218 / 273
異世界で仲間が増えました
とれない休み
しおりを挟む
新しい事業であるリハビリ中の食事メニュー作りの契約が成立し、俺とメルは詰所を出て帰路につく前にメルの方から話しかけてくる。
「ユーイチ君、サンプルメニュー作りが必要だし、明日は私も今日紹介されたお宅に行くわ」
「そうだな、だけど先にリハビリを始めているし、メルが来てからサンプルメニューを紹介するよ」
「そっか、それじゃあお願いね」
「ああ」
そう言って、俺は診療所に、メルはお店へと帰っていった。
歩いて診療所に到着するがもう診察時間まで時間がないし、ミミ達への報告は後とし、まずは午後の診療準備を始める。
そして午後の診療も特に大きな問題がなく終えると、診療時間が終了し患者が来ないと悟ったミーザが俺に尋ねてくる。
「ねえねえ、ユーイチ、そういえばリハビリ中のご飯の話ってどうなったの?」
「ああ、メルとの契約も成立し、明日早速紹介されたお宅に往診をする事になった」
「いきなり明日!それは大変だね」
「早く来て欲しいそうだし、メルも初日だからサンプルメニュー作りに来てくれる」
俺とミーザが話しているとミミも話に入ってくる。
「ユーイチ様、そちらのお宅の方は食事作りまでは希望されているのですか?」
「いや、そこはまだ話は聞かないと分からないな」
「それでしたら私もリハビリとお料理のお手伝いに参ります。幸い明日は私も治療の往診はありませんから」
「そうか、分かったお願いするよ」
必要な時は休みを申請しますと言ってくれたミミだったが、あれからも診療所が休みの日以外はここに来ている。今が慌ただしくていいにくいかもしれないな。もう少し様子を見てなかなか休みをとろうとしないならこっちから促すのも手だな。
「あのユーイチ様、どうかなさいましたか?」
「いや、何でもない、とりあえず明日は頼むぞ」
「はい、それではお疲れ様でした」
「ああ、お疲れ」
ミミが診療所を出て、気配を感じなくなるとミーザがまたしても俺に声をかける。
「ねえ、ユーイチ、ユーイチもあれからミミが休んでいない事を気にしてた?」
「ミーザ、そう言うって事はミーザも気にはなっていたのか」
「まあね、自分から休みますって今の状況じゃ言いにくいのかもね」
「だけどこのままじゃズルズルしてしまいそうだし、何か考えないとな」
ミーザもやっぱりミミがなかなか休めない事を気にしていたのか、とりあえず今回の往診のリハビリ中の食事作りが一段落したらミミが休みやすくなる方法も考えないとな。
ミミに治療法を教えてもらう暇も惜しいな。仕方ない、あれでまた合間に探してみるか。
「ユーイチ君、サンプルメニュー作りが必要だし、明日は私も今日紹介されたお宅に行くわ」
「そうだな、だけど先にリハビリを始めているし、メルが来てからサンプルメニューを紹介するよ」
「そっか、それじゃあお願いね」
「ああ」
そう言って、俺は診療所に、メルはお店へと帰っていった。
歩いて診療所に到着するがもう診察時間まで時間がないし、ミミ達への報告は後とし、まずは午後の診療準備を始める。
そして午後の診療も特に大きな問題がなく終えると、診療時間が終了し患者が来ないと悟ったミーザが俺に尋ねてくる。
「ねえねえ、ユーイチ、そういえばリハビリ中のご飯の話ってどうなったの?」
「ああ、メルとの契約も成立し、明日早速紹介されたお宅に往診をする事になった」
「いきなり明日!それは大変だね」
「早く来て欲しいそうだし、メルも初日だからサンプルメニュー作りに来てくれる」
俺とミーザが話しているとミミも話に入ってくる。
「ユーイチ様、そちらのお宅の方は食事作りまでは希望されているのですか?」
「いや、そこはまだ話は聞かないと分からないな」
「それでしたら私もリハビリとお料理のお手伝いに参ります。幸い明日は私も治療の往診はありませんから」
「そうか、分かったお願いするよ」
必要な時は休みを申請しますと言ってくれたミミだったが、あれからも診療所が休みの日以外はここに来ている。今が慌ただしくていいにくいかもしれないな。もう少し様子を見てなかなか休みをとろうとしないならこっちから促すのも手だな。
「あのユーイチ様、どうかなさいましたか?」
「いや、何でもない、とりあえず明日は頼むぞ」
「はい、それではお疲れ様でした」
「ああ、お疲れ」
ミミが診療所を出て、気配を感じなくなるとミーザがまたしても俺に声をかける。
「ねえ、ユーイチ、ユーイチもあれからミミが休んでいない事を気にしてた?」
「ミーザ、そう言うって事はミーザも気にはなっていたのか」
「まあね、自分から休みますって今の状況じゃ言いにくいのかもね」
「だけどこのままじゃズルズルしてしまいそうだし、何か考えないとな」
ミーザもやっぱりミミがなかなか休めない事を気にしていたのか、とりあえず今回の往診のリハビリ中の食事作りが一段落したらミミが休みやすくなる方法も考えないとな。
ミミに治療法を教えてもらう暇も惜しいな。仕方ない、あれでまた合間に探してみるか。
0
お気に入りに追加
950
あなたにおすすめの小説
完結【進】ご都合主義で生きてます。-通販サイトで異世界スローライフのはずが?!-
ジェルミ
ファンタジー
32歳でこの世を去った相川涼香は、異世界の女神ゼクシーにより転移を誘われる。
断ると今度生まれ変わる時は、虫やダニかもしれないと脅され転移を選んだ。
彼女は女神に不便を感じない様に通販サイトの能力と、しばらく暮らせるだけのお金が欲しい、と願った。
通販サイトなんて知らない女神は、知っている振りをして安易に了承する。そして授かったのは、町のスーパーレベルの能力だった。
お惣菜お安いですよ?いかがです?
物語はまったり、のんびりと進みます。
※本作はカクヨム様にも掲載しております。

