130 / 192
目指せSランク
龍の葉
しおりを挟む
とりあえずニラダはクエストの事もある為、引き続きケンとの拳法の訓練、そして一番のメインウエポンである剣の指導者を見つけて修行する事を決意した翌日にニラダ達『成長しあう者達』はギルドへと集合し、次のクエストに向けての話し合いをしていた。
「早速だけど、みんな今回のクエストはこのクロスマウンテンにある龍の葉の採取にしたいと思っている」
「その前に聞くけどよその龍の葉って何なんだ?」
「私が説明するははるか昔このクロスマウンテンに龍が舞い降りて勇者との戦いがもとで出血し、その血が葉に付着した事で龍の葉と言われているのよ」
「その龍の葉を手に入れると何かいいことがあるのか?」
ジャンが龍の葉についてティアに尋ねると、ティアが返答をする。
「この龍の血は一時は不老不死の血とも呼ばれていたけど、実際はケガや病気を治し、病気への耐性がついて、長寿になりやすい事が分かったの」
「そしてそれは山の葉にも影響し、葉自体が枯れることなく咲き続け、更にその葉にも龍の血ほどではないがケガや病気の治療効果が付与されたんだ」
「そうなのか、だったらその葉をもっと集めりゃあみんなの病気やケガが治っていい事だらけじゃないのか?」
「それがそうでもなく、健康体を求めるのは人間だけでなく魔物も求めるみたいで簡単に手の入らない物になっているのよ」
健康体を求めるのは人間だけでなく魔物も求めるという発言に対してミヨモが疑問を感じてティアに尋ねる。
「でもティアさん、魔物が本能とかだけで本当にその場所を求めて移動したのかな?」
「いいところに気付いたわねミヨモ、魔物にも当然本能的に死への忌避感はあるし、生きようとする行動はあるわ、でも意識的にこの場所を求める魔物がいるとすれば?」
「そうか、魔王軍の生き残りの……」
「そう、もしかしたらここに生息している魔物をその魔王軍の生き残りの魔物が指揮していてなおかつ強化しているかもしれない、多くの冒険者が採取に失敗する理由はそこにあるかもね」
「さらにまだその魔物を討ち取ったという話はない、そこで貴重な龍の葉の採取とその魔物の討伐を目的に今回のクエストを受けたいと思う」
ニラダが今回のクエストを受けた理由を強調するとジャンから疑問をぶつけられる。
「だけどよニラダ、この間ケンから色々身体の使い方を指摘されていただろう、剣の師匠だってまだ見つかっていないのにそんな奴に挑んで大丈夫なのか?」
「確かに一騎打ちなら骨は折れそうだけど、みんなの得意を合わせれば魔王軍の生き残りの魔物とも戦えるはずだ」
「……まあ、どっちみち避けては通れないしな、やるしかねえな」
ニラダ達は一路クロスマウンテンを目指す事とする。
「早速だけど、みんな今回のクエストはこのクロスマウンテンにある龍の葉の採取にしたいと思っている」
「その前に聞くけどよその龍の葉って何なんだ?」
「私が説明するははるか昔このクロスマウンテンに龍が舞い降りて勇者との戦いがもとで出血し、その血が葉に付着した事で龍の葉と言われているのよ」
「その龍の葉を手に入れると何かいいことがあるのか?」
ジャンが龍の葉についてティアに尋ねると、ティアが返答をする。
「この龍の血は一時は不老不死の血とも呼ばれていたけど、実際はケガや病気を治し、病気への耐性がついて、長寿になりやすい事が分かったの」
「そしてそれは山の葉にも影響し、葉自体が枯れることなく咲き続け、更にその葉にも龍の血ほどではないがケガや病気の治療効果が付与されたんだ」
「そうなのか、だったらその葉をもっと集めりゃあみんなの病気やケガが治っていい事だらけじゃないのか?」
「それがそうでもなく、健康体を求めるのは人間だけでなく魔物も求めるみたいで簡単に手の入らない物になっているのよ」
健康体を求めるのは人間だけでなく魔物も求めるという発言に対してミヨモが疑問を感じてティアに尋ねる。
「でもティアさん、魔物が本能とかだけで本当にその場所を求めて移動したのかな?」
「いいところに気付いたわねミヨモ、魔物にも当然本能的に死への忌避感はあるし、生きようとする行動はあるわ、でも意識的にこの場所を求める魔物がいるとすれば?」
「そうか、魔王軍の生き残りの……」
「そう、もしかしたらここに生息している魔物をその魔王軍の生き残りの魔物が指揮していてなおかつ強化しているかもしれない、多くの冒険者が採取に失敗する理由はそこにあるかもね」
「さらにまだその魔物を討ち取ったという話はない、そこで貴重な龍の葉の採取とその魔物の討伐を目的に今回のクエストを受けたいと思う」
ニラダが今回のクエストを受けた理由を強調するとジャンから疑問をぶつけられる。
「だけどよニラダ、この間ケンから色々身体の使い方を指摘されていただろう、剣の師匠だってまだ見つかっていないのにそんな奴に挑んで大丈夫なのか?」
「確かに一騎打ちなら骨は折れそうだけど、みんなの得意を合わせれば魔王軍の生き残りの魔物とも戦えるはずだ」
「……まあ、どっちみち避けては通れないしな、やるしかねえな」
ニラダ達は一路クロスマウンテンを目指す事とする。
0
お気に入りに追加
180
あなたにおすすめの小説

