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第二章 「深十島〇〇一作戦」
三章 ロリアエ(5)
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フリア、ネメシスの二人は俺が立ち上がると、ふらふらしながらも話し合い始める。
「しぃちゃんが捜しているのは白雪さんですよね。フリアは知ってます?」
「知らない。けど、嗣虎との関係が深いのは大体女」
「そ、そうとも限らねぇだろ、フリアエ」
「……別に、フリアエと呼びたければそれでいい」
「あ、ああ悪い」
「まあ家族に姉や妹がいると女としか仲良くなれなくなるっていうのはありますから、そこら辺も別に気にしなくて大丈夫です」
「……そうか」
何気にフリアエ、ネメシス、俺の三人で話し合うのは初めてだ。
運悪く五、六人の家無しから注目を浴びせられる車道の真ん中でそれが起きているが、まあ、悪くない。
フリアエとネメシスと会話をしても別に俺は平気なのだ。ネメシスは精神障害を患っていると言っているのに、こんな不思議なことはなかなかない。
普通多重人格ならパズルのように噛み合わさる特徴があってもいいはずだ。例えばフリアエに出来ないこと……人見知りの性格をネメシスが補う能力を持っていたりとか、ネメシスの注意不足をフリアエが補っていたりとか。
それを微塵も感じさせないのが二人である。
「……嗣虎はどこに行くつもりだった?」
「それはだな……白雪が造られた工場だ」
白雪は俺に仕えるべく、特別に産まれたミーザ。もちろんどこの出身なのかは把握してあるので、そこに行けば何か情報を得られるのではないか、と考えている。
「あ、しぃちゃん」
「なんだ」
ネメシスが何気なく話し掛けてきた。
それは……なんというのかな、本当は凄く心配なんだけれど、それを押し隠して気軽にしているように見える。
実際のところ、今、俺は全てに対して恐怖しているから。
話し掛けられた、その、今。
今。
「今日の昼休み、誰か会いに来ましたか?」
「来たよ、ディーラエっていう──」
「『やあ、嗣虎君』」
「……え?」
……記憶が飛んでいる。
俺は一体、どうやってこんな酷い現場まで辿り着いたのだろうか。
簡素なベッドの周りに変な機械をじゃらじゃらさせて、そこにフリアエがネメシスと……人形服のカオスに押し付けられている。
俺のすぐ近くには高級ミーザ工場『バリュー』の恩人のじーさんが居て……俺に話し掛けているのか?
「あれ、じーさん?」
「……ふむ、記憶が封印されたか。なにか特殊な毒を浴びているのではないかね?」
「……分かりません」
それよりもフリアエだ。
フリアエが大変なことになっている。
「そ、そんなネメシス~! わたしを裏切るっていうんですかぁ? ないない! わたし達親友でしょぉ?」
「あーはいはい、あなたは誰なんです?」
「カルメンですよ、分からないんですかぁ?」
「わたしは初めて会いましたね」
「じゃあー……わらしは? わらしのおろもわすれらの?」
「えーと? アイザでしたっけ? 一度も会話したことありません」
「だったらわたし。ネメシス、早く離して」
「あんた、フリアエって名乗るんですよね?」
「そう。わたしはフリアエ、当たり前のこと」
「フリアエは言葉を発することはありません。あんたはフリアエの名を騙る偽者なんです」
「……それでもわたしはフリアエ。何がおかしい?」
「あんたを含める何一〇……いえ、何一〇〇という偽人格がわたしの愛しいフリアエを消滅させようとしてるってんで、今からあんた達を消去しなきゃならないんです」
「ふざ、けるなぁ! このおれを? 消すだと? 随分上から言ってくれるじゃねぇかええ!? 殺すぞ!」
「はいはい、やれるならどうぞ。あっと、ディーラエさん聞こえます?」
「はい! なんでしょう!」
「あんた、しぃちゃ……嗣虎さんに会いましたよね? もしかしてメガイラも隣に居たんじゃありません? 緋苗さん気が狂ってしまってましたがー?」
「うーん、そうだよ。さすがわたしの妹のネメシス!」
