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異世界に転移しました
プレゼン資料作成
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倉庫を診療所に改装したのも束の間、ミミの言葉で俺はこの地方を治めている領主に診療所開設の許可が必要であるということを知る。
ちょっと待て⁉それって、どうすりゃあいいんだ?まさかどこの馬の骨とも分からない俺に領主が直接会ってくれるとは思えないし、手紙が何かか?
1人で考えても埒があかない、とりあえずミミに相談してみよう。
「なあミミ、さすがにその領主様に直接会うのは難しそうだから手紙を出したほうがいいのか?」
「それなら街にいらっしゃる窓口担当の方にまずお話を通し、そこから領主様に話がいくはずです」
「具体的には何をすればいいんだ?」
「ユーイチ様がなさろうとしている事を手紙に書きあげ、それを担当窓口の方に説明するんです」
なるほど、つまり事業の具体性を審査するわけだな、これってつまり俺のプレゼン力が問われるって事か?
その手の事とは無縁で過ごしてきたからな、病院の会議でも現状報告と少しだけ意見を言うのが精一杯だったからな。
だがさすがにそうも言ってられない、許可が下りなきゃあ、診療所は開けないからな。
「ミミ、早速明日その窓口担当の人に会おう!それでいいか?」
「はい、もちろん私も着いて行きます。私がいれば少しは話が通りやすくなるかもしれませんから」
「ありがとう」
ミミに礼を言って俺達は夕食を食べに、街の食事処まで行った。
食事を終えると診療所の前に行き、ミミに声をかけた。
「それじゃあミミ、俺は早速明日の為に手紙を書くからミミはもう帰っていいぞ」
「お1人で大丈夫ですか?何かお手伝いする事があったら言ってくださいね」
「大丈夫だ、それにこれは俺がしなければならない事だしな」
「そうですか、でもご無理をし過ぎないでくださいね」
そう言ってミミは借家に戻っていき、俺は診療所に戻って明日のプレゼン資料の作成に取り掛かった。
まずは事業の目的だな。そうだな『後遺症を取り除き、日常へと街の人を戻す事』としとくか。
多分だけど、多少は領主様へのメリットも提示しないとな、うーーーん地方どころかグループリーダーもやったことない俺じゃあそこまで想像がつかないが、これでいってみるか『働き手が減る事によっての産業の衰退を防ぎつつ、安定した税収が見込める』まあこんなもんか。
そこから俺はとりあえず思いつくままに書き、気付くと寝落ちしていた。
気が付くと朝になっており、目が覚めた俺の前にはミミがいた。
「おはようございます、ユーイチ様。でも机でそのまま寝るのは身体に悪いですよ」
「ミミ!どうして、鍵をかけていたはず?」
「ノックしても反応がなかったのでダンカン様が持っていた合鍵をお借りして入ったんです」
「そうだったのか、心配かけて悪かったな」
俺はミミに謝罪するとミミが笑顔で返答をする。
「いえ、ご無事なら良かったんです、相当頑張っていらしたんですね」
「ん?ああ、まあな」
「それじゃあ身なりを整えてから参りましょう」
ミミに言われ、まず俺は身なりを整えてから出発する事とした。
ちょっと待て⁉それって、どうすりゃあいいんだ?まさかどこの馬の骨とも分からない俺に領主が直接会ってくれるとは思えないし、手紙が何かか?
1人で考えても埒があかない、とりあえずミミに相談してみよう。
「なあミミ、さすがにその領主様に直接会うのは難しそうだから手紙を出したほうがいいのか?」
「それなら街にいらっしゃる窓口担当の方にまずお話を通し、そこから領主様に話がいくはずです」
「具体的には何をすればいいんだ?」
「ユーイチ様がなさろうとしている事を手紙に書きあげ、それを担当窓口の方に説明するんです」
なるほど、つまり事業の具体性を審査するわけだな、これってつまり俺のプレゼン力が問われるって事か?
その手の事とは無縁で過ごしてきたからな、病院の会議でも現状報告と少しだけ意見を言うのが精一杯だったからな。
だがさすがにそうも言ってられない、許可が下りなきゃあ、診療所は開けないからな。
「ミミ、早速明日その窓口担当の人に会おう!それでいいか?」
「はい、もちろん私も着いて行きます。私がいれば少しは話が通りやすくなるかもしれませんから」
「ありがとう」
ミミに礼を言って俺達は夕食を食べに、街の食事処まで行った。
食事を終えると診療所の前に行き、ミミに声をかけた。
「それじゃあミミ、俺は早速明日の為に手紙を書くからミミはもう帰っていいぞ」
「お1人で大丈夫ですか?何かお手伝いする事があったら言ってくださいね」
「大丈夫だ、それにこれは俺がしなければならない事だしな」
「そうですか、でもご無理をし過ぎないでくださいね」
そう言ってミミは借家に戻っていき、俺は診療所に戻って明日のプレゼン資料の作成に取り掛かった。
まずは事業の目的だな。そうだな『後遺症を取り除き、日常へと街の人を戻す事』としとくか。
多分だけど、多少は領主様へのメリットも提示しないとな、うーーーん地方どころかグループリーダーもやったことない俺じゃあそこまで想像がつかないが、これでいってみるか『働き手が減る事によっての産業の衰退を防ぎつつ、安定した税収が見込める』まあこんなもんか。
そこから俺はとりあえず思いつくままに書き、気付くと寝落ちしていた。
気が付くと朝になっており、目が覚めた俺の前にはミミがいた。
「おはようございます、ユーイチ様。でも机でそのまま寝るのは身体に悪いですよ」
「ミミ!どうして、鍵をかけていたはず?」
「ノックしても反応がなかったのでダンカン様が持っていた合鍵をお借りして入ったんです」
「そうだったのか、心配かけて悪かったな」
俺はミミに謝罪するとミミが笑顔で返答をする。
「いえ、ご無事なら良かったんです、相当頑張っていらしたんですね」
「ん?ああ、まあな」
「それじゃあ身なりを整えてから参りましょう」
ミミに言われ、まず俺は身なりを整えてから出発する事とした。
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