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8月3日
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青々とした空が太陽の通り道を作り、地面を焼いていた。
山から降りる風を身体に受けながら、私は秘密基地への道を自転車で駆け上る。近づくにつれ、心臓の鼓動が早くなっていった――いや昨日から今にいたるまで、私の心臓は全力で稼働しているようなものだった。桜と別れた後、家に帰り食事をとる間、風呂に入る間、布団に潜り込むまで――秘密基地での出逢ったばかりの少女との行為、精通、射精の快楽を思い起こしていたからだ。
桜の別れ際の言葉、「見たから明日」意味はよく分からなかったが、つまり今日も桜は秘密基地に来てくれる。そして昨日の行為――いわゆる手コキを今日もしてくれるのかといった妄想が、精液を吐き出す事を覚えた私の頭の中にはパンパンにつまっていた。
国道沿いの段々畑を抜けると、高架下の秘密基地が見えてきた。自転車を支柱に立てかけ、日陰に入るとスッと身体から熱が抜ける。桜はまだ来ていないようだった。まだ、と言うがもちろん今日は来ない可能性も十分にあったのだが、私は子供ならではの都合のいい思い込みをすることにした。
靴を放り、ソファに寝そべる。思いっきり伸びをして、全身から力を抜いた。毎年、匠と夏希と遊ぶ時もだらだらとした時間を過ごすことが多かった。もちろん、森の散策に、虫取り、森の中の滝つぼで水遊びをしたりしたが、秘密基地で他愛もない話をして過ごすのが、一番好きだった。
視界いっぱいに高架裏のコンクリートを映し、蝉の声を聴きながらボーっとしていると、そこに砂利を踏む音が聞こえてきた。上体を起こすと、ボーダー柄のTシャツにショートパンツ姿の桜がビニール袋片手に立っていた。私の横に座り、ビニール袋からラムネの瓶を2本取り出し、ひとつを私に差し出した。「あ、ありがと」お礼を言い受け取ると、桜はラムネの栓を開け始めたので、私もそれにならった。
ビー玉を押し出し、口の中にラムネを流し込む。シュワシュワと泡がはじける感触を口の中で感じ、すっきりとした甘さが喉を通り過ぎて行く。一拍遅れて、隣でもゴクゴクという音がする。そして、ふぅと息が漏れるのが聞こえた。
ラムネを飲み干した後、少しの間、無言の時間が過ぎた。気恥ずかしく、何をしゃべったらいいかと、チラチラと横を見ながら考えていたのを覚えている。
「ばんざい」
「――え?」
「ばんざいして」
言われた通り、両腕を上げると桜は私のTシャツを脱がせた。脱がせたTシャツを丁寧に畳み、ソファの端に置くと「下も」と言い私のズボンに手を掛けた。これから始まることへの期待から、既にピンと勃起した陰茎が桜の眼前に飛び出した。桜は一瞬固まったが、すぐにズボンと下着を私の足から抜き取ると、また丁寧にそれを畳み、ソファの端へ置いた。
全裸になった私は、いくらここが人目に付かない場所だと思っても、野外で裸になるという行為は恥ずかしい気持ちが溢れてきた。モジモジと勃起した陰茎を隠すように、両手を交差させていると、桜もTシャツとショートパンツを脱ぎ、水玉模様の下着1枚の姿になった。微かな汗の匂いと、果物のような甘い匂いが私の鼻腔を刺激した。
桜の身体は、少女特有の丸みを帯びていて、そしてとても柔らかそうだった。昨日、ワンピースの隙間から覗いた胸は、隠されることなく私の目の前にあった。瑞々しい肌に、膨らみ始めた胸、ぷっくりとした薄桃色の乳首から私は目が離せなかった。
「おっぱいとパンツ、よく見えるね」
そう言うと、桜は私の陰茎を指でつついた。ガチガチに硬くなったそれは、外で裸になっている恥ずかしさなどすっかり忘れたかのように、射精を懇願しているようだった。
桜は私の股の間にしゃがみこんだ。陰茎に顔を近づけ、鼻をふんふんと鳴らす。
「……くさい、けど、なんか……んー?」
なにかを確認するように桜はしばらく臭いを嗅いでいた。
やがて満足したのか顔を離すと、私の亀頭に被った皮を剥き、亀頭の溝のあたりを爪で優しくなぞりだした。それは快楽を与えようとするものではなく、興味の先にあるものだったが、こそばゆい刺激に私は身もだえした。
