上 下
16 / 104
第1話 パパはなんにも分かってない

分かってない その16

しおりを挟む





「んん……」
 翌朝、目が覚めたらベッドに一人だった。でも、自室のベッドじゃない。パパの部屋。
 身体を起こして、下腹部に感じる圧倒的な違和感に、頭の中に昨日のあれこれが走馬灯のように走った。


 私、本当に、夢なんかじゃなく――――


 自分の身体を見下ろす。ブラこそ身に着けていなかったけどショーツとワンピースは着ていた。身体はどうやらある程度綺麗なようだ。ショーツも汚れている様子はない。
 どう考えてもパパがしてくれたんだろうし、有難いのは有難いけど、正気に返ると死ぬほど恥ずかしい。


 少しだけ開けたままにされてるドアの向こうからは、何やらカチャカチャ音がしていた。朝食の準備をしているらしい。


 どうしよう、と思った。
 だって、あんなことになった翌朝だ。どんな顔してみせればいいのか分からない。それも、普通の恋人同士ならまだしも、昨日まで疑似親子としてやってきていた相手である。
「こ、困った……」
 取り敢えず、様子を覗いてみよう。
 そう思ってそろりと動き出したけど、ベッドから片足を降ろしたところで動きが止まった。
「う……」
 歩けないってほどじゃない。多分、ゆっくりなら大丈夫。でも、強く気怠さの残った腰が酷く重い。多分今歩いたら、ものすんごく不格好な形なる。


 どうしよう、と再び固まっていたら、不意に扉が開かれた。
「ひょえ、パパ……!」
「起きたか」
 心の準備なんてまるで出来ていなかったから、それこそ口から心臓が飛び出るんじゃないかって勢いで驚いた。
 さすがパパはけろりとしているけど、こっちはそうもいかない。顔中に血液を集めながら、反射的に俯いてしまう。
「用意できたけど、食えそうか」
 言葉通り、扉の向こうからたまごとトーストの焼けたいい匂いが漂ってきた。
「た、たべ、食べれる」
 しどろもどろになりながらたった一単語を何とか返したら、パパがこっちまで近寄って来たのが分かった。顔は、やっぱり上げられない。
「って、ひゃっ!?」
 そんな風にまごまごしてたら、不意に身体がぐいと引き上げられた。
「え、えっ?」
 視界が急に高くなる。


 え、待ってなにこれ、お、お姫様抱っこされてる!?


「身体、辛いんだろ」
 耳許でパパが言う。
 どうやらこれは初めてだった私を気遣ってのことらしい。何それ、男前。
「だ、大丈夫、ちょっと違和感がある、くらいで」
 こんな至近距離でこんな男前なことする人と目なんか合わせたらその場で心臓が止まってしまうので、肩口に顔を埋める。
「無理させた」
 パパはそのまますたすたとダイニングへ移動する。


 え、すごい。お姫様抱っこってこんなにあっさりできるものなの?
 人一人運ぶって、それなりに重労働だと思うけど、私を抱き上げる腕はビクともしない。


 そう言えば、昨日暗がりで薄っすら見えた身体は、均整のとれたしっかり鍛えられた身体だった。
 メタボ対策にって勧めたジムだったけど、どうやらかなりきっちり鍛えていたらしい。
「多かったら残していいぞ」
 そっと椅子の上に降ろされる。壊れ物を扱うみたいに、丁寧にそして恭しく。その心を配った態度に胸がきゅうっとなる。


 テーブルの上にはトースト、サラダ、スクランブルエッグが並んでいた。最後に運んで来てくれたコーヒーには当たり前に砂糖一つ半とたっぷりのミルクが入っている。
「いただきます」
「ん、いただきます」
 目の前に並べられたいくつかの選択肢の中から選んだメープルシロップをパンに塗りながら、向かいに座るその人をそっと盗み見る。


 私がパパをそういう意味で好きだって自覚したのは、十四の頃だった。


 その頃、私は人生で初めて告白されるという、大イベントに遭遇していた。
 お相手は、一個上の学年のサッカー部の先輩だった。直接的な関わりはほとんどなかったけど、いつも見てて、気になっていたと言われた。その先輩は他校の女子からもモテるくらい、人気の高い先輩だったのだ。当然顔は良かったし、話してみた感じも嫌なところはなかった。


 普通なら、嬉しいことのはずだった。
 告白された時はそうでなくても、付き合っていくうちに好きになれると思えるような。
 でも当時の私は、その告白に驚くほどピンと来なかったのだ。


