかな」
「だけど、俺達からあの人に与えられるメリットがそうあるとは思えない、俺達も手にしていないアイテムだって所有しているだろうし」
「私は色々あると思うけどな、例えばドットさんを紹介してみるとか?」
「ドットおじさんか、素材がたまって処理に困っているならありかもしれないな」
ミヨモよりドットを鍛冶師として紹介してみてはという案にニラダは少し思案してみた、ドットの鍛冶の腕は確かではあるし、もしまだカイルがドットに会った事がなかったら紹介するのも一つの手と考えている中、ミヨモからもう1つ別の案が提示される。
「あとは、これはあんまり自信ないんだけど、あの人のクエストにも協力できないかなって思っている」
「クエストに協力?」
「うん?カイルさん、前に協力してくれた人達がクエストで死んで悔しい思いをしているし、私達がその人達程強いかは分からないけど、一緒に悔しさを晴らせないかなって……」
ミヨモの表情を見てニラダも思う事があった。それはギガングに遭遇した時、最善は尽くした自信はあるが運よく全員生き残れたという自覚がある事、そしてカイルにとっては自分だけが生き残ってしまった無念さと罪悪感がある事、それらを晴らす協力もできないかとニラダも考えつつあった。
そんな中ミヨモより剣の師匠をAランク冒険者であるカイルにお願いしてはどうかという提案が出て、ニラダは驚く。
「ちょ、ちょっと待ってくれミヨモ、カイルさんに剣の師匠をお願いするだって?」
「うん、だってあの人、剣を装備していたし、Aランク冒険者からなら学べる事が多いんじゃないかな」
「だけど、いきなりお願いして失礼じゃないかな、今日知り合ったばかりだし」
「でもニラダ君、ケンさんには会ってすぐお願いしてたじゃない」
ニラダはミヨモの提案にいきなりカイルにお願いするのは失礼ではないかと反論するが、ミヨモからは拳法の師匠であるケンには会ってすぐお願いした事を指摘されるが、その理由についても話す。
「ほ、ほらあれはケンさんと一緒に戦ってさ、その互いの実力とかが見極められたからだし、事前にジャンとも知り合っていたのも大きかったからだよ」
「なんか、後付けの言い訳っぽく聞こえるよ、何も私は無条件で教えてもらえばいいって言ってないし、教えてもらう代わりにニラダ君、ううん、私達があの人の為になにかできる事をすればいいんじゃないかな」
「だけど、俺達からあの人に与えられるメリットがそうあるとは思えない、俺達も手にしていないアイテムだって所有しているだろうし」
「私は色々あると思うけどな、例えばドットさんを紹介してみるとか?」
「ドットおじさんか、素材がたまって処理に困っているならありかもしれないな」
ミヨモよりドットを鍛冶師として紹介してみてはという案にニラダは少し思案してみた、ドットの鍛冶の腕は確かではあるし、もしまだカイルがドットに会った事がなかったら紹介するのも一つの手と考えている中、ミヨモからもう1つ別の案が提示される。
「あとは、これはあんまり自信ないんだけど、あの人のクエストにも協力できないかなって思っている」
「クエストに協力?」
「うん?カイルさん、前に協力してくれた人達がクエストで死んで悔しい思いをしているし、私達がその人達程強いかは分からないけど、一緒に悔しさを晴らせないかなって……」
ミヨモの表情を見てニラダも思う事があった。それはギガングに遭遇した時、最善は尽くした自信はあるが運よく全員生き残れたという自覚がある事、そしてカイルにとっては自分だけが生き残ってしまった無念さと罪悪感がある事、それらを晴らす協力もできないかとニラダも考えつつあった。
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