桜は陰茎や睾丸もじっくり観察していた。私の太ももに手をあて、股を広げるようにしながら、目で見て、手で触り、感触と私の反応を確認しているようだった。
それと同時に、私も桜の身体をじっくり目に焼き付けていた。男女の違いを意識する年齢になってから、同年代の女子の裸をまじまじ見る機会なんていうのは無く、せいぜいプールの授業でクラスメイトのスクール水着姿を目にする機会があっても、じっくり観察したことなど無い。それが今、目の前で惜しげもなく晒されている。
私は桜のもどかしい手つきに我慢が出来ず、懇願するように催促をした。
「……桜っ、昨日みたいに、……その、擦って……」
私が口ごもっていると、桜はくすりと笑い、私の陰茎は両手で挟み込んだ。
「えいっ」
掛け声と同時に、両手を前後に動かす。その瞬間、ぞくりとした快感が背筋を走った。
「いち、にー。いち、にー」
亀頭に被さる包皮を、剥いては戻し、剥いては戻しを繰り返す。時折、陰茎を挟む両手に力を込め、グリグリと圧迫する。絞り出された我慢汁が亀頭から、竿までを汚し潤滑油になった。
「ぬちゅぬちゅ、ちゅっちゅっ」
我慢汁によって滑りの良くなった陰茎を、桜は先っぽから根元まで扱きあげる。精液が込み上げてくるのは一瞬で、グッっと下半身に力が入るのと同時に鈴口から白濁液が飛び出していった。
ビュルビュルと勢いよく飛び出た精液は、桜の髪と顔を白く汚し、胸元にまで飛び散っていた。ツンとした生臭いが辺りに漂う。
「……あつい」
「……ハァ、ハァ、ッご、ごめん」
桜は顔にこびり付いた精液を指で拭っていた。私はソファに置かれた自分のTシャツで、桜にかかった精液を拭い去った。
「悪い、こんなんしか拭くもの無くて……ティッシュでも持ってくればよかった」私の言葉に、桜は首を横に振った。
「へいき」
そう一言発すると、桜は射精直後だが、まだ硬さを保っている陰茎にずいと顔を近づけた。我慢汁と精液で濡れた亀頭を、何を思ったのか桜はぺろりと舐め上げた。そしてそのまま亀頭を咥え、チュウと尿道に残った精液を吸い上げたのだ。
「――ンアッ」
私の口から出た甲高い間抜けな声を聞いて、桜はコロコロと笑った。
山から降りる風を身体に受けながら、私は秘密基地への道を自転車で駆け上る。近づくにつれ、心臓の鼓動が早くなっていった――いや昨日から今にいたるまで、私の心臓は全力で稼働しているようなものだった。桜と別れた後、家に帰り食事をとる間、風呂に入る間、布団に潜り込むまで――秘密基地での出逢ったばかりの少女との行為、精通、射精の快楽を思い起こしていたからだ。
桜の別れ際の言葉、「見たから明日」意味はよく分からなかったが、つまり今日も桜は秘密基地に来てくれる。そして昨日の行為――いわゆる手コキを今日もしてくれるのかといった妄想が、精液を吐き出す事を覚えた私の頭の中にはパンパンにつまっていた。
国道沿いの段々畑を抜けると、高架下の秘密基地が見えてきた。自転車を支柱に立てかけ、日陰に入るとスッと身体から熱が抜ける。桜はまだ来ていないようだった。まだ、と言うがもちろん今日は来ない可能性も十分にあったのだが、私は子供ならではの都合のいい思い込みをすることにした。
靴を放り、ソファに寝そべる。思いっきり伸びをして、全身から力を抜いた。毎年、匠と夏希と遊ぶ時もだらだらとした時間を過ごすことが多かった。もちろん、森の散策に、虫取り、森の中の滝つぼで水遊びをしたりしたが、秘密基地で他愛もない話をして過ごすのが、一番好きだった。
視界いっぱいに高架裏のコンクリートを映し、蝉の声を聴きながらボーっとしていると、そこに砂利を踏む音が聞こえてきた。上体を起こすと、ボーダー柄のTシャツにショートパンツ姿の桜がビニール袋片手に立っていた。私の横に座り、ビニール袋からラムネの瓶を2本取り出し、ひとつを私に差し出した。「あ、ありがと」お礼を言い受け取ると、桜はラムネの栓を開け始めたので、私もそれにならった。
ビー玉を押し出し、口の中にラムネを流し込む。シュワシュワと泡がはじける感触を口の中で感じ、すっきりとした甘さが喉を通り過ぎて行く。一拍遅れて、隣でもゴクゴクという音がする。そして、ふぅと息が漏れるのが聞こえた。
ラムネを飲み干した後、少しの間、無言の時間が過ぎた。気恥ずかしく、何をしゃべったらいいかと、チラチラと横を見ながら考えていたのを覚えている。
「ばんざい」
「――え?」
「ばんざいして」
言われた通り、両腕を上げると桜は私のTシャツを脱がせた。脱がせたTシャツを丁寧に畳み、ソファの端に置くと「下も」と言い私のズボンに手を掛けた。これから始まることへの期待から、既にピンと勃起した陰茎が桜の眼前に飛び出した。桜は一瞬固まったが、すぐにズボンと下着を私の足から抜き取ると、また丁寧にそれを畳み、ソファの端へ置いた。
全裸になった私は、いくらここが人目に付かない場所だと思っても、野外で裸になるという行為は恥ずかしい気持ちが溢れてきた。モジモジと勃起した陰茎を隠すように、両手を交差させていると、桜もTシャツとショートパンツを脱ぎ、水玉模様の下着1枚の姿になった。微かな汗の匂いと、果物のような甘い匂いが私の鼻腔を刺激した。
桜の身体は、少女特有の丸みを帯びていて、そしてとても柔らかそうだった。昨日、ワンピースの隙間から覗いた胸は、隠されることなく私の目の前にあった。瑞々しい肌に、膨らみ始めた胸、ぷっくりとした薄桃色の乳首から私は目が離せなかった。
「おっぱいとパンツ、よく見えるね」
そう言うと、桜は私の陰茎を指でつついた。ガチガチに硬くなったそれは、外で裸になっている恥ずかしさなどすっかり忘れたかのように、射精を懇願しているようだった。
桜は私の股の間にしゃがみこんだ。陰茎に顔を近づけ、鼻をふんふんと鳴らす。
「……くさい、けど、なんか……んー?」
なにかを確認するように桜はしばらく臭いを嗅いでいた。
やがて満足したのか顔を離すと、私の亀頭に被った皮を剥き、亀頭の溝のあたりを爪で優しくなぞりだした。それは快楽を与えようとするものではなく、興味の先にあるものだったが、こそばゆい刺激に私は身もだえした。
桜は陰茎や睾丸もじっくり観察していた。私の太ももに手をあて、股を広げるようにしながら、目で見て、手で触り、感触と私の反応を確認しているようだった。
それと同時に、私も桜の身体をじっくり目に焼き付けていた。男女の違いを意識する年齢になってから、同年代の女子の裸をまじまじ見る機会なんていうのは無く、せいぜいプールの授業でクラスメイトのスクール水着姿を目にする機会があっても、じっくり観察したことなど無い。それが今、目の前で惜しげもなく晒されている。
私は桜のもどかしい手つきに我慢が出来ず、懇願するように催促をした。
「……桜っ、昨日みたいに、……その、擦って……」
私が口ごもっていると、桜はくすりと笑い、私の陰茎は両手で挟み込んだ。
「えいっ」
掛け声と同時に、両手を前後に動かす。その瞬間、ぞくりとした快感が背筋を走った。
「いち、にー。いち、にー」
亀頭に被さる包皮を、剥いては戻し、剥いては戻しを繰り返す。時折、陰茎を挟む両手に力を込め、グリグリと圧迫する。絞り出された我慢汁が亀頭から、竿までを汚し潤滑油になった。
「ぬちゅぬちゅ、ちゅっちゅっ」
我慢汁によって滑りの良くなった陰茎を、桜は先っぽから根元まで扱きあげる。精液が込み上げてくるのは一瞬で、グッっと下半身に力が入るのと同時に鈴口から白濁液が飛び出していった。
ビュルビュルと勢いよく飛び出た精液は、桜の髪と顔を白く汚し、胸元にまで飛び散っていた。ツンとした生臭いが辺りに漂う。
「……あつい」
「……ハァ、ハァ、ッご、ごめん」
桜は顔にこびり付いた精液を指で拭っていた。私はソファに置かれた自分のTシャツで、桜にかかった精液を拭い去った。
「悪い、こんなんしか拭くもの無くて……ティッシュでも持ってくればよかった」私の言葉に、桜は首を横に振った。
「へいき」
そう一言発すると、桜は射精直後だが、まだ硬さを保っている陰茎にずいと顔を近づけた。我慢汁と精液で濡れた亀頭を、何を思ったのか桜はぺろりと舐め上げた。そしてそのまま亀頭を咥え、チュウと尿道に残った精液を吸い上げたのだ。
「――ンアッ」
私の口から出た甲高い間抜けな声を聞いて、桜はコロコロと笑った。
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