 同じ頃、夜帰宅したパパのワイシャツから香水の匂いがしたことがあった。
 パパだって若い男の人だ。私がいたから制限は大きかったはずだし、恋人にしろ割り切った関係にしろその気配を覗かせることはほとんどなかったけど、まさか何一つ女の人と付き合いがなかったとは思わない。だから、とても珍しいことだったけど、おかしなことではないはずだった。


 でも、その時。


 あり得なくらい動揺した自分がいた。胸が痛んだ。
 その匂いが疎ましいと、匂いの主が憎らしいと思った自分がいた。匂いの主を想像して、例えどんな人でもパパの隣りに誰か女の人がいるなんて絶対に許容できないと思った。


 びっくりした。これはどういう感情なんだろうって。


 パパに恋人が、奥さんが出来たら、ここを追い出されちゃうかもしれないって、そういう卑怯な打算からだろうか。単に親離れできない娘心だろうか。それとも子ども故の潔癖さだろうか。


 どれも違う、と思った。
 告白されてもピンとこなかったものに、この時ピンときたのだ。
 独占したいと思う心、誰より優先されたいという願い、幸せに笑っていて欲しいという望み。


 “パパ”だけじゃ足りないと思った。もっと特別になりたいって。


 私を引き取るって決めた時のパパを、いつでも前に出て私を守ってきてくれたパパを思い出した。
 どんな時もパパはカッコよかった。あれで惚れるなという方が無理だ。同じ年頃のイケメンに告白されても、それを何とも思わないくらいには、私は日々完璧にパパに大事にされていたのだ。



 そして、昨日、私の想いは遂に実を結んだ。
 分かってなんてもらえない、絶対に受け取ってなんてもらえないと、そう思っていた想いが。



 食事を終えると、空いたお皿はすっと下げられた。何をする隙もなく、パパはてきぱきと後片付けを始めてしまう。私は椅子の上から動く必要がない。何たる至れり尽くせり。
 でも、少しくらいは手伝った方がいいと思う。何も病人って訳じゃないんだし。
 と、意を決してテーブルに手を付きながら立ち上がってみた。


 おおう、中腰になってしまう……


「香凛」
 生まれ立ての仔馬よろしくぷるぷるしてたら、
「座ってろ」
 すかさずご指示が飛んできた。すごすご言われた通り椅子の上に戻る。


 それにしても昨日、どう考えてもパパの方が運動量は多かったはずなのに、全くそれが堪えている様子がない。それに比べてただ受け身だったクセに私の情けないこと。……私も鍛えた方がいいのかも。


「そう言えば」
 テーブルの上にあったテレビのリモコンを無意味にいじりながら、気になっていたことを思い出した。
「昨日、何に怒ってたの?」
「は?」
「門限だけじゃなかったでしょ、“あの男”って誰のこと? 本当に心当たりないんだけど」
 完全に誤解のはずだけど、でも誤解されるような何かがあったはずだ。


「――――男と、いただろ」


 すると感情を抑え込んだような、低い声がキッチンから届いた。
「え?」
「会社近くの交差点で、男とやたらと近距離で何か話し込んでただろ」
「…………」


 やたらと近距離で、男の人と?


 小首を傾げて頭の中を浚う。そして、唐突に思い出した。
「あぁ! あれか!」
 私が前方不注意でぶつかった人。それしかあり得ない。
「え、何? あれ、私がたまたまあの人にぶつかっちゃっただけで、向こうの人が親切にも落としたスマホ拾ってくれただけなんだけど」
「――――は?」
 ポカンとした声が返って来る。


 え、待って? あれを誤解されたって言うの? やたらと近距離で? 話し込んで?


 ――――――――早とちりにも程がある。


「見ず知らずの、その場にたまたま居合わせた人だよ! 何にもある訳ないでしょ!」
 思わず恥ずかしがってたのも忘れて、パパの方へ顔を向けていた。
「いやだってお前」
「え、って言うか、私がいたの気付いてたの」


 全然、私のことなんて気付かないなって、そう思ってたのに。


 パパは若干顔を赤らめながらガっと吠えた。
「香凛と男の姿が目に入った次の瞬間に左折待ちトラックが差し掛かって、やっとそのトラックが捌けたと思ったら、もうその場に誰もいなかったんだぞ。信号待ちしてたはずのお前が、どこにも!」
「……………」
「どう考えたって精神状態ぐらぐらだろうし、人間魔が差す時があるだろ。しかも連絡付かないわ、遅くなっても帰って来ないわ」
 電源を切りっぱなしにしてるスマホを思い出す。確認したら、きっとそこにはパパから夥しい数の着信やメールが入っているんだろう。申し訳ないことをした、と今更ながらに思う。
「ご、ごめん」
 自分の立場に置き換えて考えたら、多分同じ思い違いをした。
 って言うか、雨木はるかさんの例がそうだ。本当のところが分からなくても、私の頭は悪い妄想でいっぱいになってしまった。