「わたしは姉ですよ、ディーラエ。で、他に遺言はあります?」
「……ネメシス、これは何の冗談だ」
「……誰です?」
「もしかしてさっき話し掛けてきた時、俺に何かしたんだろ。で、何をしようってんだ? 俺は別に持病は持ってねぇぞ」
バシィッ‼
ネメシスが思い切りフリアエの頬を叩いた。
「ああああああああああ! 痛い痛い痛いィ! 痛いよネメシス! わたしの体のこと分かってる癖にッ!」
「あんたいい加減にしなさいな! 温厚なわたしでも今のは殺しかねないことでした! しまいには、二度と同じことが出来ないように一生監視してあげましょうかええぇッ!?」
「……あなたもわたしと同じフリアエから生まれた偽人格。何故、ネメシスはわたしを消そうとする」
「わたしはストックされている人格なんです! 一人の体に三つの心があるようなもので、あんたは一つの心に別の人間を作り出してんですよ!」
「……そこまで区切ること? わたしもあなたと同じように生きているはず。こんな扱い、間違っている」
「でしたらわたしのフリアエを出してください!」
「……寂しい?」
「うるさい! フリアエを出してくださいな!」
「……」
「ああもう! フリアエに似せた偽人格じゃないですか! ほんとにこの子は……!」
「わたしを否定して、ネメシスは嬉しい? ほぼ最初から居たわたしを……消したい?」
「……あのですね、あの時のフリアエは単なる三重人格で収まっていました。マルリイム、偽フリアエ、フリアエの三人で。ですが、今はそれを許せる状態ではありません。わたしの唯一無二の妹がいなくなるというのなら、わたしはあなたを殺すことだって厭いません」
「……嗣虎、嗣虎来て」
一対一の言い争いの中、フリアエが俺を呼ぶ。
俺を止める者などおらず、言われた通り、そして俺の意思のままに近付いた。
……久しぶりに無表情なフリアエと会えた気がする。いつもよりむっとしていないし、辛そうでもない。
なんだかんだ、俺はフリアエのことが好きではなかった。
魅力が足りないし、俺に頼っているところが多いし、なにしろ俺は自分のことで不満が続いていたからそこまで考えなかった。
だが、今、すっ……と、気持ちを改めてみる。
俺はフリアエを真っ直ぐと見た。
「随分情けない格好だな、フリアエ」
「……そう。もっと情けない時もあるけど」
「……はは、そっか」
……なんだか良くわからないが、これからフリアエと二度と会えなくなるんだよな。
ずっと一緒に居てくれるものだと思っていただけにショックだ。
「……フリアエ、俺さ、お前のこと……好きじゃない」
「……うん」
「好きになるように頑張るっていうのは、今まで、そして今もずっと続けているが、まだまだかな」
「そう、残念」
「で、俺に何の用だ」
「嗣虎に『好きだよ』と言いたかっただけ」
……そんな顔で言われてもなぁ。
無表情というか、普通……の表情だ。怒っているのか悲しんでいるのか、それともどうでもいいと思っているのか全く分からない。不思議そうにもしていない。
なんとなく偽者のフリアエなのだと理解した。
睨まないし、笑わないし、何も刺激が起きないというのは最初に会った時のフリアエよりも好きではない。
むしろ、俺にとって嫌いな部分全てが偽者なのだ。
つまり俺はフリアエが嫌いである。
「──ま、とりあえず、消えないでくれよ」
「……分かった」
刹那、フリアエの周りに黒い……光? 違うな、俺の視界を点々と散らばる闇が隠す。
その次に鈍い紫の光が発生するが、フリアエの闇はそれを吸収した。
──魔法だ。
「あのー、フリアエ……さん? この理解不能な魔法はなんだってんです……?」
「黒の光は全てを包む。あなたとは違い、わたしは生まれる前からこうだった」
ヒュウン、空気から鳴る刃の振る音、ネメシスの腕がネメシスの手から離れた。
もう片方のカオスは既にフリアエから離れており、周りに青い光を浮遊させている。
「ぐ……まったく!」
ネメシスは大量の血をフリアエに流したすぐ後、再び紫の光を発生させ、切断面を包んで手を磁石のようにくっ付けた。
そして頭を抱え、ふらふらと揺れながらその場に倒れてしまう。
その隙にフリアエは起き上がり、俺の手を掴んで走り出す。
「あ! 古代さん!」
カオスが俺の名を呼ぶが止まろうとは思えず、そのまま謎の部屋から出ていった
「しぃちゃんが捜しているのは白雪さんですよね。フリアは知ってます?」
「知らない。けど、嗣虎との関係が深いのは大体女」
「そ、そうとも限らねぇだろ、フリアエ」
「……別に、フリアエと呼びたければそれでいい」
「あ、ああ悪い」
「まあ家族に姉や妹がいると女としか仲良くなれなくなるっていうのはありますから、そこら辺も別に気にしなくて大丈夫です」
「……そうか」
何気にフリアエ、ネメシス、俺の三人で話し合うのは初めてだ。
運悪く五、六人の家無しから注目を浴びせられる車道の真ん中でそれが起きているが、まあ、悪くない。
フリアエとネメシスと会話をしても別に俺は平気なのだ。ネメシスは精神障害を患っていると言っているのに、こんな不思議なことはなかなかない。
普通多重人格ならパズルのように噛み合わさる特徴があってもいいはずだ。例えばフリアエに出来ないこと……人見知りの性格をネメシスが補う能力を持っていたりとか、ネメシスの注意不足をフリアエが補っていたりとか。
それを微塵も感じさせないのが二人である。
「……嗣虎はどこに行くつもりだった?」
「それはだな……白雪が造られた工場だ」
白雪は俺に仕えるべく、特別に産まれたミーザ。もちろんどこの出身なのかは把握してあるので、そこに行けば何か情報を得られるのではないか、と考えている。
「あ、しぃちゃん」
「なんだ」
ネメシスが何気なく話し掛けてきた。
それは……なんというのかな、本当は凄く心配なんだけれど、それを押し隠して気軽にしているように見える。
実際のところ、今、俺は全てに対して恐怖しているから。
話し掛けられた、その、今。
今。
「今日の昼休み、誰か会いに来ましたか?」
「来たよ、ディーラエっていう──」
「『やあ、嗣虎君』」
「……え?」
……記憶が飛んでいる。
俺は一体、どうやってこんな酷い現場まで辿り着いたのだろうか。
簡素なベッドの周りに変な機械をじゃらじゃらさせて、そこにフリアエがネメシスと……人形服のカオスに押し付けられている。
俺のすぐ近くには高級ミーザ工場『バリュー』の恩人のじーさんが居て……俺に話し掛けているのか?
「あれ、じーさん?」
「……ふむ、記憶が封印されたか。なにか特殊な毒を浴びているのではないかね?」
「……分かりません」
それよりもフリアエだ。
フリアエが大変なことになっている。
「そ、そんなネメシス~! わたしを裏切るっていうんですかぁ? ないない! わたし達親友でしょぉ?」
「あーはいはい、あなたは誰なんです?」
「カルメンですよ、分からないんですかぁ?」
「わたしは初めて会いましたね」
「じゃあー……わらしは? わらしのおろもわすれらの?」
「えーと? アイザでしたっけ? 一度も会話したことありません」
「だったらわたし。ネメシス、早く離して」
「あんた、フリアエって名乗るんですよね?」
「そう。わたしはフリアエ、当たり前のこと」
「フリアエは言葉を発することはありません。あんたはフリアエの名を騙る偽者なんです」
「……それでもわたしはフリアエ。何がおかしい?」
「あんたを含める何一〇……いえ、何一〇〇という偽人格がわたしの愛しいフリアエを消滅させようとしてるってんで、今からあんた達を消去しなきゃならないんです」
「ふざ、けるなぁ! このおれを? 消すだと? 随分上から言ってくれるじゃねぇかええ!? 殺すぞ!」
「はいはい、やれるならどうぞ。あっと、ディーラエさん聞こえます?」
「はい! なんでしょう!」
「あんた、しぃちゃ……嗣虎さんに会いましたよね? もしかしてメガイラも隣に居たんじゃありません? 緋苗さん気が狂ってしまってましたがー?」
「うーん、そうだよ。さすがわたしの妹のネメシス!」
「わたしは姉ですよ、ディーラエ。で、他に遺言はあります?」
「……ネメシス、これは何の冗談だ」
「……誰です?」
「もしかしてさっき話し掛けてきた時、俺に何かしたんだろ。で、何をしようってんだ? 俺は別に持病は持ってねぇぞ」
バシィッ‼
ネメシスが思い切りフリアエの頬を叩いた。
「ああああああああああ! 痛い痛い痛いィ! 痛いよネメシス! わたしの体のこと分かってる癖にッ!」
「あんたいい加減にしなさいな! 温厚なわたしでも今のは殺しかねないことでした! しまいには、二度と同じことが出来ないように一生監視してあげましょうかええぇッ!?」
「……あなたもわたしと同じフリアエから生まれた偽人格。何故、ネメシスはわたしを消そうとする」
「わたしはストックされている人格なんです! 一人の体に三つの心があるようなもので、あんたは一つの心に別の人間を作り出してんですよ!」
「……そこまで区切ること? わたしもあなたと同じように生きているはず。こんな扱い、間違っている」
「でしたらわたしのフリアエを出してください!」
「……寂しい?」
「うるさい! フリアエを出してくださいな!」
「……」
「ああもう! フリアエに似せた偽人格じゃないですか! ほんとにこの子は……!」
「わたしを否定して、ネメシスは嬉しい? ほぼ最初から居たわたしを……消したい?」
「……あのですね、あの時のフリアエは単なる三重人格で収まっていました。マルリイム、偽フリアエ、フリアエの三人で。ですが、今はそれを許せる状態ではありません。わたしの唯一無二の妹がいなくなるというのなら、わたしはあなたを殺すことだって厭いません」
「……嗣虎、嗣虎来て」
一対一の言い争いの中、フリアエが俺を呼ぶ。
俺を止める者などおらず、言われた通り、そして俺の意思のままに近付いた。
……久しぶりに無表情なフリアエと会えた気がする。いつもよりむっとしていないし、辛そうでもない。
なんだかんだ、俺はフリアエのことが好きではなかった。
魅力が足りないし、俺に頼っているところが多いし、なにしろ俺は自分のことで不満が続いていたからそこまで考えなかった。
だが、今、すっ……と、気持ちを改めてみる。
俺はフリアエを真っ直ぐと見た。
「随分情けない格好だな、フリアエ」
「……そう。もっと情けない時もあるけど」
「……はは、そっか」
……なんだか良くわからないが、これからフリアエと二度と会えなくなるんだよな。
ずっと一緒に居てくれるものだと思っていただけにショックだ。
「……フリアエ、俺さ、お前のこと……好きじゃない」
「……うん」
「好きになるように頑張るっていうのは、今まで、そして今もずっと続けているが、まだまだかな」
「そう、残念」
「で、俺に何の用だ」
「嗣虎に『好きだよ』と言いたかっただけ」
……そんな顔で言われてもなぁ。
無表情というか、普通……の表情だ。怒っているのか悲しんでいるのか、それともどうでもいいと思っているのか全く分からない。不思議そうにもしていない。
なんとなく偽者のフリアエなのだと理解した。
睨まないし、笑わないし、何も刺激が起きないというのは最初に会った時のフリアエよりも好きではない。
むしろ、俺にとって嫌いな部分全てが偽者なのだ。
つまり俺はフリアエが嫌いである。
「──ま、とりあえず、消えないでくれよ」
「……分かった」
刹那、フリアエの周りに黒い……光? 違うな、俺の視界を点々と散らばる闇が隠す。
その次に鈍い紫の光が発生するが、フリアエの闇はそれを吸収した。
──魔法だ。
「あのー、フリアエ……さん? この理解不能な魔法はなんだってんです……?」
「黒の光は全てを包む。あなたとは違い、わたしは生まれる前からこうだった」
ヒュウン、空気から鳴る刃の振る音、ネメシスの腕がネメシスの手から離れた。
もう片方のカオスは既にフリアエから離れており、周りに青い光を浮遊させている。
「ぐ……まったく!」
ネメシスは大量の血をフリアエに流したすぐ後、再び紫の光を発生させ、切断面を包んで手を磁石のようにくっ付けた。
そして頭を抱え、ふらふらと揺れながらその場に倒れてしまう。
その隙にフリアエは起き上がり、俺の手を掴んで走り出す。
「あ! 古代さん!」
カオスが俺の名を呼ぶが止まろうとは思えず、そのまま謎の部屋から出ていった
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