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1 幼少期、少年期 編
特別処置、F寮と料理
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寮に着いた。まあ、1人部屋だから、他の寮と比べると小さいには小さいが、1人には十分すぎるくらい大きい。
1軒家ってかんじだ。すごい嬉しい。家も別に部屋から出たことがないが、それなりに良い家柄なので、窮屈しなかったが、それよりも普通に大きい。
1軒家というと、2階まであるのを想像する人が多いが、ここは1階建ての家だ。豪勢な作りではなく、質素って感じだ。言うなれば他の寮は金閣寺、俺の寮は銀閣寺といったところだろうか。
早速入ってみる。まあすごく普通だ。まるで前世の時の家みたいだ。
キッチンに風呂、トイレなどちゃんとした作りがある。それが実に素晴らしい。
実を言うと、僕の部屋にいたところにはトイレがない。トイレを行く時は「私トイレに行きます」という看板を持って、下を向いてトイレに行く、なんてことをよくしたものだ。勿論、メイドさんも一緒に来た。まあ下を向いているのでメイドさんが連れてってくれるのだが。
みんなは「急にトイレに行きたくなる現象」をしたことはないだろうか。
その場合はほとんど確実、99%で漏らしていた。でもすごく遠いくせに、その上メイドさんの歩くスピードで、だ。勿論走ってなどくれない。となると、必然的に漏らすのだ。
その度に、「なぜ漏らしたんだ!」 と怒鳴られ殴られる。まったく酷い話だ。そんなに家が豪華なら、僕の部屋でなくても、近くにトイレを置いてくれてもいいじゃないか。なんてことを思いながら説教を聞く。
でも、もうそんなことをしなくてもいいと思うと気が一気に楽になる。
それと、食材がちゃんとあった。他の量は、どうやらランチがあるらしいが僕のとこにはない。まあそれはそうだ。なんせ忌み子なのだから。まあそれはおいといて、普通に食材もある。料理も頑張ればやれそうだ。
まあ、僕は基本的にスペックは高い方だと思うし、まあ大丈夫だろう。
寮の待遇はまあ妥当というかちゃんとそこで生活できるようにはなっている。まあでも、娯楽は与えない気満々なんだろうなと、思うような造りであることがわかった。
生活できるようで何よりだと、思った。
ただ、少し心配なのは、料理ができるかどうかだ。前世の俺も料理などチョコを母と2人で作ったという名のほぼ8割方母が作ったチョコを作ったくらいだし、すごく不安だ。カレーもなにも作ったことはないし、どうしよう。本当にどうしよう。
今、具材があるのは野菜、野菜、野菜、野菜、…っておい!野菜だらけじゃねえか。どこをみても野菜。どこもかしこも野菜だらけ。まじ?そんなことある!?
実を言うと野菜は超苦手だ。何?嫌がらせ?でも、そんなことは言ってられない。
これは、「生きるために野菜を食うか、野菜を食べずに死ぬか」の究極の2択をされているのだ。
まて、おい。生きるためには野菜を食わないと。
まてよ?見方を変えてみると調理しなくていいではないか!きゅうりやブロッコリー、キャベツなど、人参のように茹でたりしなくていい代物ばかりだ。皮を剥いたり、洗って丸齧りできるものばかりだ!