異世界でお取り寄せ生活
マーチ・メイ
ファンタジー
異世界の魔力不足を補うため、年に数人が魔法を貰い渡り人として渡っていく、そんな世界である日、日本で普通に働いていた橋沼桜が選ばれた。
突然のことに驚く桜だったが、魔法を貰えると知りすぐさま快諾。
貰った魔法は、昔食べて美味しかったチョコレートをまた食べたいがためのお取り寄せ魔法。
意気揚々と異世界へ旅立ち、そして桜の異世界生活が始まる。
貰った魔法を満喫しつつ、異世界で知り合った人達と緩く、のんびりと異世界生活を楽しんでいたら、取り寄せ魔法でとんでもないことが起こり……!?
そんな感じの話です。
のんびり緩い話が好きな人向け、恋愛要素は皆無です。
※小説家になろう、カクヨムでも同時掲載しております。
あなたは異世界に行ったら何をします?~良いことしてポイント稼いで気ままに生きていこう~
深楽朱夜
ファンタジー
13人の神がいる異世界《アタラクシア》にこの世界を治癒する為の魔術、異界人召喚によって呼ばれた主人公
じゃ、この世界を治せばいいの?そうじゃない、この魔法そのものが治療なので後は好きに生きていって下さい
…この世界でも生きていける術は用意している
責任はとります、《アタラクシア》に来てくれてありがとう
という訳で異世界暮らし始めちゃいます?
※誤字 脱字 矛盾 作者承知の上です 寛容な心で読んで頂けると幸いです
※表紙イラストはAIイラスト自動作成で作っています

ユーヤのお気楽異世界転移
暇野無学
ファンタジー
死因は神様の当て逃げです! 地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。

