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6.それから
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「あれ、そういえば……」
「なに? リコも水飲みなよ」
「ん」
ベッドサイドに座ったエルは、私にペットボトルを差し出した。
今日も散々喘がされた後だった私は、掠れた喉を水で潤すと、一つ息を吐く。それを満足そうに見守ってから、エルは立ち上がりリビングへと向かった。
「ふぅ……」
ペットボトルを置くと私はもう一度シーツに包まってごろりと転がった。身体にはセックスの後の甘い気だるさが残っている。
エルは今日、私と1週間ぶりに週末を一緒に過ごすために、数時間前にこちらに着いたばかりだった。
会えばまず3回はセックスして。
私にエルの匂いをつけて、それじゃないと安心できないらしい。
今日はとりあえず2回したところだけど、そろそろお腹が空いてきたなあ。
(爛れてるな……)
一応あの日以来、エル関係をもつようになったものの……。
私にとっては何となく言葉にできないような、曖昧な関係が続いていた。
大人になってからのお付き合いって、セックスしたらもう開始?
しかも私たちは元交際相手だし、お付き合いの開始ってどこからなんだろう。
もう付き合ってる状態なのかもしれないけれど、私からエルに好きと言った訳ではないし……。
資格はとったもののまだ研修や何やらがあるエルは、とりあえずのところは地元とこの街を毎週のように行き来している。
次に会う約束をして、なんとなく毎週のように会っているけれど、でもそれだけで。
あんなに熱烈に愛を告げてくれたエルのことを、そのまま受け入れていいのかどうか。エルは5年間ずっと私のことを考えていてくれたわけだけど、私は他で恋愛する気があった訳だし。
こんな調子で、私はエルに同じくらいの思いを返せるんだろうか。
こんなことを思っているのは私だけかもしれないけれど、今は何となくそんな曖昧な感じの関係になってしまっていた。
そうしてダラダラとしている私のもとへ、エルは洗面所から戻ってきた。その手にはコットンとメイク落とし。
「ん、」と私もエルに向かって顔をむけると、慣れた手つきで私の滲んだメイクを拭き取ってくれる。
「リコ、今週寝不足だった? 俺の置いてった美容液ちゃんと使ってた?」
「ん~。たまに 」
「もぉ! また寝る前に小説読みふけってたんでしょ。美容液はしっかり塗ってから寝てね、それとあと新しく買ってきたこれは寝不足のお肌にもいい新成分が入ってて……」
「はーい、わかってるよー」
お小言を言うエルは、どこか嬉しそうだ。
エルが私のお手入れや世話をするのが楽しくて仕方ないようだから、面倒くさがりの私にはちょうどいい。
私の部屋には、これまで存在したことのなかった高そうなブランドのスキンケアがズラリと並び、肌触りの良くて可愛い部屋着が揃えられた。
キッチンにもどう使うかよくわからない、やたらに鮮やかな色の鍋や、タイムカプセルみたいな見た目の鍋が増えている。ちなみに今もキッチンで圧力鍋を仕込んできたところのようだ。
リノベはしてあるものの古くて広さだけが取り柄のマンションは、エルの持ち込んだものでかつてない彩を取り戻していた。
私はどうにもモテないと思っていたけれど、私のモテはエルに使い切ってたんだなあ。
私にローションパックをぴたぴた付け始めたエルに、さっき思い出したことを聞くことにした。
いつもお願いしようと思って、忘れちゃうんだよな。
「ねぇ、エル」
「んー? お風呂入った後でふくらはぎもマッサージするね」
「ありがと。あ、あのね、エルって獣人じゃない? もしかして、獣化できるの?」
「―――――――うん」
あれ、間があった。
前もこんなことがあったような?