と、いうことで、今日はきゅうりとブロッコリーを食おうと思う。野菜生活とはまさにこう言うことを言うのかと思い知った瞬間だったと思う。でも案外いけるな。これを食べて生活していくのだ。我慢。じゃなければ死ぬ。仕方あるまい。と、頑張って食べていた時、ノック音が聞こえた。
「はーい」
返事をしてみる。なんだろうか。
「あ、パンを届けに来ました。一応命令なんでね。」
パンを届けに??まじか、嬉しいな。
歩いてドアを開ける。
「おらよ。死んじゃ困るからね。忌み子のあんたにも、死なれちゃこっちは困るんでね。」
僕が忌み子なのを、知っていたのか。まじで、パン屋さんの見た目をしている。コック帽子をかぶって、白いエプロンをしている。まじでパン屋さんじゃん。
「ありがとうございます」
例を言って受け取った。中身を確認すると、パンは5つほど入っていた。
「1週間に一回届けに来るから。大切に食えよ。」
「はい」
返事をして受け取った。そして、パン屋さんは帰って行った。
そしてパンを食ってみる、アニメとかでよく見る、めっちゃ硬そうなパンを頂いたが、あんま硬くない、ふわふわもしていないが、それなりに上手い。よかった。これで野菜生活じゃないと、一安心した。
ただ、特別処置も見方を変えてしまえば、良い処置とは限らないのである。
1軒家ってかんじだ。すごい嬉しい。家も別に部屋から出たことがないが、それなりに良い家柄なので、窮屈しなかったが、それよりも普通に大きい。
1軒家というと、2階まであるのを想像する人が多いが、ここは1階建ての家だ。豪勢な作りではなく、質素って感じだ。言うなれば他の寮は金閣寺、俺の寮は銀閣寺といったところだろうか。
早速入ってみる。まあすごく普通だ。まるで前世の時の家みたいだ。
キッチンに風呂、トイレなどちゃんとした作りがある。それが実に素晴らしい。
実を言うと、僕の部屋にいたところにはトイレがない。トイレを行く時は「私トイレに行きます」という看板を持って、下を向いてトイレに行く、なんてことをよくしたものだ。勿論、メイドさんも一緒に来た。まあ下を向いているのでメイドさんが連れてってくれるのだが。
みんなは「急にトイレに行きたくなる現象」をしたことはないだろうか。
その場合はほとんど確実、99%で漏らしていた。でもすごく遠いくせに、その上メイドさんの歩くスピードで、だ。勿論走ってなどくれない。となると、必然的に漏らすのだ。
その度に、「なぜ漏らしたんだ!」 と怒鳴られ殴られる。まったく酷い話だ。そんなに家が豪華なら、僕の部屋でなくても、近くにトイレを置いてくれてもいいじゃないか。なんてことを思いながら説教を聞く。
でも、もうそんなことをしなくてもいいと思うと気が一気に楽になる。
それと、食材がちゃんとあった。他の量は、どうやらランチがあるらしいが僕のとこにはない。まあそれはそうだ。なんせ忌み子なのだから。まあそれはおいといて、普通に食材もある。料理も頑張ればやれそうだ。
まあ、僕は基本的にスペックは高い方だと思うし、まあ大丈夫だろう。
寮の待遇はまあ妥当というかちゃんとそこで生活できるようにはなっている。まあでも、娯楽は与えない気満々なんだろうなと、思うような造りであることがわかった。
生活できるようで何よりだと、思った。
ただ、少し心配なのは、料理ができるかどうかだ。前世の俺も料理などチョコを母と2人で作ったという名のほぼ8割方母が作ったチョコを作ったくらいだし、すごく不安だ。カレーもなにも作ったことはないし、どうしよう。本当にどうしよう。
今、具材があるのは野菜、野菜、野菜、野菜、…っておい!野菜だらけじゃねえか。どこをみても野菜。どこもかしこも野菜だらけ。まじ?そんなことある!?
実を言うと野菜は超苦手だ。何?嫌がらせ?でも、そんなことは言ってられない。
これは、「生きるために野菜を食うか、野菜を食べずに死ぬか」の究極の2択をされているのだ。
まて、おい。生きるためには野菜を食わないと。
まてよ?見方を変えてみると調理しなくていいではないか!きゅうりやブロッコリー、キャベツなど、人参のように茹でたりしなくていい代物ばかりだ。皮を剥いたり、洗って丸齧りできるものばかりだ!
と、いうことで、今日はきゅうりとブロッコリーを食おうと思う。野菜生活とはまさにこう言うことを言うのかと思い知った瞬間だったと思う。でも案外いけるな。これを食べて生活していくのだ。我慢。じゃなければ死ぬ。仕方あるまい。と、頑張って食べていた時、ノック音が聞こえた。
「はーい」
返事をしてみる。なんだろうか。
「あ、パンを届けに来ました。一応命令なんでね。」
パンを届けに??まじか、嬉しいな。
歩いてドアを開ける。
「おらよ。死んじゃ困るからね。忌み子のあんたにも、死なれちゃこっちは困るんでね。」
僕が忌み子なのを、知っていたのか。まじで、パン屋さんの見た目をしている。コック帽子をかぶって、白いエプロンをしている。まじでパン屋さんじゃん。
「ありがとうございます」
例を言って受け取った。中身を確認すると、パンは5つほど入っていた。
「1週間に一回届けに来るから。大切に食えよ。」
「はい」
返事をして受け取った。そして、パン屋さんは帰って行った。
そしてパンを食ってみる、アニメとかでよく見る、めっちゃ硬そうなパンを頂いたが、あんま硬くない、ふわふわもしていないが、それなりに上手い。よかった。これで野菜生活じゃないと、一安心した。
ただ、特別処置も見方を変えてしまえば、良い処置とは限らないのである。
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