「忘れろ……」
 盛大な勘違いを恥じるように俯いて、パパは呻く。
 しばらく、食器を洗う音だけが部屋の中に響いていた。



「香凛」
 そして洗い物を終えたパパが戻って来る。
「身体、本当に大丈夫か。痛みとかないか」
 屈んでこっちを覗き込んで来るから、これ以上は不自然過ぎて目を逸らせない。
 でも恥ずかしい。心臓潰れる。一時忘れていたあれやこれやが頭の中に戻って来る。
「痛みはない、です。大丈夫です」
「なんで敬語なんだよ」
 笑われた。


 こっちはいっぱいいっぱいだって言うのに!


「さ、察してよぉ」
 涙の滲む目で睨んだら、私とは対照的に余裕の表情でパパは言った。
「昨夜の香凛は最高に可愛かった」


 可愛い、の意味が違う。
 今まで可愛いって言われたことがない訳じゃない。むしろパパはそういうの、言ってくれる方だった。
 でも、この可愛いは今までの可愛いとは全然別物だ。食後のドルチェのようにとろりと甘い。


「香凛、でもお前、今日はもう少し休んでおけ。な?」
 口許に笑みを浮かべたままそう言うと、またパパは私のことを抱き上げて、今度は私の部屋のベッドに運んだ。
「何この好待遇」
「特別だからな」


 特別。


 その言葉にじわりと胸が満たされる。


 こんなに幸せでいいんだろうか。
 身体に残る感覚も、今触れている熱も本物で。満たされていないところがどこにも残っていない感じ。
 でも貪欲な私は、幸せついでにもう一つねだりたいことがあった。


「パパ」
「何だ」
「私、昨日、大事なことを聞いてない気がする」
「大事なこと?」


 気持ちは十分伝わっているけど。言葉を欲しがるなんて子どもっぽいかもしれないけど。
 私には欲しい言葉がある。


「ね、好き」


 その声で、真っ直ぐ私に向けてほしいの。


「私、パパが好き。この世で一番好き」


 恥ずかしさを殺して、真正面から告げる。
 パパは、虚を突かれた顔をした。でも、それも一瞬のことだった。


 その口許に満足そうな笑みが浮かぶ。
 そしてこめかみにちゅっと口付けて、パパは私が欲しくて堪らなかった言葉をくれた。



「この世の誰より好きだよ、香凛」




しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?

すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。 翔馬「俺、チャーハン。」 宏斗「俺もー。」 航平「俺、から揚げつけてー。」 優弥「俺はスープ付き。」 みんなガタイがよく、男前。 ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」 慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。 終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。 ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」 保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。 私は子供と一緒に・・・暮らしてる。 ーーーーーーーーーーーーーーーー 翔馬「おいおい嘘だろ?」 宏斗「子供・・・いたんだ・・。」 航平「いくつん時の子だよ・・・・。」 優弥「マジか・・・。」 消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。 太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。 「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」 「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」 ※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。 ※感想やコメントは受け付けることができません。 メンタルが薄氷なもので・・・すみません。 言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。 楽しんでいただけたら嬉しく思います。

ダブル シークレットベビー ~御曹司の献身~

菱沼あゆ
恋愛
念願のランプのショップを開いた鞠宮あかり。 だが、開店早々、植え込みに猫とおばあさんを避けた車が突っ込んでくる。 車に乗っていたイケメン、木南青葉はインテリアや雑貨などを輸入している会社の社長で、あかりの店に出入りするようになるが。 あかりには実は、年の離れた弟ということになっている息子がいて――。

十年越しの溺愛は、指先に甘い星を降らす

和泉杏咲
恋愛
私は、もうすぐ結婚をする。 職場で知り合った上司とのスピード婚。 ワケアリなので結婚式はナシ。 けれど、指輪だけは買おうと2人で決めた。 物が手に入りさえすれば、どこでもよかったのに。 どうして私達は、あの店に入ってしまったのだろう。 その店の名前は「Bella stella(ベラ ステラ)」 春の空色の壁の小さなお店にいたのは、私がずっと忘れられない人だった。 「君が、そんな結婚をするなんて、俺がこのまま許せると思う?」 お願い。 今、そんなことを言わないで。 決心が鈍ってしまうから。 私の人生は、あの人に捧げると決めてしまったのだから。 ⌒*。*゚*⌒*゚*。*⌒*。*゚*⌒* ゚*。*⌒*。*゚ 東雲美空(28) 会社員 × 如月理玖(28) 有名ジュエリー作家 ⌒*。*゚*⌒*゚*。*⌒*。*゚*⌒* ゚*。*⌒*。*゚

【R18】豹変年下オオカミ君の恋愛包囲網〜策士な後輩から逃げられません!〜

湊未来
恋愛
「ねぇ、本当に陰キャの童貞だって信じてたの?経験豊富なお姉さん………」 30歳の誕生日当日、彼氏に呼び出された先は高級ホテルのレストラン。胸を高鳴らせ向かった先で見たものは、可愛らしいワンピースを着た女と腕を組み、こちらを見据える彼の姿だった。 一方的に別れを告げられ、ヤケ酒目的で向かったBAR。 「ねぇ。酔っちゃったの……… ………ふふふ…貴方に酔っちゃったみたい」 一夜のアバンチュールの筈だった。 運命とは時に残酷で甘い……… 羊の皮を被った年下オオカミ君×三十路崖っぷち女の恋愛攻防戦。 覗いて行きませんか? ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ ・R18の話には※をつけます。 ・女性が男性を襲うシーンが初回にあります。苦手な方はご注意を。 ・裏テーマは『クズ男愛に目覚める』です。年上の女性に振り回されながら、愛を自覚し、更生するクズ男をゆるっく書けたらいいなぁ〜と。

一宿一飯の恩義で竜伯爵様に抱かれたら、なぜか監禁されちゃいました!

当麻月菜
恋愛
宮坂 朱音(みやさか あかね)は、電車に跳ねられる寸前に異世界転移した。そして異世界人を保護する役目を担う竜伯爵の元でお世話になることになった。 しかしある日の晩、竜伯爵当主であり、朱音の保護者であり、ひそかに恋心を抱いているデュアロスが瀕死の状態で屋敷に戻ってきた。 彼は強い媚薬を盛られて苦しんでいたのだ。 このまま一晩ナニをしなければ、死んでしまうと知って、朱音は一宿一飯の恩義と、淡い恋心からデュアロスにその身を捧げた。 しかしそこから、なぜだかわからないけれど監禁生活が始まってしまい……。 好きだからこそ身を捧げた異世界女性と、強い覚悟を持って異世界女性を抱いた男が異世界婚をするまでの、しょーもないアレコレですれ違う二人の恋のおはなし。 ※いつもコメントありがとうございます!現在、返信が遅れて申し訳ありません(o*。_。)oペコッ 甘口も辛口もどれもありがたく読ませていただいてます(*´ω`*) ※他のサイトにも重複投稿しています。

極上の一夜で懐妊したらエリートパイロットの溺愛新婚生活がはじまりました

白妙スイ@書籍&電子書籍発刊!
恋愛
早瀬 果歩はごく普通のOL。 あるとき、元カレに酷く振られて、1人でハワイへ傷心旅行をすることに。 そこで逢見 翔というパイロットと知り合った。 翔は果歩に素敵な時間をくれて、やがて2人は一夜を過ごす。 しかし翌朝、翔は果歩の前から消えてしまって……。 ********** ●早瀬 果歩(はやせ かほ) 25歳、OL 元カレに酷く振られた傷心旅行先のハワイで、翔と運命的に出会う。 ●逢見 翔(おうみ しょう) 28歳、パイロット 世界を飛び回るエリートパイロット。 ハワイへのフライト後、果歩と出会い、一夜を過ごすがその後、消えてしまう。 翌朝いなくなってしまったことには、なにか理由があるようで……? ●航(わたる) 1歳半 果歩と翔の息子。飛行機が好き。 ※表記年齢は初登場です ********** webコンテンツ大賞【恋愛小説大賞】にエントリー中です! 完結しました!

鬼上司は間抜けな私がお好きです

碧井夢夏
恋愛
れいわ紡績に就職した新入社員、花森沙穂(はなもりさほ)は社内でも評判の鬼上司、東御八雲(とうみやくも)のサポートに配属させられる。 ドジな花森は何度も東御の前で失敗ばかり。ところが、人造人間と噂されていた東御が初めて楽しそうにしたのは花森がやらかした時で・・。 孤高の人、東御八雲はなんと間抜けフェチだった?! その上、育ちが特殊らしい雰囲気で・・。 ハイスペック超人と口だけの間抜け女子による上司と部下のラブコメ。 久しぶりにコメディ×溺愛を書きたくなりましたので、ゆるーく連載します。 会話劇ベースに、コミカル、ときどき、たっぷりと甘く深い愛のお話。 「めちゃコミック恋愛漫画原作賞」優秀作品に選んでいただきました。 ※大人ラブです。R15相当。 表紙画像はMidjourneyで生成しました。

処理中です...