「あの、したくないなら無理強いは絶対しないんだけど、もし構わないなら獣化した姿も見てみたいなーなんて……」
エルが私のスキンケアをする手が止まったのを見計らって瞼を開けると、すごく微妙そうな顔をしたエルがいた。
「エル? 嫌なら――」
「いや、嫌とかではない、……んだけど。うん、もうここらが頃合いかな」
「え?」
「いや怖くないかなって心配してて」
「怖い?」
「ほらリコって動物も飼ったことないって言ってたし、普段動物みるなんて動物園くらいって感じでしょ? ……怖がらせるかなって」
言うに事欠いて、何を心配してるんだろ。
本当にそんなことを気にして、これまで私に獣人であることを明かさないできたというのだろうか。追及したい気もするけれど、複雑そうな表情を浮かべるエルに、私も複雑な気持ちになる。……エルがそういうってことは、何か事情があるのかもしれない。
それにしても怖いなんて、そんな。
「え、だってエルでしょ? 怖がるはずなくない? 理性も何もになくなって襲いかかってきたりするの?」
「そんな訳ないよ! ……うーーんと、じゃあ1回見てみる?」
「うん!」
じゃ、まずリコのお肌を整えてからね。と言ってエルは乳液の瓶を取り出したのを、ニコニコと見ていた。
「さ、無事つるプリお肌になったことですし、お願いします!」
私はお手入れでテカテカの顔にふわふわ部屋着を着用し、きちんと正座した。目の前には部屋着を脱いで、全裸になったエルがいる。
参ったなーと言わんばかりに、頭をポリポリとかいているが、その姿もこのまま写真集になるんじゃないかというくらいにカッコイイ。
ドキドキと見守っていると、エルは一つ大きな息を吐いた。
吐息の端がチリリと光を放ったその瞬間、エルの身体の周りが白く輝き出す。
(わ……!)
凍える朝の限られた時間にだけ空中に現れる、キラキラとした氷の煌めき。
それを思わせる光と、冷たい風が部屋の中をビュッと音を立てて吹き回して、咄嗟に瞼を閉じた。
――そして
次に目を開けた時にそこに現れたのは、黒銀に耀く狼の姿だった。
想像よりもすごく大きい。成人男性がそのまま四つん這いになったよりもずっと大きい。本当に動物園にいる虎やライオンくらいの大きさだ。
艶やかに明かりを反射する毛色は、黒にも銀にも見える。その気高い眼差しは金。
「え、エル、おおかみ……?」
『……違う、いぬ』
あ、喋れるんだ。
声帯の奥でぐるぐる鳴っているけれど、ちゃんとエルの言葉は分かる。
「これ犬……? どう見ても狼じゃ……。あ、シベリアンハスキー、とか?」
『うん、それ。そんなかんじ』
犬というには無理があるんじゃないかな、エル。
尖った耳に、しっかりとした前足、鋭い牙と爪を持っている。まぁ本当に犬だとしても、ここにいるのは、狼に連なるものの気高さと鋭さを持っている高潔な獣だ。
……狼の獣人て、なんだっけ……? 何かで聞いたことがあったような気がするな。
それでもひとまずは。
「すごい……、ねぇ触ってもいい?」
『もちろん』
私は恐る恐るエルの口元に指先を近づけた。
腰の方がなんだか引き攣るっていうか、毛羽立つっていうか、そわそわする。
だけど私は本能的な畏怖が先立つのを必死に堪えて、そっとその毛並みに手を近づけた。
おずおずとエルの首元に手を伸ばすと、思ったよりも硬い毛の奥はふわふわと柔らかい感触だった。