最強無敗の少年は影を従え全てを制す
ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。
産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。
カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。
しかし彼の力は生まれながらにして最強。
そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。
役立たずと言われダンジョンで殺されかけたが、実は最強で万能スキルでした !
本条蒼依
ファンタジー
地球とは違う異世界シンアースでの物語。
主人公マルクは神聖の儀で何にも反応しないスキルを貰い、絶望の淵へと叩き込まれる。
その役に立たないスキルで冒険者になるが、役立たずと言われダンジョンで殺されかけるが、そのスキルは唯一無二の万能スキルだった。
そのスキルで成り上がり、ダンジョンで裏切った人間は落ちぶれざまあ展開。
主人公マルクは、そのスキルで色んなことを解決し幸せになる。
ハーレム要素はしばらくありません。
スライムすら倒せない底辺冒険者の俺、レベルアップしてハーレムを築く(予定)〜ユニークスキル[レベルアップ]を手に入れた俺は最弱魔法で無双する
カツラノエース
ファンタジー
ろくでもない人生を送っていた俺、海乃 哲也は、
23歳にして交通事故で死に、異世界転生をする。
急に異世界に飛ばされた俺、もちろん金は無い。何とか超初級クエストで金を集め武器を買ったが、俺に戦いの才能は無かったらしく、スライムすら倒せずに返り討ちにあってしまう。
完全に戦うということを諦めた俺は危険の無い薬草集めで、何とか金を稼ぎ、ひもじい思いをしながらも生き繋いでいた。
そんな日々を過ごしていると、突然ユニークスキル[レベルアップ]とやらを獲得する。
最初はこの胡散臭過ぎるユニークスキルを疑ったが、薬草集めでレベルが2に上がった俺は、好奇心に負け、ダメ元で再びスライムと戦う。
すると、前までは歯が立たなかったスライムをすんなり倒せてしまう。
どうやら本当にレベルアップしている模様。
「ちょっと待てよ?これなら最強になれるんじゃね?」
最弱魔法しか使う事の出来ない底辺冒険者である俺が、レベルアップで高みを目指す物語。
他サイトにも掲載しています。

