【完結】ミックス・ブラッド ~異種族間混血児は魔力が多すぎる~

 人族が生まれる遙か昔、この大陸ではある四つの種族が戦を繰り返していた。
 各種族を統べる四人の王。
『鬼王』『仙王』『魔王』『龍王』
『始祖四王』と呼ばれた彼らが互いに睨み合い、この世の均衡が保たれていた。
 
 ユーゴ・グランディールはこの始祖四王の物語が大好きだった。毎晩母親に読み聞かせてもらい、想いを膨らませた。

 ユーゴは五歳で母親を亡くし、父親は失踪。
 父親の置き手紙で、自分は『ミックス・ブラッド』である事を知る。

 異種族間に産まれた子供、ミックス・ブラッド。
 ある者は種族に壊滅的な被害をもたらし、ある者は兵器として生み出された存在。

 自分がそんな希少な存在であると告げられたユーゴは、父親から受け継いだ刀を手に、置き手紙に書かれた島を目指し二人の仲間と旅に出る。

 その島で剣技や術を師匠に学び、様々な技を吸収しどんどん強くなる三人。
 仲間たちの悲しい過去や、告白。語られない世界の歴史と、種族間の争い。
 各種族の血が複雑に混じり合い、世界を巻き込む争いへと発展する。

 お伽噺だと思っていた『始祖四王』の物語が動き出す。
 剣技、魔法、術の数々。異世界が舞台の冒険ファンタジー。
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