「わたし……こんな風に動物触るの初めて……」
これはクセになるかもしれない。
温かくて、柔らかくて。
でも、その思いとは裏腹に多分いまの私の口元は引きつっていると思う。
だっていくらエルだとはいえ、いきなり目の前に己の胴体くらいの大きさの頭を持ち、容易く丸かじりしてしまえるような牙があったら、誰でもたじろぐと思う。
『リコ、怖いなら無理しないで?』
「うーーん、ちょっとぎゅっとさせてくれる?」
『リコ?』
私は思い切って、エルの首元に抱き着いた。
変わらず腰はそわそわするけれど、エルも私を傷つけないように細心の注意をはらっているのを感じて、深呼吸をする。
すると、さっき抱き合っていた時と同じように、汗の混じったエルの匂いがした。
エルの匂いを感じながら、柔らかい毛並みに抱き着き、首元を撫でていると思ったよりも平気な気がした。
エルが私に獣化した姿を見せなかったのは怖がるからなんて理由じゃないのは分かりきってる。
きっと何かはわからないけれど、エルが怖かったんだ。
きっとエルも私とのこれからに不安を抱いているのかもしれない。
「あのね、エル」
――まだ言えてなかったけど、私もエルのことが……。
『ん? ……あのそんなにくっつかれるとそろそろ』
「……そろそろ?」
『もう一回抱きたいなーなんて』
「えぇえ? わっ」
また冷たい風が吹きこんだかと思うと、私はエルの腕の中にはすっぽりと納まる形で抱き込まれていた。全裸のエルは悪戯な視線を私に向けると、頬をぺろりと舐めあげてきた。
……確かに、私の太ももにはもう緩く立ち上がったモノが主張している。
「……仕方ないんだから」
「だってかわいいリコがぷるぷる震えるのを我慢しながら、必死に抱き着いてくれるなんてさぁ。勃たないほうが無理だよ」
エルの不埒な手は、もう私のショートパンツを脱がせにかかっている。脱がせる時に、お尻をなでまわすのも忘れずに。
「――お腹すいたのに」
「ふふっ、少しだけ、いい?」
エルの甘い口づけを、今日も言えなかったなぁと思いながら受け入れた。別に言い渋っている訳じゃないんだけれど、言わないでいたらタイミングがつかめなくなっちゃったんだよね。
まぁ、これからいくらでも言えるかな……。
私は今日もエルに言えなかった言葉を胸に抱きながら、エルの愛の言葉に身をゆだねた。
「なに? リコも水飲みなよ」
「ん」
ベッドサイドに座ったエルは、私にペットボトルを差し出した。
今日も散々喘がされた後だった私は、掠れた喉を水で潤すと、一つ息を吐く。それを満足そうに見守ってから、エルは立ち上がりリビングへと向かった。
「ふぅ……」
ペットボトルを置くと私はもう一度シーツに包まってごろりと転がった。身体にはセックスの後の甘い気だるさが残っている。
エルは今日、私と1週間ぶりに週末を一緒に過ごすために、数時間前にこちらに着いたばかりだった。
会えばまず3回はセックスして。
私にエルの匂いをつけて、それじゃないと安心できないらしい。
今日はとりあえず2回したところだけど、そろそろお腹が空いてきたなあ。
(爛れてるな……)
一応あの日以来、エル関係をもつようになったものの……。
私にとっては何となく言葉にできないような、曖昧な関係が続いていた。
大人になってからのお付き合いって、セックスしたらもう開始?