スキルを得られない特殊体質の少年。祠を直したらユニークスキルもらえた(なんで??)
屯神 焔
ファンタジー
魔法が存在し、魔物が跋扈し、人々が剣を磨き戦う世界、『ミリオン』
この世界では自身の強さ、もしくは弱さを知られる『ステータス』が存在する。
そして、どんな人でも、亜人でも、動物でも、魔物でも、生まれつきスキルを授かる。
それは、平凡か希少か、1つか2つ以上か、そういった差はあれ不変の理だ。
しかし、この物語の主人公、ギル・フィオネットは、スキルを授からなかった。
正確には、どんなスキルも得られない体質だったのだ。
そんな彼は、田舎の小さな村で生まれ暮らしていた。
スキルを得られない体質の彼を、村は温かく迎え・・・はしなかった。
迫害はしなかったが、かといって歓迎もしなかった。
父親は彼の体質を知るや否や雲隠れし、母は長年の無理がたたり病気で亡くなった。
一人残された彼は、安い賃金で雑用をこなし、その日暮らしを続けていた。
そんな彼の唯一の日課は、村のはずれにある古びた小さな祠の掃除である。
毎日毎日、少しずつ、汚れをふき取り、欠けてしまった所を何とか直した。
そんなある日。
『ありがとう。君のおかげで私はここに取り残されずに済んだ。これは、せめてものお礼だ。君の好きなようにしてくれてかまわない。本当に、今までありがとう。』
「・・・・・・え?」
祠に宿っていた、太古の時代を支配していた古代龍が、感謝の言葉と祠とともに消えていった。
「祠が消えた?」
彼は、朝起きたばかりで寝ぼけていたため、最後の「ありがとう」しか聞こえていなかった。
「ま、いっか。」
この日から、彼の生活は一変する。
ボッチになった僕がうっかり寄り道してダンジョンに入った結果
安佐ゆう
ファンタジー
第一の人生で心残りがあった者は、異世界に転生して未練を解消する。
そこは「第二の人生」と呼ばれる世界。
煩わしい人間関係から遠ざかり、のんびり過ごしたいと願う少年コイル。
学校を卒業したのち、とりあえず幼馴染たちとパーティーを組んで冒険者になる。だが、コイルのもつギフトが原因で、幼馴染たちのパーティーから追い出されてしまう。
ボッチになったコイルだったが、これ幸いと本来の目的「のんびり自給自足」を果たすため、町を出るのだった。
ロバのポックルとのんびり二人旅。ゴールと決めた森の傍まで来て、何気なくフラっとダンジョンに立ち寄った。そこでコイルを待つ運命は……
基本的には、ほのぼのです。
設定を間違えなければ、毎日12時、18時、22時に更新の予定です。

異世界から帰ってきた勇者は既に擦り切れている。
暁月ライト
ファンタジー
魔王を倒し、邪神を滅ぼし、五年の冒険の果てに役割を終えた勇者は地球へと帰還する。 しかし、遂に帰還した地球では何故か三十年が過ぎており……しかも、何故か普通に魔術が使われており……とはいえ最強な勇者がちょっとおかしな現代日本で無双するお話です。

異世界転生した俺は平和に暮らしたいと願ったのだが
倉田 フラト
ファンタジー
「異世界に転生か再び地球に転生、
どちらが良い?……ですか。」
「異世界転生で。」
即答。
転生の際に何か能力を上げると提案された彼。強大な力を手に入れ英雄になるのも可能、勇者や英雄、ハーレムなんだって可能だったが、彼は「平和に暮らしたい」と言った。何の力も欲しない彼に神様は『コール』と言った念話の様な能力を授け、彼の願いの通り平和に生活が出来る様に転生をしたのだが……そんな彼の願いとは裏腹に家庭の事情で知らぬ間に最強になり……そんなファンタジー大好きな少年が異世界で平和に暮らして――行けたらいいな。ブラコンの姉をもったり、神様に気に入られたりして今日も一日頑張って生きていく物語です。基本的に主人公は強いです、それよりも姉の方が強いです。難しい話は書けないので書きません。軽い気持ちで呼んでくれたら幸いです。
なろうにも数話遅れてますが投稿しております。
誤字脱字など多いと思うので指摘してくれれば即直します。
自分でも見直しますが、ご協力お願いします。
感想の返信はあまりできませんが、しっかりと目を通してます。

第3次パワフル転生野球大戦ACE
青空顎門
ファンタジー
宇宙の崩壊と共に、別宇宙の神々によって魂の選別(ドラフト)が行われた。
野球ゲームの育成モードで遊ぶことしか趣味がなかった底辺労働者の男は、野球によって世界の覇権が決定される宇宙へと記憶を保ったまま転生させられる。
その宇宙の神は、自分の趣味を優先して伝説的大リーガーの魂をかき集めた後で、国家間のバランスが完全崩壊する未来しかないことに気づいて焦っていた。野球狂いのその神は、世界の均衡を保つため、ステータスのマニュアル操作などの特典を主人公に与えて送り出したのだが……。
果たして運動不足の野球ゲーマーは、マニュアル育成の力で世界最強のベースボールチームに打ち勝つことができるのか!?
※小説家になろう様、カクヨム様、ノベルアップ+様、ノベルバ様にも掲載しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる