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ススム編、第二章。《Lv255の赤ちゃんギルド》

65《ドS系ロリ》

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でだ……まぁ俺がこのもふろり豊満娘の着る、無駄にデカい着物の中に入り、谷間で抱っこされてるのは……この際置いておこう。

なぜこいつらが馬鹿だと言ったのか、その理由だな。

単純な話しだ、占いの結果、俺はこいつら含む多数のギルドを倒しまくったと占いの結果に出てたらしい。
なので、占い通りにならない為に、俺を探し出して攻撃に移ったって訳だな。うん……

でもさ……考えてみ……

不意打ちとはいえ、大多数である自分達が瞬殺されるぐらい格上の相手に何故わざわざこいつらは挑もうと思ったんだ?
俺なら、その相手に見つからないよう立ち回りつつ、魔玉を集める。
そして占い師の力で、出会わず簡単に勝利するルートを選ぶ。

「……すっすみませんでしたぁーー!!!!」

まぁそんな訳で、こいつらは俺に伏せ伏してるって訳だな。

「わらわはソナタを気に入ったのじゃ、どうじゃ将来的にはなるが、わらわの婿にならぬか?」

「あっご遠慮願います」

まぁ確かに、もふもふした胸の大きな獣人……そそられるものはある。あるのだがな……

獣系の美少女には……嫌な思い出しかない……

ねこのこは、こんな豊満な2つ山でなく断崖絶壁であるが、それでもなお……獣系美少女を見ると、恐怖というかなんというか、えもしれぬ何かを感じるんだよな。

何か隠してるというか、絶対に求愛するのは危険というか……俺の感がそういうんだ。
ロリってとこを省けば、俺の理想どストライクな占い師、だけど……

「何故じゃ? わらわは美しいと言われ、様々な男に求婚を申し込まれるのじゃぞ? 見た目はかなり良かろう?」

「まぁそうなんだけどさ」

違和感が凄いんだよ。
ねこのこの件を省いたとしても、この胸には何かがあるんだ。

占い師に抱かれ悩む俺の前、土下座する一人の男が顔を上げた。

「ひなり様!! その赤ん坊は危険です!! 何故そのような男に求婚を申されるのか!! わたくしめなら必ずや、ひなり様を幸せにできると申し上げたはず!!」

ああ、何故この子……ひなり……? かな。
に、不思議と違和感を感じたかわかった気がしたわ。

「ひっひぃ!!」

ギロっと睨みつける黄色い眼光、それがまさか……こんな可愛い美少女から放たれるなんてな……

まぁ俺の感じた違和感はどうやら、この俺にウィンドハンドで地面に叩きつけられてる仲間たちを見て、何も思うことなさそうに……俺を抱っこし愛でてるってとこだったわ。

……それにしても、流石は狐の獣人。
この豊満な胸で俺を挟み、完全に俺の思考を途絶えさせるとは……只者じゃないな。

「邪魔が入ったようじゃが……何故、わらわじゃ駄目なのか教えてはくれぬか?」

「……俺、ドS系ロリに興味無いんだわ……」

「??」

プラス無知。だなこれは……つまりこれ、天性のドSって訳だ……余計タチ悪いぞ……

この後、仕方ないのでしっかりロリとSについて説明後、女は赤ちゃんを胸に挟みながら愛でるものだと教えておいた。

♢

後日。

ずるずる~ずるずるずるる~

俺思うんだ、このひなりの着てる着物なんだが……絶対デカすぎるよな? 誰の趣味かは知らんが……ずって歩いてるし、絶対どろどろになってんじゃねぇの?

「ていうか……今更なこと聞いていいか?」

「どうしたのじゃ?」

「あのさ……どうして、俺って……今日もひなり達と一緒にいるんだ?」

「……………………………」

いや、別にいいんだ。いいんだけどさ?

俺的にもこの豊満な胸の谷間にずっと居られるのは幸せだし……ちょっと汗ばんできてるのは辛いが……

違うんだよ、なーんかいやーな予感がして……

「何を言っておるのじゃ、すすむ殿はわらわの大切な部分に触れておるじゃろう、つまりわらわと生涯を共に……ぬぬぬ、恥ずかしい事をわらわから言わずでない」

なっなんか……もじもじしてる。

ていうか……「え?」そんなの初耳なんだが??

「何を今更驚いたような返事をしておる、わらわはもうすすむ殿に生涯を捧げると決めたのじゃぞ?」

「………………………………………」

どうしよう。俺めっちゃ悩んでるわ!!

性格さえ我慢したら、将来的に絶対美女。
そして獣人ってのは歳をとるのが遅い!!

つまり、俺が赤ちゃんから大人になった頃にはちょうどいいぐらいで……童貞卒業が約束されたようなもの!!!!

俺は決めた。

「えぇと、この世界って……嫁は何人ぐらいまで行けます?」

最低な男? そんなもん知らん!!

だってさ、だってさ!! この世界って美女が多いんだもん!! 1人だけに絞るとか……俺にはできない!!!

「? この世界? 良くは知らぬがわらわはそなたを独り占めしようなどとは思っておらんよ、強い男の子を孕みたいと考えるのが動物としては当たり前じゃろう」

「え、まじでいいの……?」

ごめん、実はさっきのは冗談……本当は、いや……少しは下心があったのは否定はしないが、軽く断ったつもりだったんだけど……

「どこかの国では1人は1人だけを愛するという法があるらしいが、この辺りでは聞いたことがない……ふふ、そなたが大きくなり我が身に熱いものを入れてくれる日が待ち遠しいのぅ」

……………………どうしよ、なんか話しまとまってしまった。

おい、取り巻き共……この調子だと、まじで俺がこの豊満美少女食う事なるが止めなくていいのか!?

焦りチラッと俺は後ろをぞろぞろ付いてくる男どもの方を見たのだが……

「きなり様!! では私共はその男の子を孕み産んだ後、御相手いただいてもよろしいでしょうか!!!!」

何言ってんだこいつら……としか、言い様のないクソ野郎どもだった件。

「だめじゃな、せめてすすむ殿の足元にぐらい及ぶ強さがなければ、わらわはこの身を捧げる気にはならぬ」

こいつもこいつで……強けりゃ誰でもいいのな……

「!! すすむ殿!!! いえ……ススム様!!!」

はいはいなんでしょうかクソ野郎ども……

「なんだよ……」

いやもう、なんとなく言ってくることは分かってんだよな。

「我ら……女狐親衛隊に、すすむ殿のように……いえ、その足元にぐらい立てるよう、この身を捧げることを誓います!! 何卒すすむ殿のギルドへ入団させて頂き、その力の一端を見る事をお許し願えないでしょうか!!!!!」

断る!! と、即言いたいものだがな……しかし……

「すすむ殿、気持ち良いか……もっと強く触っても大丈夫ぞ」

「…………………………ゆっ許す……」

こいつらギルドに入れたら、この豊満女狐もうちに来るってことだよな……えっあっあれだぞ!!

やっぱ……占い師って希少な能力だし、ギルドに1人ぐらいは必須だよな……ぐへへ。

もみゅもみゅ。

そうと決まれば中位ランクアップクエスト、良い成績でクリアしてギルドランク上げて、こいつらをギルドに入れないとなぁ~

修行はまたいつも通り、シルマにお願いしよっと!

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