しかも私たちは元交際相手だし、お付き合いの開始ってどこからなんだろう。
もう付き合ってる状態なのかもしれないけれど、私からエルに好きと言った訳ではないし……。
資格はとったもののまだ研修や何やらがあるエルは、とりあえずのところは地元とこの街を毎週のように行き来している。
次に会う約束をして、なんとなく毎週のように会っているけれど、でもそれだけで。
あんなに熱烈に愛を告げてくれたエルのことを、そのまま受け入れていいのかどうか。エルは5年間ずっと私のことを考えていてくれたわけだけど、私は他で恋愛する気があった訳だし。
こんな調子で、私はエルに同じくらいの思いを返せるんだろうか。
こんなことを思っているのは私だけかもしれないけれど、今は何となくそんな曖昧な感じの関係になってしまっていた。
そうしてダラダラとしている私のもとへ、エルは洗面所から戻ってきた。その手にはコットンとメイク落とし。
「ん、」と私もエルに向かって顔をむけると、慣れた手つきで私の滲んだメイクを拭き取ってくれる。
「リコ、今週寝不足だった? 俺の置いてった美容液ちゃんと使ってた?」
「ん~。たまに 」
「もぉ! また寝る前に小説読みふけってたんでしょ。美容液はしっかり塗ってから寝てね、それとあと新しく買ってきたこれは寝不足のお肌にもいい新成分が入ってて……」
「はーい、わかってるよー」
お小言を言うエルは、どこか嬉しそうだ。
エルが私のお手入れや世話をするのが楽しくて仕方ないようだから、面倒くさがりの私にはちょうどいい。
私の部屋には、これまで存在したことのなかった高そうなブランドのスキンケアがズラリと並び、肌触りの良くて可愛い部屋着が揃えられた。
キッチンにもどう使うかよくわからない、やたらに鮮やかな色の鍋や、タイムカプセルみたいな見た目の鍋が増えている。ちなみに今もキッチンで圧力鍋を仕込んできたところのようだ。
リノベはしてあるものの古くて広さだけが取り柄のマンションは、エルの持ち込んだものでかつてない彩を取り戻していた。
私はどうにもモテないと思っていたけれど、私のモテはエルに使い切ってたんだなあ。
私にローションパックをぴたぴた付け始めたエルに、さっき思い出したことを聞くことにした。
いつもお願いしようと思って、忘れちゃうんだよな。
「ねぇ、エル」
「んー? お風呂入った後でふくらはぎもマッサージするね」
「ありがと。あ、あのね、エルって獣人じゃない? もしかして、獣化できるの?」
「―――――――うん」
あれ、間があった。
前もこんなことがあったような?
「あの、したくないなら無理強いは絶対しないんだけど、もし構わないなら獣化した姿も見てみたいなーなんて……」
エルが私のスキンケアをする手が止まったのを見計らって瞼を開けると、すごく微妙そうな顔をしたエルがいた。
「エル? 嫌なら――」
「いや、嫌とかではない、……んだけど。うん、もうここらが頃合いかな」
「え?」
「いや怖くないかなって心配してて」
「怖い?」
「ほらリコって動物も飼ったことないって言ってたし、普段動物みるなんて動物園くらいって感じでしょ? ……怖がらせるかなって」
言うに事欠いて、何を心配してるんだろ。
本当にそんなことを気にして、これまで私に獣人であることを明かさないできたというのだろうか。追及したい気もするけれど、複雑そうな表情を浮かべるエルに、私も複雑な気持ちになる。……エルがそういうってことは、何か事情があるのかもしれない。
それにしても怖いなんて、そんな。
「え、だってエルでしょ? 怖がるはずなくない? 理性も何もになくなって襲いかかってきたりするの?」
「そんな訳ないよ! ……うーーんと、じゃあ1回見てみる?」
「うん!」
じゃ、まずリコのお肌を整えてからね。と言ってエルは乳液の瓶を取り出したのを、ニコニコと見ていた。
「さ、無事つるプリお肌になったことですし、お願いします!」
私はお手入れでテカテカの顔にふわふわ部屋着を着用し、きちんと正座した。目の前には部屋着を脱いで、全裸になったエルがいる。
参ったなーと言わんばかりに、頭をポリポリとかいているが、その姿もこのまま写真集になるんじゃないかというくらいにカッコイイ。
ドキドキと見守っていると、エルは一つ大きな息を吐いた。
吐息の端がチリリと光を放ったその瞬間、エルの身体の周りが白く輝き出す。
(わ……!)
凍える朝の限られた時間にだけ空中に現れる、キラキラとした氷の煌めき。
それを思わせる光と、冷たい風が部屋の中をビュッと音を立てて吹き回して、咄嗟に瞼を閉じた。
――そして
次に目を開けた時にそこに現れたのは、黒銀に耀く狼の姿だった。
想像よりもすごく大きい。成人男性がそのまま四つん這いになったよりもずっと大きい。本当に動物園にいる虎やライオンくらいの大きさだ。
艶やかに明かりを反射する毛色は、黒にも銀にも見える。その気高い眼差しは金。
「え、エル、おおかみ……?」
『……違う、いぬ』
あ、喋れるんだ。
声帯の奥でぐるぐる鳴っているけれど、ちゃんとエルの言葉は分かる。
「これ犬……? どう見ても狼じゃ……。あ、シベリアンハスキー、とか?」
『うん、それ。そんなかんじ』
犬というには無理があるんじゃないかな、エル。
尖った耳に、しっかりとした前足、鋭い牙と爪を持っている。まぁ本当に犬だとしても、ここにいるのは、狼に連なるものの気高さと鋭さを持っている高潔な獣だ。
……狼の獣人て、なんだっけ……? 何かで聞いたことがあったような気がするな。
それでもひとまずは。
「すごい……、ねぇ触ってもいい?」
『もちろん』
私は恐る恐るエルの口元に指先を近づけた。
腰の方がなんだか引き攣るっていうか、毛羽立つっていうか、そわそわする。
だけど私は本能的な畏怖が先立つのを必死に堪えて、そっとその毛並みに手を近づけた。
おずおずとエルの首元に手を伸ばすと、思ったよりも硬い毛の奥はふわふわと柔らかい感触だった。
「わたし……こんな風に動物触るの初めて……」
これはクセになるかもしれない。
温かくて、柔らかくて。
でも、その思いとは裏腹に多分いまの私の口元は引きつっていると思う。
だっていくらエルだとはいえ、いきなり目の前に己の胴体くらいの大きさの頭を持ち、容易く丸かじりしてしまえるような牙があったら、誰でもたじろぐと思う。
『リコ、怖いなら無理しないで?』
「うーーん、ちょっとぎゅっとさせてくれる?」
『リコ?』
私は思い切って、エルの首元に抱き着いた。
変わらず腰はそわそわするけれど、エルも私を傷つけないように細心の注意をはらっているのを感じて、深呼吸をする。
すると、さっき抱き合っていた時と同じように、汗の混じったエルの匂いがした。
エルの匂いを感じながら、柔らかい毛並みに抱き着き、首元を撫でていると思ったよりも平気な気がした。
エルが私に獣化した姿を見せなかったのは怖がるからなんて理由じゃないのは分かりきってる。
きっと何かはわからないけれど、エルが怖かったんだ。
きっとエルも私とのこれからに不安を抱いているのかもしれない。
「あのね、エル」
――まだ言えてなかったけど、私もエルのことが……。
『ん? ……あのそんなにくっつかれるとそろそろ』
「……そろそろ?」
『もう一回抱きたいなーなんて』
「えぇえ? わっ」
また冷たい風が吹きこんだかと思うと、私はエルの腕の中にはすっぽりと納まる形で抱き込まれていた。全裸のエルは悪戯な視線を私に向けると、頬をぺろりと舐めあげてきた。
……確かに、私の太ももにはもう緩く立ち上がったモノが主張している。
「……仕方ないんだから」
「だってかわいいリコがぷるぷる震えるのを我慢しながら、必死に抱き着いてくれるなんてさぁ。勃たないほうが無理だよ」
エルの不埒な手は、もう私のショートパンツを脱がせにかかっている。脱がせる時に、お尻をなでまわすのも忘れずに。
「――お腹すいたのに」
「ふふっ、少しだけ、いい?」
エルの甘い口づけを、今日も言えなかったなぁと思いながら受け入れた。別に言い渋っている訳じゃないんだけれど、言わないでいたらタイミングがつかめなくなっちゃったんだよね。
まぁ、これからいくらでも言えるかな……。
私は今日もエルに言えなかった言葉を胸に抱きながら、エルの愛の言葉に身をゆだねた。
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イラスト:樹史桜様
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