神によって転移すると思ったら異世界人に召喚されたので好きに生きます。
SaToo
ファンタジー
仕事帰りの満員電車に揺られていたサト。気がつくと一面が真っ白な空間に。そこで神に異世界に行く話を聞く。異世界に行く準備をしている最中突然体が光だした。そしてサトは異世界へと召喚された。神ではなく、異世界人によって。しかも召喚されたのは2人。面食いの国王はとっととサトを城から追い出した。いや、自ら望んで出て行った。そうして神から授かったチート能力を存分に発揮し、異世界では自分の好きなように暮らしていく。
サトの一言「異世界のイケメン比率高っ。」

【本編完結済み/後日譚連載中】巻き込まれた事なかれ主義のパシリくんは争いを避けて生きていく ~生産系加護で今度こそ楽しく生きるのさ~
みやま たつむ
ファンタジー
【本編完結しました(812話)/後日譚を書くために連載中にしています。ご承知おきください】
事故死したところを別の世界に連れてかれた陽キャグループと、巻き込まれて事故死した事なかれ主義の静人。
神様から強力な加護をもらって魔物をちぎっては投げ~、ちぎっては投げ~―――なんて事をせずに、勢いで作ってしまったホムンクルスにお店を開かせて面倒な事を押し付けて自由に生きる事にした。
作った魔道具はどんな使われ方をしているのか知らないまま「のんびり気ままに好きなように生きるんだ」と魔物なんてほっといて好き勝手生きていきたい静人の物語。
「まあ、そんな平穏な生活は転移した時点で無理じゃけどな」と最高神は思うのだが―――。
※「小説家になろう」と「カクヨム」で同時掲載しております。

夢幻の錬金術師 ~【異空間収納】【錬金術】【鑑定】【スキル剥奪&付与】を兼ね備えたチートスキル【錬金工房】で最強の錬金術師として成り上がる~
青山 有
ファンタジー
女神の助手として異世界に召喚された厨二病少年・神薙拓光。
彼が手にしたユニークスキルは【錬金工房】。
ただでさえ、魔法があり魔物がはびこる危険な世界。そこを生産職の助手と巡るのかと、女神も頭を抱えたのだが……。
彼の持つ【錬金工房】は、レアスキルである【異空間収納】【錬金術】【鑑定】の上位互換機能を合わせ持ってるだけでなく、スキルの【剥奪】【付与】まで行えるという、女神の想像を遥かに超えたチートスキルだった。
これは一人の少年が異世界で伝説の錬金術師として成り上がっていく物語。
※カクヨムにも投稿しています

修学旅行に行くはずが異世界に着いた。〜三種のお買い物スキルで仲間と共に〜
長船凪
ファンタジー
修学旅行へ行く為に荷物を持って、バスの来る学校のグラウンドへ向かう途中、三人の高校生はコンビニに寄った。
コンビニから出た先は、見知らぬ場所、森の中だった。
ここから生き残る為、サバイバルと旅が始まる。
実際の所、そこは異世界だった。
勇者召喚の余波を受けて、異世界へ転移してしまった彼等は、お買い物スキルを得た。
奏が食品。コウタが金物。紗耶香が化粧品。という、三人種類の違うショップスキルを得た。
特殊なお買い物スキルを使い商品を仕入れ、料理を作り、現地の人達と交流し、商人や狩りなどをしながら、少しずつ、異世界に順応しつつ生きていく、三人の物語。
実は時間差クラス転移で、他のクラスメイトも勇者召喚により、異世界に転移していた。
主人公 高校2年 高遠 奏 呼び名 カナデっち。奏。
クラスメイトのギャル 水木 紗耶香 呼び名 サヤ。 紗耶香ちゃん。水木さん。
主人公の幼馴染 片桐 浩太 呼び名 コウタ コータ君
(なろうでも別名義で公開)
タイトル微妙に変更しました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる